相棒24

相棒24 6話 「ティーロワイヤル」

相棒24 6話「ティーロワイヤル」あらすじネタバレ

紅茶を飲んでリラックスする右京。

喫茶店、カフェロワイヤルでひと時の時間を過ごす彼に紅茶を淹れるマスター。

(右京)ティーロワイヤルですか。贅沢な香りです。まさか孫崎永良が喫茶店をやっていたとは

(孫崎)【矢島健一】杉下右京はもっと出世しているかと。

(右京)これが僕の人生です。

(孫崎)人生とはカードゲームみたいなもん。誰であれ配られたカードで勝負するしかない

右京(水谷豊)と亀山(寺脇康文)は刑事部長の内村(片桐竜次)からSNSに関する通報について事件性の有無から調べるよう、指示します。

(右京)話とは何でしょう

(内村)なんだ杉下、機嫌悪いな

(亀山)あ、これはですねえ、紅茶を飲んでいたところを呼び出されたので

(右京)口答えはいりません

(土師)【松嶋亮太】警視庁に寄せられる通報の中にはインターネットに関するものが多数あります。例えばある人物のSNSでの発信が急に止まった。あるいは内容が別人のように変わったというような。

(右京)そこに事件性があると?

(土師)ほとんどの場合は根も葉もない噂、陰謀論、都市伝説の類でしょう。しかし誰も真相を確かめていないのも事実です。

(亀山)そういう本部を調べるのがサイバーじゃないの?

(土師)我々はサイバー空間の専門家です。現実世界の捜査に割く人的リソースはありま割

(中園参事官)【小野了】しかし市民からの通報を放置するわけにいかんだろ。

(内村)そこでお前達特命係の登場だ。暇だろう?

その頃、沼部恵子(田中良子)という女性が大村大(櫻井勝成)という配信者の年の差の男性とホテルで話し合っていました。

(大村大)はぁ?理事にしてくれるって言ったよね?

(沼部恵子)あの時は勢いでね、でも常識的に無理でしょ。

(大村)常識って何?東京都教育委員会のトップが僕とこんなことしているわけでしょ。

(恵子)これは自由恋愛だから

(大村)僕があんたと恋愛するわけがないでしょ。見返りが欲しいから肉体労働してるんでしょ。理事に推薦してよ、約束したんだから

(恵子)無理よ、あんた大学出てないじゃない?中卒でしょ

(大村)あんたみたいな人が学歴差別しちゃだめでしょ。いいよ、あんたとのことをかねにするほうほうは他にもある。消毒するわー

その後、大村を鈍器で殺した、恵子なのでした。

その頃、孫崎は娘の絵里に金を渡していました。

絵里は夫に金を持ち逃げされていてお金に困っています。

助けようとする孫崎を絵里は、母の死に目にも立ち会わず、家族を放置したことで揉めました。

(絵里)これじゃ足りないと思う

(孫崎)お父さんそんな金持ちに見えるか?

(絵里)散々、派手に遊んでたじゃない。お母さんの死に目にも来ないでさ、家族を放っておいて。

(孫崎)出来るだけのことはする。起業家なんか博打みたいなもんなんだ。いくら金の工面したって溶けてしまうよ?お腹の子供のことも心配だ

(絵里)説教できる立場じゃないでしょ。今更父親ぶらないでよ

しかし、孫崎はかつて、闇企業をしていたことから同業者、石栗幸平(加山徹)から脅迫されていました。

(孫崎)石栗くん久し振り

(石栗)永良さんどうも。仕事の依頼です

(孫崎)俺はもう引退したよ

(石栗)分かってますよ。ただどうしても信頼できる相棒が必要なんです。報酬も大きい

孫崎は先程の恵子が、大村を殺したことを知り、後始末をしています。

(孫崎)とりあえず消石灰が必要だな

(石栗)用意してあります

(恵子)なんとかなるの?あなた達事件師?

