相棒24

相棒24 4話 みんな彼女を好きになる

相棒24 4話「みんな彼女を好きになる」あらすじネタバレ

ある探偵の男は、大企業の会長、米村隆光(吉満寛人)に、警視庁特命係の杉下右京に関する調査報告書を提出していました。

(探偵)報告書です。杉下右京警視庁の人間のようです

(米村)本物の悪党というのは正しい顔で悪さをするんだ

あくる日、特命係の2人は、特に事件性もなく、雑務をして帰宅するところでした。

角田課長(山西惇)暇か

亀山 はい、定時で帰らせていただきます。

角田 羨ましいねこちとら徹夜確定だよー

亀山(寺脇康文)課長、がんば。右京さん小手茉梨でいっぱいどうですか

右京 今日は約束があるので

角田 ふられてやんの

そこで、亀山は妻の美和子と女店主の小出茉梨(森口遥子)の店で夕食をとることにします。

(茉梨)夫婦水入らずですね

(亀山)(美和子)仕事帰りですよ。待ち合わせ

(亀山)いや、右京さんも誘ったんすけどね約束があるって

(美和子)前もそんなこと言ってなかった

(亀山)誰かと最近会っているみたいで

(美和子)気になりますー?

その頃、警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)は、紅茶店で知り合った、熊井エリザベス(かたせ梨乃)という女性とディナーを楽しんでいました。

(右京)えりなさんが教えてくれたブレンド美味しかったです。

(エリザベス)ワイルドベリーをたっぷり使って、あれとチョコレートを合わせるの大好きで。イギリス貴族の友達に教えてもらいました

(右京)イギリス人にとって一杯の美味しい紅茶は特別な意味がありますからね

(エリザベス)その友達には色んなことを教えてもらいました。シャツの仕立てとか、紅茶のこととか、その他色々。例えば降霊術とか。

(右京)降霊術?霊が降りてくるというアレですか?

(エリザベス)変な女だと思いましたでしょ。お腹空きましたか?杉下さんは、ディナーいかがですか?

(右京)いいですね。では夕食をご一緒にしていただけませんか?

(エリザベス)紳士ならそちらから誘うものですよ。杉下さん今は独身でいらっしゃるのですね。

(右京)どうしてそう思われるのでしょう?

(エリザベス)指輪していない。あなた結婚しているなら、女性といる時はあなたちゃんと指輪を外すタイプ。

(右京)今はと仰いましたが

(エリザベス)一度は結婚という選択をしたような気がして。離婚したのはお互いの人生の為にそれが一番の選択だったから。あなたは自分の信念や生き方を尊重する人でしょ?それは相手のことを尊重するということだから

(右京)なるほど、当たっています。あなたは事前の情報なしで相手のことを察知する能力、所謂、コールドリーディングに長けていらっしゃる。そういうえりなさんは

(エリザベス)そういう女は嫌い?

(右京)いえ、とても興味深く

(エリザベス)興味を持っていただけるかと。今はパートナーいないといいななんて…。

(右京)そういうえりなさんは?

(エリザベス)私、誰もいません。杉下さん謝らなければいけないことがありまして。私の本名、熊井エリザベス。それが本当の名前なんです。嘘みたいなのに本当なんです。母親がエリザベス女王に憧れて。戸籍上はエリザベスなんです。恥ずかしいから戸籍上は通り名をエリナにしています。

(右京)素敵なお名前ですね

(エリザベス)有難う御座います。杉下さん私、誓います。もうあなたに絶対嘘はつかない

(右京)恐縮です

帰り道

(エリザベス)今日は初めて2人でディナーしましたね

亀山と妻の美和子(鈴木砂羽)が小手茉梨からの帰り道、右京とエリザベスを見ました。

(亀山)あれ?ちょっと右京さんじゃない?

(美和子)デート?いいかんじじゃない

(エリザベス)また会っていただけますか

(右京)勿論です、ではまた

間もなく、捜査一課の伊丹達も後をつけてきました。

しかし、彼女をタクシーで送り出した直後、初老の男(吉満寛人)殴りかかってきました。

(右京)どこかでお会いしたことがありますか?

