相棒24 11話「老人と寧々」あらすじネタバレ
右京と薫(寺脇康文)は、数年前に政治家宅の金塊を巡る事件で知り合ったミステリーマニアの大学生、大門寺寧々(茅島みずき)と偶然、再会しました。
右京が学生時代に書いた、新ミステリー殺人集が、寧々の通う大学の図書室に保管されているのですが、何者かによっていたずら書きされてた事件が発生したのです。
(亀山)そうこれこれ!現物は当時ちらっとだけ
(寧々)なんならここで読んでもらって構いませんよ
(亀山)サクッと物語の顛末教えてよー読んでもらって。
(亀山)相手は杉下右京だからねーくれぐれも油断は禁物だよー
(寧々)奥さんに会いたかったな
美和子に会いたかったと話していた、寧々。
(亀山)ああ、惜しかった。ランチして散歩がてらぶらぶらして、それじゃあそろそろって別れた直後に先生とばったりだったから。
そこで、脅迫めいた警告を2人は見つけたのでした。
「犯人に告ぐ。ページ余白にネタバレを書き込んだお前は速やかに名乗りでよ。今ならまだ穏便に済ますよう一がある。我々を本気で怒らせたら後悔するぞ」
それは、寧々の通う慶明大学のミステリー研究会の学生が出したものでした。
寧々に会ったことを右京に話す、亀山。
(右京)君も機転が効きませんねぇ。じっくり読みたいからと借りてくればよかったものを。
(亀山)燃やしてこの世から抹消?我々、警察官ですよ
(右京)この件に関してはいくらだって理性を失う自信がありますから。
(亀山)ああ、そんなことより先生のとこで今、大事件
(右京)犯人に告ぐ、ですか
寧々と曽我は、保管庫に保管された右京の小説や、図書室の小説に落書きをされている事を知りました。
(寧々)同一犯の仕業ですね。これで3冊目か
(曽我)あのお触れ書きがいたずらに犯人を刺激しちゃったのかな
(寧々)犯人。思うつぼ。挑発に乗って犯行を重ねれば必ずぼろを出す。
(曽我)大門寺さんの言う通りだ。
(寧々)その大門寺さんはやめてもらえます?我が名字ながら大げさで嫌なんですよね。寧々で
(曽我)寧々…さん。なんかファーストネームだと急に距離縮まるみたいで申し訳ない気がする。
間もなく、右京が自分がかつて書いた小説を手に取ろうとすると、寧々が阻止します。
(右京)やぁどうも先生、突然申し訳ない。手に取ってみても?
(寧々)だめ、杉下さんこの雑誌、この世から消し去りたいんでしょ。もし見たいって現れたら気をつけろって
(右京)いくら僕でもこんな監視の厳しいなかでは手も足も。
振り返る右京の目の前には、ミステリー研究会の学生たちがずらりと並んでいました。
みんな寧々の友人たちです。
(右京)ご苦労様ですねぇ。ではここは諦めて本題へ?まさか僕がこれのために来たとでも?
(寧々)うちの主力メンバーに集合かけた。
その頃、亀山は伊丹と警視庁の廊下で偶然、再会します。
(伊丹)特命係の亀山ー
(亀山)伊丹ー大事件勃発だぞー
その頃、寧々は事件の状況を右京に説明していました。
(寧々)事件発生以来、番人が毎朝個々の本に異変はないか確認してくれていたんだけど、今朝、3冊目を発見
(右京)番人とは
(寧々)ここの運営管理を任されている人
寧々は間もなく、曽我を右京に照会します。
(曽我)これが1冊目、2冊目、で、今朝発見した3冊目
(右京)これらをどうやって発見なさったのでしょう。相当数の蔵書です。まさか毎朝、1冊1冊中身を確認を?