(石栗)コンサルタントですよ

(恵子)コンサルはこんなことしない

(孫崎)事件師でも仕事師でも好きに呼んでください。一応、壁や床も張り替えたほうがいいでしょう。凶器もこちらで用意します。

(恵子)そのオヴジェ凄く高いんだけど

翌朝、突然死した父の死亡届を役所に提出しなかった50代の女性、宮崎麻子(今井あずさ)が、年金を受け取っていたことが判明しました。

彼女)を訪ねる右京と亀山。

右京は女性の父がアクティブな性格で、SNSを積極的に更新していたことを知りました。

(麻子)父は高齢なので電話に出るのもつかれるみたいで。

(右京)そうですか、SNSを拝見すると、お父様はアクティブに活動されているそうですが。2週間前も山登りに行かれたと。風景ばかりでご本人の写真はありませんが。

(麻子)父は写真が嫌いで

(右京)おかしいですねぇ。お父様は頻繁にご自分の写真を投稿されていましたよーそれ以降は何故か写真嫌いになられたようで。何故でしょう?

(麻子)知りませんよ私に言われても

(亀山)お父様中にいらっしゃいますかね

(麻子)昼間はデイケアに行ってます

右京と亀山が家の中に入ることに拒否反応を示す、麻子。

(右京)おかしいですねーお父様はご自宅で昼食の素麺をゆでたと投稿しています。それもほんの30分保父度前に。

その後、取調室で麻子は、無職の自分は親に養ってもらわないと生きていけないと甘えたことを口にし、罪を認めました。

(芹沢)【山中崇史】殺してはいないけど志望を届けなかった?なんで?

(伊丹)【川原和久】年金の為に死体を隠し、生存偽造でSNSを投稿した。

(麻子)年金がもらえなかったら生活できない。しょうがないでしょ。私、働いたことないし、親が勝手に生んだんだから、一生分面倒見てくれなきゃ

(麗音)【篠原ゆき子】あなたがやったことは死体遺棄罪、詐欺罪になります。

(土師)いきなり鉱脈を掘り当てるとはさすがです。

土師は右京達が無職の女性、麻子の事実をすぐ突き止めたことに感心していました。

(亀山)とはいえ、他はほとんど事件性のないものばかりだったけどな

(土師)しらみつぶしでお願いしますよ

(亀山)へいへい分かってますよ。右京さんは何見てるんですか?

そんななか、右京は不自然に更新が止まり、一部ファンが騒いでいるダンス動画に目を止めます。

その動画の投稿者「ワンダーだいちゃん」は、殺された大村大でした。

(右京)エルビスプレスリーばりのダンス動画がごく一部の人々に絶賛されているようですが、毎日欠かさず配信されている動画が、全然アップされないとファンが騒いでいます。

(土師)匿名で通報があった件ですね

(右京)だいちゃんは動画以外にも様々なサイトに情報を残しています。本名は大村大。年齢は29歳。ただ全ての書き込みが10月8日を最後に、途切れていますねぇ

ところが、動画をアップした男性は既に殺害されていて、秘密裏の後処理に孫崎(八島健一)という男が乗り出していました。

(孫崎)いい秘密基地だね。石栗くんもすっかり一人前だ。

(石栗)永良さんに教えられたとおりにやってるだけですよ

(孫崎)ろくなことを教えなかった気もするがおもちゃは揃ってる

(石栗)永良さん、パスコードわかりましたよ。大村はスマホで沼部恵子との会話、全部、録音していました。まぁ依頼人もどうかと思いますが、地獄みたいな世界ですね

(孫崎)そんな仕事だから俺達の報酬があるのさ。

(石栗)この案件は報酬がでかいだけじゃなく、長期的な収入を確保できます。そしたら俺も足を洗える

(孫崎)その分、難易度は高くなるが

(石栗)大村の部屋どうします?

(孫崎)下手に動いて痕跡を残さないほうがいいと思う

(石栗)あとはあれですが、

(孫崎)あちらのカードは切り方を間違えると大変なことになる。

(石栗)それがわがままなクライアントでして一刻も早く処理してくれって

石栗はそのクライアント、沼部恵子の愚痴をこぼすのでした。

他人のトラブルに加入し、非合法な手段も厭わず、利益を得る「事件師」でした。

現在は喫茶店を営んでいるのですが、かつての仲間の誘いで闇家業に戻ったのでした。

孫崎達が被害者の生存を偽装する計画を練っているなか、右京と亀山は独自で捜査を勧めます。

(亀山)えー住所によると、大ちゃんの部屋はこのマンションの102号室なんですが…応答なしですね

(右京)留守ですかねぇー暫く帰ってきてないそうですねぇ

(亀山)ほんとですね

その頃、沼部恵子は父親を通して、孫崎と石栗と対面しました。

(恵子の父、沼部高雄)沼部さんは元文部科学省次官で、現在は教育関係の法人の理事長や役員をいくつか兼任されています。孫崎さんどうも、あなたの活躍は各方面から聞いています。

