緊急取調室2025

緊急取調室(2025)4話「漆黒の記憶」大原櫻子の怪演が絶賛!

緊急取調室4話あらすじネタバレ

金銭トラブルから放火し、パパ活の客の男性とその家族まで殺害した若き女性死刑囚、佐藤礼奈(大原櫻子)。

護送車から降りた礼奈は、早速、女性警官から注意されました。

(礼奈)久し振りに外の空気吸ったー!

(女性警官)静かにして!

(礼奈)ごめんなさーい

彼女はその異名「死のパパ活女子」とも呼ばれるほどのサイコパス気質でした。

(玉垣)かの有名な死のパパ活女子ですか。

(小石川)日本の現行法下では女性最年少の死刑囚か

(菱本)哀れな親父たちから金を巻き上げた奴だよな

(玉垣)アイドルみたいなビジュアルでファンも相当いたみたいです。

(真壁)裁判の傍聴券の倍率も凄かったらしいね。

(玉垣)判決は50倍ですよ。到底4人も殺害したとは思えない。そう裁判d目尾ちゃんとメイクをして、フリルの服を着て。

(小石川)随分詳しいね

(真壁)たまちゃんファン?

(玉垣)違います!事件当時、パパ活が社会問題になっていたので、SSBCで資料を集めていたからです。

(梶山)皆さん雑談はその辺で宜しかったでしょうか

(小石川)お聞きしましょう!なぜ今頃、佐藤礼奈の調査を

(真壁)死刑は確定してる。再審請求出来るほどの新証拠でも出てきた?

(梶山)いいえ、佐藤礼奈が弁護士に打ち明けたんです。もう一人殺したのを思い出したと。

(真壁)別件を自白したってこと?

間もなく、磐城副総監と中継を繋ぎながら、彼の指示を聞く真壁達。

(磐城副総監)【大倉孝二】相手は世間を騒がせた凶悪犯だ、メディアの注目度も高い。別件が事実かどうか事実認定を行ってくれ。

(菱本)死刑囚は原則、堀の外には出せないはずですが?

(磐城)法務省と話し合い、警視庁で聴取を行う特例が認められた。

(真壁)待ってください。我々の取り調べで別件が明らかになったとしても、死刑囚には死刑以上の罰を科すことは出来ませんよね。

(磐城)キントリにしか出来ない仕事だ。頼んだぞ

そう言って、磐城は別室と緊急事案対応取調班とを繋ぐ中継を切りました。

(真壁)逃げた!

(梶山)私が質問に答えます。極端な例えですが、佐藤死刑囚が何十人殺害していたことが新たに分かっても、一度の死刑をもって償われることに変わりはありません。しかし、罪は罪です。

(真壁)被害者のためには追求しなければならない

(玉垣)罰を重くするための取り調べじゃないってことか

(菱本)また責任ばっかり多い仕事だな

間もなく、佐藤礼奈の弁護人、清原美香(高岡早紀)と対面しました。

(清原)失礼します。佐藤礼奈の弁護人を務めます。清原美香です。本件の取り調べに立ち会わせていただきます。死刑囚でもちゃんと人権が守られるのかこの目で確認させていただきます。

(梶山)現在、取調室における弁護人の立ち会いはお断りしております。

(清原)佐藤礼奈は弁護人の私にだけもう1人殺したと告白したんです。

緊急事案対策室…「キントリ」の真壁有希子(天海祐希)、小石川春夫(小日向文世)、玉垣松夫(塚地武雅)、菱本進(でんでん)、監物大二郎(鈴木浩介)、渡辺鉄二(速水もこみち)、梶山勝利(田中哲司)らは、礼奈の罪悪感すらない狡猾な態度に終始、振り回されていきます。

早速、真壁と玉垣がまずは礼奈と対面して取り調べに応じます。

(真壁)真壁と申します。

(玉垣)玉垣です、あなたの姓名をご確認させてください。

(礼奈)礼奈です。ええ~?!礼奈のこと知らない刑事さんなんていないでしょ?

(真壁)決まりなのでお答えください。この取り調べはカメラで撮影されています。 場合によっては証拠としても採用されます。

(礼奈)ええ~?!佐藤礼奈です。2001年3月12日生まれです。

(真壁)有難う御座います。本日はあなたが弁護士の清原美香さんに告白した事件についてお聞かせください。宜しいですか?何か?

(礼奈)かっこいい!頼りになる上司って感じ。憧れる~!