(男)杉下右京、彼女を弄びやがって!お前みたいな男がいるから!彼女を悲しませるのはやめろ!

(右京)何をしているか分かってますか。僕が何をしたというんですか

(男)お前は人の心を引き裂く悪魔だ!杉下、覚えておけ

芹沢(山中崇史)警察ですよ

その場はたまたま居合わせた薫(寺脇康文)たちの働きもあって、収まったものの、男の怒りはただ事ではありません。

彼は大手通信会社で会長を務める米村隆光(吉満寛人)という男だと判明しました。

取調室に連行された米村は、捜査一課の伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)から取り調べと厳重注意を受けることとなりました。

芹沢 米村隆光さん、ヨネムラ通信って大企業ですよね。どうして街中で警察官に殴りかかるような真似したんですか?

伊丹 あなたには社会的立場もあるでしょう

米村 俺がどれだけの税金を納めているか分かるか。あの男が人間の屑だからさ。俺は悪くない。

取り調べの様子を見守る右京と亀山と麗音。

(麗音)人間の屑って言われてますよ。一体何やったんですか?

(右京)分かりません。僕が会っていた女性の知り合いだそうですが僕が彼女を弄んだと

(亀山)弄んだんですか?

(右京)ええ

(亀山)(麗音)ええ?!

(右京)そんなわけないでしょ

その後、米村の妹、矢島洋子が捜査一課に謝りに来て、米村は帰されました。

(米村)こんな奴に謝るな、俺は悪くない

(洋子)兄さん、本当にすみませんでした

右京は捜査一課に取り調べを受けます。

エリザベスとの出会いを皆に伝える右京。

(伊丹)警部殿、女性トラブルについてしっかりとお話を伺いたいですね

(右京)君達面白がっていませんか?

(亀山)捜査一課もお仕事ですから

(麗音)そもそもどこで出会った女性なんですか?

(右京)出会いは偶然でした。行きつけの店から、夏摘みの紅茶が入ったという連絡を受けて

【回想シーン 右京とエリザベスの出会い】

(右京)夏摘みのダージリンをいただきにきました。

(エリザベス)わたくし、紅茶に関してはせっかちですから

(右京)僕もです

(紅茶店店員)今、彼女にダージリンを淹れるところなんですけど、杉下さんもご一緒にどうですか?

(麗音)映画みたいな出会いですねぇ。意外と積極的

(芹沢)俺達は何を聞かされているんだ

(伊丹)その後、その女性とは親交を深めたわけですか?

(麗音)ちゃんと段階を踏んでいますね

(芹沢)それで今夜は何を?

(右京)そうです。彼女とは積極的に連絡を取るようになりました。紅茶店で何度か。彼女が働いているテーラーで、シャツを仕立てたりとか。お茶をした後に食事に行きました。

(芹沢)本当にそれだけ?

(麗音)その後で米村に襲われた

(亀山)まぁ米村の言い分はともかく、その女性とは出会ってから急速に仲良くなっている気がしますね

その頃のエリザベスは孤独を埋めるように、誰かに話しかけるみたく呟いていました。

(エリザベス)あなたの言う通り彼は素敵な人。子供の頃家に帰りたくなくてずっとブランコで揺れていたのを思い出すわ

後日、右京は、中園参事官(小野了)と内村刑事部長(片桐竜次)に、ヨネムラ通信の会長、米村と道でトラブルになった件でお咎めを受ける為、呼び出されました。

(右京)何の御用でしょう

(内村)杉下、最近、私生活が乱れているようだな

(右京)はいい?

中園参事官(小野了)お前の女性関係について市民から通報があってな

(右京)市民というのは米村隆光のことでしょうか?

(内村)察しがいいな

(中園)米村さんと揉めるなよ。部下が地上のもつれで刃傷沙汰なんて面倒にも程がある。必要ならば頭を下げてお前は身を引け。いいな?

(右京)男女の関係に国家権力を加入させるのは感心しませんねぇー

(亀山)男女の関係なのか?

