相棒24

相棒24 17話「惡の芽」

相棒24 17話「惡の芽」あらすじネタバレ

亀山(寺脇康文)は、推しの漫画家が亡くなったことを知り、現場へ単独で向かいました。

そこに先に到着していた捜査一課の伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)。

(芹沢)毒物ですがやはり本人が購入されていました。

(伊丹)ですので、今回は事件性なしという結論に。

芹沢と伊丹は亡くなった倉石のことを妻の倉石真理に伝えました。

(倉石真理)ご丁寧に有難う御座いました。

(麗音)こちらこそご協力有難う御座いました。

(伊丹)なんでお前こんなとこに来てるんだよ

(亀山)お悔やみに来たんだよファンとしてな。

(芹沢)ホントに?

(麗音)作品読んだことあるんですか?

(亀山)「雷皇」、「神代七代」、連載中の「ツクモガミ」はもう17年目。奥さんどこ?

亀山は推しの漫画家の原作者なので他の作品に詳しいようです。

(麗音)奥にいらっしゃいます

(伊丹)けりはもうついてるんだよ。長居するなよ。

(亀山)奥様でいらっしゃいますか、この度はご愁傷様です、亀山と申します。

亀山は倉石真理に倉石について、話を聞きます。

(真理)ここ1年どこか元気ありませんでしたから。最近、編集長から打ち切りの話もあったみたいですし。

(亀山)編集長は今?

(真理)いらっしゃるとは聞いていたんですけど。

(亀山)湯田君から話を聞いています。

亀山が湯田の話を聞くと、倉石には、連載の打ち切りの話が浮上していて、打診した編集長は、明智は裏表が激しい人物とのことでした。

(亀山)ああ、奥さんもなんか疑問に思っていないみたいだったな。

(湯田)そうですか、じゃあ。

(亀山)打ち切りの話が出ていたんだって?

(湯田)今の編集長、全然やる気なくてちょっと売れないとすぐすぐ打ち切り打ち切りって脅して。気を付けてくださいね、表と裏で全然違う人間なので。

(亀山)さっきは大丈夫?

(湯田)先生のことどこか親みたいに思っていたところがあって。

(亀山)あまり思い詰めないようにね。今日、非番だから上司に相談してみるよ。すごい切れ者だから。

(湯田)なにか協力できるようなことがあれば言ってください。

亡くなった漫画原作者の弔問に訪れた亀山薫(寺脇康文)はその帰り道、頭部に打撃を受けて意識を失いました。

病院で目を覚ました亀山は右京に起こされました。

(右京)大丈夫ですか?首を掠ったとか。

亀山の妻で記者の亀山美和子(鈴木砂羽)も訪問に出ます。

(美和子)右京さん、わざわざ済みません。いやなんか、工事中の現場から工具が落っこちちゃったみたいで。友引にならなくて良かったねー

(亀山)歩いていたらガーンって

(右京)あと数センチずれていたら死んでいたかもしれませんよ。友引って?

亀山は倉石家に行く前、記者として現場に来ていた、美和子から倉石が殺害されたことを知りました。

(亀山)せっかちな奴だな

(美和子)かけてないよ。勝手に押されちゃったのかな。今、出版社に来てるんだけどさ、なんか、遺体が見つかったらしくて。それがどうも漫画原作者の倉石治郎さんらしいんだよ。

(亀山)倉石治郎って、あの雷皇の?

その後、亀山は話を続けます。

(亀山)それで現場に駆けつけて、まぁ結局は自殺ってことになったんですけども。まぁ念のためにも事件性がないか調べて、ご遺族の方にも話を聞いておこうと思いまして。

(右京)その帰りに事故に遭ったというわけですね

(亀山)そうなんです。

病院から退院した右京は現場検証に向かいました。

(亀山)こう来てこっち行ったからまぁこのあたりですかね

(右京)置き忘れた工具が風で落ちたのではということでしたね

(亀山)はい。建設会社の人はそう言っていたみたいですね。

(右京)あそこから落ちたものがここまで届くでしょうかね。

(亀山)誰かが投げたとか?