一方で取り調べの様子を見守る、菱本と梶山。

(梶山)真壁も苦戦していますね

(菱本)やっぱり俺には若い女の子は無理だわ

取り調べ室にて。

(玉垣)ただいま聴取中です。お尋ねしたことにお答えください。

(礼奈)

(礼奈)うるさっ!!ごめんねおじさんタイプじゃないんだ。私、沢山の男の人と付き合って金を巻き上げたって言われてるけど、好みだけは厳しいの。

(真壁)あの誤解しないでください。これは雑談やお喋りではありません。犯罪解明のための事情聴取です。

(礼奈)ええ~でも喋るのは同じでしょ

(真壁)いいえ、全く違います。

ここで玉垣が状況を整理しながら、礼奈に確認します。

(玉垣)あなたは去る7月4日、清原弁護士にもう一人殺したのを思い出した。そうおっしゃったそうですね。

(真壁)あなたが自分から弁護士さんに仰ったんですよね?

(礼奈)ええ~

(真壁)ええ~はもう結構。いつどこで誰を殺したのか教えてください

(礼奈)礼奈にも分からないの。

(真壁)じゃあどうしてもう一人殺したなんて言ったんですか?

(礼奈)殺したことだけはハッと思い出したの。拘置所にいると暇だから、24年の人生を振り返って

取り調べを見る菱本と梶山。

(梶山)これは事実ではないかもしれませんね

(菱本)嘘の自白ってことかい?

(梶山)佐藤礼奈は事件が発覚してから注目を浴び、取材を申し込んだメディアが多くいました。しかし、死刑が確定したら、原則として家族と弁護士以外、会えなくなります。家族がいない礼奈が誰かと話したくなって…

(菱本)でっち上げた?もしそうなら浅はかな考えだが。いやあの怖そうな弁護士は事実だと思ってんだろ?

一方で、弁護士の清原は礼奈の人権を守るため、取り調べ室での立ち会いを真壁達に強引に頼んできました。

(清原)本件の取り調べに立ち会わせていただきます。死刑囚こそ、人権を守らなければいけないと考えています。

(小石川)勿論そうです。

(清原)でしたら、立ち合いの件、許可していただけますか?

(小石川)簡単に判断が出来ることではありません。佐藤死刑囚について質問させていただいて宜しいでしょうか?

(清原)時間稼ぎでないのなら

話題は礼奈の生い立ちに変わりました。

彼女は、両親が離婚したのち、父親は愛人を選んだため、祖父母に育てられました。

18歳でパパ活を始め、大学の准教授の五十嵐勇作を家族ごと殺しました。

(小石川)まずは死刑判決を受けた経緯を確認させてください。佐藤礼奈は2019年から2023年にかけて、SNSのパパ活アプリで知り合った男性数名から、デート代として合計1200万円余りを受け取っていた。その中の帝都大学工学部准教授の五十嵐勇作、45歳が家族と訪れていたグランピング施設に放火して、五十嵐及び、彼の妻、2人の子供を死なせた。同期はデートの際の報酬を値下げされたからとのことでしたよね?あの発言は世間を震撼させました。結果一審では情状酌量の余地なしとして死刑判決が下された。両親は離婚し、礼奈を引き取った母親は別の男と行方をくらました為、年老いった祖父に育てられた養育環境に同情の声も上がったが、本人は控訴せず、死刑が確定した。

礼奈は裁判でこう言っていました。

【裁判で判決を受けた回想シーン】(礼奈)ケチな男は死んだほうがいいと思いました。

現在に戻る。

(清原)間違いありません。

(小石川)先生が彼女の弁護人になったのは死刑判決が確定してからだそうですね。

(清原)佐藤礼奈は控訴を勧めた前任者を解任したんです。その話を聞いて彼女に手紙を書きました。

礼奈は前任の弁護士を自ら解任させました。

一方で小石川は礼奈の弁護士の清原と話を続けます。

(小石川)企業法務が専門ですよね?

(清原)お金儲けをするだけが弁護士ではありません。年に1件はお金にならない刑事事件をお受けして、弁護士の原点を確認しております。

(小石川)素晴らしい正義感ですね

まるで過保護な母親のような態度で、ただでさえ、礼奈の歪んだ個性に加え、長期戦になることを予測する真壁達。

その矢先、礼奈はそれまで思い出せなかった被害者の名前を急に思い出しました。

(真壁)では、ここで思い出しましょう。もう少し具体的にならないとあなたの供述を信じることが出来ません。

(礼奈)ええ~また言っちゃった

(玉垣)何度でも言ってください、何時間でも付き合いますので

(真壁)何故思い出したのかを辿っていけばヒントが見つかるかもしれません。いつ思い出したんですか

(礼奈)えーと…清原先生が面会に来る朝だったと思う。お気に入りのスカートはいてたら、ああって、スカートの裾を掴まれたのを思い出したの、落ちていく男の人に…怖かった。

(玉垣)どこか高い場所ということですか?