その後、亀山と話す、右京と亀山。

(右京)亀山くん、捜査を開始しますよ

(亀山)お、杉下右京襲撃事件ですか?

(右京)僕と彼女の関係は誓って後ろ暗い物ではありません。にもかかわらず、米村さんは常軌を逸した思いを抱いている。一体彼の何をそうさせているのか

(亀山)そうですね。調べちゃいましょう。ああそうなると右京さんの知り合いの女性のことも調べることになりますけど…

(右京)構いませんよ。彼女は僕に嘘をつかないと誓いました。それは本当だったようですね。

(亀山)熊井エリザベス、本名ですね。エリザベス…

米村は会議をしていると、専務が浮気をして女性とホテルにいる姿がプロジェクションに移りました。

いかがわしい写真に、社内は騒然となります。

(専務)我々がこの日本という国の次代を担うには、いったいどういった戦略が必要なのか。その指標を立てるには最上のものができました。新事業のエリア別高グラフが上がってきています。

(米村)うちの機密データが外部に漏れている。持ち出したのは君だった。この女は外資ファンドの息がかかっている。

(専務)私は…私はですね…

(米村)考えなくて良い!全て終わってる!私は誰も信じていない!君たちの動きは全て俺の監視下にある。肝に銘じておくように!

間もなく、右京と亀山は米村通信の受付で、米村の弟、慎二と警視庁で米村を迎えに来た洋子と対面しました。

(洋子)妹の洋子です。

(慎二)弟の慎二です。この度は本当に申し訳ありませんでした。

(右京)どうやらお兄さんは僕との関係を誤解しているようです

(洋子)あの、杉下さんは熊井さんとお付き合いを?

(右京)いえいえ、所謂、お付き合いと関係ではありませんが。

(洋子)でもお似合いな気がします。

(亀山)洋子さんも熊井さんとお知り合いで

(洋子)元々、私が先に知り合ったんです。

(右京)どのように知り合ったんですか?

右京と亀山は洋子が、熊井エリザベスのティーパーティーによく招待されていて、そこで、エリザベスの降霊術を目の当たりにした話を聞きました。

(洋子)彼女の働いているテーラーですよ。最初はお客として仲良くなってそのうちお茶会に誘われるようになって。占ってもらったり色々相談にのってもらったりして

(亀山)占い?

(右京)降霊術のことですか?

(洋子)降霊とか。お茶会には霊的な存在も参加するんです。幽霊とは違いますよ。私達より高次元の存在なんです。

(亀山)右京さんは知っていたんですか?高次元というのは

(右京)ええ彼女から話は聞いておりました。

(慎二)すいませんね。兄の目が異常に厳しいものですから。なんというか眉唾だと思っていたんですが妹の話を聞くと当たるようでして。

(亀山)ちなみに占いはお金がかかるんですか?

(洋子)お金は一切かかりません。男の人は疑ってばかり。熊井さんは本当に素敵な人で人を紹介したらみんな好きになっちゃうんです。

(右京)それであなたがお兄さんを引き合わせたわけですか?

(洋子)そうです。この人なら兄も好きになるかもと思って。

(慎二)私達、兄弟も非常に驚きました。兄が人を好きになるなんてあり得ないと思ってましたから

(亀山)つまりお見合い的な?とにかくそこでお兄さんは熊井さんを気に入ったと

慎二と洋子はここで、米村家の複雑な生い立ちを右京と亀山に話しました。

(慎二)これから話すのは我が家の恥ともいえることなんですが、先代、私達の父は意図して自分の種を残すように沢山の女性と関係を持っていたんです。本妻だった私達の母以外とも子供を設けた。兄弟姉妹合わせると28人。母も浮気をしまして

(亀山)非常に元気な方ですね

亀山は米村弟妹を傷つけないよう、言葉をオブラートに包みました。

(洋子)浮気じゃなくて本気で駆け落ちしたんです。

(洋子)浮気じゃなくて本気。相手はうちに出入りしていた造園業の男でした。

(慎二)その男は結局、母の財産の一部を引き出して母を捨てた。母は谷に飛び降りて自殺。その後、父は急速に衰えて死に、兄が後を継いだんです。

(亀山)ちょっと…!

