しあわせな結婚2話あらすじネタバレ
幸太郎は弁護士として、裁判で被告人を問い詰めている最中です。
「この書面に覚えはありませんか?筆跡はあなたのものですよね?」
「似ているだけじゃないですか」
「これはあなたが書いた宣誓書です。比べてみてください。このハネ方、伸ばし方、あなたの癖ですよね?ここを見てください。あなたの字ですよね」
「異議あり!明らかに証人を威嚇しています」
裁判で弁護士としての仕事を終えた、幸太郎。
同席した今泉(金田哲)は、幸太郎を気に掛けます。
「先生、大丈夫ですか?いつになく激しかったですね」
「大丈夫、やるべきことをやっただけだ」
弁護士の原田幸太郎(阿部サダヲ)は、電撃結婚した鈴木ネルラ(松たか子)と新婚生活をスタートさせました。
帰宅すると、ネルラが保護者に殴られたことを知った幸太郎。
「どうしたの?」
「殴られた」
「誰に?」
「進路相談で娘の夢を壊すんじゃねぇって生徒の母親に殴られた」
「それ傷害罪と暴行罪で訴えられるよ」
「大丈夫、幸太郎さんの顔見たら安心した。何か買ってくる」
「いいよ。オムライス作る」
「センブラデリチオーソ。イタリア語で美味しいって意味」
しかし、ある日、突然現れた刑事、黒川竜司(杉野遥亮)から、15年前にネルラの元婚約者、布施夕人(玉置玲央)が死亡した事件の再捜査が始まることを告げられます。
黒川は第一発見者のネルラの犯行を疑い続け、再捜査を願いたいといいます。
寝耳に水な話を聞かされた幸太郎と、ネルラが重大なことを隠していたことに動揺する、幸太郎。
「いや、寧ろ聞きたくないかも。もし黒川の話が本当だとしたら自分は殺人犯かもしれない妻と暮らしていけるのか?」
一人の夫として、また、弁護士目線から悩んでしまう、幸太郎なのでした。
翌朝。テレビ局に向かうと、コメンテーターとしてレギュラー出演するワイドショー「ニュースホープ」のMC。梶原拓(馬場徹)が倒れて欠席する事態が発生しました。
「梶原さん、倒れちゃったの。急遽、MC原田幸太郎で」
「なんで倒れちゃったの?」
「痛風!俺帰る。なんで俺なの?痛風だろ?心筋梗塞とかくも膜下出血じゃないんだろ?」
「痛くて立てないし声も出せないのよ」
強引に、幸太郎を代役にしたがる、倉澤。
「うちのアナウンサーにニュースホープを仕切れる人材はいないし、ニュースホープ慣れていて、番組の目指すところもわかって喋りが出来るのは、今日の出演者の中ではあなたしかいないの!この状況、分かっているわよね?今、私を困らせて何になるの・番組は中止にしか出来ない。8時には始まるの。やるしかないの」
「やだ!やらない」
幸太郎は総合プロデューサーの倉澤ちか(堀内敬子)からMCの代打を打診されました。
「やるねぇ」
「完璧で憎たらしいわ」
JNPテレビ「ニュースホープ」の総合番組プロデューサーの倉澤も、完璧で鮮やかな幸太郎の仕事ぶりを高評価します。
「速報値凄い数字がいいよ。その調子で走り抜けて!最高!異存はないわよね?今から7階で反省会と明日の打ち合わせ」
「やめてくれ、明日はやらない」
その頃、刑事の笹尾と黒川は、ネルラのニュースの件で意見を対立させていました。
「例の案件どうなってるの?」
「接触は開始しました」
「手応えはどうなのよ」
「お任せください」
「俺以外にお前の再捜査をよしとしている者はいないからな。絶対挙げろよ」
「勿論です」
仕事をしている間は、ネルラのことを考えなくて済むと思い、依頼を引き受けることにしました。
帰宅したネルラが、大きな鋏を持っていて、物騒に感じる、幸太郎。
「ただいま!それ物騒だからしまおうか」
「キャンバス用の鋏なの。これ大きいわね。はーすっきりした。いい感じ」
「今日は疲れたかな。法廷もあったし、午後から会食だった。明日もなんだ、引き受けちゃって」
「梶原さん休みでしょ。いいじゃない?ネットでバズってたし」
そんな中、開かれた週に一度の鈴木家の夕食会。
ネルラにも家族にも切り出せず、信頼できる友人であり、弁護士の臼井義男(小松和重)に他言無用で事件のことを調べてほしいか頼みます。
テレビに出ずっぱりの幸太郎の活躍を見ていた、臼井と後輩の若手弁護士の、今泉。