(礼奈)うーん…たぶん、礼奈が突き落として…子供の頃、水路に落ちた時と同じ音だった。

礼奈は子供の頃、用水路に落ちたことがあったと話しました。

(真壁)池か湖、あるいは海ということでしょうか?

(礼奈)うーん、落ちたらすぐ見えなくなって…

(玉垣)もう少しです、頑張りましょう。波の色は聞こえ得ましたか?水の色は?綺麗な青、濃い青、緑、茶色

(礼奈)ほぼほぼ黒だった

(玉垣)水の色は21色で分類されていて、環境や天候にも左右されますが、先進20メートルだと黒く見え始める傾向があります。例えば水源地、滝つぼ、ダム

(礼奈)あ、それダムだった!

(玉垣)年間を通して水が黒く見えるのは関東近郊だと、桂木ダム、八神ダム、赤池ダム…

(礼奈)その赤池だ。黒いのに赤池だったから覚えていた。そのダムの監視台の近くから男の人の突き落とした。やるじゃん、たまっち、かっこだけの真壁っちよりすごいよ

(玉垣)よく思い出してくれました。

梶山、菱本、渡辺と監物、小石川らは、青梅市の近くにある赤池ダムを調べます。

(渡辺)【速水もこみち】青梅市の奥地にある。これまでに身元不明などの不審遺体が上がった記録はありませんが…。

(小石川)このダムで男を突き落としたというんだね

(梶山)現地へ

梶山は現地へ向かうよう、渡辺と監物に指示しました。

(監物)簡単に言うけどよ、佐藤礼奈の出まかせじゃないだろうな?

(菱本)俺は出まかせじゃないと思うよ

(小石川)監視台の近くという供述は具体的だと思うよ

(菱本)それに、スカートの裾を男に掴まれたら怖かった。実体験じゃなきゃ言えないだろ

(監物)すぐ人をパシリ扱いするな!もうちょっと言い方があるだろ

次に、ふと、被害者の名前を思い出した、礼奈。

「アキヤマ」という歯科医で、彼をダムに突き落としたというのです。

(玉垣)では突き落とした男性について思い出しましょう。いくつぐらいの方でしたか?

(礼奈)若くはなかったかな。

(玉垣)ということはアプリで出会った方ということですか?

(礼奈)だと思う。礼奈、それ以外に会ってた人いないし。

(真壁)パパ活ではどんな男性と会っていたんですか?

(礼奈)金払いの良い人!礼奈は、楽しく遊んで沢山お金をくれる人が好き!

(真壁)そうでしたねぇー裁判ではケチは嫌いと供述していました。

(礼奈)あれ大炎上だったよね

(玉垣)なにがおかしいんですか?死刑判決を受けて控訴しなかったのは反省したからではなかったんですか?

(礼奈)ええ~?反省したってどうにもなんないよね?生き返るわけじゃないもんね

(玉垣)それが分かっているならどうして?!

(礼奈)うざい。なに説教してんの?いい気になるな!いたわ。いっぱい!ちょっと金出したらまともに生きなきゃだめだよって説教してくる奴もいたわ。若い女を抱きたいお前のほうがまともじゃないっつうの!

(真壁)佐藤さん、話を戻しましょう

真壁も気持ちを抑えて、礼奈をフォローします。

(礼奈)ええ~?こうなったのこいつのせいだよ?礼奈に色目使うからだよ

命を軽視しすぎる礼奈に、普段は誰に対しても、温厚な玉垣ですら、正義感から、礼奈の態度に激怒してしまいました。

(玉垣)人が亡くなっているのに罪の意識はないのか?色目なんか使ってない!人の命の重さを伝えたかっただけだ!

(梶山)交代したほうがいいですね。はるさん代わりを

梶山は玉垣の代わりを小石川に頼みますが、菱本が名乗り上げました。

(菱本)ちょっと待った、俺にやらせてくれねぇか?

(梶山)若い女の子は苦手だと

まるで孫に話しかけるように温厚さを保つ、菱本。

(礼奈)ええ~?怖いの出てきた!

(菱本)褒められてるのかな

(礼奈)まぁね~

(菱本)礼奈ちゃんはおじいちゃんに育てられたそうだね。どんなおじいちゃんだった?

(礼奈)知ってんでしょ?忽那母親が男と逃げて7歳の時におじいちゃんに引き取られた。優しかったよ。礼奈が18の時に死んじゃったけどね。

(菱本)その直後からパパ活やるようになったんだよね?