あまりの複雑な家庭環境に引いてしまう、亀山。

(杉下)お兄さんが後を継いだのは有名ですね

(慎二)仕事や家庭をもって独り立ちするまで全員の面倒を見てくれました。

優しさというより責任感でしょうか。一番下の妹が結婚した時には兄は50過ぎていて婚期を逃してしまいました。

(亀山)でもお兄さんならいくらでも相手が見つかりそうな気もしますけど

(慎二)兄は根っこから人を信じていない。まして結婚の相手となると猜疑心が沼のように深くなって…。

結婚観も独特で猜疑心が強い、米村。

(米村)俺が信用できるのは自分の舌が上手いと思った食い物くらいなものだ。自分のような人間は一人で死ねばいい。それも糞尿になって消えてしまう

(亀山)強烈な人生観ですね

(慎二)それが兄の強さでもあって今の地位を得たわけですが。今回はすっかり恋をしてしまった。

(右京)まぁ人を好きになるのは自由ですが、どうして僕を好きになるのでしょう。

(洋子)単純ですよ。恋が思うようにならない。しかも熊井さんには好きな男性がいる。

(亀山)ただのやきもちってことですか

(洋子)熊井さんが兄と結婚してくれれば丸く収まるんですけど彼女にはその気がないみたいで

(右京)1つよろしいでしょうか。その指輪ですが熊井さんものと同じですか?

(洋子)ええ。熊井さんはイギリスの友達と慈善事業をしていて、私も誘われてアフリカある村を豊かにするための金の採掘事業に支援したんです。そのお礼に採掘された金の指輪を。

(右京)それは素晴らしい

警視庁に戻った右京と亀山は、熊井エリザベスが詐欺師なのではと疑います。

(亀山)あの右京さんには悪いんですけど、お友達の熊井さんってかなり変な人じゃありません?直感でしかないんですけど、詐欺の匂いがしませんか?

(右京)はっきり言ってくれて構いませんよ。胡散臭いと

ふと、右京のスマホに通知が来ました。

(右京)お願いしていたというシャツが出来上がっていたという連絡です。

それはエリザベスの仕立て屋に右京を連れて行ったときに、仕立ててもらったシャツが出来上がった知らせでした。

右京と亀山はエリザベスの仕立て屋に行きました。

そこで、米村が来店しました。

(熊井)米村さん。

(亀山)ここで暴れるのはやめましょうね

(米村)俺はあなたが苦しんでいるのが見ていられなくて、あなたを守りたくてこの男を

(エリザベス)何言ってるの?なにか変なことをしたんじゃないでしょうねー杉下さんなにかあったんですか?

気まずさに亀山が、米村と右京のトラブルを簡潔にエリザベスに伝えました。

(亀山)この人、右京さんを殴ろうとしたんですよ

すると、エリザベスは米村を拒絶してしまいました。

(熊井)信じられない…大嫌い!

失恋した米村を追いかけてフォローする、亀山。

(米村)俺は…死ぬ。惚れて惚れて無念だ、死にたい

(亀山)なにやってんですか?ちょっと、だめですよ

そこで、亀山は米村の気持ちを落ち着かせようと、飛び降りようとする彼をとりあえず花の里へ連れて行きました。

(亀山)どうして彼女を好きになっちゃったんですか?

(米村)今となってはずっと好きだった気がする。彼女に出会うために生まれてきた気がするし…生まれる前から好きだったんだ。

(亀山)思いの丈は分かりますけど、現実にあったことをお願いします。

(茉梨)【森口遥子】米村さん心は熱く頭は冷静に、そのほうが恋はうまくいきますよ。

(米村)妹を騙そうとするオカルト趣味の胡散臭そうな女だと思ってた。妹を騙して、俺を引き合わせて財産を狙っているんだろうと。最初に会った時、妹が籍を外して2人きりになると、その時は俺をたぶらかすためになにか言うだろうと思ってた。

(亀山)うん、それがなんで?