(孫崎)昔話です。

(恵子)早く死体を処理してよ!あんなものが存在していたら眠れない。とにかく早く私を安心させて

(沼部)恵子、部屋で休んでなさい。あとはお父さんが処理しておくから

(石栗)娘さんは東京都教育委員会の教育長でしたか。

(沼部)言いたいことは分かります。勉強はできたから役職に押し込むことはできたんですが。

(孫崎)確認ですが、非常に難しい一頼だということをご理解ください。

(沼部)勿論です。石栗さんには相応の金額を提示させていただきましたし、今後も私の力の及ぶ限り様々な便宜を図らせていただく所存です。

(孫崎)殺人の処理というのはただ死体を消せばいいというわけではありません。

(石栗)死体を消してしまうことで捜索者が永遠に探すのを諦めないということもあり得ます。恵子さんは殺害直前まで、大村と一緒に繁華街を飲み歩いていたそうです。目撃者は少なくないでしょう。

(孫崎)事件当日以降も大村が生きていたことにするしかないでしょう。そして恵子さんとは無関係なタイミングで死んだことにする。それしかありません。

その頃、大村の甥、慎二を訪ねる特命係。

(大村の親戚、慎二)大とは縁を切っているんだ。俺は関係ない。

(亀山)あの甥っ子さんと何かあったんですか?

(慎二)兄貴はアイツに殺されたんだ。

(亀山)殺されたって?

(慎二)殺されたようなもんだってこと。あいつはガキの頃から問題ばかり起こして母親は死んだ。大人になってからも闇金に手を出して、借金こさえてよ。そのせいで兄貴は首を吊った。アイツは疫病神だよ。絶対に関わりたくない。

(亀山)それはなんといったらよいか…

言葉を詰まらせる亀山と右京なのでした。

その頃、孫崎と仕事仲間は動画を細工しようと相談。

(石栗)動画のファンが騒いでいるようです。身代わりのダンサーを立てて顔だけ生成AIで入れ替えるとか?かなり似たものが出来ますよ

(孫崎)似ているという感覚は本人とは違うっていう感覚なんだよ

(石栗)じゃあ動画配信は動かさないままで

(孫崎)腰の怪我で配信できないと声明だけ出す。診断書をつければ少しは信ぴょう性も増すだろ。腰が壊れて絶望して引退。絶望して自殺っていうストーリーも成り立つ。

(石栗)診断書も書いておきます

(孫崎)公的機関のやり取りは残しておく。大村は文化庁に助成金を申請していた。それは継続する。税金も滞納しているから税務署に電話をかけて記録を残そう。生年月日が残っていれば本人確認が出来る。

孫崎と石栗は用意周到かつ入念な、大村の偽装死を企てました。

(石栗)やっておきます。生存の期間は?

(孫崎)今日から3日間でいい。大村は3日後に死ぬ

夜に、特命係は大村大のSNSが更新に気付きます。

(亀山)行方不明者届けがないとかなり動きが制限されますねぇーまぁ伯父さんは難しそうだし他に目ぼしい親族はいないしどうしますか?

(右京)亀山くん、大村のSNSが更新されました

(亀山)なんだじゃあ取り越し苦労だったってことすか?

翌朝、大村の死を偽造したことを恵子と恵子の父、沼崎に伝えました。

(孫崎)最低限の生存偽造を行ったあと、昨夜、処理しました。手頃な渓谷から落として死因は分からないようになっています。その後、匿名で人が倒れていると通報。地元警察が発見しました。

(恵子)警察に見つかって大丈夫なの

(孫崎)身分を証明するものは何もありません。行旅死亡人として取り扱われ、すぐに火葬されます。司法解剖もされません。

(沼部高雄)元役人の私が言うのも難ですが役所というのはいい加減なところがありますからね

(石栗)ええ、遺骨は百馬が保管して官報に情報が載ります。仮にそこから大村の痕跡を辿ったとしても、殺人の痕跡は何も残っていません。

(恵子)じゃあ本当に大丈夫なのね?

