波うららかに、めおと日和

波うららかにめおと日和5話

波うららかにめおと日和5話あらすじネタバレ

江端瀧昌(本田響矢)が出立して、数週間が経過しました。

江端なつ美(芳根京子)は、海軍士官妻の集まり、「花筏の会」で知り合った、秋山潤子(小島藤子)から船が沈んだと聞き、慌てます。

「沈んだの。嵐の大波で船が横転して」

なつ美は帰宅後、慌てて、新聞を確認しました。

しかし、それらしき情報は見当たりません。

「大丈夫、大丈夫よ。お願い、無事に帰って来て」

自分に言い聞かせる、なつ美。

悪い夢を見たり、皿を落としてしまったり、不安が募ります。

「虫の知らせかもしれません。瀧昌様の夢を見たんです。さよならって私もうどうしたらいいのか」

柴原郁子(和久井映見)は、潤子が言ったのは瀧昌の話ではなく、過去の出来事だとなだめました。

「なつ美ちゃん落ち着いて、誰かに何か聞いた?」

「船が…沈んだって」

「もしかして潤子ちゃん?」

「まずは一番大事なことを伝えるわね。落ち着いてよく聞いて。沈んだのは瀧君の船じゃない、大丈夫、あの子は無事よ。不安だったわね。潤子ちゃんは一昨年の1月に嫁いで、その3月には水雷帝の事故が、翌年にも…今年もまた海難事故があるんじゃないか不安なの。でもね、それは間違っていないの。今晩なにがあってもおかしくない、明日、有事があってもおかしくない。そういう仕事なの。これだけは覚えておいてね」

郁子は、海軍の妻としての身を引き締めさせるのでした。

瀧昌に嫁ぐことは2人で過ごす楽しさと1人で過ごす寂しさといつなにが起きてもおかしくない覚悟と心構えを…瀧昌と同じように。

「わぁ美味しそう」

「お口に合うと良いのですが。この前のサツマイモのお礼です。芙美子さんたちとライスカレーを食べた時のお礼です。あの時寝ているふりをしていましたけど、聞いてしまったんです。郁子さんのお話」

「ちゃんとなつ美ちゃんの顔を見て言うべきだったわね」

「謝らないでください。確かに最初は瀧昌様のことも海軍の事も分からない突然の結婚でした。右も左も分からないばかりで、今は自分の意志でここにいます」

11月に、瀧昌から「明後日帰る」という電報が届くものの、なつ美は風邪をひきました。

「ご馳走用意しないと。なんか喉が…」

「なつ美ちゃん?なつ美ちゃんいる?上がるわよ。美味しいか気をもらったから一緒に。きゃー!なつ美ちゃんどうしたの?もう無茶したらダメよ、大根おろしにハチミツいれたから」

なつ美に大根おろしにハチミツを入れたのをあげました。

「瀧君も邦光さんも無駄に体が丈夫なの。これ飲んだら温かくして寝るのよ」

郁子の看病により、熱は下がるものの、瀧昌が帰宅する日になっても、のどの調子が悪く、声が出ません。

そんななか、芳森芙美子(山本舞香)が訪ねてきます。

「事情は分かりました。旦那さんに風邪がばれないよう、間に合えばいのですね。わかりました、お引き受けします」

瀧昌に風邪がばれないように間に入ってほしいと頼む、なつ美。

「どちらへ?」

「門にお出迎えに」

「子供じゃないんだからいいのですよ」

2人は、林檎を食べたり、コロッケと栗ご飯を作ったり編み物をして帰りを待ちます。

夫の瀧昌の為に防寒着を作る事も、海軍の妻の務めの一つなのです。

「お疲れ様でした」

芙美子はなつ美を気遣うのでした。

しかし、その夜、瀧昌はなかなか帰って来ず、事故に遭ったのではないかと不安がよぎる、なつ美。

「遅くまで有難う御座います」

「いえ、引き受けた事なので。それよりなにか気を貼っているようなので」

ところがようやく帰宅した瀧昌は、同僚の深見龍之介(小関裕太)と飲んで帰宅しました。

深見は瀧昌を背負ってきました。

「ごめんね、君が奥さんだね。上官や先輩にしこたま飲まされて」

「あーなつ美さん」

「江端瀧昌、無事、帰還しました」

なつ美は涙を流し、瀧昌を玄関に押し出し、戸を閉めるのでした。

「なつ美さん…なんで、泣いて、怒って…え?なんで?」

「ご愁傷様」

「行きましょう」

「このお料理…旦那様の為に作ったものでは?」

なつ美は芙美子に瀧昌の分のコロッケと栗ご飯をあげて、自分も食べて、ストレスを発散。

「やりすぎ、締め出し…風邪」

「締め出して風邪を引かないか心配なのでしょうね。恐らく、郁子さんのところへ行くから大丈夫でしょうけど」

案の定、郁子のところで寝食する瀧昌と深見。

「喧嘩は着地点で有利まで持っていきます。せっかく女2人ですから、明日に備えて、作戦会議しましょう」

「はい…」

なつ美と芙美子は、お互いに作戦を立てることにしました。

翌日、泥酔して帰宅したことを詫びる、瀧昌。

「昨日は泥酔して帰って来て申し訳御座いませんでした。できればわかってほしい、上官や先輩方との席は断れません。酒の席だからこそ親密になれることもある。仕事を円滑に進める為には必要な事なんです。言い訳になってしまいますが仕事の一環だと思って許してほしい」