(曽我)いや、犯人が逆さにしておいてくれるんですよ
(右京)ほぉー分かりやすいサインを送ってくれているわけですねぇー。お疲れ様、犯人は運転手のリチャードだ。これまた非常に個性的な字ですねぇー
(寧々)筆跡を誤魔化すために利き腕じゃないほうを使ったかんじ。
(右京)犯人は絶望的に字が下手くそ。お疲れさん真相は事故死に見せかけた計画殺人だ。1冊目なんですが、普通、逆さだったからといって中を確認したりはしません。差し直すだけ。それが何故、書き込み発見に至ったのでしょう。
(寧々)ああ、まぁ…現段階、その線も除外できないね
(曽我)付箋が貼ってあったので
(右京)付箋は犯人が?至れり尽くせりですねぇ。お疲れさん、最初の犠牲者、菱川絹子が犯人だ。どれもさぁいよいよここからと結末への興味が最高潮に達した絶妙のタイミングでの致命的ネタバレですね!
(寧々)ネタバレ御法度。犯人は市中引き回しの上、打ち首獄門だわ
(曽我)こういうところどのような罪に
(右京)刑法ならば器物損壊罪でしょうか。しかし、現段階では軽犯罪法違反がやっとでしょうかね。
寧々は学内の読書サロンで発生した事件を追っていることを右京と亀山に話します。
事件の詳細はというと、蔵書のミステリー小説の余白に、ネタバレを書き込む不届き者がいるとのことです。
それが許せない寧々は、サロンの管理人、曽我文在依門(峰田久作)と犯人を追跡しているとのことでした。
突如、尾沢七味という学生が、鷲宮という学生から痴漢被害に遭ったと騒ぎました。
七味は鷲宮の手を掴み、捻ろうとします。
(七味)こいつ痴漢だよ。おっぱい見ようとした!後ろから覗いてたの!体も触ろうとした!
(鷲宮)誤解だって!言いがかりだよ
(右京)これをお読みになっていたのですか?とりあえずお座りください。痴漢行為といえば、迷惑防止条例違反、場合によっては不同意わいせつ罪。検証しますので。
(鷲宮)杉下さんさっきその子そこで
(右京)駆け付ける途中、耳に入った皆さんのやり取りから判断すると、恐らく彼が覗き込んだのも事実ならば、手を伸ばしたというのも事実でしょう。しかしそれは痴漢行為ではなくこの本を取ろうとした。ところが予期せぬ逆襲に。何故、彼がこの本を取ろうとしていたのかそれが重要です。
(寧々)ネタバレか…
(右京)書き込んでいたのでしょう。
(七味)悪かった。いたずら書き申しません。
(寧々)本当に詫びてる?なんなら、打ち首獄門だからね
(右京)恐らく彼が覗き込んだのも事実ならば手を伸ばしたのも事実でしょう。この本を取ろうとした。
間もなく、七味は小説にいたずら書きをしたことを認め、右京や寧々、曽我らは、動機を訪ねます。
(右京)何故このようなことを
(七味)なんかミス研がイキってったからイラっときた。我々を本気で怒らせたら後悔するぞとか、どう後悔させてくれるのか暇つぶしにネタバレしてみた
七味は軽い気持ちでやったとのことです。
(寧々)あのお触れ書きで妙なのが湧いちゃった?
(鷲宮)模倣犯、出現とはね
七味は寧々を挑発し、曽我が仲裁して止めます。
(七味)怒った?後悔させてみ?
(曽我)まぁまぁ落ち着いて。座って。
曽我は、七味を説得し、犯人に七味がいたずら書きした本の弁償金を請求すると言い出しました。
(曽我)七味さんだっけ。知ってのとおりここは図書館じゃない。読書家だった先代理事長の蔵書を公開して学生さん達が自由に読めるように作られた。僕は司書じゃなくて管理人だけど
(七味)知ってる?管理人でしょ
(曽我)そこで僕は管理人として君に損害賠償を請求する。早い話が弁償してもらう。
(七味)いくら?