(孫崎)大村は親族から縁を切られています。行方不明届を出される可能性も低い。あとは風化を待つだけです。

特命係は警視庁で状況を整理します。

(右京)10月7日から泊まっていた様々な更新がいっせいにうごきはじめました。それは10月13日から、13、14,15と3日間続き、16日からまた投稿が途切れました。

(亀山)怪我して腰が降れなくなったってことですね

(右京)踊れなくても顔ぐらいは出せると思いますがねぇー

(亀山)ですよね。これで引退するんだとしたら普通はファンには顔出しして説明しますよね。以前、怪我した時もちゃんと本人が説明していましたから。

(右京)その時に出した診断書には病院名が入っていましたが、今回は何故だか入っていません。かかりつけの医師がいると言っていたのですから。矛盾がありますね

(亀山)他にもだいちゃんから文化庁とか税務署に連絡がきたっていう裏は取れていますけども

(右京)公共機関に記録を残せば信頼性は高まりますからね。しかしですよ。メールや電話なら容易に他人が成りすますことも可能ですよ。

(亀山)逆にわざとらしいくらい痕跡遺しているって感じですよね

(右京)その通り。そしてそれは3日で終わっている。その他利に理由がありそうですね

そこで、大がよく行っていたキャバクラへ行き、夏月姫というホステスを退勤後、花の里へ連れて行って大村について聞きました。

(亀山)だいちゃんはここのホステスさんとコラボしてたみたいすね

(亀山)忙しいところごめんなさいね、ちょっといいかな

(右京)大村大さんご存じですか?少しお話をお伺いしたいのですが

(夏月姫)【岡田香菜】私何もしてないよ

(夏月姫)大ちゃんはお兄ちゃんみたいな人で、メッセージならほぼ毎日。この前、私の誕生日にシャンパン入れてくれるって約束してくれて。約束は絶対に守る人だったのに。

(亀山)だいちゃんとは頻繁に連絡をとっていた

(右京)あなたの誕生日にも連絡がなかった?

(夏月姫)そう、未読スルーされてたんだけど、10月14日に急に返信が来て。でもなんか変で。超細かい事だけど引かない?誕生日に来れなくてごめんねって書いてあるでしょ。私達は2人の間でソーリーベイビーって言ってたの。その寒いギャグは客が言ってただけで私が言ったんじゃないから。

(右京)細かいことが超気になるのが僕の悪い癖

(右京)スタイロメトリーですね。文章の特徴や癖から書き手を推定することです。なかなか鋭い指摘ですね。

(夏月姫)なんか事件?

(亀山)だいちゃんに最後に会ったのはいつ?

(夏月姫)10月4日に店に来てる。

(亀山)7日より前ですね。その時さなんかこう変わったことなかったかな?超細かいことでいいんだけど

夏月姫は、大村大が、一発逆転で鉱脈を掘り当てたと嬉し気に話していたことを思い出しました。

(大村)ついに鉱脈を掘り当てた。これで一発逆転だよ。ビッグマネーをサスティナブルにゲットしちゃうぜ

(夏月姫)だいちゃんはファンの女の人たちとDMで連絡して会っていたみたいなんだよね。

(亀山)お金貰って?

I(夏月姫)たぶん。だいちゃんもキュウリ好きだったよ。伯父さんが作っていたんだって。美味しい。私が知ってるのじゃこのくらいかな。私、この店すごく好きかも。そうだ、これも大ちゃんのおさがり、ファンにプレゼントしてもらってた。可愛くない?

(花の里の店主、茉梨)【森口遥子】ありがとう

翌日。

大村がよく行っていたカフェへ。

(店員)ああ大村さん何回かご予約されていますね

(亀山)予約は大村さんがしていたんですかね?いつ来店したとか記録とか残っていたりしますか?

(店員)予約サイトのログなら残っているはずです。一番最近ですと10月6日。女性と一緒でした。

(右京)ちなみに支払いは女性がしたのではありませんか?領収書の控えはありますか?

