緊急取調室8話「紫の旗」あらすじネタバレ
8月25日、射撃訓練をする真壁達。
(玉垣)【塚地武雅】射撃訓練が一難の苦痛です。必要なんでしょうか
(真壁)腕を落とさないようにしないと
(菱本)【でんでん】取調室には拳銃、持ち込めないんだぜ?
(真壁)いつも銃撃戦やってるじゃない?
(小石川)言葉のね
(玉垣)真壁さんは射撃経験が豊富だからいいんですよー。
(梶山)特殊班にいたのに射撃が下手では話にならないからな。
(小石川)いつ戻されてもいいように基礎を確かめておかないと
(真壁)さすが教官。…嘘、なんで?
警察学校にて、滝川は学生たちに教鞭を振るっていました。
(滝川)全国警察官26万人のうち、現場での発砲経験がある警察官はごく僅かだ。すなわち?
(学生たち)発砲には慎重にならなくてはならない
(滝川)警察法第2条
(伊丹学人)はい。個人の生命、身体及び財産の保護に任じ。
(島田遼介)はい。犯罪の予防、鎮圧及び捜査
(中里美波)はい、被疑者の逮捕、交通の取り締まり
(宮本)はい、公共の安全と…
(滝川)秩序の維持にあたることによって、その責務とする。そのために拳銃を携帯する。決して被疑者を殺す武器ではない。それを頭にたたき込め。いいな?
(三澤忠司)本日は実践を想定した訓練だ。第一班前へ!銃を出せ。
警察学校で、教官、滝川隆博(玉山鉄二)の指導の下、射撃訓練を行っている最中、学生の一人、宮本健太郎(大橋和也)が構えた銃が暴発しました。
同期生の中里美波(森マリア)に命中しました。
すぐに警官たちに取り押さえられる、宮本。
夕飯を食べる真壁達。
(居酒屋店長しんじ)【木島勇輝】どうぞ、てっぽう、身が締まってますよ。
(しんじの妻 かやの)【中村静香】ふぐは関西ではてっぽうと呼ぶ人がいるんですよ
(小石川)毒にあたると死ぬこともあるからてっぽうだったね。
(しんじ)それだけ美味しいってことですよ
(梶山)たしかに鉄砲は危険だ。もっと射撃訓練をしておいたほうがいいんじゃないのか、30発中、7発も中心点を外すとは。
(真壁)具体的に言わないで、人間ミスすることもある
(小石川)人間がどうしてミスするか知ってる?ミスをすまいという思いがミスを引き起こすんだ。そこにはいきすぎた欲が介在してる
(真壁)私が欲深いって言うの?
(菱本)気にするな!ミスして成長するって言うよな
(真壁)もう成長しきってますよ、お醤油ちょうだい。どうしたの?まさか事件じゃないよね?
真壁達のスマートフォンの一斉メールに事件の通知が届きました。
(梶山)まさかです
会見をする、渋谷。
(渋谷和則)警察学校における射撃訓練中にこのような事故が発生したということは、警視庁として誠に遺憾で御座います。警察組織の根幹を揺るがすあってはならない事態であり、被害に遭われた方々、そして都民の皆様に、深く心よりお詫び申し上げます。
(女性記者)ほんとうにただの事故なんですか?学生が同級生を撃ったんですよね?
(記者1)ちゃんと監督してたんですか?
(記者2)どんな教育をしていたんですか
(渋谷)当該、教場においては日頃から担当教官による厳正な指導の元…。
官邸からの要請で、真壁(天海祐希)ら、「緊急事案対応班」はこの件の取り調べに着手することになりました。
磐城、梶山は話し合います。
(梶山)逮捕された学生は黙秘しているそうですね
(磐城)警察学校は事故で処理したがっているが、官邸は徹底的に調査せよと言ってきている
(梶山)長内総理ですか。年内に海外の要人が予定されている。警察内で起こった発砲事案が未解決のままでは、来日がキャンセルされる恐れもある
(磐城)よくわかってるじゃないか梶山君。早急に真相を解明してほしい。やってくれるね?
(梶山)総理に恩を売る手伝いをしろということですか?
(松本康明)おい!