(曽我)弁償してもらうんだけど、僕はここにいる寧々さんと一緒に連続ネタバレ書き込み犯を捕まえる。そしたらこの君の分も、その犯人に請求する。元々が連続ネタバレ犯にせいでミス研は掲示板にお触れを出した。それが目に留まって君は模倣犯になった。その因果関係を尊重して僕は全責任を連続ネタバレ書き込み犯に負わせようと思うんだ。
曽我の優しすぎる対応に、右京は罪を認めさせ、七味にしっかり反省する機会を与えたほうがいいと異論を伝えます。
(右京)それはいかがでしょうねぇー立場上、民事負介入でありますが、敢えて…過ちは犯した本人が償わなければなりません。
(曽我)口出しご無用です。
その後、熟年探偵団を同級生と結成した、祖父のことに触れた寧々が、曽我が七味に惚れているのではないかと気がかりでした。
(曽我)無罪放免って思わないでね。ちゃんと反省してね
その後、寧々は曽我の七味の対応が気に入りません。
(寧々)惚れたね。あの子に番人。だから屁理屈こねて番人、弁償の件、免除したもん
(鷲宮)可愛い子だったもん、仕方ないよ、男の性。けど惚れたってのは違うでしょ。番人幾つだよ
(寧々)あのね、年なんて関係ないのよ。男って恋愛に関していつまでも現役だって錯覚できるの。熟年探偵団がそうだもの。
(鷲宮)寧々のおじいちゃんと小学生時代の同級生2人だっけ
(寧々)今は3人して地下アイドルグループの推し活に夢中。夢中になるのはいいんだけど、向こうがその気なら二十歳でも恋愛出来るってまじで困るのよ
(鷲宮)向こうがその気なら、決定権、自分らかよ
(寧々)杉下さんも正しく現実を認識してくださいね。あーあお恥ずかしいったらありゃしない
(右京)おやおや熟年探偵団のおかげでとんだとばっちりですねぇ
さらに、薫も、捜査一課の伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、出雲(篠原ゆき子)らと合流しようと試みます。
右京は、亀山に連絡をせず、先に現場に着いたことを電話で詫びました。
(亀山)今、慶明大学でしょ?隠したって無駄ですよー
(右京)申し訳ない僕としたことが。こちらに直行しております。頃合いを見て連絡を入れるつもりでしたが予期せぬ事態勃発で。
(亀山)模倣犯?亀山薫の出番ですよ。えらいことになってるぞ、急げ。
捜査一課は寧々に状況を聞きます。
(伊丹)特命係の好き勝手にはさせませんよ
(芹沢)大事件と聞いちゃ黙っていられませんからね。
(寧々)でも捜査一課の出る幕、ないと思いますよ。
(芹沢)我々ね、特命係の暴走を抑える任務も負ってるんで。
(麗音)で、大事件っていったい何が起こってるの?
(伊丹)ネタバレだと?!
(寧々)サクッと言っちゃうと…クソ生意気な模倣犯まで出てめっちゃむかついた。
(伊丹)コラ亀、騙しやがったな。なにが大事件だ。
(亀山)大事件だ。ストーカーみたいに俺らに付きまとうのが悪いんだよ。まぁ気をつけて帰りたまえ、ご苦労
(伊丹)誰が帰るっつってんだよ。聞いてたろ?俺達はお前らの暴走を抑える任務がある。だからこのまま帰るわけにいかねぇんだ。
亀山は学生の頃に右京が学生時代に書いた本が保管されているので、羞恥心から、暴走する右京を止めてほしいと、伊丹に頼むのでした。
(亀山)いやマジで暴走を抑えるのに協力してくれ。この学園には右京さんの理性を失いかねないやばいブツがある。
(麗音)これが噂のやばいブツ
間もなく、誤解が解けた鷲見と寧々の協力を経て、捜査を開始する、特命係と捜査一課。
(右京)ほぉ、今回の3冊の前にもネタバレ書き込みが
(鷲宮)いわばそれが始まりみたいなもので、三月ほど前でした。その時、寧々がかんかんになって番人を詰め寄って…
以前、寧々は曽我を自分の観点から失礼なことをしまったことがありました。
(回想)最初の事件発生で、寧々が曽我を問い詰める
(寧々)支柱引き回しの上、打ち首獄門です。おかしいですか?