右京(水谷豊)は故意の可能性があると指摘しました。

原作者の死も含め、倉石の漫画を連載していた出版社を訪ねました。

(亀山)誰かが投げたとか?昔は新人だと締め切り間際にここを使ってたみたいですね。

(右京)倉石さんはこうして亡くなっていた。

(亀山)ええ、死亡推定時刻は午後12時30分頃。昼休みで誰もいなくなったタイミングだったみたいですね。

伊丹と芹沢が言うには、水筒から毒物が検出され、ドアの内鍵からも倉石の指紋がとれた証拠が出てきました。

(伊丹)この水筒から毒物が検出された。

(芹沢)内鍵のつまみからも本人の指紋が採れました。中から鍵かけて一人で部屋に籠っていたそうですね。

(麗音)手書きの遺書も見つかっています。

(伊丹)心が弱り体も苦しく…連載が終わるのを待つだけ。

(麗音)筆跡も本人のものだそうです。

(伊丹)まぁ自殺だろうが念のため、毒物の分析と入手経路だな。

右京と亀山は分析を続けます。

(亀山)その後、毒物も本人が購入したもので間違いないと分かったそうです。まぁ実際、打ち切りの話もあったようで。

(右京)連載を待つだけに、耐えられなかった。という意味でしょうかね。しかしこれだけの資料まで用意して出版社まで来て。寧ろ意欲的に書こうとしていたのかもしれませんね。

(亀山)俺もむしろそこ気になって担当さんに話聞いたりしたんですけどね。

(右京)ノートパソコンの右側にマウスがあります。水筒の指紋も右手。右利きでしょうね。内鍵のつまみだけ左手で回してます。

(亀山)荷物で右手が埋まっていたとか。

そこで、右京は出版社のドアで、倉石の指紋の付き具合とドアの開け方を検証しました。

(右京)こうも考えられませんか?君、外に出てください。開けてください。あれ?鍵の調子が悪いようですね。はい、今、左手の指紋が残りました。例えばこうして指紋を残させることも可能です。その後、外から鍵を書ければ密室状況が作れますね。毒も同じ型の水筒に入れて、席を離れた際にでもすり替えれば犯行が可能です。直筆の遺書も謎ですね。

(亀山)いつも使ってる水筒なら疑わずに飲みますよね。もし殺しだとして何のために。

(右京)通報はどなたが?

(亀山)編集長らしいんですけどもああ、あの人です。

その後、編集長の小森壌(水野智則)に話を聞く右京と亀山。

(小森)この度はご迷惑をおかけしまして。昼休みから帰ったら様子が変だったもので。

(右京)いち早く異変に気付いてドアを開けていただいたとか。では鍵は編集長がお持ちいただいたということでしょうか。

小森は鍵置き場に、右京と亀山に案内しました。

(小森)カギはいつもこちらに置いてあるんで誰でも。

(右京)ランチタイムはどちらに?

(小森)店に僕がいたのは確認済みって伺いましたが。もしかしてまだ事件の可能性があると?僕は無関係です。編集長だって恨まれることはあっても恨まないですし、現場のほうがよっぽど。ここ最近は倉石さんの原稿が遅れがちで、作画担当に相当負担がかかっていたと聞いていましたし。

(右京)よっぽどなんですか

倉石の漫画の原稿の仕事をする面々はまさに怒号が飛び交う厳しいものでした。

(明智増夫)斉藤、その背景の煙突、もっと増やして。

(斉藤道雄)は?もう湯田さん現行とりに来てる。描いたやつ消すんですか?無理ですよ!もうどう考えても時間ない。

(明智)文句言うなよ。もうこれで最後なんだから!

湯田は殺伐とした現場から右京と亀山を別室の休憩室に通しました。

(湯田)済みません。こちらどうぞ。珈琲飲まれますか?

(右京)戦場ですね

(湯田)明智先生はよくやってくれていると思いますよ。

(亀山)ああでもその後、どうしてるかちょっと心配だったけどさ、こうやって仕事が出来ているなら良かったよ。

(湯田)なんとか。編集長には?

(亀山)ああ、会ったよ。たしかにちょっと信用しきれない感じはありましたよね。昼休み誰に会っていたか言わないし。

(右京)何か言いにくいことがあったのでしょうかねぇ

(湯田)昨日、結局、弔問に来なかったですし、原稿が遅いって嫌味言われて…なんで先生を殺したような奴に言わなかったのか。本当は自分のせいだとも思ってるんです。傍にいればって。

(右京)お昼休みのことですか?