そこで、芙美子に耳打ちで言いたいことをなつ美は代弁してもらいました。

「言いたいことはわかりました。ですが、仕事を盾にするのはいささか卑怯では」

「あり得ませんね。どこで飲まれたか存じ上げませんが、使いを出すことは可能だったのでは?一時でも顔を見せることはか脳だったのでは?ご帰宅を奥様がどれだけ楽しみにしていたか…なのに帰って来ず、どれだけ心配したか、ご自分に落ち度がない言い方はやめていただきたい」

「横から失礼。分かっているから頭を下げたんでしょう。仕事を優先して何が悪いんです?市仕事をして帰って来た家主を締め出すなんてそれこそ失礼では」

その頃、なつ美の江端家でも、長姉のはる江(森カンナ)が夫のことを話していました。

「仕事を理由にするなんて最低」

「さいてー」はる江の双子の姉妹が訳も分からず、同意します。

「どうしたの?はる姉」

「旦那さんと喧嘩したの。昨日、飲みすぎて午前様だったから」

江端家の末妹、ふゆ子と母、さつき(紺野まひる)は、はる江を心配していました。

「仕事といえば、何も言えないよ思って。卑怯よ」

「その言い方はないだろ。仕事で頑張っている旦那さんに失礼だろ。そういえばなつ美、元気だった?」

篤三はふゆ子になつ美の近況を聞き、話題を変えます。

嬉しそうに家族に報告する、ふゆ子(小川彩)。

「意外といい人そうだったけど、なっちゃんにキャラメルお土産持ってきてたし、4粒」

「たった4粒あり得ない」

「あり得ない」とはる江の娘の双子も唱えます。

「あの結婚をすっぽかした?」

「どんな方だったの?」

「妹の旦那に失礼だぞ妹の亭主に。そんな言い方。土産が少ないからなんだ。そんなことで男の価値は決まらん。そもそも家族を養うのが男の責任だ。仕事を優先するのは当然だろ。」