(店員)そうだったと思います

また内容を整理すると、大森の遺品から、総合育成センター大志宛の領収書が出てきました。

(亀山)だいちゃんは何人かの女性を行きつけの店に連れて行っています。まぁお決まりのコースだったんでしょうね。支払いは女性が払ったんでしょうね。動画が最後に配信された10月6日、その夜一緒だった女性は東京都教育委員会の宛名で領収書を切っています。で、その後、ホテルのバーラウンジへ。そこでは総合育成センター大志で領収書を切っています。

(右京)どちらも高級店ですね。使った金額も数千万円。領収書が切れるとしたら立場が高い人物でしょう。亀山君、2つの組織に所属している女性で該当者がいます。東京都教育長と独立行政法人の理事を兼任しています。

右京と亀山は、ネットで、沼部親子にあっという間に辿り着いてしまうのでした。

沼部に会いに行く特命係ですが、沼部は受付に体調不良だと断りました。

(受付の女性)警視庁の方がお見えです

(沼部)体調が悪いの。引き取りいただいて

受付の女性はすぐに右京と亀山にそのことを伝えます。

(受付の女性)申し訳ありません。教育長は体調が悪いとのことです。

(亀山)体調が悪い。でも部屋にはいらっしゃるとのことなんですよね?

(受付の女性)教育長は体調不良で何日かお休みされていましたから。まだ本調子ではないのかとアポをとってからお越しください。

(右京)1つだけ、教育長がお休みになっていたのは何日から何日までか分かりますか?

(右京)大村さんの足取りが消えたのは10月7日。その翌日から沼部恵子は欠勤していました。

(亀山)で、3日間の更新が終わった翌週、10月20日に復帰したと…。

恵子と沼部は自分達の地位が失われると孫崎や父の沼部に八つ当たり。

(恵子)速攻でバレてるじゃない!

(孫崎)まだ殺人が露見したわけではありません。なんらかの理由で警察は大村の足取りを追い、そのなかであなたと会っていることが判明した。そこまでは想定の範囲内です。

(恵子)どこが?向こうは犯人まで辿り着いちゃってるじゃない!

(沼部)恵子、少し落ち着きなさい

(恵子)落ち着けるわけないでしょ。バレたら人生が終わるわよ。親なら何とかしてよ。言っとくけどお父さんも終わりだからね。

右京と亀山は身長などが大村と一致するデータを発見。

(亀山)半年先まで予定が埋まっているってそれはないでしょ。とにかく沼部さんの予定が空いたらご連絡ください。…だめです。全くアポ取れません。沼部恵子は逃げてます。

亀山は恵子が忙しさを理由に逃げていることを問い合わせて察しました。

大村が夏月姫にあげた同じワッペン月のパーカーも手掛かりでした。

官報に、大村が着用していたワッペンの写真が出てきました。

(右京)沼部恵子は立場のある人間です。立場に執着しようとしているからこそ、なにかを隠している。逃亡の可能性は低いでしょう。亀山君これを。

(亀山)行旅死亡人の官報ですね

(右京)発見した日付を見てください。

(亀山)10月17日早朝、3日間の更新が終わった翌日。

(右京)推定年齢は20代から30代、身長も大村さんと一致します。そしてここ!

(亀山)あのワッペン

右京と亀山は、生活安全課に確認を取りました。

(刑事)遺体が発見された谷は事故が多い場所でして。

(亀山)うーん顔は確認できませんね

(刑事)所持品から遺体は分からず手順通り荼毘に付しました。

(右京)本人の衣服は保管していますか?

(刑事)それはまだ処分前だったかと

(右京)処分せずに保管をお願いします。必要になるかもしれません。

大村が突き落とされた渓谷に向かう2人。

(右京)遺体の男性はここから飛び降りたか、あるいは落とされたか。

(亀山)男性がだいちゃんだとして殺人の後に自殺に偽装されたんだとしてももう解剖できないですからね。

(右京)もしそこまで計算しているんだとしたら犯罪のプロが関与している可能性がありますねぇー

店に確認すると、女性に「オリビア」のパーカーを買ってもらったと店員は話しました。

(亀山)10月6日、大村さんが来店した時の服装なんですけどね。これだったりしますか?

(店員)ああ、これ、オリヴィオンのですね。女性に買ってもらったって

(亀山)当日、一緒にいた女性なんですけども、この人で間違いないですかね

(店員)ええ、この人です。

その女性はやはり、沼崎でした。

総合教育センターにて、特命係が訪ねてきたことで慌てる、沼部、孫崎、石栗。

(孫崎)石栗君、名刺は?