(湯田)同僚に誘われて昼食に出てしまって後悔しています。

次に、明智に話を聞きます。

(亀山)漫画家って大変なんですね

(明智)僕はまだいいんですがアシスタント達が。

(右京)さっき聞いたんですが、原稿料だけだとアシスタント代で赤字になることもあるとか。

(明智)そうですね。特にこの1年は。

(亀山)それで原作が遅れたらねぶつかってもしかたないですよね。

(湯田)倉石先生とですか?いやぁそれは全く。倉石先生には感謝しかないんで。この作品をやる前、僕まだアシスタントで先生のおかげでアンケートで上位とったり、巻頭飾れたり、この文学者漫画賞だって。

湯田はアシスタント時代から倉石にはとても感謝をしていることが分かりました。

(亀山)まぁ捜査としては空振りだったかもしれないですけど、ファンとしては2人が仲が悪くなってやれやれですよ。

(右京)おやあのかた、先程の。

右京と亀山はアシスタントの女性、筒井順子とカフェで話しました。

(亀山)うまいじゃん

(右京)アシスタントの合間を縫って、持ち込み用の原稿ですか?

(順子)いつか倉石先生とご一緒するの夢だったんで。まぁちょっと明智先生のこと恨んでます。

(右京)と、言いますと?

(順子)いや、結構先生のこと追い詰めていて。

(亀山)漫画賞の写真とか

(順子)あれは2年前。でもそれ作画の仕事だし。いらない意地悪だなって。

アシスタントの筒井順子の話によれば、明智が電話で倉石に文句を言っていたというのです。

(明智)だったら実際やってみて写真送ってくださいよ。

(右京)何故そのようなことをするんですかね

(順子)マウントなんすかね。なめられたら現場守れないって言ってましたけど何を守りたいのか私には謎で。

明智が倉石と揉めたことを知り、明智を訪ねる右京と亀山。

(右京)どうも、こちらだと伺ったようですから。

(明智)なんでしょうか

(右京)今回の毒物、倉石さんは身分証を提示の上、領収書までもらっていたそうです。つまり資料として買っていた。

(亀山)本当は倉石先生と揉めたんですよね?でももし、誰かに意図的に買わされたんだとしたら。写真をくれないと画に出来ないって言っていたらしいっすね。

(右京)買わせたものと同じ毒物を使えば自殺に見えます。

(明智)あれはただ…失礼。すいませんがもう行かないと今日、編集長に会わないと。何が言いたいか分かりませんが、倉石さん遺書も自分で書いているんですよね。あの日の僕、原稿に追われていたので、失礼。

明智は自らのアリバイを伝えると、仕事があるといって去っていきました。

右京と亀山はその後、独自の意見を述べていると、倉石の妻、真理を見かけます。

(亀山)あの様子なんかありそうすけどまずはアリバイと遺書の謎を解かないとですね。

(亀山)倉石さんの奥さん

著作権の相続について、原作を手伝っていた人物が権利を主張しているという、真理。

(真理)お棺に入れてあげるファンレターを取りに来たんですけど、編集長と相続の話になって。

(右京)著作権の半分は財産権ですからねぇ。ご本人の死後はご遺族が相続します。

(倉石真理)でもそう簡単な話じゃないみたいで。別の先生が原作に手を入れていたみたいで。その先生が権利を主張するようで。藤作先生、昨日も来てくれていた。

(右京)別の先生というと

湯田から話を聞くと、藤作という漫画家が権利問題を主張してきたことを湯田に聞かされました。

(湯田)一昨年、うちの新人賞の原作部門で佳作をとった人です。僕が担当になったのが縁で倉石にご紹介しました。勉強させる為だったんですが、そのうち倉石先生から頼んだみたいで。

(亀山)へぇー先生から

(湯田)まさか、著作権を主張してくるとは思わなかったんですが。こればっかりは当人同士の件問題なのでなにか関係あるんですか?

(亀山)そういうわけじゃないから誤解しないで。

(湯田)実は今、このまま連載を続けられないか掛け合っていて。

(亀山)おお、その時はもしかして原作はこの藤作さんで?