「タレントになりすぎですよね。わープリプリってなんなんですか。こんなことやっていたらクライアントが納得しませんよ。うちの事務所の品格が落ちます」
「クライアントはミーハーですからね。みんな喜びますよ。今泉さんのような放送一課のエリートには分からない感覚かもしれませんけど」
「臼井さん、一応、僕のほうが先輩なので、そういう嫌味はやめてください」
「失礼しました。以後、気を付けます」
「どこ行くんですか?今日は法廷もクライアントとの打ち合わせもないですよね」
臼井をカフェに呼び出した、幸太郎は、ネルラの件について本格的に仕事で調べてほしいと念押ししします。
「とんでもない女と結婚してしまったなー」
「だから俺は電撃結婚とか嫌なんだよ。刑事のいうことがまだ本当かどうか分からない」
「そうだけど、再捜査するのって相当なことだろ」
「だから調べてほしいだよ」
「何を調べるの」
「事件の概要、捜査の思惑、現在の捜査状況」
「臼井がいいんだよ。口堅いし」
「今泉さんに頼んでよ。俺なんて新人。臼井さんのお父さんは再行使の判事で、お母さんは検事で、お兄さんも弁護士だから俺より人脈はずっと広いよ。」
「京大の同期の友部覚えてるか?今、審議官やってるんだよ。頼んでくれないか」
「友部?俺のことなんか覚えてないよー」
「臼井が行くって電話1本入れとくから」
「爆速で動いてくれ。うちの事務所の鉄則だただでさえ出遅れているんdからこういうときに腕を磨け」
「え?これ仕事なの?」
「ねぇ頼むよ。お願い」
その頃、職員室でネルラも、同僚から幸太郎が夫なのではないかと根掘り葉掘り聞かれました。
「鈴木さんの旦那さん原田幸太郎なの」
「違います」
いつも通りに振舞いながらも、ネルラの父、鈴木寛(段田康則)、弟、レオ(板垣李光人)、伯父の孝(岡部たかし)が事件のことをどう思っているのか気になります。
ふと、仕事先のお土産を家族に配っていた玲央から、幸太郎も博多明太子をもらいました。
「あれ、置けない」
「お父さん、明日、お土産お供えしておいて」
「これ、お土産、僕の好きな博多明太子。お父さん、これ高知の芋けんぴ」
アイドルの衣装を手掛ける玲央は、高知に行ってきていました。
「レオはすぐ風邪ひくからな」
「気を付けるよ」
「舞鶴でもよくこち鍋食べたね」
「もんちゃんどうしているかな」
「昔話ばかりしていると死んじゃうんだって」
「いけないいけない」
「そういえばあなたのスタイリストセンス悪いよ。MCは番組の顔だよ。俺が明日、作るよ。蝶ネクタイ」
「え?蝶ネクタイはちょっと」
「お父さんのネクタイもらって縫うよ。似合うと思ったからだよ。俺、プロだから」
「明日、テレビ局まで行って、全部コーディネートしてもらえよ」
「スタイリストさん傷つけるのはよくない。どんなシャツにも合う蝶ネクタイ作るから」
「明日は一人当たりGDPが下がりまくっているっていう話だから。経済問題弱いから蝶ネクタイで臨む自信ないな」
「日本で暮らしていると、GDPが落ちた。人口が減った、気候変動だ、財政破綻だと、ネガティブなニュースばかり聞かされる。国はそうやって我々を脅して国民を管理しようとしているんだ。騙されてはならない。今、日本人の精神性とかライフスタイルが高く評価されてるじゃないか。日本食は世界を席巻してるし、製品への信頼も依然として高い。何を恐れることがある。」
「そうなんですか、製品とは具体的になんなんですか」
「和食、食品サンプル、カラオケ、冷却シート。弁当」
「成程、朝聞くには良い話ですね。それを聞けばみんな胸を張って会社に行けるでしょ」
「だったらなおさら、蝶ネクタイね」
「ネルラと玲央君ずいぶん歳、離れてますね」
「18歳差」
「母親と同じだよ。家内は玲央のお産で死んだんだ。この話は、レオには言わないでくれ」
「母親がいないことで寂しい思いをさせてはいけないと思って、それから兄さんと俺とネルラで、力を合わせて、レオを育てたんだ。昼間は俺が面倒見て、兄貴も仕事上の会食は全てランチにして夕方家に戻り、そこで俺と交代して、俺は仕事に行った」
「夜限定のレッスンプロですね」
「土日はネルラも子育てしてくれたよ」
孝と寛の話を聞き、玲央のことを家族みんなで大切にしていることを知った、幸太郎。