(礼奈)うん、お金なくなったから。ご飯食べるためだよ。

(菱本)見知らぬ人に会うのは怖かっただろ?

(礼奈)最初は怖かったけど、18だって言ったら喜んで優しくしてくれた。何にもしない人もいたよ。ちょろいと思った!

(真壁)裁判を担当した弁護士さんは、あなたが解任したんですよね?

ここで真壁は礼奈が前任の弁護士を解任させた理由を追求します。

(礼奈)控訴するのはいやだって言ったのに、君を救いたい、救いたいってきもかった。

(菱本)上から目線だったのかな

(礼奈)そう!それ!

(菱本)でも、清原先生のことは信用しているんだよね。もう1つの殺人を告白したじゃないか。さて、殺した人のことぼちぼち思い出せたかい?おじさんもう年だからよく物忘れする。こうやって雑談なんかすると思い出すこともある。

(礼奈)でも礼奈は思い出せない。頭悪いもん!

様子を慎重に観察する、梶山、小石川、玉垣。

(梶山)菱さんも手玉に取られていますね

その頃、清原美香(高岡早紀)が礼奈の長時間の取り調べに抗議していました。

清原は梶山と小石川に詰め寄ります。

(清原)聴取開始から8時間が経ちました。国家公安委員会の取り決めでは、取り調べは8時間以内と決められていますよ?

(梶山)分かりました。明日、再度、聴取を行います。

(清原)8時間もかけて別件を立証できなかったんですか?早期に事件を糾明することもまた…

(小石川)人権侵害につながるのですね

(清原)ご明察の通りです。明日の取り調べについても立ち合いを求めるつもりです。

(小石川)どうぞ、弁護士が求めることは違法ではありません。

(清原)しかし、警察が拒否することもまた違法ではないと仰りたいのですね?

(小石川)ご明察の通りです。

礼奈に取り調べを終えることを告げると、子供のように不貞腐れました。

(真壁)本日はここまでにしましょう。清原弁護士から時間超過の申し出がありました。日を改めます。

(礼奈)あ、アキヤマ…思い出した!アキヤマっていう人だった。アキヤマっていう歯医者さん

(菱本)歯医者?なんで歯医者を手に欠けたんだ

(真壁)殺した人の名前ですか?亡くなった人のためにも思い出して。

遺体があるダムの立ち入りの許可を現場監督からもらおうと試みる監物と渡辺。

(現場監督)このダムは補強工事の計画があるんですよ。

(渡辺)工事ということは放水するのでしょうか?

(現場監督)ええ、明後日です。

(監物)その日程を遅らせてもらうことは出来ませんか?

(渡辺)実は、事件の捜査で急遽。だ、宇の底を見る必要が出てきたんです。

監物は日程を遅らせてもらえないか交渉します。

(現場監督)我々の判断では出来ません。どうしてもというなら国交省の許可をもらってください。

一方で梶山は、磐城副総監(大倉孝二)を説得します。

(磐城)赤池ダムの放水を延期>>

(梶山)はい、許可をとってください、今すぐ。

(磐城)そんな急な変更できるわけないだろ

(梶山)真相解明せよと命じたのは副総監でいらっしゃいますよね?

(磐城)いやいやいやいや、国交省に借りは作りたくない

(梶山)しかしもし後で遺体が上がったらどうでしょう?責められるのは副総監ではありませんか?

(磐城)脅しがうまくなったじゃねぇか。何も出なくなった時のこと考えてないのか?

(梶山)責任は取ります

(磐城副総監)【大倉孝二】その言葉、忘れるなよ

無事、梶山は赤池ダムの緊急放水の延期許可を磐城からとりました。

(梶山)緊急放水の延期許可とりました

(真壁達一同)おー!

(真壁)さすが管理官!どんな手使ったの?

(梶山)それは股のお楽しみにして明日の作戦を練りましょう

(小石川)ダムに潜っても仏が出てくるとは限らないね

(玉垣)出たとしても身元を特定できるかどうか

(菱本)それはそうだ。しかしあの子の供述が事実かどうかで分かる

(真壁)菱やんなんかいつもと違う。

(菱本)そんなことはねぇよ。

(梶山)妙だと私も思っています。

(小石川)マル裸でやりませんか?菱さん

真壁達は菱本が何故、礼奈に肩入れするのか疑問でした。

そこで、菱本はかつて礼奈と同い年の24歳の女性が、ヤクザの抗争に巻き込まれて死んだことを皆に話しました。

(菱本)30年前かな、四課にいた時だよ。あるヤクザの女の1人に24歳の子がいた。いつもひらひらした服を着てあどけない顔してな…こんな可愛い子がヤクザの食い物になるのは許せねぇって思った。なんとか救い出そうとしたんだが、その子は男に惚れてるって言ってな。諦めるしかなかった。

(真壁)それでその子は?