【回想シーン 米村とエリザベスの出会い】

(エリザベス)最初にお伝えしなければならないことがあります。わたくしは人を好きになりません。好きな人がいるんです。

(茉梨)手に入らないものを好きになってしまったんですね

(米村)頭の中で自己分析はしたよ。でも彼女が他の男の話をするたびに胸が痛くてたまらなくなって。ビール!分かってる。でも彼女が決して結ばれないなんて言うもんだからどういう男なんだって頭に血が昇って。こんなこと今までなかった。

(亀山)右京さんのことですね。言っときますけどね、あの人はエリザベスさんを持て余す人じゃありませんよー

(米村)こんなことあると思わなかった。女にのぼせるなんて本来あり得ないんだ。死の病なんだ。俺は死ぬんだ。

(亀山)恋の病ですね

(茉梨)米村さん諦めちゃだめですよ。まだまだチャンスがありますよ。我慢強く受け止めること。彼女が本当に欲しいなら愛を受け止める。彼女の全てを許し見返りを求めずあなたの全てを捧げること。

(亀山)なんか怖い

その頃、右京はエリザベスの正体を探ろうと、慎重に会話のなかで皮肉を織り交ぜて探ります。

(エリザベス)私を守るなんて大きなお世話

(右京)彼にとっては強烈な一撃だったでしょう。

(エリザベス)ストーカーになったらどうしましょう。杉下さん守ってくださいますか?

(右京)その指輪、純金なんですよね。

(エリザベス)どうして?

(右京)洋子さんから慈善事業についてお聞きしました。イギリスのお友達と一緒にアフリカの村を支援なさっているとか。

(エリザベス)そうなんですーそれもなかなかうまくいかなくて大変なんです

(右京) それも高次元の存在の導きですか?

(エリザベス)杉下さんいいつもとちょっと違う感じ。言葉に剃刀の刃がついているみたい。

早くもエリザベスに警戒された右京は慎重に会話を進めます。

(右京)降霊術についてお話しするのには何か問題が?

(エリザベス)私は霊的な正しさに従って生きてきたの。否定されたくないわ。疑っている人とは話したくないだけです。このまま会話を続けると壊れてしまいそうですね。

(右京)では、今日はこれで。最後にもう1つだけ。今度、僕もお茶会に招待してもらえませんか?

(エリザベス)考えておきます。

特命係にて、状況を整理する亀山。

(亀山)米村さんは熊井さんが好き、右京さんは熊井さんが好き。典型的な三角関係ですねーで、右京さんのお気持ちは?

(右京)君が疑っているように彼女が詐欺師だと仮定してみましょう。彼女は仕立て屋の仕事を通して裕福なカモを見つける。そして降霊会を通してカモを安心させる。その上で、慈善事業という劇場型詐欺を仕掛け、純金の指輪という餌を与える。結果的にカモは多額の金を差し出す。彼女には怪しいまでの魅力があります。望めば簡単に人を騙せてしまうでしょう、悲しいことに。

右京はエリザベスの人柄について独自の推論を亀山に伝えました。

(亀山)調べてみたところ、熊井さんに前科はなかったですしね。

(右京)一流の詐欺師になればカモは喜んで金を差し出すものです。米村さんが財産を狙われる可能性もありますね

(亀山)彼女が一流の詐欺師ってことですね

(右京)まぁ僕の推理でしかありませんがね。彼女をもっとよく知る必要がありますね。

右京と亀山は、米村のお茶会によく集まる主婦、飯田と中島と米村洋子から、熊井の金塊事業の話を聞きました。

(洋子)飯田さんと中島さんは私が熊井さんに紹介して。

(飯田)熊井さんのしている指輪が素敵だなと思って

(中島愛子)私もです。そこから熊井さんに慈善事業のお話を聞いて

【回想シーン お茶会にて、熊井と洋子、中島、飯田の出会い】

(エリザベス)このゴールドはアフリカのある村で採掘されたものなんです。イギリスの友達が支援していて。彼女の貴族の仲間内だけで支援していて、アフリカからきた留学生と貧しい村を救うために金の採掘事業を始めたの。あくまでも信頼できる個人的な繋がりだけで支援して、まあ結果は出てないんだけど。採掘された金で指輪を作って支援者にプレゼントしてくれるの。

(洋子)ウォートン婦人でしたっけ

時は現在、右京と亀山は中島、洋子、飯田が見事にエリザベスの「カモ」になっている状況を確認しました。

(亀山)それで支援したと?