(曽我)ごめんなさい
(寧々)それぐらいの大罪ですよ。番人なんだから二度とこんなこと怒らないように目を光らせてください
(曽我)犯人、必ず見つけますから。
寧々は最初の事件を振り返り、2度目も曽我が犯人を捕まえることを期待していると話します。
(寧々)今思えば人生の大先輩に相当失礼だったけど。番人、大人な対応でしばらくして再び犯行に及んだ学生を捕まえてくれたの。だから今度も番人が捕まえるかと思ったけどそうはいかなくて。なんの手がかりもなくて。居ても立っても居られなくて犯人探しに協力するって申し出た。
(右京)なるほど。番人こと曽我さんがあなたと一緒に犯人を捕まえるとおっしゃっていましたがそういう経緯が会ったんですね。
亀山は事件捜査に至る経緯を寧々から聞き、自分達の出る幕ではないと右京をたしなめます。
(亀山)横から失礼、右京さん我々の出る幕ないですよ。ここは番人って方と先生に任せて我々は帰りましょう。
(右京)我々?いつ僕が君をこの件に誘いました?しかも勝手に来たばかりか余分な方々まで一緒に。亀山くんの口車に乗せられてご苦労様なことですねぇ。
右京に嫌味を言われる捜査一課をフォローし、鷲宮は授業に向かうのでした。
(鷲宮)いていただいて心強いです。相手は天才、杉下右京ですから。
(右京)君のおかげで怪盗扱いです。
(亀山)礼には及びませんよ
(右京)なに言っちゃってるんですか
間もなく、防犯カメラを図書室につけるかどうか相談する、右京と寧々と曽我。
(曽我)カメラなどがあったりするとせっかくのくつろぎの場が台無し。ここに相応しくない
(右京)しかしここをお1人でとなると、やはり目の行き届かないことがあったりするのではありませんか?
(寧々)聞いて?ほんかくてきにカメラつけるって話は?
(曽我)ペットカメラね
(寧々)目立たない奴をさり気なく暫定的に。
(右京)今回のネタバレ書き込み犯は、巧みにあなたの監視の目をかいくぐっているようですからねぇ。
(曽我)僕の目が行き届いていないのは忸怩たるものがある。
(寧々)ね?その行き届いていないところをペットカメラでって話。
(右京)そもそも昼間、あなたの目を盗んでいるのかも疑問です。
(寧々)うちって夜でも学生所を提示すれば入れるじゃない?
(右京)夜間に忍び込んでいる可能性がある。ペットカメラならそれをフォロー出来ます
(曽我)たとえキャンパスに入れても、しっかり戸締りしますから閉館後、ここには入れないと思いますけど。
(右京)昼間から居座っていたということだって考えられますよ。その気になれば身を隠せる場所は幾つもあります。隠れてないことを証明するうえでここを閉めてますか?
(曽我)杉下さんさすが人を見たら泥棒と思えるのは警察官だ
亀山は学生の一人、まゆと話し合います。
(まゆ)トイレとか幼児とかでここから離れる時、来てる学生にここ代わってもらうんです
(亀山)でも必ず誰か引き受けてくれるとは限んないっしょ?
(まゆ)誰かしらいます、どこにいても一緒
(亀山)ゆるゆるの運営でなんか微笑ましいね
(まゆ)番人の人柄
(右京)おやまだいたんですか
右京と亀山は、寧々と曽我と共に、ホームセンターでペットカメラを買いました。
(亀山)押しかけ捜査してるのは実は先生と一緒にいるのが楽しいからじゃありません?
(右京)なるほど
(亀山)否定せんのかい
(寧々)これどこに置いたらいいと思いますー?
(右京)そうですねぇーまず自分が犯人だとしたらどうです?