(梶山)官邸の意向は存じ上げませんが、我々の仕事は事件の真相を究明することです。
梶山は真壁達に改めて事件の状況と宮本の取り調べを慎重に行うことを伝えます。
(梶山)皆さん、被疑者の宮本健太郎が府中本町署を出発しました。故意に発砲したのか、それとも過失なのか>いずれにせよ、詳細を解明しなければなりません。
(玉垣)後輩を追求するのは心苦しいですが
(菱本)余計に有耶無耶には出来んな
梶山は小石川が警察学校で教鞭をとっていた小石川にアシストを求めました。
(梶山)警察学校で教えておられえたはるさん、複雑な心境だとは思いますが、前例にない事案です。はるさんの協力が必要です。
(小石川)我々の手で真相を究明しよう
(真壁)手じゃなく、言葉でね
(梶山)被疑者は宮本健太郎、23歳。警察学校で射撃訓練中、宮本が銃を発射。同期生のの中里美波に命中しました。銃弾は被害者の大腿部に命中し、当日に摘出手術。意識はありますが、事件のショックから供述が出来ない状態です。
(玉垣)警察学校から提供を受けた防犯カメラの映像です。
映像を見た真壁達は違和感を覚えます。
(菱本)こりゃ事故じゃねぇな
(真壁)自分も死のうとしてたってこと?
(玉垣)宮本は問題のある学生だったのでしょうか?
(小石川)担任教官の名前は?
(梶山)滝川隆宏警部補。ご存じですか?
(小石川)滝川くんか…あまり接触はなかったがかなり熱心だと評判の教官だった。彼なら自分の教場の学生について把握していたはずだが
(真壁)たまちゃんもう1回再生して?被疑者何か言ってない?
(菱本)事故じゃねぇな。音声出ないのか?
(梶山)たまさん、口の動き読み取れましたよね?
(玉垣)やってみます。う、そ、だ。嘘だと言ってます
そこで、読唇術が出来る玉垣が読み取りました。
(菱本)なにが嘘なんだ?
(真壁)被害者に向けて言ったのかな
(小石川)監視カメラの映像はこれだけ?射撃場全体に捉えた引きのものがあれば被害者に命中した瞬間も見えるはずだけど。
(梶山)証拠として提出されたのは、ブースを至近距離から映したこちらだけです。
(真壁)じゃあまず宮本と被害者の関係を探る必要があるね。
真壁達は宮本と被害者、美波の関係を探ることにします。
間もなく、渡辺と監物も到着します。
既に、彼らが警察学校に聞き込みの許可を得ていました。
(監物)それなら任せてくれ!
(渡辺)警察学校に聞き込みの許可を得ました
(梶山)お願いできますか?
いつもぶっきらぼうに頼むと、監物が反論するので梶山は丁寧に「モツナベコンビ」に頼みました。
(監物)お願いできます!
(梶山)では監視カメラの全体映像を提出するように求めてください。被疑者が到着しました。出番です。まずは、菱さんと玉さんで緊張をほぐし、人物像を探ってください。そのうえで春さんと真壁にスイッチし、攻め込みましょう。
梶山は真壁達に役割分担を与え、取り調べをスムーズに行えるよう、指示しました。
(小石川)学生としてもれっきとした警察官だ
(菱本)なめたらあかん
(玉垣)先入観は禁物です
(真壁)取調室では先輩も後輩もない、マル裸になってもらおうじゃない!
(玉垣)氏名と年齢、職業をお願いします。
(宮本)宮本健太郎、23歳。
(菱本)職業は?
(玉垣)職業を、警察学校の学生ですよね。決まりですよね?正確に言ってもらえませんか?
(宮本)もうクビだから。
(玉垣)まだ処分は決まっていません。
(宮本)警視庁付中警察学校短期課生1347規生。
(菱本)いい面構えじゃないか、現場で欲しい人材に見えるぞ
(玉垣)君は昨日午後2時30分頃、警察学校の射撃訓練中に同級生に発砲しましたか?誰を撃ちましたか?君が撃った人の氏名を言ってください。
(菱本)どうした?
(宮本)中里美波さんです
(菱本)どうした?なぜ撃った?勿論、理由があったんだろ?