三人は屈託ない笑顔で頷きました。

(右京)金の採掘となるとそれなりの金額になるのではないかと。

(洋子)1口100万円からです。

(右京)当然、富裕層の皆様は何口も支援されたんでしょうねぇー

(洋子)良いことに使えば良い事が起こりますし

(主婦1)金の価値は上がっていますし、長い目で見れば、投資にも使える

(亀山)そう熊井さんから言われた?

三人はまた笑顔で頷きました。

警視庁に戻り、捜査一課に報告する右京達。

右京と亀山は、ボルボルと名乗るアフリカンアメリカの国籍の男と、エリザベスのイギリス貴族の友人、ウォートンの正体を掴みました。

(右京)これらインターポールを通して、ロンドン市警に問い合わせてくれますか?

(芹沢)仕事を増やされても困りますよー

(亀山)そう言うなって杉下右京襲撃事件の担当でしょうが。

(芹沢)それでうちらを便利屋扱いですか

(亀山)二課が詐欺師を見つけたって上も芹沢って切れ者がいるななんてことになるんじゃないの?

亀山は芹沢が協力するようにそそのかします。

(麗音)問い合わせはします。場合によっては彼女を逮捕しなければいけないことになあります。

(右京)あなた方にもう一つお願いしたいことがあります。

麗音は内村刑事部長と中園参事官の顔色を伺っていました。

その頃、エリザベスはアフリカンアメリカンの男性に報酬を渡していました。

(エリザベス)円と$両方入ってるわ

(アフリカ系アメリカ人の男 肇)エリザベス、君は大丈夫?

(エリザベス)私は大丈夫。

間もなく、一課の調べで、ウォートンが、エマウォートン、アフリカ系アメリカ国籍の男性が、ボルボルこと、肇と浮かび上がります。

(伊丹)ロンドン市警によると、エマ・ウォートンは、正真正銘のイギリス人貴族ということだ。

(亀山)そこも本当か

(右京)貴族といっても、末裔は多岐に渡りますからねー

(芹沢)その通り。ウォートン婦人はそれなりに裕福な家庭の出身ではなかったと。

(麗音)若い時に六本木の外国人クラブで働いていたという情報があります。あとボルボル、本名は山崎肇。日本人なんですが、彼もそのクラブでアルバイトを

(亀山)その時に熊井さんと2人の接点が出来たってことか

(右京)スコットランドヤードがウォートン婦人の情報を把握しているということは、なにか犯罪に関与を?

(芹沢)若い男に入れ込ん良からぬビジネスに関係していたようです。

ここへ、エリザベスから右京にお茶会の招待状が届きました。

(右京)お茶会に招待されたようですね

自宅にての熊井は心が病んでおり、パートナーに話しかけるようにつぶやいていました。

(熊井)もう行ってしまうのね。これでもう会えない大丈夫。私は正しい選択をしている。欲しかったものを手に入れる為に私は私を肯定する

右京と亀山、米村はお茶会に招待されました。

(エリザベス)今回のお茶会の趣旨は仲直り

エリザベスは米村と右京に仲直りを提案しました。

米村は右京に謝りました。

(米村)杉下さん、申し訳ありませんでした。

(右京)あなたに罪はありません。罪なのは彼女の魅力ということで

(洋子)みんな好きになっちゃうだから

(右京)これは先日のセカンドフラッシュですね。

(エリザベス)ええ。出会った時に飲んだ。

(右京)熊井さん今日は降霊は

(エリザベス)降霊は旅立ちました。もう戻りません。

(右京)となるとあなたはビッグコンの重要な措置を失ったことになりますが。

(米村)ビッグコンって詐欺のことだよな、あんた何を

(エリザベス)これ以上回りくどい駆け引きはもうたくさんです。

右京はここで、エリザベスが真犯人であることについて推理を展開していきます。

(右京)分かりました。あなたがご友人に話した慈善事業はでっち上げ。つまり詐欺だったのですね。

(右京)あなたは腕の良い仕立て屋であり、ウォートン婦人も実在するイギリスの貴族。彼女からの手紙も純金の指輪も本物。絶妙に真実をブレンドさせて大きな嘘をついた。アフリカで金の発掘をしているはずの青年は今、日本にいます。山崎肇は既に確保しました