(湯田)一番作品を分かってくれると思うので。

湯田と別れた後、藤作を訪ねる為、彼の仕事場へ向かう右京と亀山。

(亀山)あいつ大丈夫ですかねー気持ちはわかるんですがね、事の真相次第ではなんか起こしそうで心配なんですよね。

亀山はまた危機的な目に遭い、工事の機材がぶつかりそうになります。

そこで、倉石の仕事を手伝っている作業員の男性、藤作を訪ねました。

(藤作)それだけで済んで良かったです。

(右京)彼は頑丈な上に悪運が強いもので。

(亀山)ああ、いやいや、右京さんがいなかったらもう大怪我していましたよ。あざっす。先日亡くなった倉石先生のことなんだけどね

(右京)原作のお手伝いをされているそうですね。

(藤作)リスペクトしていたんで、ただ勉強させてもらうつもりがまさか、お手伝いさせてもらえるなんて。

(右京)著作権を主張なさっているとか?

右京は藤作均(松本亨恭)が著作権を主張していることについてやんわりと追求しました。

すると、藤作の答えは意外なものでした。

(藤作)いやでもそれは元々、倉石先生がそうしてくれって。バイトなんかしないで専念できるようで。じゃあ済みません。そろそろ仕事戻ります。

警視庁に戻ると、角田課長(山西惇)が。

(角田)漫画喫茶、特命にでもなったか。このセリフ、忘れられるのは死よりも残酷だ。

(亀山)ぶっとびかんたろうと?

(角田)漫画ってそういうもんか

(右京)君そんなに驚くことですか

(亀山)倉石先生はオリジナルを大切にするのが有名でこういうの一番嫌うイメージがあったんですけど。

(右京)藤作さんは原作に参加しているようですね。

倉石真理に話を聞く特命係。

(真理)どんな関係だったかまでは。仕事の話はしなかったんで。

(右京)藤作さんがこちらにいらっしゃったときは?こちらは?

藤作は倉石を訪ねてきた際、妙なことを言っていました。

(藤作)おかしいと思ったんです。だから僕に預けてくれれば。

(真理)前の担当さんです。大学時代の親友だったんですけど、2年前に急病で亡くなられて。

(右京)この数字は関数でしょうかねぇ

(亀山)ああ、でしょうね。第一巻、第一話。これ構想ノート。

(右京)48巻より以前が見当たりませんが?

構想ノートが48巻より前が見当たりません。

(亀山)藤作が持って行ったんですかね。世界を魔界に変えようとする99匹の魔物が起こす事件を現代に転生した源頼光が部下の四天王と共に次々と解決していく。ツクモガミの世界観設定ですよね。

(右京)最初の構想ノートということですかね?約束なにがあっても最後までやり抜く?

(亀山)そうですね。亡くなった前の担当さんですかね

(右京)土蜘蛛。土蜘蛛は昔話に出てくる妖怪で、それこそ源頼光と闘った話が能や歌舞伎の題材になっていますね。

(亀山)どんな話なんすか?

ここで、右京が土蜘蛛について説明します。

(右京)土蜘蛛によってもたらされた流行りの病のせいで頼光も病床に伏せてしまいます。そこへ僧侶が現れ、いや実はこれが土蜘蛛なんですがね。頼光はなんとか刀で切って追い払います。頼光の家来が後を追ってとどめを刺したところ、頼光は回復し、流行り病も収まった。とまぁかいつまんでいうとそんな話ですかねぇ。

(亀山)まぁ今でいう、特撮ヒーローみたいな

(右京)病床に伏せていた時のセリフにこういうのがありますよー心も弱り身も苦しみて今は期を待つばかりであり。今の言葉で言うと、心も弱り体も苦しくて終わるのを待つだけ。遺書と全く同じです。

その文章は、なんと倉石の遺書と同じです。

(亀山)もしかしてこれ遺書として書いたんじゃなくて、藤作はそれを手に入れる為に家にいった

再び、藤作を訪問しました。

(藤作)たしかに似てますね。驚きました。でもこの漫画は読んだことなかったし全くの偶然です。

(亀山)似てるからって問題はないんだけどさ、倉石先生がこういう原作を望んでいたかどうかだ。

(右京)望んでいなかったとすれば、原作を手伝ってもらったり著作権を認めるといった関係性にあったとは思えません。

(藤作)望んでなかったから

(右京)望んでいなかったというより、関係性を認められなかったということです。ご自宅を訪ねられたことがあったそうですが。ご本人がいない以上もはや確かめようもないことです

(藤作)前から誘っていただいてお近づきになりたい一心で

(右京)書斎の構想ノート、あなたが手伝った48巻と49巻の分だけどこにもありませんでした。ご存じありませんか?