(石栗)偽名で理事長秘書の名刺を用意してあります。

(沼部)恵子は実家に引きこもっています。とうとうこっちまで来た

石栗の偽の名刺を用意して、右京達を巧みにかわそうとします。

(孫崎)知ってる刑事がいる。偽名はやめたほうがいい。下手な嘘はつけない。君は沼部のコンサル、私はアドバイザーということでいい

(石栗)警視庁の方ですね。沼部の代理人の石栗です。

(右京)警視庁特命係の杉下と申します。

(亀山)同じく亀山です。

(右京)どこかでお会いしたような気がするんですが

(孫崎)孫崎ですよ

(右京)やはりそうでしたか

(亀山)お知り合いなんですか

(石栗)大村大さんとの関係は、沼部恵子にヒアリングしました。よく視聴していた動画配信サイトのダイレクトメッセージを通して、知り合ったそうです。

(亀山)どういったご関係とかは?

(石栗)友人です。それ以上はプライベートに関わることですので

(亀山)10月6日の夜に大村さんと会っていたことは認めるんですね。

(石栗)ええ。レストランで食事をしたあと、バーでお酒を飲んで深夜に別れたと。それ以降は連絡を取っていないということです。

(亀山)それ以降、実際に大村さんと会った人はいません。10月17日大村さんと似たような男性の遺体があがっています。

(孫崎)仮にこの遺体が大村だとしても自殺の可能性もあるのでは?彼は腰を痛めて動画を引退したのでは。動機はあるのでは?

(右京)そういうストーリーも成立しなくはありませんねぇ。多少強引ですが

(孫崎)ストーリーとは人聞きの悪い。推理という名の妄想で冤罪事件を作り上げるのは、警察の悪い慣習です。確たる法的根拠のない行為は理事の名誉棄損です。こちらも何らかの手段をとらなくてはいけなくなる。

(亀山)あいつ手強い。何者なんですか

(右京)孫崎永良。かつて、事件師として知られた男です。

(亀山)事件師か

特命係が帰ってから、孫崎はほくそ笑んでいました。

(孫崎)杉下右京、最悪のカードが回って来たな。警察の報道は法律で縛られているまだ少し時間を稼げるはずだ。それまでにこのゲームの終わらせ方を決める。

(石栗)まだ逃げ切れますかね

(角田課長)【山西惇】暇じゃなさそうだな

(亀山)右京さん美和子がこの近くまで来ているそうなんでちょっと休憩してきます。

(角田課長)仕事中にデートかよ。暇じゃねぇか。

(右京)孫崎永良をご存じですか?思わぬところで行政法人のコンサルタントをやっていました。

(角田)知ってるよ。事件師だろ。コンサル?反社との縁が切れて喫茶店をやっているそうだ

(右京)喫茶店ですか

そこで、右京は孫崎の喫茶店へ行き、事件のことにやんわりと触れて孫崎の反応を確かめました。

(右京)ティーロワイヤルですか。贅沢な香りです。まさか、孫崎永良が喫茶店をやっているとは

(孫崎)杉下右京はもっと出世しているのかと。

(右京)これが僕の人生です。

(孫崎)人生はカードゲームみたいなもんなんですよ。誰であれ配られたカードで勝負するしかない

(右京)あなたはゲームの達人でした。

(孫崎)運が良かっただけでしょ

(右京)あの事件ではあなたは罪を免れました。

(孫崎)あの事件は被疑者死亡で終わったんでしょう?

(右京)そういう絵を描いた事件師がいたと噂を聞きました

(孫崎)私が効いた話では最初に描かれた絵では誰も死ぬ予定ではなかった。疑り深い捜査二課の刑事暴走していたからああいう結末にするしかなかった

(右京)それではブランデーを淹れた紅茶ではなく、紅茶を淹れたブランデーになりますよ

(孫崎)これが美味いんですよ

(右京)引退したはずのあなたがなぜあの場所に?

(孫崎)店の経営が苦しくてね、色々あって。あなたも紅茶がお好きなようですね。退職後に喫茶店には手を出さないほうがいいですよ。

(右京)ご忠告有難う御座います。

その頃、亀山は大村大の甥、慎二の元に記者で妻の美和子と尋ねました。

(亀山)お疲れ様です。かみさんから諦めるなって尻たたかれまして

(美和子)こんにちは、いつも主人がお世話になっております。

(大村大の甥 慎二)また来たの?しつこいよ。夫婦そろって手ぶらで来たんじゃ悪いから

慎二は、獲れたてのきゅうりを亀山夫妻に渡しました。

(亀山)だいさんもきゅうりお好きだったとか

(慎二)誰から聞いたの?