(エリザベス)私を見張っていたんですね。ストーカーみたいに。

(右京)守ってくださいと言ったのはあなたではありませんか。ウォートン婦人はロンドン市警の取り調べを受けています。残るはあなた一人。あ、慈善事業に資金を出した方々から被害届が出されています。何か仰りたいことがあればどうぞ

(エリザベス)私がどんな言い訳をするか楽しみにしているのね。杉下さん私誓ったでしょもうあなたに嘘つかないと。罪を認めます。わたくしは詐欺師です。洋子さんごめんなさいね。私あなたとお友達に嘘を。わかってました。嘘の翼で優雅に富んでいるつもりでもいつかこんなふうに撃ち落される。泥にまみれる日が来ると。でも、まさか恋した人に撃たれるとは…。

すぐに洋子に謝る、エリザベス。

洋子はエリザベスが詐欺師だと知り、嘘をついて涙するのでした。

(右京)後は捜査二課の取り調べでお話しください。

そのエリザベスの協力者、ボルボルこと、アフリカアメリカ国籍の山崎肇は亀山と捜査一課に逮捕されました。

(米村)俺が君を守る、絶対に守るからね

(熊井)だめよ米村さん、最初にあなた好きにならないって言ったでしょ。好きになっちゃだめって言ったでしょ。私みたいな人を好きになっちゃだめって意味だったのよ

その後、亀山は右京と共に、エリザベスの現状報告と、米村洋子が被害届を出さないことに疑問を感じていました。

(亀山)被害届出さないんですか?お友達みんな出さないって言ってるんですけど

(洋子)熊井さんは家族になるので

(亀山)家族?お兄さんと熊井さん結婚するんですか?

(洋子)兄の意思は一層強くて

(米村)彼女は俺に嘘はついていない。本当のことしか言わなかった。俺は彼女の全てを受け止め、全てを捧げる。

エリザベスが警視庁で取り調べを受けたものの、米村の意思は固く、彼は拘留しているエリザベスと結婚しました。

そのことを洋子から聞いた、右京と亀山。

(洋子)兄は弁護士を通じて彼女に求婚しました。彼女のほうは何度も断って来たのですが、最後は兄が押し切る形で。

(亀山)ご家族のほうはそれでいいんですか?

兄は病気で先が長くないので、最後の我が儘くらい許してあげようと思って。私も彼女のこと嫌いになれなくて。

取り調べのエリザベスは失意の底にいました。

(エリザベス)こんな姿見られたくなかった

(右京)どうぞお気になさらずに

(亀山)取り調べにはとても強力的だって聞いてます。色々大変な生い立ちだったみたいですねー。あなたは14歳で家出して大変な生い立ちだった

(エリザベス)生い立ちの話は聞きたくないわ。言い訳はしたくない

(右京)米村さんが雇った弁護団は減刑に躍起になるでしょうね。

(エリザベス)少しは嫉妬してくれてるの?

(右京)この状況こそがあなたの狙いだったんですね。

(エリザベス)答え合わせに来る頃だと思ってました。

(右京)あなたは慈善事業詐欺で安定的に莫大な金を騙し取っていました。ところが、イギリスのパートナーが下手をうった。

(エリザベス)エマが若い男に溺れるなんて

(右京)ロンドン市警が日本にいる共犯者の存在に辿り着くよりも前に、あなたには情報っもたらされていたはずです。このままでは罪が暴かれ全てを失ってしまう。そこで一発逆転の大勝負に出たわけですね。ターゲットは米村さん。妹の洋子さんから病気のことを聞き出したはずです。感心はしませんが、あなたの手練手管は認めざるを得ません。猜疑心の強い米村さんを虜にしてしまった。僕の存在も利用して、すべては芝居のための舞台と配役です

(エリザベス)あなたとの出会いは偶然だった

(右京)恋敵の相手には会話の弾む相手を探したんでしょうね。あなたの話術ならば店主かあら適当な男性客のことを聞き出せたはずです。

(亀山)それが右京さん。でもわざわざ警察の人間を?