構想ノートについて尋ねる右京。

(藤作)ノート?知らないです。

(右京)これ倉石先生が残した遺書なんですがね、紙に罫線のようなものが見えます。よく見ると縁と平行になっていないんですよ。

(亀山)遺書に見せかけるために、文字と合わせてノートから切り取ったんじゃないのかな

ふと、藤作はスマートウォッチを眺め、不安そうな顔をします。

(藤作)すいませんがそろそろ時間なので。言ってもいいですか、仮に僕が遺書を用意したとして毒はどうやって買ってもらうんですか?それに、僕、先生が亡くなった時、バイトでした。

右京は藤作と明智が、スマートウォッチを使い、誰かの指示で動いていると睨みます。

(右京)聞こえましたか?先程微かに振動音が。思い出してみてください、あの時も。途端に様子が変わったように感じられました。2人とも誰かからのメッセージを受け取っていたのだとしたら?倉石先生が自ら買った毒物と自筆の遺書、2つは揃ってこそ初めて機能します。共犯とも考えられますが2人にはアリバイがあります。ならばもう1人指示薬のような存在がいると仮定してはどうでしょうかね。

(亀山)でも一体誰が…

その頃、編集長の明智が小森という人物にメールをしていました。

(右京)おや、待っていろ。酒吞童子?

(亀山)ネームっていって漫画の下書きみたいなものなんですけども。ツクモガミの?

倉田の出棺時、慌ただしい関係者の面々。

捜査一課の伊丹達も到着して外で待機していました。

(藤作)さっきなに話してたんすか

(明智)近くのカフェがどうとかそういう話ですが

右京と亀山は、倉石殺害の件で藤作均に声を掛けました。

(右京)藤崎さん、この後、ご同行願えますか?倉石治郎さんの殺害容疑の件で。

(藤作)え、僕が?

(右京)信憑性の高い証言を得ましたのであとは警察のほうで。

(藤作)やっぱりさっきの…

(亀山)どうかしたのか

(藤作)僕はただ言われたことをやっただけで。

(亀山)言われた?誰に?

ここで、湯田が藤作に怒りをぶつけてきました。

(湯田)ふざけんなよ!先生にチャンス与えてもらっておいて

(藤作)やれって言ったのは湯田さんでしょ。この人にも協力させて。

藤作は明智を指差しました。

(右京)事実ですか?

(明智)いえ。

(藤作)やりとりが残ってる…え、消えてる

(湯田)そんなもん最初からあるわけないだろ!先生!

湯田は明智に話を振りました。

(明智)苦し紛れに無茶苦茶言ってるんだと思いますよ。

(右京)そのメッセージアプリ、やり取りを一方的に消してしまえるものですよね。

(亀山)犯罪に使わせることも多いので。

(右京)万が一、本当だとすれば、藤作さんが自筆の遺書を用意して明智先生が被害者本人に毒物を買わせる。自殺に見せかける準備が整います。

(明智)万が一ってこんな奴のいうこと信じるんですか?

(右京)履歴を消したとすれば我々が声を掛けた時でしょうかねぇーつまりその時点で、藤作さんを切り捨てた。いや、切り捨てたのは藤作さんだけでしょうかね?

(亀山)どうだった。やめろってばいい加減にしろ。

右京の言葉に戸惑う明智。

(明智)頼まれた。ここにいる湯田に

(湯田)お前…!

明智は湯田に罪を擦り付けようとします。

右京は真相を語り始めます。

(右京)実は昨日気になるものを見つけましてねぇー

右京は出版社にて、原画を亀山と確認しました。

(右京)失礼しまーす。原作、藤作均、作画、明智増夫。

(亀山)驚いたよ。6話分の完成原稿出て来て。

(右京)しかもお2人の名前で。

(亀山)とっくの前から倉石先生先生無しで進めてた。

(右京)つまり計画的だった。

(亀山)その後、編集長捕まえてな。お前のこと聞いてきたよ。

ここで右京は湯田の犯行動機を説明します。

(右京)同期と比べて、業績が上がらず、焦っていたあなたは編集長と揉めてしまい、前の担当さんのアシスタントとしてついていた縁で倉石さんに相談した。ちょうどその頃、前の担当さんを失った倉石さんは。