(菱本)死んだよ。ヤクザの抗争に巻き込まれて

(真壁)柄にもなく、佐藤礼奈にその子を重ねたわけね

(菱本)そんなんじゃねぇよ。あの時、諦めたのは刑事として大きな失敗だったなと今も思い出す。今度は最期まで付き合いたい。

(真壁)失敗か。菱やん、私も諦めるつもりはないよ!佐藤礼奈は何かを隠しているんだと思う。裏とろう!

それで、菱本はその24歳の女性に、礼奈を重ねたのです。

真壁達は、礼奈が殺したと思われる男の身元が、有名な歯科医、秋本重信行方不明だと分かりました。

(玉垣)気になる情報が出てきました!

(真壁)歯科医師、行方不明?

(玉垣)アキヤマで調べても出てこなかったので似た名字まで広げてみたら…2018年8月東京都港区っで歯科医を開業していた秋本重信さん45歳が失踪しました。当時、人気医師の失踪として報道もされました。

(真壁)これ覚えてる。セレブ歯科医、医療ミスで逃亡。

(玉垣)まさに!治療の失敗で患者から訴えられ、姿を消したと散々、叩かれました。未だ行方は分かってません。

アキヤマは秋本で、医療ミスで訴えられたいわくつきの事情を抱えた歯科医でした。

(菱本)その秋本とやらが佐藤礼奈が殺した男だというのか?

監物と渡辺は、その歯科医の男性らしき遺体がダムから上がったことを真壁達に報告します。

(監物)ダムから白骨遺体が出たぞ!ただし全ての骨が見つかっていない!遺留品が見当たらない。

(梶山)死後、どれくらいか分かりますか?

(監物)警視監が見たとこっろ最低でも7~8年は経っているそうだ。人物の特定には時間かかりそうだ

(梶山)今から言う身元と照らし合わせてくれ。7年前に行方不明になった秋山重信。

(監物)だから言い方!パシリ扱いにも程がある!

(梶山)皆さん、仏が出ました。本日の取り調べで全容を解明しましょう

間もなく、小石川が礼奈の取り調べに担当。

(菱本)なんで俺じゃないんだ。昔の捜査で出会った子を思い出しただけだ。

(梶山)私情を交えた聴取は勧められません。今回は控えに回ってください。

(菱本)俺がやらせてくれっていったことが滅多にないだろ

菱本はかつてなくなった24歳の子と重ねてしまい、梶山が私情を挟んだ捜査なのでフォローを頼むのでした。

(小石川)あなたが殺したのはアキヤマさんで間違いないですか?

(礼奈)うん、たぶん。

そこで小石川と、玉垣が対応します。

(玉垣)歯医者さんだと仰っていましたよね?外見の特徴は?

(礼奈)うーん…45歳だよね~って感じ。

(玉垣)もう少し詳しく、僕に似て小太りだったとか足が短いとか

(礼奈)それおじさんじゃん。

(小石川)普通の人を何で殺したですか?

(礼奈)わかんない、普通の人。金を出し渋ったから!パパ活は報酬ありきが常識なのに一円も払わないって言いだして。むかついたからとっさにあのダムに誘い出して突き落とした。

(小石川)休憩をしましょう。清原先生が教えておきたいことがあるそうです。

面会に来た弁護士、清原美香(高岡早紀)を自分の手の中でうまく転がしています。

(清原)やはり立ち合いは難しいようです。厳しく取り調べされていませんか?鎌をかけられたり、罠をかけられている可能性も。小石川というベテランと真壁という女性刑事には要注意してください。

(礼奈)分かった。あのことは大丈夫だよね

(清原)勿論よ。

(礼奈)先生、今日もめっちゃ綺麗だね

真壁は礼奈が「パパ活は報酬ありきが常識」という言葉に違和感を覚えます。

(真壁)報酬ってパパ活にはそぐわないよね?

(玉垣)たしかに…お手当やサポート代と言いますね。

(真壁)とっさにっていうのも若い子あんまり使わないんじゃない?

(小石川)なんだっけって言葉が引っかかった。まるで他人事だ

(梶山)とっさにしては電車で2時間もかかるダムまで被害者を呼び出すのは不自然ですね。

(真壁)それにいくら多くの男に出会っていたとはいえ、殺した男の名前を間違える?