(亀山)え、あのだいさんが妹みたいに可愛がっている女性がいましてね。

(慎二)どうせ下心でしょう

(亀山)だいさんなりに家族への思い出があったり、繋がりを求めていたのかななんて。あ、すいません

夜に孫崎は、話し合いの最中に、沼部親子を脅迫し、仲間だった石栗を銃で撃ちました。

(石栗)遺体が大村と同一人物と確定すると、大村が自殺ではなく他殺という証拠が出ること。警察はまだこの2つをクリアしていません。

(恵子)クリアする前に止めてよそれが仕事でしょ。ほんと使えないわね

(孫崎)くそ婆。大村のスマホにはお前らとの会話は全部、録音されていた。親父さんの利権絡みも内部情報も殺害当時の様子も。これ買い取ってくれませんかね?あんたら官僚の間じゃ、自宅に金野の延べ棒を貯め込み高騰を待つのが流行っているじゃないか

(沼部)か、買い取ります

(孫崎)通報したらあんたら親子も終わる。こいつはこっちで処理する。このゲームを終わらせる

(石栗)永良さんクライアントに何を!ううっ!

孫崎のその目的は娘の絵里の為でした。

絵里(渡部瑞貴)に、沼部たちを脅迫して違法に手に入れたお金を渡しました。

(絵里)どうやって?

(孫崎)出所は知らなくていい。あの男と別れて自分と子供のために使うんだ

間もなく、警視庁にはきゅうりを持ってきた慎二が来ました。

(慎二)きゅうり持ってきた。奥さんに

(亀山)いや、あいつも喜びますよ。え、わざわざ持ってきてくれたんですか

(慎二)俺には大しか家族いないから、届を出そうかと思ってね。奥さんにこれ持っていってやってよ

右京と亀山はその後、大村大の自宅へ行き、その後は、捜査一課と共に、状況を話し合いました。

(右京)亀山君、お手柄です。谷底の遺体が大村大と同一人物かを鑑定するためのDNA付着物が必要ですねぇ

(亀山)ここならたっぷり見つかりますね

(右京)大村大はなんらかの情報で沼部恵子を脅していた可能性もありますよ

(麗音)DNA鑑定の結果、埼玉県の谷底で発見された行旅死亡人の遺体は、大村大さんのものであるということが判明しました。

(土師)大村さんのPCはスマートフォンと同期され情報が保存されていました。10月6日の夜、沼部恵子と思われる女性と言い争った記録が確認できます。

(芹沢)沼部恵子を大村大殺害容疑、父親及び孫崎永良、石栗幸平を死体遺棄の容疑で確保します。

(右京)石栗幸平だけが現在、所在不明なんですよね

(伊丹)今、探してますよ。特命係は孫崎を確保してください

(亀山)孫崎は喫茶店にいることが確認されています。行きますか

(右京)その前にちょっと寄りたい場所があります

捜査一課が沼部親子の元に来て令状を持っていきました。

(芹沢)大村大さんの殺害及び死体遺棄容疑でお話を伺いたい。

(伊丹)大村大さんの死体遺棄。

(沼部)私が殺したわけではありません。娘が

(恵子)娘を守れよ、あんた親だろ

(伊丹)沼部高雄、沼部恵子、ご同行を願う

(麗音)詳しい話は署でお聞きします

右京達は、孫崎を逮捕しに来ました。

(右京)残念ながら今日は客としてではありません。

(亀山)孫崎永良、大村大さんの死体遺棄容疑、および、恐喝、強盗、石栗幸平殺害容疑で逮捕する。

(孫崎)つまりあの親子はいとも簡単に吐いたわけだ

(亀山)罪を認めるんだな

(孫崎)連行してくれ

(右京)そう急ぐこともないでしょう。ティーロワイヤルを淹れたばかりの香りがします。一杯飲むくらいの時間はありますよ

(孫崎)じゃあお言葉に甘えて

(右京)計画が失敗したにもかかわらず、勝者のような余裕がある。あなたは目的を達成したつもりでいる。

(孫崎)つもり?どういう意味です?