(曽我)杉下さん本職だからいてもらって助かります。けどね通常この程度は警察に加入していただくことはなくー/…
(亀山)はい大学自治ね。ご迷惑をお掛けしてすみません
寧々と学生達は夜通し、犯人を捜すため、大学に残っていました
(七味)入るタイミング逃した。てか犯人現れるといいね
(寧々)ほんとに反省してる?
状況を楽しむ七味にイラっとする寧々に対し、七味は右京が小説を気がかりにしていることを指摘しました。
(七味)ねぇこれってなんか特別だったりするの?警視庁の刑事さんこれ見張ってたんでしょ?
(小谷野)うちのお宝
(七味)こんな薄汚れた本が?
その後、小料理屋、花の里で、亀山の妻、美和子と合流し、食事をとりながら状況を美和子と女将の、茉梨(森口遥子)話します。
右京は学生達と共に犯人を追跡しようとしていたのですが、夜間に部外者が大学にいるのは禁止で、当然、帰宅となったのでした。
(茉梨)夜通し?
(亀山)学生達と一緒に居座りたかったみたいだけど夜間部外者が大学構内に残るのは色々手続き面倒みたいなんで、なくなく諦めた。
(美和子)ペットカメラってアラームが鳴るとなんか感知する機能あるんじゃないですか
(右京)動体検知機能によって動くものに反応します。アラートは勿論、録画も開始されますよ
(亀山)もう先生たちに任せましょうよー仕掛けとけばいずれ捕まりますよ
(右京)乗り掛かった舟ですからね
(茉梨)杉下さんにはもっと難解な複雑怪奇な事件のほうが、似合うんじゃありませんか?
番人さん大変ですよね。お1人で切り盛りなさってるなんてね。
(美和子)おいくつぐらいの人?
(右京)古希です。前は高校教師だったと買い物の途中、聞きました。
(亀山)先生だったんですか、先生だらけ。
(美和子)てか君さ、右京さん達と一緒にいたんじゃないのー?亀山くんはぶじゃん
(茉梨)女子大生ですもんね
(亀山)いたよ。でも邪魔するなって言うから離れててなんも聞こえなかった。長年の相棒を袖にして右京さん、寧々ちゃんとコンビ組んでるの
(美和子)分かる気がします
その夜、孫を見守る、曽我は、娘の晶子に食後の入浴について注意されました。
(鵲晶子)お父さん、食後すぐお風呂は良くないんだから、琉生行くよ、おじいちゃんにおやすみは?
(琉生)おやすみ
翌日、寧々たち学生は、学校に一晩中いて、目覚ましのアラートで目覚めました。
(小谷野)番人か
(楠ノ木詠一)朝のルーティンっすね。あれどうしたんだろ
曽我を感知したアラートで、スマホから様子を確認し、小説に落書きされた新たな犯行を見つけました。
(曽我)僕と感知したアラートでたぶん皆さんスマホを見てると思ったので。取り急ぎカメラに向かって見せたんです。夜中、アラートがなくて安心したのですが、逆さになってる本が目に入って。最初、見間違いかと思ったんですが、見間違いでもなんでもなく付箋まであったから、新たな犯行と確信しました。
(寧々)昨日は閉館前にペットカメラ設置でここの本棚に異変がなかったことは確認してる。犯行は閉館後、今朝、番人が来るまでの愛だってことね
(亀山)でもアラートなかったんでしょ?死角なく配置されえたペットカメラの監視どうやってかいくぐったの?
(右京)お疲れさん、犯人は2番弟子の吉楽ですぞ?
その頃、麗音は鷲宮に本の開封をお願いします。
(麗音)せっかく見張っているから1つ願いがあるんだけど
ペットカメラに映った映像を確認する右京と寧々ら。
(曽我)こうしてみるとお似合いのコンビですね
(亀山)我々にはは感知不能な波動で共鳴し合っているかんじですかね
麗音が本を読んでいてなにかを見つけました。
(寧々)録画みていてずっと気になることが
(右京)僕もです。
(亀山)なになに?ひらめいちゃった?聞かせて名推理
(寧々)なんか感じ悪い
(麗音)杉下さんやられましたー!