(梶山)菱さんどうでしょ

(菱本)控えにも聞くのかい。俺はダムの仏は礼奈がやったとは思えない。私情じゃねぇよ。

(梶山)舞台あってこその控えです

(真壁)そうか、礼奈がパパ活を始めたのは18になったばかり。6年前の2019年3月。しかし、秋本医師が失踪したのは2018年8月。仏が秋本なら事実が矛盾する

(梶山)でも礼奈の供述通り遺体は出てきました。

(小石川)問題はそこだ。礼奈が被疑者じゃないとすると何故遺体があると知っていたんだろ

(真壁)そして何故、死刑囚となった今、殺人を告白したのか

取り調べの小石川と玉垣

(礼奈)礼奈思い出したことがあった。あの歯医者、誰かとトラブってた。何回か電話がかかって来て言い争っていた。女と揉めていたんじゃないかな

(梶山)不自然ですねまた急に思い出した。

(渡辺)仏の歯形と秋本という歯科医のデータを急ぎで照合してもらいました。念のため、DNA鑑定を待ちますが同一人物と見て間違いありません。

(監物)おい、秋本についてパシリ以上の仕事をしたんだが聞きてぇか?秋本はインプラント手術で患者から訴えられていたんだが、その訴訟を担当していたのが以前、清原美香が所属していた事務所だった。なんだ驚かねぇのかこれ凄い接点じゃねぇ?

間もなく、渡辺と監物が、秋山はインプラント手術で患者から訴えられていた、清原美香が以前、所属していた事務所でした。

(真壁)繋がってほしくなかった

(梶山)しかし繋がってしまった、後は賭けに出るかどうかですね

礼奈の言動にも違和感があり、真相に辿り着こうとした矢先、清原の立ち会いをついに許可します。

(清原)終わりましたか?

(真壁)まだ始まったばかりです。

(清原)被疑者の人権は守れるんですか?

(真壁)そのためにあなたの立ち合いを許可することになりました。

そこで、清原を同席させて、最後の取り調べに出ます。

(真壁)赤池ダムの底からあなたが言ったようにご遺体が出てきました。

(小石川)亡くなっていたのはアキヤマさんじゃなくて秋本という人じゃないかな?

(礼奈)ええ~礼奈間違ってた?

(真壁)あなたは彼がお金をくれないから頭にきて、ダムに呼び出して突き落としたって言ってましたよね?どうやってダムに行きましたか?あなたの供述には信ぴょう性がないんですよ

(礼奈)ええ~!

(清原)失礼します。はっきりと電車で行ったと言ったほうがいいですよ

(礼奈)そうだった、電車で行った。

(真壁)18歳でおじいさんを亡くし、それがきっかけでパパ活をしたと言いましたよね。でもね、秋山さんが殺されたと思われるのはあなたが17歳の時なんですよ。パパ活で秋本さんに会ったというのはおかしいんじゃありません?礼奈さん、はっきり思い出してください

(清原)ちょっとよろしいですか?ご指摘の通り、18歳の時に本格的にパパ活を始めたと聞きました。でも以前にもお小遣いが欲しくなるとパパ活まがいの行為をしていたそうです。

(真壁)礼奈さん、我々はあなたに聞いています

(清原)依頼人を追い詰めるような言い方はやめてください

(小石川)追い詰めているのは誰でしょうか?失礼ながら、あなたが立ち合いを求めたのは、彼女に思い通りの供述をささあせるためのように見えますよ。もしそうなら、本気で被疑者の人権の為に立ち会いを求めている弁護士さん達に泥を塗る行為じゃないですか?

(清原)そうやって挑発して混乱させるのも取り調べの手法ですか。これだから警察は信用できないんです。聴取はここまでにさせていただきます。

ふと、礼奈が清原を裏切るような予想外の行動をとります。

(礼奈)ごめんなさーい。先生、アウトだよ。この人たち分かっちゃってる。ごめんね、礼奈、嘘は下手でさ、私ね、清原先生に頼まれてさー

言いかけた礼奈を黙らせた、清原。

(清原)黙って!

真壁は清原を止めました。

(梶山)先生、取り調べの妨害となる立ち会いは認められません。

(真壁)詳しく話してもらえますか?

(礼奈)どうしよっかなー

(梶山)菱さん取り調べに入ってください

(菱本)俺でいいのかい?

(梶山)控えは満応じして登場するものですよ?

ここで菱本に代わります。

(礼奈)ラスボス登場。先生を裏切っちゃうからなー

(菱本)そんな立派なもんじゃないよ。話を聞きに来たよ。礼奈ちゃんもうお芝居はやめないか?