「お父様はいつも仕事仕事よね。なつ美の結婚相手も仕事の為に選んだのでしょう」

ここで、はる江と、はる江を含む、なつ美達の父、篤三は価値観が対立します。

「どういうこと?」

「軍部が隊等してきたでしょ。軍需品の卸でうちの会社も一枚噛むために、軍人に娘を」

「いい加減にしろ、飯が不味くなるちょっと黙っててくれ」

大きな声を出したことで孫たちにも怖がられ、篤三は言い方を改めました。

その頃の、芙美子と深見はバチバチに対立していました。

「仕事といいますが、飲み遊んだの間違いでは?」

「上官との人間関係構築は立派な仕事です。」

「限度があるでしょう」

「宴会の途中で抜けましたし、その限度はこえていないかと」

「主観ですね」

「主観以外でどう判断しろと」

「そもそもあなたはどちら様ですか?関係がないのでは」

「江端の同期です。あなたもご友人ですか?あなたも関係ないですよね」

瀧昌が慌てて、2人を割って入って止めました。

「わかった、もういいこれは俺達の問題だから。あとは俺となつ美さんの2人で話し合う」

帰り時を歩く、深見と芙美子。

「うまいこと言いましたね。お見事です」

「何の話ですか」

「目の前で他人が自分以上に怒っていると当人は怒れなくなりますからね。2人を喧嘩させず、それでいて奥さんの不満はきっちり伝える。最初からそのつもりで?」

「それを分かった上で喧嘩を買ったんですか?」

「なかなかいい援護射撃だったでしょ」

「あの2人の様子を見る限り否定はしません」

「そういえば、自己紹介がまだでしたね。深見です」

「芳森芙美子です」

「綺麗なお名前ですね。今度、お茶でも」

「結構です」

瀧昌はなつ美に謝ります。

「深見が女の人と喧嘩するの初めて見ましたよ。ご友人ですか?随分と便の立つ方ですね」

気まずそうに会話の種を探し、瀧昌は気にします。

「口も利きたくないくらいまだ怒ってる?」

「あ…喉…」

「まさか、風邪?まさかそんなことになってるなんて。そりゃ泥酔して帰ってきたら怒りますよね。本当にすみません」

なつ美は瀧昌の手のひらに指で文字を書いて「おかえりなさい」と伝えました。

翌朝。

「今日は1930に帰宅予定です」

「分かりました」

「声、治って良かったです」

「はい」

「今日、晩御飯になにか食べたいものはありますか」

「じゃあ肉料理が良いです。」

「かしこまりました」

「いってらっしゃいませ」

「瀧昌様、茶柱が立ちました」

「お、良い事が起こりそうですね」

夜に、瀧昌に大根の煮つけを作り、アイロンを頼まれる、なつ美。

「いつも有難う御座います。」

「という感じでここ数日ずっと楽しくて」

「仲が良いようで安心しました」

「お仕事帰りに済みません」

「ちょうど郁子さんに呼ばれまして、大丈夫ですよ」

「先日の看病のお礼がしたくて、このおはぎ美味しいんですよ」

「うん」

「先日はあの後、大丈夫ですか?」

「口論の後なので2人で帰られたので大丈夫かなと」

「あの方はまぁ良い方でしたよ」

なつ美は芙美子が深見に片思いしたのかと想像。

「あのぶしつけな質問ですが、芙美子さんは将来のことどうお考えですか?たとえばご結婚とか」

「いえ、そろそろとは思っています。今日、郁子さんに呼ばれたのも」

「ならばこの私めにお手伝いさせてください」

「では、お願いします」

なつ美はすっかり勘違いしたまま、芙美子の結婚相手を探す手伝いをすることに。

「ご両親を説得と仲人を頼まれて」と郁子。

その夜。

「瀧昌様、お願いがあるんですけど良いですか。えっとその…ですね、先日いらっしゃった瀧昌様のご友人のこと教えてもらいたいのですが」

なつ美がまさかMMK(モテ期)の深見に関心があると誤解する、瀧昌。

「なぜ深見のこと」

「あのお噂の方、お友達は深見さんに興味があって。なので私がお人に中を取り持っていただけませんか。」

「そういうことなら俺は…まぁ出来る範囲で」

「深見さんは結婚はまだですよね?婚約者もおられませんよね?近々、お見合いの予定があるというお話は?懇意にされている女性は?独身ですよね?どのようなお家柄で?」

「な、なつ美さん!」

そして翌日、深見を自宅に呼んだ、なつ美。

「深見中尉さんに直接お伺いしたいことがあって」

「直接聞いたほうがが早いって俺が言った」

「雑だな」

「先日、私が呼んだ芙美子さん覚えてますか?」

「ええ」

「どう思われましたか」

「まぁ素敵な女性だな」

「特定の女の人に興味があるなんて珍しいな。結婚でも考えてるのか」

「まさかそんなつもりはないよ」

「先程、素敵な女性だと」

「ほら彼女に好印象を持つのと結婚相手に臨むのは別物でしょ」

「あの今日のことなかったことにしてもらえませんか。芙美子さん、深見さんの名前を出して、お見合いの件、はぐらかして断っていたのかなと。奥様方とのお茶会で芙美子さんのお見合いの話が出た際に、深見中尉さんのお名前が出て」

なつ美は一人で先走って勘違いしていたことに気付いて、大慌てです。

「変わった人ですね」

「僕を捨て石にしたんだ。やっぱり興味深い人だ、いいね。ねぇ奥さん芙美子さんに伝えてくれる?」

芙美子に電話をする、なつ美。

「色々ありまして、深見中尉さんから伝言があるんです。もう一度直接お話ししたいので、今度の日曜日14時に、喫茶キズナでお待ちしているという事です。先走って済みません。おイヤでしたら私からお断りしておきます」

「いえ、構いません。お会いしますとお伝えください」

これって、アベックのランデブー…?

なつ美は瀧昌と変装して、深見と芙美子の喫茶店で会うところに潜入することに。

「瀧昌様、着替えましたか」

「私は終わりました。いいですね、似合います」

「なつ美さんも」

「それから、これも、あ、巻きます」

「これ、もしかしてなつ美さんが?」

「はい」

「有難う御座います」

なつ美は手織りのマフラーを巻き、身バレ防止をして、出かけていくのでした。

波うららかに、めおと日和5話感想・みどころ

今日も、江端夫婦は最高に微笑ましかったですね。

風邪をひいてしまったけれど、瀧昌の無事を待っていたなつ美としては、泥酔して帰宅した瀧昌に怒るのも分かります。

ちょっと酔った瀧昌の顔は可愛かったです。

瀧昌の親友、深見となつ美の父、篤三の価値観には共感できません。

飲み会も仕事のうち、家族を養うのが男の責任、手土産くらいのことで、なんて、この時代の男性は独断的で少し、頭が固いと感じています。

帰りを待っている妻がどれだけ、無事を願っていることを、芙美子じゃないけど少しは考えてほしいと思ってしまいました。

今、これを書いている私は令和世代なので、なつ美達のストーリーや時代背景は新鮮です。

未知の世界を覗く、ふゆ子のような気持ちです。

一方でその価値観の違いで、芙美子と深見が言い合う場面は芙美子の意見に共感できるところが多々ありました。

令和的な考えの芙美子と、昭和の日本男児のような深見のディベートが次回も楽しみです。

そんな2人のことを恋仲にこれから進展するのではと想像するなつ美は、ちょっとオタク気質で笑えました。

最後に芙美子と瀧昌が深見と芙美子が喫茶店で会うのを尾行するために変装する場面は、和みますね。

芳根京子さんってセーラー服と三つ編みがとてもよく似合って、青春を謳歌する学生のように微笑ましかったです。

江端夫婦、相性が最高です。

 

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