(小谷野)だけどいつだよ
(鯨浜真士郎)やるとしたらゆうべ。刑事さん引き揚げてからアラートでみんなが目を覚ますまでの間。
なんとまた、七味がまた、本にいたずら書きをしたことが判明しました。
(小谷野)いつ帰った?かなり遅くまで偽ってたよなーゆうべ、最後まで起きてたのは誰?あの子何時まで絵いた?
(楠ノ木)僕です。分かりません、僕も寝ちゃったもんで。
(寧々)今朝、私起きた時あの子もういなかったよ
(小谷野)それよりも、どうやって鍵開け単打
(麗音)その鍵の在り処はちょっとやそっとじゃ分からないよね。さっき見ててびっくりしたもん。
(伊丹)ちなみにどこに隠してた?
(麗音)言えるわけないでしょ、杉下さんいるのに
(右京)この僕に鍵など必要ありません。その気になれば
(亀山)警察官であることをお忘れなく
学生たちは右京が学生時代に書いた小説の管理が甘かったことを詫びました。
(寧々)私達の管理不行き届きで名作をこんな目に遭わせちゃって。本当、ごめんなさい。
(楠ノ木)僕なんです。僕の責任です。みんな寝ちゃった後
七味に前日、右京の小説が読みたいと言われ、学生の一人、楠ノ木が戸棚を開けてしまいました。
(楠ノ木)朝までいるつもりですか?
(七味)一生のお願い、お宝小説が読みたい
七味が悪びれなく、右京の本にいたずらをして、犯人の模倣を続けていることに、納得いかない一同。
(楠ノ木)本当に申し訳ない!
小谷野は土下座した楠ノ木に掴みかかりました。
(小谷野)謝って済むもんなら警察いらねぇんだよ!
それを亀山が制止します。
(亀山)よせ、こんなこと謝れば済む。警察官の俺が言うだから間違いない。君ももう大人なんだ。大人の世界は手を出したら負けだぞ、覚えとけ!
(右京)そもそも、僕が許す許さないの問題ではありませんが、尾沢七味さんのこの振舞い、看過できませんね
(曽我)僕が会って話します
その後、曽我が七味を問いただし、反省するよう促しますが、彼女は反省していません。
(曽我)どうしてあんなことに?
(七味)お宝とか言っちゃってるからイラっときた
(曽我)どうしてすぐいらっときちゃうんだろうね
(七味)夢も希望もないから。出がらしみたいな世の中で夢や希望なんて持てない。今の年寄りたちがずっと好き勝手やって楽しみ倒した後の残りカスみたいな社会。
ひねくれた彼女の思考に頭を悩ませる、曽我。
(七味)模倣犯の私より、本当の犯人捕まるといいね。どんな奴だろ…
(曽我)今そんな話してるんじゃないだろ!
(七味)あれ?怒った?番人さ、寧々のこと好きでしょ
(曽我)そうだね。若いのにしっかりしてる
(七味)じゃなくて、好きってのは、ライクじゃなくてラブのほう。見てて分かった。私そういうの鋭い。
七味のあまりにも反省しない態度や失礼な物言いに言葉を失う、曽我なのでした。
その後、真犯人について話し合う、右京と寧々は事件の複雑性を感じ、曽我が自作自演で犯行に及んでいるのかと疑ります。
(寧々)なんか決定的なところが映ってない。録画みててそう思ったの
(右京)ええ確かに。僕もそう思いました。
(寧々)発見して驚いてそこへ走ってく録画に、肝心の本は映ってないし、別カメラの録画でも番人の背中が邪魔になって、逆さになってたっていう本自体は映ってない。
(右京)番人の言葉によって補完されていましたが、先生の言う通り、決定的な部分は映像に映ってないんですよ。
(寧々)言い変えれば巧妙に隠してた。でもそうなると番人が犯人って結論になっちゃう。
(右京)夜中にアラートは鳴らなかった。ところが朝になって4冊目の犯行が発見された。そしてその発見には番人による作為が垣間見える。導き出される結論は極めて自然ですよ。そろそろ出てきませんか。