(亀山)さっきドルの札束を見つけた

(右京)引退した貴方が復帰したのは、娘の絵里さんの為に大金が必要だったからですね。あなたは犯罪のプロです。僕と出会った時点で失敗の可能性を考慮し、計画を切り替えたのでしょう。沼部から奪った金を違法な手段でドルに換金し、それを絵里さんに渡した。

(孫崎)絵里は悪くない。何も悪くない

(亀山)そんなふうに庇うなら汚れた金を渡すべきじゃなかった。娘さんは夫に金を持ち逃げされ、その際に喧嘩になり、残念ながら流産を

絵里はあの後、流産しました。

絵里を見舞った右京と亀山。

(亀山)どうして、お父さんに連絡しなかったんですか?

(絵里)関係ないから

ティーロワイヤルに毒物を淹れて自死しようとする孫崎を右京は止めます。

彼に罪を償うことを説得します。

(孫崎)なんてゲームだ、もう何も残ってない

(右京)ティーロイヤルは紅茶にブランデーを淹れるもの。不純物が混ざればそれはティーロワイヤルではありません。投げ出すとはいけませんよ。あなたが抱えてる罪悪感、後悔、懺悔、それらを抱え続けなくてはならない。

(孫崎)負け試合が確実でも?

(右京)人生は勝ち負けではありません、カードゲームより複雑で意味がある

(孫崎)終わらせたいんですよ、私というゲームを。私には何もない意味があるとは思えない

(右京)1つだけ。娘さんのお金を持ち逃げしたドルは回収しました。沼部家にあった金の延べ棒を時価に換算すると金額は半分以下。全く計算が合いません。

(孫崎)売りすぎて組織に足元見られたんですよ

(右京)そうですか、最後にもう1つだけ。あなたは、事件師であって殺し屋ではない。石栗さんをあの場で殺すとは思えない

(孫崎)必要なら誰でも殺す男ですよ

そこへ、石栗が配達員を装ってやって来ました。

なんと、拳銃を突きつけ、自分の頭を打つふりをしました。

(孫崎)石栗、遊びはやめろ

(右京)沼部親子もその銃で騙したんですね

(石栗)そういうことです

(亀山)くそ、俺も騙されたよ。おい、せっかく警察を出し抜いたのになんで戻って来たんだよ。

(石栗)僕は孫崎永良の弟子です。1から10まで真似したくて、

(亀山)つまり自分が庇ってもらったように相手のことを庇うためにか?

(石栗)…です。永良さんみたいにかっこつけてみたかったんですよ。引退していた永良さんhを事件に巻き込んだのは僕ですから。

(石栗)主犯は僕なんです。1人で逃げるより2人で捕まるほうがいい気がして。永良さんを見捨てられないです

(孫崎)馬鹿野郎。これも意味ってあるやつですか

(右京)あなたがそう思えるのであれば

(亀山)話はゆっくり聞かせてもらうぞ

こうして、石栗の不器用な優しさに触れながら、生きる意味を少し見出し、逮捕されていくのでした。

相棒24 6話「ティーロワイヤル」感想・みどころ

ティーロワイヤルはブランデーに紅茶を淹れて嗜むもの…。

一杯のティーロワイヤルを自分が引き起こしたゲームを終わらせるために自死しようとした孫崎。

娘思いの彼は、かつて妻の死に目に間に合わず、家庭を顧みなかったことから娘の絵里に恨まれていたけど、親子のボタンの掛け違いがとても切なかったです。

孫崎は絵里の為にこれから闇家業から足を洗ってほしいですね。

一方で、被害者の配信者、大村大を一時の感情で、彼の命を奪い、後処理を孫崎と石栗に任せ、全てを父に丸投げしていました。

大村も家族と溝が出来ながらも、大村の甥が彼への優しさを持っていることが分かり、目に見えない家族の愛に大村にはもっと早く気付いてほしかった。

あんないい年して罪を償わず、親が何とかしてくれるなんて情けないですね。

冒頭に出ていた無職の女性も父親の年金を宛にしていて、生んだのは親の勝手だから一生面倒見させるなんて甘えていますよ。

どちらの女性も自分と向き合わず、尻ぬぐいは自分でしてほしいものです。

孫崎が我が子を助けるため、危険な仕事に手を染めた愚かさに気付いたことや、孫崎の相棒の石栗が、罪を犯してまで、孫崎への師弟愛を証明したことが、人間らしい面が垣間見れると思いました。

 

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