相棒21

相棒21 6話 元漫才師が最期に守りたかったもの

相棒21 6話あらすじネタバレ

右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は、泥酔して路上で寝込んだ男から財布を盗んだ中年男性、(有薗芳記)を逮捕。

彼はのらりくらりと素性を隠すのですが、所持品から思わぬ物が発見されました。

それは1ヶ月ほど前、河川敷で他殺体になった、伊藤真琴(阿南健治)の財布でした。

捜査を担当していた県警によると、遺体の身元が分からず、捜査が行き詰まっていました。

その後、千葉県警から、捜査一課の青田と堀川が特命係を訪問。

伊藤は、頭部殴打による、脳挫傷にもかかわらず、遺体の表情は笑っていたのです。

「笑うセールスマン」と呼び、不気味なセールスマン風のご遺体だと口にした堀川と青田。

好奇心を刺激された右京は、薫と越境捜査へ。

すると、詐欺まがいの寝具会社「スイートドリーマー」へ。

そこでは、社長の岡山による、社員へのパワハラの実態を目にした、右京と亀山。

千葉県警の青田と堀川から「縄張り」を荒らされて、ストップがかかりました。

そこで、先程、パワハラに遭っていた社員から伊藤の話を聞きました。

「スイートドリーマー」に勤務していた伊藤は、夫婦漫才でステージに立つお笑い芸人だと判明。

岡山からも暴行を受けるなど、生前、パワハラを受けていたことを聞きだしました。

岡山の布団会社は高齢者に高値で布団を売りつけ、裏金もありました。

その300万円を伊藤が盗んだのではないかと疑う、社員。

しかし、伊藤は愛想笑いができない気難しい性分で、元相方の紗矢(池谷のぶえ)とも決別。

原因は伊藤が紗矢に手を上げたことが原因。

さらに、紗矢は男女関係のもつれが。

同期芸人の、今野(馬場添良一【おぼん・こぼん】)と水沢(井上良一(おぼん・こぼん)は、伊藤が根暗な性格でしょうもないギャグをノートに書き綴っては笑う不愛想な男だと聞かされました。

さらに、伊藤が次に相方を組んだ「スピリッツ」の、「トシ坊」という男のことを知りました。

警視庁から呼び出され、中園参事官(小野了)に厳しい叱責を受けた特命係。

内村刑事部長(片桐竜次)は捜査を続行することを右京と亀山に促しました。

夜に、妻の美和子(鈴木砂羽)がアルバイトをする、小料理屋「こてまり」へ行く特命係。

茉莉(森口遥子)はお笑い芸人コンビ「スピリッツ」を懐かしみます。

同じ夜、紗矢はスナックのママをしているため、酔って帰宅。

金髪にしていた青年で息子の颯太が黒髪にしていることを見て、息子が何か自分に隠していると怪しみます。

伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、出雲(篠原ゆき子)から捜査一課の繋がりで、千葉県警と共有する、伊藤真琴の資料を見せてもらいました。