モニターから取り調べの様子を見ていた小石川と真壁。
(小石川)やはり動機を語るつもりはないようだね
(真壁)どうしても話せない事情があるってこと?
宮本はとても情緒不安定で、黙秘を貫こうとします。
さらに、警察学校から提供された監視カメラ映像は宮本の様子を至近距離からとらえた映像も明らかになりました。
銃弾が命中した瞬間は記録されていませんでした。
キントリの管理官、梶山(田中哲司)は射撃場全体の映像を提出するよう、渡辺と監物に滝川の元へ行ってもらいます。
(滝川)宮本はあちらの1番ブースで売っていました
(別の刑事)中里巡査はどちらに?
(滝川)この辺りです。私が処置をしました。
(監物)滝川教官ですね?捜査一課の監物です。
(渡辺)渡辺です。発砲時の状況は今の検証で確認しました。事件当時、教官も近くで目撃しておられたそうですね?
(滝川)私を含め合計3名で監督しておりました。
しかし、学生たちの個人情報漏洩を恐れた、滝川はこれを拒否しました。
(監物)宮本が発砲した動機について心当たりはありませんか?
(滝川)あれば身を挺してまでも教え子の強行を防ぎました。
(渋谷)捜査一課がどう考えているか知らんが、滝川教官は優秀な指導者だ。滝川教官の教場でこのような事故が起こったなど今でも信じられん。私は事故だと思ってる。滝川教官を信頼しているからだ。
(監物)ずいぶん学校長から信頼が厚いですね
学校長を務める渋谷からも信頼されている滝川。
(滝川)今期も私の教場から総代が出ることは間違いないと言われていますので。
(渡辺)それは凄いですね、総代なんて雲の上の存在でした。だからといって今回の事案に心を加えてほしいと。
(監物)教官の鏡ですね。失礼ですが、警察学校に赴任する以前はどちらに?
(滝川)m警備部です。特殊部隊、機動隊を歴任しました。
(監物)SATですか。何故あなたの教場で発砲なんて、宮本健太郎くんはどんな人物でしたか?
(滝川)宮本は普通の学生でした。成績は中の上
(渡辺)中里さんは
(滝川)中里は学科も術科もトップを争う優秀な学生です。先日も女子剣道大会で優勝したばかりです。
(監物)優等生と普通の学生ですか…2人の間に何かトラブルでもあったのでしょうか?
(滝川)目立ったトラブルはありませんでしたが…宮本は特殊な事情を抱えているせいか、周囲とうまくいかないことがありました。個人情報とありますが、事件解決の為にお答えします。
(監物)特殊な事情とは…
(滝川)宮本は中学生の時に父親を殺害されています。知人とのトラブルです。宮本が警察官を目指したのは、自分のような遺族の役に立ちたいということでした。思い詰めないように気を付けていたつもりでしたが、担任教官で私の不注意を恥じます。
(渡辺)被害者遺族ということでしょうか
(監物)ご心労お察しします。
(滝川)宮本の様子はどうでしょうか?素直に聴取に応じていますか?
(渡辺)たとえ教官でも詳しくお答えすることは出来ません。現在、調べ班が聴取にあたっています。
(監物)ところで射撃練習場の監視カメラ映像をご提供いただけませんか?
(滝川)事故当日に提供したはずですが
(渡辺)それは宮本のブースを映したものです。射撃場全体が引きで映った映像を分析したいのですが…。
(滝川)そちらはお断りしました。全体の映像には他の学生が映っています。もし、祥子映像として裁判で採用されれば彼らの顔や個人情報が流出する恐れがあります
(監物)しかし、事件解決の重要な証拠になるかもしれません。
(滝川)彼らを守れるのは私だけです
(渡辺)ではせめて学生たちに聴取をさせてくれませんか?
(渡辺)それは勿論協力させます。
玉垣と菱本は宮本に追求します。
(玉垣)中里美波さんとはどういう間柄だったんですか?君にとって彼女は単なる同期生ですか?それとも友達、あるいは特別に親しい関係だったんですか
(菱本)君は発砲した時、嘘だと言ったよな?なにが嘘なんだ?