湯田は倉石に仕事の相談をしていました。

(湯田)あんまりうまくいってなくて次の人事で異動になるかもしれません。そしたら会社辞めるんで。

(亀山)倉石さんは編集長に直訴して、経験の浅いお前を担当にした。

(右京)倉石さんを尊重していた1年前はうまく生き、作品は読者に高く評価されました。一気に評価を変えるチャンスだと捉えたあなたは作品を自分の自由にしようとし始めた。

(亀山)丁度その頃だろ?藤作に頼んだのは。

倉石に、藤作は自分のオリジナリティのアイディアを伝えるものの、聞き入れてもらえませんでした。

(湯田)今の話、僕に実際に起きたことなんですけど、僕が面白いと思うんで、同世代には刺さると思うんですよ。

そこで、藤作と明智は、倉石に無断で作品を改ざんしました。

(藤作)倉石先生が?

(湯田)もう面白いもの書けなくなっていて、困ってる。

(藤作)実は僕もそう思っていました。僕なら担当さんの意見に忠実に書きますけどね

(湯田)手伝ってくれる?

湯田は次に明智にアプローチしました。

(湯田)原作のファンなので、明智先生とやれればいいんですけどね

(明智)まぁ機会があれば。

右京は真相を話し続けます。

(右京)2人を味方につけ、倉石先生を分断させた湯田さんは断りなく自由に改ざんするようになりました。

(右京)作品は思い通りに出来たあなたでしたが、読者はそうはいかない。

小森から部数が大幅に落ちていることを指摘された、湯田。

(小森)部数増えているどころか大幅に落ちているじゃないか

(湯田)読者が言うこと聞かなくて。

倉石は湯田に作品を元に戻すと訴えました。

(倉石)いい加減にしないか!作品はおもちゃじゃないんだ!打ち切りになるわけにはいかない、元に戻す。

藤作、明智、湯田は結託して、倉石殺害の共謀犯となりました。

(右京)これでは、作品が終わってしまう、そう考えた倉石さんは、それ以来、あなたを遠ざけるようになった。もしも、人気が回復してこれまでの不調はあなたが手を入れたせいだと編集長に言ったら、とても自尊心が保てるとは思えなかった。いつしか倉石さんが消えてほしいと望むようになった。

そして、明智は倉石に電話で不満を伝えました。

(明智)実際に写真を撮って送ってくださいよ。

藤作は倉石に犯行寸前にこう告げました。

(藤作)ノートあるんですよね。そしたら僕のほうでこっそり元の原作に近い形に戻しますから。

(湯田)もう一度、初心に帰りたいんで、編集部でまた一緒に書いてもらえませんか?

(倉石)そこまで言うならいいだろ

湯田は倉石に出版社のドアノブを触らせ、内鍵に指紋を残させました。

右京は推理を続けます。

(右京)こうして倉石さん自身に毒物を買わせ自筆の遺書にするためにノートを手に入れ、倉石さんにノートを買わせた。内鍵に指紋に残させた後、倉石さんが買ったのと同じ種類の毒物を飲ませて、自殺に見せかけて殺害。その後、書き溜めた作品で連載を乗っ取ろうとしたんですね。

(明智)正直に話して、やらされた私達はどうなるんですか?やらされただけで、それほど重い罪にはなりませんよね。

(右京)どうでしょうねー倉石先生の件だけではありませんよね。葬儀の帰りに亀山くんを襲いましたね。ビルへ入るあなたの姿を撮った防犯カメラを見つけました。いずれも殺人未遂罪に当たります。

藤作と明智が亀山に作業機材で怪我を負わせようとしました。

(藤作)あれもこの人に脅されて消すしかないって。僕は本当に知らなくて、代わりに原作書けって言われたから、ノートもとってこいって言われたから。

(亀山)お前な、人の気持ちを描くのが仕事じゃねぇのかよ。こんな状況に追い込まれた、倉石先生の気持ちが全くわからないのか

(明智)僕はただ若手を成長させるために

(湯田)嘘つくなよ。言うこと聞いたのは仕事とるためだろ。仕事くれるのは編集者じゃなくて原作者

(右京)1つ大事なこと言い忘れてました。あの雑誌、廃刊するそうです。まぁその編集長も今回の責任で更迭されるでしょうが。

小森は雑誌の廃刊で全てを黙っていました。

(湯田)僕は小さい頃親に捨てられて、誰にも負けないように生きてきた。みんなに嫌われて、倉石先生だけが優しくしてくれた。なのに結局みんなと同じように僕を見捨てて!死ぬほどつらかったんです!