「出来た。仮縫いだけど」
「寄席の手品師みたいだな」
「素敵な手品師だわ」
翌朝。
「なんだか脅かされているみたいで悲しいですね。日本で暮らしていると、GDPが落ちた、人口が減る、気候変動、財政が破綻すると、ネガティブなニュース聞かされてみんな委縮していませんか。日本人の精神性とかライフスタイルは高く評価されていると思うんですよ。製品への信頼も依然として高いし。和食、食品サンプル、カラオケ、弁当、冷却シート、誰も真似出来ませんよ。そんなに恐れることないじゃないでしょうか。グローバルグローバルといいますけど、グローバルという国はないんですから」
幸太郎が、寛が昨日言ったアドバイス通りに喋っているのを感心して聞く、鈴木家一同。
「器用な奴だな。だから弁護士が嫌いなんだよ」
「ネルラが明るくなったじゃないか」
「あの男はネルラに必要だよ」
「あ、蝶ネクタイトレンド入りしてる」
週録を終えて車に乗り込む、幸太郎を呼び止める、刑事の黒川。
「こんなとこまで来るんですね」
「仕事ですので」
「15年前の事件を突然再捜査するのはなぜですか」
「理由はあなたですよ。結婚して週刊誌で取られていましたよね。あなたの顔は伏せられていましたが」
「そうやって私に揺さぶりをかけるのは新たな証拠がないからでしょう」
「ご期待ください」
間もなく、幸太郎は臼井に電話しました。
「あの件、急いでくれ」
その後、臼井と会う、幸太郎は、ネルラが男性を殺した疑惑の経緯を伝えられました。
「2010年8月13日、港区麻布の倉庫から男性が死んでいると110番があった。通報者は鈴木ネルラ。死亡していたのは布施夕人、30歳。警察が駆け付けた時には既に沖はなく、その場で死亡が確定された。」
「男はネルラの恋人だったの?」
「2人は芸大の同級生。結婚を約束していたらしい。布施は新進気鋭の画家だった。当初は布施が階段から足を滑らせて転落死したと思われた。ところが検視官が頭部に打撲を発見し、念のため解剖に回した。すると意外なことが分かった。そのうちの一つは致命傷になるほど大きな損傷があった。そこから一気に他殺の線が深まった。」
「階段から落ちて死んだんじゃなくて殴って殺されたってこと?」
「階段から落ちる怪我では出来るはずのない傷があったってことだな」
「それで第一発見者が疑われた」
「第一発見者の彼女によると、布施の女性問題で口論となり、無理心中を迫られて抵抗し、頭をぶつけた。それ以降の記憶がないらしい」
ネルラを当初、取り調べたものの、記憶喪失で、何も証拠が得られませんでした。
「何か覚えてることはありませんか?」
「覚えていません。何も覚えていないんです」
「警察も彼女の話に信ぴょう性を疑い、幾度か彼女を呼んで事情聴取をおこなったが、彼女が犯人である証拠も見つからなかった。そのうち同じ管内で、連続通り魔殺人事件が起きた」
「2010年の麻布の事件か」
「あーそう、それそれ。マスコミの注目を集める重大事件だったため、捜査の人員ははそちらに回され、布施の事件は事故として処理された。」
「じゃあなんで今頃、再捜査なんか」
「再捜査を申し立てたのは、警視庁捜査一課の黒川警部補。周囲は反対していたが黒川の執念で、上も再捜査を認めた」
「事件現場は俺の住んでるマンションじゃないよね」
「鈴木家が所有していたマンションだよ。お前が、住んでいるマンションの近くだよ。布施はそこをアトリエにしていたんだって。事件の後、取り壊されたらしい。偉いことになっちゃったね。早く離婚したほうがいいよ」
「爆速で調べてくれてありがとう。感謝するよ」
気の重い中、帰宅した幸太郎。
「ただいま」
「お帰り。今日、美容室寄った帰りに竹下通りで買ったの。2200円でも高いほうなの。こんなの買ったの何年振りかしら。幸太郎さん私を人殺しだと思ってる?」
「今、疑っているわけじゃないけど、そういう可能性はあると思ってる」
「いつかバレるってわかってたけど、こんなに早いなんて」
「15年前なにがあったの」
「15年前のことを話すにはもっと前から話さないと話せない」
「どこからでもいいから話して」
「芸大の油絵科に入った時、同じクラスで目立つ人がいて、それが布施夕人だったの。」