(真壁)あなた最初から清原先生を裏切るつもりだったんじゃないの?秋本をわざとアキヤマって言ったのは我々に嘘を気付かせる為でしょ?

(礼奈)清原先生と3回目の面会の時…。

礼奈は清原から3回目の面談の時、秋山を殺したと自白してほしいと言われたのでした。

自分が秋山から酔わされたのち、性被害に遭い、脅迫された序に、彼を殺した罪を礼奈に被せたのでした。

(清原)あなた、人助けをする気はない?

(礼奈)ええ~?礼奈、死刑囚だよ?出来るわけないじゃん

(清原)出来ることがあるのよ。ある男を殺したと告白してほしいの。

(礼奈)意味分かんない

(清原)その男は悪い奴でね、あなたのような若い女性を襲って恐喝したの。女性は逃げようとして誤ってその男を殺してしまい、、私のところに相談が来た。

(礼奈)なんで待って、礼奈が

(清原)あなたは死刑が確定している。他の殺人を告白してもこれ以上の刑が科せられることはない。もし引き受けてくれたら、彼女はあなたにとても感謝するでしょうね。あなたの刑が執行されたら悲しんでくれる。私ね、あなたの人生を本に出して出したいと思う。あなたが苦労して育ったことや心優しいところがあったことも書くつもりよ。売り上げは被害者遺族に送るわ。見直されるんじゃないかしら。

(礼奈)いいね!それ!悪くない!やる!

礼奈は心が不安定で、その誘いに乗っかりました。

清原を取り調べる、小石川と玉垣。

(清原)本当にそんなこと頼んだんですか?

(玉垣)相談に来た若い女性とは誰なんです?

(小石川)その人が秋本さんを殺したというのは事実ですか?あなたは佐藤礼奈に見抜かれていたようですよ。殺害したのはあなた自身だと。

(玉垣)亡くなった秋本さんのクリニックとあなたがいた竹芝法律事務所はかかわりがありますね。

(清原)私は被害者です。秋本に脅されていたんです。事務所を独立して間もない頃、ばったりと秋本に会いました。不覚にも酔ってしまい、まるで関係でもあったかのような写真を撮られ、金銭を要求されました。あの男に弱みが握られることを許せなくて。でも補強工事がされると知って…。

【秋本を清原美香がダムから突き落とす回想シーン】

(秋本)お金払えないんだったらあの写真ばらまいてもいいんだぞ

(清原)えいっ!

現代に戻る。

(小石川)放水したダムから遺体が見つかったら、あなたとの関係性に辿り着かれるかもしれない。しかし、凶悪犯の佐藤礼奈が犯行を自供したことによって遺体が発見されれば彼女の犯行として処理される。そう考えたんですね?

玉垣と小石川は、清原美香こそ、歪んだ人間性と命を冒涜する行動を起こした事実に憤りました。

(玉垣)これだけは言わせてください!どうせ死刑だから何人殺しても同じなんて、あなたは弁護士なのにあなたは人の命の重さを全然、全く、これっぽっち分かってない!

(小石川)情けない。あなたこそ、被疑者の人権を踏みにじっているじゃないですか!

礼奈と真壁、菱本。

(礼奈)嘘だと思うよ!

(菱本)嘘?

(礼奈)本当は清原先生が自分で殺したんじゃない?礼奈を身代わりにするために作り話ししたの。アイツ、礼奈が馬鹿だから丸め込めると思ってた。手記なんかで喜ぶわけないじゃん。

(菱本)君はバカじゃないよ

(礼奈)馬鹿なふりは生きるため~!

(真壁)生きるため?

(礼奈)地位やお金のある男ほど馬鹿な女と遊びたがる。だから手っ取り早く稼ぐには馬鹿になるのが一番だったの

(菱本)なんだって、人の心が分かる君が、何故、放火したの?何故家族ごと殺したの?

(真壁)なんでそんなことしたの

(礼奈)好きだったの!本気で!年は離れていたけど、おじいちゃんに似ていて、めちゃくちゃ幸せだった。でも礼奈、諦めきれなくて。驚かせて邪魔してやろうと思った

(真壁)ちょっと待って、驚かせたかった?殺す気はなかったってこと?