(亀山)ていうか番人さんの自作自演なんですか
話を聞いていた、亀山がひょっこり現れるのでした。
(寧々)ここもオッケー
(曽我)手伝ってもらって済まなかった
(寧々)5冊目は絶対許さない、じゃあ
曽我が夕方、孫の瑠生が乗るブランコを揺らしていると、彼を疑う右京と亀山が来ました。
(曽我)僕を尾行していたんですか。ちょっと度がすぎませんか
(亀山)言ってはいるんですけどね、聞き分けのない上司なもんで
一方で、右京は琉生に優しく話しかけながら、曽我の手がかりを探します。
(右京)君は字が読めるんですねぇ
(琉生)うん、書いたりもできる。書き方練習帳をやったるから
(右京)素晴らしい
(曽我)我慢にも限界がある。はっきり言えば警察の皆さん邪魔です。犯人はちゃんと捕まえますから。どうしてもやめないなら警視庁に抗議しますよ。どうしてこんなところまで
(亀山)納得させます。杉下は自分のせい、どうなっても構わないんですけどね、俺までとばっちりで。小学1年生のお孫さんいるんですよねえ、杉下がどうしてもって少々込み入った話がしたいからって。
間もなく、曽我を家まで送る、右京と亀山。
(右京)では我々はここでお待ちしております。
その夜、真犯人の真相を曽我に伝える、特命係。
(曽我)自作自演?いやだって手ぶらだったでしょ、僕
(右京)どこかに隠し持っていたとは考えられませんかね
(亀山)でも、隠してた、ね?
ふと、曽我の携帯のアラームが鳴りました。
(右京)本棚ですよ。本棚に隠しているのではないかと思いましてね、学生諸君に調べてもらおうと。
(亀山)その都度、本棚に置いているんじゃなくて、既にもう何冊も本棚に仕込んであるんじゃないかって。
(右京)これまでの3冊は、逆さに置かれていたと言っていれば済みましたが、今回はカメラがあるので、逆さになっていた本を発見したというお芝居が必要だったんですよ。あなたは仕込んでいた本のところに駆け寄って、体で手元を隠しながら受け取った。
(亀山)仕掛けた翌朝にわざわざ4冊目を発見したのは、カメラでの監視を諦めさせようと思ったからですよね
(右京)カメラでの監視が無駄であると分からせなければ、ずっとカメラは置かれたまま。あなたにとって煩わしいことこの上ないですからね。
(亀山)だからリスクを覚悟でひと芝居か。
(曽我)全部、杉下さんの想像でしょう。
(右京)僕と寧々さんの想像です。そうでした!忘れていました。お孫さん、字を読んだり書いたりと胸を張るものですからね。少々、意地悪心で、こんな字は読んだり書いたりは出来ないだろうとその場で書いて見せてみたんですよ。これなんですがね、するとお孫さんこう言いました。読めないけど、書いたことはある。おじいちゃんに書いてくれと言われたと。悪いおじいちゃんですねぇ。これで5冊目。あと何冊仕込まれているのでしょう。
右京は、琉生に「おじいちゃん リチャード 犯人 お疲れさん 真相 計画殺人 犠牲者」と書いたメモを見せ、物覚えが早い琉生の行動をヒントに、曽我が犯人だという証拠を掴みました。
(曽我)15冊ですね
(右京)都合20冊仕込んでいたわけですね。それを程良いタイミングで発見する予定だった。
(亀山)でも無関係な来館者に見つかっちゃう可能性だってありますよね。自由に読める本なんだから。
(曽我)そうなっても僕のところに持ってくるから問題ない
(亀山)そもそも論ですけどどうしてこんな真似?右京さんは寧々さんと一緒にいたいからじゃないかって
(右京)いつ、彼女を認識したかは分かりませんが、3か月前ネタバレ書き込み事件で、彼女が怒鳴り込んできたのがあなたには強烈な印象として残ったのではありませんか?そして、思った。またネタバレ書き込み事件があれば彼女はやってくる。親しくなれるのではないかと