(玉垣)では、根本的なことをお聞きします。君は中里美波さんを狙って撃ったんですか?それとも撃つつもりはなかったのに拳銃が暴発したんですか?
そんななか、宮本が突如、口を開きました。
(宮本)暴発じゃない…狙って撃ちました。
モニター画面を見ていた小石川と真壁は腑に落ちません。
(真壁)殺意があった?どうして…?
一方、梶山は一命を取り留めた美波を見舞い、発した一言に引っ掛かります。
(梶山)捜査一課の管理官、梶山と申します。担当医師から全治一か月と聞きました。警察学校に戻るのに問題はありませんね。ショックだったでしょう、同期に撃たれるなんてね。分かりました…今日は事件についてお尋ねするのを控えます。君は被害者だから監察官室に相談することもできます。勿論、被疑者の宮本を訴えることも。もしなにか話したいことが出来たら連絡をいただけますか?緊急事案対応取調班は取り調べの専門部署です。今、宮本の聴取を行っております。彼もまた何も語りません。
(美波)取り調べ…じゃあ…なんで?
(梶山)君のためにも動機を解明したいと思ってます。
その頃、真壁が宮本の取り調べを代わります。
(真壁)はぁ…悲しい。あなたが交番に立つところを見てみたかった。
(玉垣)今ここで言うことでしょうか
(真壁)彼は警察学校で勉強や訓練をしていたのよ。宮本君、あなたが先程供述したことだけど事件についてほとんど供述してないのに、どうしてこんな重要なことから答えたの?あなたは私達の後輩、先輩として聞きたい
(小石川)いつもと役割が逆だが、あとから味方が来たほうが距離を縮められると言ったんだ。粘ってくれよ、真壁先輩。
(菱本)いい作戦だ。前に座っていて感じたんだ、奴にはきっとなにか隠したいことがある
監物と渡辺は警察学校の学生たちに捜査の協力を求めます。
(監物)はい、注目!みんなは第一班として宮本君と一緒に拳銃訓練を受けていたそうだな?
(渡辺)捜査に協力してほしい。宮本くんが撃った瞬間を見ていたね?
細井琴葉、伊丹、島田、宮本の同級生たちは宮本の行動を見ていないと言います。
(学生たち)見ておりません
(監物)おいどうした?こっちが当てないと発言しないのか?警察官の端くれなら答えてくれよ。
(伊丹)発砲音が聞こえましたが皆、前方の標的に集中しており、宮本の行動は見ておりませんでした。
(渡辺)では別の質問を。宮本さんと中里さんにトラブルはあったか?
(学生たち)存じません
(監物)そうか…わかった、ご協力有難う。
ところが学生たちは一貫して知らないとのことです。
(渡辺)もう終わりにするんですか
(監物)この教場なんかおかしいんだよな
監物と渡辺は、滝川教場の洗脳されたような空気を疑いました。
その頃、真壁は宮本の心をほぐして自白させるために、母親のように語り掛けました。
(玉垣)ですから!思い出話をしている場合じゃないでしょ
(真壁)当たり前だけどかつては警察学校の学生だった。思い出すのは怒った教官の顔ばかり。。生意気で扱いづらい学生だった。規則の前提が間違っていると思ったら先頭に立って、教官に抗議してね。こうして警察組織の中で生き残ってるのは奇跡かもね。警察学校でも所轄でも本庁に来てからも周りに恵まれたからかな。あなたはどう?気が合う同期はいた?
(宮本)ああ
(真壁)よかった仲間には恵まれていたのね。なのに、どうして同期を撃ったの?警察官としての将来を棒に振ってまで
(宮本)撃たなくてもなれなかった。先輩面して探り入れるなよ!これ以上、話すつもりはないから。
渡辺と監物は、みな学生たちが口裏を合わせているのを知り、違和感を覚えます。
(渡辺)確かにおかしいですね。誰も撃った瞬間を見ていないなんて、あり得ませんね
(監物)口裏合わせてるとしか思えないよな、なんでだ
学生のうち伊丹が監物と渡辺を呼び止め、秘匿性を守る条件で2人に伝えました。
(伊丹)失礼します。お話が御座います。みんな、教場の恥になると思って口にしませんでしたが、黙っているわけにはまいりません。情報提供者の秘匿を守っていただけますでしょうか。
(渡辺)分かりました。君からの情報提供だということは伏せましょう。
(伊丹)宮本は中里に交際を迫っておりました。ようするに、振られました。中里から相談を受けておりました。同じ教場内なので宮本に振られたくないと。ですがあのような事故が起こっていました。国を守れなかった自分を反省しております。滝川教官の教場は滝川王国といいます
(渡辺)国?