「その頃から付き合っていたの?」
「学生時代はほとんど口を聞いてなかった。私なんか彼の視界にも入ってなかった。大学院で絵画の修復を勉強してそれでイタリアに留学したの。イタリアは乾燥してるから修復には向いていて、修復の本場なのよ。一生イタリアで暮らそうと思ったんだけど、思いがけず、日本の美術館だから、絵の修復の依頼があって日本に帰国した。彼に会ったのは帰国してすぐ。彼の個展に友達に誘われて行った。彼に家族を紹介したら、父も伯父もすぐ、仲良くなって、父のアトリエを使うように言ってくれて、そこで彼が暮らし始めたの。彼が描いてるのを見てるだけで、胸が震えたわ。それから私の仕事もびっくりするくらい忙しくなって、ある日突然、彼が迷い始めて」
当時のことを振り返る、ネルラ。
懐かしさを喜んでいたネルラと布施。
「雰囲気変わったね。有名な修復家になっていたなんて」
「ネルラ、帝国美術館のゴッホの修復も任されているのよ。わざわざイタリアから招聘されたのよ」
「イタリアで色んな絵画を修復していたけど、ゴッホの絵は初めてだから、大丈夫かな?」
「本物程不安なんだよ。大丈夫だって」
「もし私が本物の修復家になれたら布施君のおかげだわ。あなたを見て自分の才能に見切りをつけたから開けた道だもの」
布施はネルラの父のアトリエで絵を描いていた頃、迷いが出てきました。
「注文はあるのに全く描けなくて、荒んでいったの。ある日、一緒に死んでくれって言われて、いやって言ったら、暴れだして。本当に、殺されると思った。あんなに好きだって言ったのに私を道連れにしようとした彼を初めて憎いと思った」
ネルラは夕人から暴行を受けたことを思い出しました。
「ネルラ、一緒に死んでくれないか」
「顔も見たくない」
「ネルラ!ネルラ!」
現代に戻り、話を続ける、ネルラ。
「それで布施夕人を突き落としたの?頭を殴ったの?」
「分からない」
「記憶がないから?」
「幸太郎さんだって信じられないでしょ?警察も信じなかったもの。彼に突き飛ばされて頭を打ってから記憶がないの。私が殺したか殺してないか分からないけど、彼を破滅させたのは私だと思う。私に再会しなければ、華やかな美術界で私に出会わなければ評価されたのかも。」
「それは違うよ、全てネルラのせいじゃないよ」
「彼が死んでから私は自分の望みや自分の幸せを求めないことにしたの。修復の仕事も捨てたし、嫌いな教師になったのも。」
「自分に罰を与えるため?」
「でも幸太郎さんに出会ってしまってからもう一度、生き治したいと思うようになったの。もう一度、幸せになりたいと思うようになったの。2人で楽しく生きたいって望むようになったの。でも私が将来に希望を持った途端、15年前のことがまた襲ってきて、私から幸太郎さんを奪っていく。幸せを罰👍いく。やっぱり私は希望を持ってはならなかったのよ。幸せになろうなんて望んだ事が間違いだったの」
「間違いじゃないよ。俺は検事だから大体わかる。再捜査になったからと言って、新しい証拠が出たわけではない。このまま切り抜けば、俺達は今のままでやっていける。引き離されることはない、一緒に生きていくために頑張ろう?頑張ろう、ネルラ」
ネルラを抱き締めて優しい言葉でフォローしながらも、内心、不安と格闘する幸太郎なのでした。
しあわせな結婚2話感想・みどころ
ネルラの紐解かれてく布施との過去に、戸惑う幸太郎の心理描写が繊細に描かれていると思いました。
夕人とネルラの諍い故の、ネルラに起きた出来事は正当防衛だと思うのですがね。
そもそも、女性問題があっただろう夕人が、ネルラに心中を迫り、暴力を振るうなんてひどすぎると思いました。
その間に2人に何が起きたのか、夕人は本当にネルラと揉み合ううちに亡くなってしまったのか…深まる謎に、ドキドキが止まりませんね。
幸太郎も、妻を愛しながら、隠し事の多いどこか不穏なネルラに疑惑の念を抱かざるを得ないですよ。
友人で、幸太郎の弁護士事務所で新人として働く、臼井に調べてもらううちに、ネルラに何が起きているのか糸が絡まるような捜査状況が面白かったです。
記憶喪失で、不思議な妻と結婚した幸太郎と、ミステリアスな美女、ネルラの奇妙な夫婦生活に次回も期待したいですね。