(礼奈)まぁね

(菱本)なんで言わなかったんだ。死刑を免れていたかもしれないのに

(礼奈)おじいちゃんに言われていたんだ、人様に迷惑をかけた時は、言い訳するなって

礼奈は、秋元の夫、万智子に夫と縁を切るためのお金を渡されました。

(万智子)あなた佐藤礼奈さん?夫はここへは参りません。100万円入ってます。

(礼奈)これ…。いりません!こんなお金。

(万智子)夫は教授になれるかどうかの大事な時期です。もう二度とお会いしてないと申しております。これで夫とはもう会わないでください。夫は私達家族に綺麗な蛍を見せたいと言ってます。私が訴えたらあなたがお金を払うことになるんですよ

現代に戻り、礼奈は母親との一件を聞かせました。

(礼奈)おじいちゃんは助けてくれた

(真壁)助けてくれた?

(礼奈)おじいちゃんと暮らすことになった時に…

7歳時、祖父と暮らすことになった時、礼奈が母親にしがみつき、母親から拒絶されました。

(礼奈)ママ、行かないで

(交際相手)うるせぇ

母親のスカートを掴んだのち、母親の交際相手に突き落とされた礼奈を祖父は助けました。

(礼奈)スカートにしがみついたのは…私だよ。

(菱本)生きて、償うことを考えてほしい!なんか出来ることないか

礼奈の本当の人間性を知った真壁と菱本は、彼女を何とか死刑ではなく、再審請求を出来ないか心が動きました。

(礼奈)裁判は終わっちゃった。知ってるっしょ

(真壁)今からだって再審請求は出来る。事実を明らかにして、正しく裁かれるべきなんじゃないの?本当の意味で罪を償ってほしい!

(礼奈)礼奈は人殺しなんだよ!憎まれて死ぬしかないんだよ。泣くのも許されない。大丈夫、馬鹿なふりしなきゃ生きていけない世界に未練なんかないから。もうちょっと早く、刑事さんみたいな人たちと出会っていたら、人を殺さずに済んだのかな。…なんてね

自分が死ぬ運命を受け入れている礼奈に、真壁と菱本は何とも言えない気持ちになりました。

その夜、いつもの居酒屋で、事件後のことを語りだす、真壁達。

(渡辺)清原が殺害した証拠が判明し、逮捕、送致しました。

(監物)なんで脅されたくらいで殺したんだ?地位も名誉もある優秀な弁護士だったのに。

(真壁)だからじゃない?清原弁護士はいつも真っ白いスーツ着てた。秋本に強請られた自分が許せなかったんじゃないかな。人生の僅かな染みも消したかった。

(梶山)そして佐藤礼奈はどんな染みも隠してしまうような黒い服を着てた。皮肉ですね。

(小石川)犯罪が起こった後しか動けない我々に、何が出来るんだろうね

(菱本)わかんねぇや

真壁は礼奈と面会したら、こんなことがしたいと想像していました。

(礼奈)最近、本にはまってるんだ。礼奈の知らないこと沢山書いてあるの

(真壁)今度、差し入れするね

真壁のその約束は果たされることはありませんでした。

礼奈の死刑は執行されてしまったのです。

真壁は初めて、事件の記録名を書くことは出来ませんでした。

緊急取調室(2025)4話感想・みどころ

登場するな否や、漆黒のフェミニンなドレスを身に纏い、天衣無縫の振舞いと、相手を操るような態度の礼奈に注目していました。

大原櫻子さんの憑依型な演技に魅入ってしまいました。

くるくる変わる表情、子供のようなあどけない話し方に加え、心に深い闇を抱えていそうな危うさを感じました。

いつもは被疑者に温厚な玉垣でさえも、礼奈が罪の意識がないことや、人の命を軽んじる態度に怒りましたね。

実はとても相手の心を理解した頭のきれた女性で、自己犠牲的な面を持ち合わせていました。

真壁と菱本が礼奈に感情移入し、再審請求出来ない状況に涙する心情に私も共感してしまいました。

母親から拒絶され、その交際相手から用水路に突き落とされた心の傷、愛情深く育ててくれた祖父の死…。

いつでも味方でいる存在を失った礼奈がパパ活に走ってしまうのは改心してほしかったです。

また、大学教授とその家族を殺すのを踏みとどまっていたらと思いました。

そして、礼奈の案件に熱心に取り組み、母親のような態度で接していた清原こそ、黒でした。

彼女が死刑囚であることを利用し、礼奈が祖父を亡くし、母親の愛に飢えているナイーブさにも付け込むようにして、自分の罪を着せたのですから。

清原も秋本に脅されたことは被害者ですが、彼女のせいで、礼奈の新しい人生が閉ざされてしまったことに胸が痛みます。

生きていたら、更生していけそうな礼奈と、真壁が面会で本を差し入れたかった後悔に切なさが残る4話でしたね。

 

 

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