(監物)カントリー?
その報告をした監物と渡辺は、真壁達と共にさらに違和感を募らせます。
(監物)宮本と被害者のやり取りだ。
(渡辺)報告してくれた学生は中里美波から相談を受けた際、ストーカー事案になることを懸念してスクリーンショットを撮ったそうです。
(監物)まだ裏は取れてないが振られた恨みを募らせたという線は考えられるな。
(真壁)普通ふられたくらいで撃つ?そんな短絡的な行動に出るかな?仮にも警察学校の学生なのに
(小石川)0とは言えない。追い詰められた人間の感情は侮れないからね
(渡辺)父親が殺害された過去があり、思い詰めやすい性格だと教官も言っていました。
(菱本)そうかな?それなら被害者がストーカーにやられたと訴えているんじゃないのか
(梶山)中里美波は宮本に対する怒りや恨み言は口にしませんでした。むしろなにかを隠しているようでした。
(真壁)どういうこと?他の同期も何か隠している様子だったんでしょ。
(監物)ああ、王国の門はがっちり閉ざされていた
(梶山)門をこじ開けるには力技が必要かもしれませんね
(小石川)揺さぶりをかけるしかないか
(玉垣)いっそ彼女に振られたのってぶつけてみますか
(渡辺)あの年頃は、女性について関して繊細です。効果的だと思いますが
(菱本)裏が取れてねぇからな。誘導尋問にあたるか?
(梶山)微妙ですねぇ、ただこのまま動機も分からなければ不起訴になる可能性もあります。
(真壁)宮本は撃った後、自分に銃口を向けた。刺激するのは危険じゃない?
(小石川)出来るだけ早くうたわせてやったほうがいい
(菱本)危ねぇ橋を渡らなきゃいけない時もあるからな
(梶山)さて誰に悪役を任せれば
小石川が手をあげますが、真壁が引き受けることに。
(真壁)宮本は女性を撃った。女の私が憎まれ役をやったほうが効果的だと思う
そこで、真壁と小石川が取り調べることに。
小石川がまず、宮本にお茶を淹れます。
(小石川)疲れたろ飲んでいいんだよ。こんな部屋に入って何時間も質問をはぐらかすのは簡単じゃない。百戦錬磨の政治家も真実を語りざるを得なかった。未だに我々の調書は真っ白だ。君が事件について答えたのはたった1つだからね。少し雑談をしよう。実はね、2021年10月から今年の4月まで警察学校の犯罪捜査の教官をしていた。現在は緊急事案対応取調班の非常招集で来ているが、君を教えていたのかもしれないと思うと、責任を感じるよ。教官の経験がある身で気になったことがある。何故、警察官の未来を棒に振ってまで発砲したのかと聞かれた時、どういう意味かな。普通に卒業すれば警察官にはなれるはずだろ
(真壁)私にも雑談させてもらえる?警察学校の動機から話を聞いたんだけど、あなた中里美波さんに付き合ってほしいって言ったそうね
(宮本)は?
(真壁)失礼だったらごめんね。断られたんだってね?彼女への想いが事件に関係しているんじゃない。無理やり彼女に気持ちを押し付けたような…。
(宮本)それ誰の話してんだよ!