(右京)だから殺してもいいと。

(湯田)一度、親になったら子供が一人前になるまで面倒見て、全部与え切るのが親の責任じゃないんですか!

AIが通知してきます。

(AIメッセージ)ある種の蜘蛛は出産が終わると同時に自分の体を子供に食わせるそうです。おかげで子供は安全に育つことが出来る。本気で親になるというなら当然そこまでやらなければ。中途満足な自己満足の為に君の心を弄んだだけ。

(右京)狼の性。梟の心に仕手鼠の如く窺い、狗のごとく盗む。土蜘蛛の性質を表す言葉で、梟とは、親を裏切って食う不幸の鳥。一体どのようなものなのか想像もつきませんが、あなた方のような存在なのかもしれませんね。倉石先生ばかりか、心配してくれた亀山くんまで。相手の気持ちなど考えず、常に自分にとって都合がいいかだけ。あなた方のような人間は関わったら最後ですね。

(湯田)亀山さんもそんなふうに思ってるんですか?あなたは違いますよね

(亀山)倉石先生はな、亡くなった前の担当さんと最後まで描き切ろうと約束してたんだ。構想ノートによれば、あと3つの事件で完結だった。お前を遠ざけたのはなんとか打ち切りを延ばして、その約束を守ろうとしたからじゃないのか。分からないのか、残念だ。

(湯田)なんで今そんな話するんですか。もういいよ、クソ。うわぁあああ!

(右京)その涙さえ自分のためでしょうか。どんなに泣いてもわめこうがこの状況が変わることはありません。倉石先生は戻ってこないのと同じく。あなたがしてしまったことはそういう取り返しのつかないことなのですよ。情状の余地などなくただただおぞましい。

右京はその頃、かつての相棒、南井(伊武雅刀)の足音が近づくのを資料を見て感じていました。

「小手毬」にてー。

(小出茉梨)【森口遥子】お仕事お疲れ様でした。

(右京)亀山君、湯田は何故、あなたを殺そうと考えてたんでしょうか。

(亀山)自殺を考えていたからでしょうね。

(右京)それほど確信があったわけではありませんけどね、まして相手は警察官なにか腑に落ちないんですよ。

そこへ美和子が来ました。

(美和子)急に降って来ちゃうからさ、ロックがかかちゃって。

美和子はスマホのロックが雨で濡れてかかったと言いました。

(右京)美和子さんいつもロックが。押し間違えでかかってきたと言っていましたが。ロックをしてもそれは起きるのでしょうかね。亀山君、美和子さんの発信履歴確認してもらえますか。

亀山と美和子は、発信履歴を照らし合わせます

(亀山)俺への発信履歴ない。けど、俺のほうには着信履歴あるんですよ。

(右京)発信元を美和子さんと偽ってかけていたのだとしたら、君を油断させておいて、湯田達に強く疑われていると信じ込ませて君を狙わせた。いやむしろ、倉石さん殺害さえもそのために起こした可能性も。

(亀山)右京さんこの感じ前にも

(右京)南井十【つなし】…。

南井は「息子」を名乗る人物と電話していました。

(AI)テロリズム メサイアコンプレックス、アンコンシャスヒポクリット、土蜘蛛。

その頃、拘置所では吐血して死んでいる男性の遺体がありました。

(南井の息子と思わしき人物)お父さん、杉下右京は気付いているんでしょうか、僕達に。

相棒24 17話「惡の芽」感想・みどころ

心優しい漫画家、倉石治郎が、身勝手なアシスタントや編集者に殺された酷い事件でしたね。

倉石の周りの藤作、明智、湯田は、最悪の右腕だと思いました。

「倉石先生ばかりか、心配してくれた亀山くんまで。相手の気持ちなど考えず、常に自分にとって都合がいいかだけ。あなた方のような人間は関わったら最後ですね。」

3人共が自分本位で行動し、罪の擦り付け合いをして醜い光景でした。

湯田なんて特にたちが悪かったですね。

自分の生い立ちを理由に、殺人を正当化しないでほしい。

終盤で、一連の事件に、右京の元相棒、南井十が糸を引いている可能性が浮上しました。

南井は心を患っており、現実と仮想世界の区別がつかない厄介な犯罪者となっていましたね。

AIを使った指示、計画通りに続くチェーンメールのような洗脳の存在が、南井の恐怖をより一層感じた17話でした。

 

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