犯行動機はなんと、曽我の寧々への好意からでした。
(曽我)3か月かけて20冊仕込んで、まさに自作自演。1冊目を発見すると思ったとおり彼女が来た。2冊目になると一緒に犯人を捜すと。想像していた以上に、ずっと長く一緒にいられることに僕は何とも幸せな気分になりました。誤解しないでほしいのはよこしまな気持ちは一切。
(亀山)そんな状態いつまで続けようと思ってたんですか
(曽我)寧々さんが卒業するまで。犯人が見つからなければ続くはずです
(右京)それは出来ない相談ですねえ。寧々さんは名探偵。そう遠くない将来、寧々さんは犯人を突き止めたんですから
(曽我)そうですね
翌日、右京と亀山から真相を知った寧々。
(曽我)なんといえばいいのか
(寧々)何も言わないで!これでもかなりショックなんだから
(曽我)そりゃそうだよね気持ち悪いよねコンな年寄りに
(寧々)何も言わないで。じゃなくて、見立て違いに落ち込んでるの。。てっきり、七味に惚れたと思ったんだけどな
(右京)その指摘がヒントになって僕は真相に辿り着きました。
(寧々)うるさい、得意げに言うな
(右京)先生、ご機嫌斜めですね
(寧々)それにしても動機は八百屋お七だもんね。恋焦がれた人に会いたい一心。
(右京)お七は打ち首獄門ではなく、火あぶりになりましたね
(曽我)如何様にも
(亀山)右京さん、このままだと器物損壊罪の視野に入ると思いますけど、どうします?立件しちゃいます?
(右京)君に任せます。身の処し方はあなたに任せます。
今回は、右京達のお咎めはなく、右京は曽我に自分でどう責任を取るかの判断をゆだねました。
後日、右京は自分の小説の落書きを消しました。
(寧々)私達が消したんじゃただの傷にしかならないけど、杉下さん自ら消してくれたら寧ろ付加価値。
(亀山)雨降って地固まるってことかな
(右京)亀山くん僕の手からペンを早く奪ってください。今、僕はこれをのり弁状態にしたい強い衝動に駆られています。
右京は自分の学生時代に書いた小説が恥ずかしく、始末しようとしました。
そこへ、七味が手土産を持って来ました。
(七味)謝りに来た!
右京と亀山は、事件のその後を話しました。
曽我は責任を取り、依願退職しました。
(亀山)依願退職か…まぁ仕方ないですね
(右京)いくつになっても恋するだけならばなんの罪にもならないのですがねぇ。理性を保てなかったことが敗北ですね。
右京は処女作の学生時代に書いた小説を処分できないことに胸のつかえがとれないのでした。
相棒24 11話「老人と寧々」感想・みどころ
お遊びで「探偵団」を結成し、右京達の捜査に協力した老人の孫、寧々。
頭脳明晰で、飾らない彼女が帰って来ましたね。
昨年放送した深夜ドラマ「エリカ」でも名演技が注目されている、茅島みずきさんでした。
真面目で曲がったことが大嫌いな彼女と右京は、亀山の時とはまた違った周波数があると思いました。
亀山が少し嫉妬するのもくすっと笑えて分かります。
結局は、大学で「番人」として図書室の小説を管理する、曽我でした。
曽我は最初に、本にいたずらをした模倣犯だった、七味を窘めるように注意していて、良識ある人物かと思いきや、寧々に好意を抱いていたなんて…。
寧々も自身の祖父が推し活動を通して、孫や娘くらいの年齢差の地下アイドルを応援していることを指摘したように、ちょっと寒気がしました。
寧々の祖父たち、「探偵団」も応援することは構わないけれど、相手がその気なら二十歳でもって…発想が恐ろしい。
今回は右京も亀山も、曽我にどう身を引くか判断を委ねたので、終始、穏やかな流れを感じた事件でした。
右京が自身の学生時代の小説を抹消できなかったのは心残りですがね。