宮本は真壁から聞いた話に自分ではないというような反応。
(菱本)よし、口を開いた。身長に行けよ
(梶山)心配だ
梶山は心理戦に攻め込みやすい真壁が、彼女の夫のように殉職しないか心配でした。
(菱本)おばはんは大丈夫だよ。
そこへ、渡辺と監物が駆け込んできます。
宮本の同級生から話を聞き、宮本は元々、前向きな性格でクラスの人気者だったというのです。
(渡辺)宮本の同級生から話を聞きました。これは高校時代の友人のSNSです。同窓会があった時の様子がアップされています。
(菱本)明るい青年って感じだな。まるで別人だ
(監物)投稿者に話を聞いたんだが、サッカー部のゴールキーパーでみんなのムードメーカーだったそうだ。
(梶山)ムードメーカー?滝川教官の話とはずいぶん違いますね。
(渡辺)この友人も宮本の父親の事件を知ってましたが、そういう悲劇を跳ね返す、明るい性格だった。周囲にも好かれていたと言ってましたね。
滝川が話していたような周囲と馴染めない引っ込み思案ではありませんでした。
(渡辺)周囲にも好かれていた。悲しみを乗り越えた性格だった
取り調べを続ける、真壁。
(真壁)中里さんはあなたの撃った銃弾を受けて入院している。彼女の回復を祈る気持ちがあるなら真実を話してほしい。隠してもいずれは明らかになる。
(小石川)私もそれが償いになると思う。
(真壁)宮本君、誤魔化し続けられると思ってる?彼女が回復したらあなたとの間になにがあったか話すでしょ。自分の口から話してほしい。
(小石川)ゆっくりでいい少しずつ話してくれないか?
(宮本)息ぴったりだな、事情聴取の授業は受けてないけど、ボケとツッコミがあるんだ
(小石川)よく見抜いたね、そう…どんな捜査も1人じゃできない。警察学校でも教えられたよな?
(宮本)いやという程な!
(真壁)これ以上、自分を貶めるのはやめなさい。どんな人でも過ちを犯す可能性はある。大事なのは自分のしたこととどう向き合うか。黙っていることはあなた自身を苦しめ続ける!
(小石川)我々は君を助けたいんだ
宮本は一人で真実を胸の中に抱え込んでいました。
(宮本)もう終わった。終わったんだよ
暴れ、情緒不安定な宮本を取り押さえる真壁。
(真壁)あなたはまだ警察官でしょ!
取調室で、被疑者の公務執行妨害が起こり、上層部に怒られる真壁たち。
(刑事部長)なんだこれは?被疑者が聴取中に公務執行妨害。こんなの取り調べじゃない。それでもキントリか!
(監察官室長)取り調べ過程でこういう結果を招かないためにこそ、君たちの存在価値があったんじゃないのか
(磐城)最悪の実態だ。後は自分が厳しく取り調べます。お下がりください!真壁なんだその顔は。殊勝な態度をしたところで、今回の失態は許されない。被疑者が暴れたのはキントリの聴取方法に問題があったと指摘されて言い訳が出来るか?君たちのこれまでが全て無駄になるかもしれないんだぞ。総理の肝煎りで再開した調べ班がこのありさまだとは
磐城は少し情を見せながらも厳しく真壁達を叱ります。
(小石川)我々は官邸の為に取り調べてはおりません
(磐城)そのセリフは事件を解明してからだ。何かあれば・・・これが最後のチャンスだ、必ず解明せよ
(梶山)処分は覚悟しております
(磐城)いやいやいやいやいや、君らの処分では済まない。再招集をかけた私が辞表を出すことになる
今回の予想外の失態に、落ち込む真壁達。
(玉垣)我々は一生懸命、やったんです。さぼったわけでも不法行為をしたわけでもありません。
(梶山)とにかく挽回するしかありません。
(小石川)副総監に辞表を出させることになったら一生恨まれます。
(菱本)執念深そうだ
(玉垣)仕切り直して頑張りましょ
(真壁)反省してる
(小石川)いや私が読み誤った
(梶山)2人に責任はありません。全責任は私にあります。
(監物)どうしたどうした辛気臭いな!なんだなんだお互いの責任を奪い合う。
(渡辺)一回の失敗で落ち込む柄ですか
(監物)副素管のご命令で助っ人がきたみたいだぞ
そこへ、かつてのキントリの仲間、警部補、酒井寅三(野間口徹)と、巡査部長の生駒亜美(比嘉愛未)が。
(菱本)亜美ちゃん相変わらず綺麗だね
(亜美)それ禁止ワードですよ、おっさん
(酒井)あの副総監から万難を排してキントリのサポートに回れって言われました。
(亜美)副総監自分のクビが危ないから必死なんですよ。おかげで腹くくれていいじゃないですか。
(酒井)大体皆さん奢ってるんじゃないですか。キントリさってすべての事件を解決できるわけじゃないんですよ。ほら、せっかく合流したんです。早くこき使ってください。
(亜美)お土産というほどではありませんが、1つ情報が御座います。管理官、被害者の中里美波に、監察官室に相談できるって言ったそうですね。彼女、監察官室に連絡して宮本を訴えることは考えてないって言ったそうです。
(酒井)この件に関しては相談できそうな気がするんだが
なんと、美波は宮本を訴えることは考えてないとのこと。
(真壁)もう一度、事件の映像見てもらえる?何回も見てる我々と違って初見だからこそ、新しいことが見つかるかもしれない。
(酒井)僕の考え過ぎかな。もっかいお願いします。ひじの角度おかしくないですか?これ、サイドグリップっていう銃の構え方ですよ。たしかSATがこの持ち方すると聞いたけど、警察学校で教えますか?