(右京)そこが肝でした。だからこそ僕に目を付けた。彼女の目的は米村さんとの結婚でしたからねぇ。そのためには一瞬ではなくて一生分騙す必要があった。米村さんを虜にした後、逮捕されるというのも計画の一部だった。逮捕する警察官があなたの恋する相手だとしたら、その効果は絶大です。実際に米村さんは求婚し、あなたは罪を精算したうえで莫大な遺産を手に入れることになる。

つまり、エリザベスは米村の恋心を利用し、逮捕されることも想定の範囲内でした。

米村が自分に恋をして、減刑のための資金を出すことも目論んでいたからです。

(亀山)そこまでしますか

(右京)常人には思いつかないことをするうのが天才です。詐欺の天才ではありますがね

(エリザベス)私という海に深く潜って推理してくださったのね。嬉しい。さっき一生分騙すって言いましたけど、今回の件で一つも嘘はついてません。そう誓約したから。

(右京)仕事ですから

(亀山)やぼだっていうけど1つ聞いていいですか?ていうか右京さんのことも?ああ、俺は席を外します。

(エリザベス)素敵な相棒さんね。杉下さん、あなたの推理1つだけ間違えています。

エリザベスはこう考えていました。

(エリザベス)私は誰かを好きになったことはない。もし本当に誰かを好きになればこの計画はうまくいく。さもなければ、犯罪者として恥辱にまみれて溺れていく。その誰かはどこにいるの

(エリザベス)私は霊的正しさに導かれ、あなたに出会った。

(右京)興味深いお話しですが、にわかに信じがたい。あなたという存在は幻よりも不確か。

(エリザベス)別にいいわ。あなたが私を信じないこと、好きになるとは思いませんでした

(右京)最後にもう1つだけ。あなたと出会い、紅茶と会話を楽しんだ時間、それはなかなか悪くないものでした。もしあなたが計画を中止して、自分のことを打ち明けていたら、今とは全く違う2人になれたかもしれない。僕の考える霊的な正しさとはそういうものです

(エリザベス)ふざけんなよ!そんなこと言うなら抱き締めて連れ去ってよ!

エリザベスは心に闇を抱えていました。

その後、右京と亀山は、亀山の妻、美和子と共に、花の里で夕食を食べ、1日の仕事終わりに乾杯するのでした。

(美和子)杉下右京、襲撃事件びっくりな結末だね

(亀山)おかみさんのアドバイスもばっちり利いてましたよ。俺、いつもので

(右京)じゃあ私はいつもので

(茉梨)私何か言いましたっけ?

相棒24 4話「みんな彼女を好きになる」感想・みどころ

長年続く、相棒の「大女優」シリーズでしたね。

今回のゲストは、かたせ梨乃さん。

オーラは勿論、話し方に気品溢れた上流階級の女性を彷彿させるお淑やかさがありましたね。

話術に長け、彼女と一度仲良くなればティーパーティーに参加したくなるような花のような社交性が魅力です。

しかし、彼女は孤独で無償の愛にとても飢えた女性でした。

詐欺を働くことで自分を確立したものの、心の空洞が埋まることはありませんね。

そんな彼女に騙された米村も複雑すぎる家庭環境で育ち、兄弟姉妹の親代わりとなって立派に育て上げた苦労人です。

彼の偏屈で頑固なところは少し自分と似ている気がしました。

美味しい食べ物しか信用できず、孤独を愛し、物事を疑りかかってしまうところが。

彼はようやく愛する人を見つけたけれど、相手は詐欺師。

病気で命に限りがある米村と、拘留するエリザベスが出所後に結ばれるかは疑問です。

2人の前に立ちはだかる現実の門と、流れゆく時間が幸せをもたらすことを願いたい4話でした。

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