右京は伊藤が現場で寝そべり微笑んだ状況を想定。

被害者の伊藤が、「さや」という中年女性と言い争っていたのを近隣住民に目撃されていました。

紗矢は生前の伊藤と偶然、再会します。

息子の存在を隠し、新しい人と幸せにやっていると自分の事を誤魔化しました。

ふと、慰謝料だと言って、彼女にお金を渡していた伊藤。

悪事で得た怪しい金だと紗矢が推測すると図星で、伊藤にお金をすぐ返し、芸人を辞めてからまともに生きていない彼を見放すように去って行ったのでした。

右京と亀山は紗矢のスナックを特定して、訪ねました。

伊藤と17年前、内縁関係だった、紗矢。

さらに、伊藤真琴は殺される前に、紗矢の携帯に電話していて、紗矢の息子、颯太は何らかの犯罪に絡んでいる可能性が浮上。

その動向が気になる、右京と亀山に、自分の縄張りを荒らされたと言う、堀川と青田。

千葉県警の堀川と青田に、特命係と入れ違いに声を掛けられた、紗矢は事情聴取へ。

その様子を不信に思い、心配した息子の颯太は、母と伊藤の動きが怪しい事、母が初めて芸人をしていることを知った事、伊藤が殺される寸前、伊藤と接触。

伊藤に、紗矢から、もしかしたら父親かもしれないと聞かされていた颯太は事実確認を伊藤にしていたのです。

伊藤に対して、過去の漫才がとても良かった、漫才をしている母親はカッコよかったと伝えていました。

その時、ふと呼び止められ、伊藤から紗矢と揉めていたあの大金を渡されたままでした。

また、颯太が髪を金髪から染めていたのは、就職活動の為。

それを知らない、紗矢は息子が伊藤の件で何らかの事件に巻き込まれていることを悟り、庇おうとしていたのです。

右京と亀山は、最初に出会ったホームレスの中年男(有薗芳記)を追求。

伊藤から盗んだ財布を手元に置き、本来の窃盗犯ならば、捨てるはずと推測する、右京。

男は伊藤の元スピリッツの相方、大谷敏夫。

「トシ坊」事、大谷は、伊藤にお金を踏み倒されたことがありました。

大谷は、かつて芸人自体は、女性からお金をもらっていました。

ホームレスになってから偶然、真琴と再会。

自分のお金を踏み倒したことで恨みを持ち、口論に。

大谷は偶然、颯太を夜、見かけました。

伊藤は、殺される当日、名前を伏せたうえで、颯太にお金を渡した後でした。

伊藤と大谷はそのことで再び揉め、当初、伊藤にやるはずだった大金300万円を我が子かもしれない颯太にあげてしまいました。

後日。

伊藤が大谷に殺された現場に花を添え、颯太が芸人になる夢を語り出したと話す、紗矢に声を掛けた、右京と亀山。

芸人をやめて颯太を育ててきた、紗矢。

そんな彼女に、右京と亀山は、伊藤が普段は不愛想なのに、根暗でネタを思いついてはニヤッと笑うことに触れました。

伊藤は生前、「よねくらしすてむ」という企業のネオンを見て、「ネクラシス」とその看板を見て微笑み、最期を迎えました。

右京と亀山は、紗矢が伊藤らしい最期を迎えたと言って彼を偲ぶのでした。

相棒21 6話感想・みどころ

今回、芸人をしていた伊藤は、元内縁関係だった紗矢の息子、颯太を思い、自分のお金を罪悪感なく踏み倒す元相方の、大谷との関係に区切りをつけたという印象です。

しかし、大谷はホームレスになり、伊藤も大谷とかつてコンビを組んでいたものの、お互いに薄幸な生活環境にいて、「俺たちはもう終わったんだ!」と叫び、自分に関わらないことを必死に訴えたものの、彼に殺されてしまった。

大谷はホームレスになった現状を嘆いていたけど、人のお金を踏み倒し、信頼関係を壊して落ちぶれたのだから自業自得。

一見、喋り口調も穏やかで、話術がある大谷の身勝手な本性を、特命係が暴いたことで、紗矢と息子の、颯太が事件に巻き込まれなくて良かった。

伊藤がかつて勤務していた寝具会社「スイートドリーマー」は、社長の岡山のパワハラが横行する劣悪な環境。

そこを辞める寸前に社長の金庫から盗んだ裏金を、もしかしたら一人息子かもしれない颯太に渡した伊藤は、紗矢に迷惑をかけたからこそ、最期は父親らしいことをしようとしていたのでしょう。

颯太は一見、悪い仲間と遊んでいそうな雰囲気でしたが、伊藤に会いに行ったのも、紗矢から実父ではないかと聞かされていて、その事実確認の為で、髪の色を黒にしたのも就活目的。

危ないことに最初から関わっておらず、むしろ、母と漫才コンビを組んでいた伊藤に母の芸人時代の清々しさを伝える、好青年でしたね。

最期に使う金の使い道は、一番人生を楽しく、自分のように破綻しないで生きてほしいと願う颯太だったという切なき伊藤の親心にほろりと泣かされる6話でした。

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