酒井は、サイドグリップというSATが使う方法を滝川が学生たちに教え込んだのかもしれない可能性を指摘します。
発砲したしたと思われる宮本の銃の持ち方はサイドグリップです。
(小石川)いや、ないね。
(菱本)ひじの角度?口の動きにとらわれ過ぎたかな
(監物)ちょっと待って、滝川教官は元特殊部隊、SAT出身だぞ
(梶山)たしかにSATの訓練でサイドグリップを使ってますね
(酒井)その滝川って教官は事件当時現場にいたんですか?
(亜美)警察学校で?おかしくないですか
(玉垣)現場検証の見取り図ではこの位置
(亜美)こっちが映ったカメラの映像はないんですか?
(真壁)全体映像の映像は拒否されてる
(亜美)警察学校で?おかしくないですか
(監物)学生の個人情報を守るためだと言った。
滝川は渋谷と話し合います。
(渋谷)宮本が暴れたそうだ。防犯カメラの映像出さなくていいのか?
(滝川)結構です
その頃、滝川は学生たちを支配していました。
(滝川)捜査一課の刑事達が事情聴取に来たそうだな。不安そうだな?公になるのが心配か?ん?将来に影響が出ると?もうじき雨が降る。やまない雨はない。君たちも同じだ、私は分かる。君たちはこの事態に耐え、素晴らしい警察官になる。大丈夫、私が守る。安心して勉強と訓練に励みなさい。いいな?
学生たちの緊迫した様子は、滝川が絶対的な存在であることを意味していました。
その頃、引き続き、映像を分析する真壁達
(真壁)滝川は本当にここにいたのかな。中里美波が撃たれたから宮本は彼女を狙ったと思い込んでいたけど、 滝川を狙った可能性もあるんじゃない?
(小石川)理由は?
(真壁)これよ
緊急取調室(2025)8話「紫の旗」感想・みどころ
同期生の中里美波を狙撃訓練中に撃ったとされた被疑者、宮本。
かつては明朗快活な人柄が知られ、父を知人に殺された心の傷を持っています。
そんな彼は今ではとても情緒不安定で、貧乏揺すりをしながら時折、感情を爆発させる心配な面がありました。
終始見ていて可哀そうで、育児経験のある真壁と小石川が親のように寄り添う言葉のかけ方にもらい泣きしてしまいました。
彼が両腕の中に抱えている、「真相」という爆弾をどうか、真壁達に引き渡してほしいです。
反抗期の息子のような態度で、真実を隠し、防衛する宮本の人物像が、大橋和也さんの名演で生かされていると思いました。
そんな彼を含めた警察学校の学生達を支配する担任教官、滝川。
元SATという特殊部隊に所属し、歪な正義を振りかざして教壇に立つ彼のオーバープロテクティブな熱心さが不気味でしたね。
宮本と南野の同期生、伊丹が言っていたように、滝川の教場はまさに「王国」。
支配領域といっても過言ではない洗脳ぶりでした。
宮本の不安定さが招いた公務執行妨害に苦戦し、上層部に厳しく咎められながらも事件の究明に急ぐ真壁達の背中を最後まで追いかけたい8話でした。