緊急取調室2025

緊急取調室7話 赤い殺意

緊急取調室(2025)7話「赤い殺意」あらすじネタバレ

マスコミから引っ張りだこの人気片付けアドバイザー、赤沢秋絵(加賀まりこ)を殺害しようとして、24歳年下の夫、赤沢譲二(藤本隆宏)。

赤沢はかつてラグビー選手として活躍したのち、パーソナルジムトレーナーに転身しました。

レポーターのインタビューに人生の独自の心得を明るく話していた、秋絵。

(レポーター)本当に居心地のいいお宅ですよね。さて赤沢さんが生活するうえで普段から大切にしていることを教えてください。

(赤沢秋絵)気持ちよくお別れする。これを私は皆さんにお伝えしたいんです。人間も新陳代謝しますでしょ、家も同じなんです。役目を終えたものは潔く手放して、次の方に譲る心意気?これが大事だと思います。次の人生を楽しむ合言葉は一つだけ、ありがとう、さよなら。

そうリポーターに応えていた赤沢が夫に殺害されました。

自転車で転倒骨折し、リハビリの為にジムを訪れた秋絵と出会って結婚したものの、世間は「逆玉」だと批判するばかりでした。

今回も逮捕報道が流れるや、「遺産目当ての犯行」と炎上してしまいます。

ニュースキャスターたちが誤解している様子に真壁は配慮に欠けていると思うのでした。

(真壁)取材したわけでもないのによくいえるわね

(玉垣)遺産目当てに結婚したという筋書きにすれば、話題になるからでしょうね

(小石川)逮捕された夫はどういってるんだろ

(梶山)夫は犯行を全面的に否認しています

(真壁)絶対にやっていないって言ってるわけ?

(梶山)それだけならいいですが

磐城の顔が映り、嫌味をこっそりいうキントリ達。

(真壁)うわぁやな予感しかしない

(真壁)また厄介ごとだね、たまには拒否する?

(菱本)逃げちまおうぜ

(玉垣)菱さん

(真壁)ミュートしてるでしょ

(梶山)ミュート解除

(磐城)私は地獄耳です。聞こえてなくても君たちの言いたいことは分かる。皆も知っての通り、被疑者、赤沢譲二は国際大会でも活躍した元ラグビー選手、早瀬譲二だ。かつての知名度を使って大弁護団を組んだ。警視庁誤認逮捕で訴えると息まいているらしい。

(真壁)誤認逮捕?証拠があるから捜査本部も逮捕したんじゃないんですか?

(磐城)勿論そうだ、だから逮捕状も出た。だが後半を維持するには証拠が足りない

(小石川)限りなく黒に近いグレーというやつですね

(磐城)そこで君たちに頼みたい。弁護団から正式な訴えが出る前に真相を解明してほしい。

(菱本)また急ぎの仕事かよ年寄りに

やがて、磐城からモニター画面を通じて、指示が来ました。

身構える真壁達。

(磐城)君たちは緊急事案取調班のメンバーじゃないか。現在総監は胆石の手術で入院中だ、わたしが留守に間に警視庁に傷がつくことがあってはならない。いいね?以上。

胆石で入院している、総監に留守を任されており、真壁達に警察の恥にならないよう、捜査を依頼するのでした。

(真壁)最近ますます偉そう

(菱本)一応、警視庁のナンバー2だからな

(小石川)トップの芽が出てきたと思ってるからじゃないの

(真壁)警視庁の芽じゃなくて自分のためか

(梶山)そうであってもたぶんそうでしょうが

(玉垣)下々は事案に向き合うしかありません。早速ですが事件の概略を。被害者は片付けアドバイザーの赤沢秋絵さん。73歳。経営する整理収納の会社は業績好調、ボランティア活動としてリサイクル活動に貢献し、社会的な地位と人気も確立しまし舌。被疑者は夫の譲二さん、47歳。かつては著名なラグビー選手でしたが、引退後はパーソナルジムのトレーナーをしていました。1年前に秋絵さんと知り合い、3か月の交際期間を経て結婚。

(菱本)疑惑の逆玉って言われてたよな

(小石川)ひどいね。純粋な愛情で結婚したかもしれないのに

(真壁)24歳差か、私が新人と結婚するようなものか。そりゃすぐに純愛と信じるのは難しいか…難しいんじゃないかな

(玉垣)続けます。8月18日、秋絵さんが自宅リビングで亡くなっているのを連絡が取れない為訪ねてきた秘書が発見されました。

(菱本)死因は?

(玉垣)アカネオボロ草による中毒死。テーブルに煎じた成分が入っていたと思われるカップが置いてあり、夫、譲二がインターネットでアカネオボロ草を購入した記録っが残っていました。

(菱本)そいつが逮捕の決め手か

(小石川)動機が問題だね。財産目当てに危害を加えた場合、遺産は相続出来ない。それを知らなかったとは思えないが

(真壁)遺言状はどうなってるの?

(梶山)被害者が大崎公証役場に預けていました。これが少々引っ掛かる内容です。最初の遺言書では全遺産を慈善団体に寄付すると指定していましたが、事件の1週間前に、譲二に全資産を譲ると書き換えてるんです。

(小石川)1週間前?無関係とは思えないね

(玉垣)譲二に書き換えさせられたんですよ

(真壁)決めつけない

(梶山)赤沢譲二が到着しました。皆さん出番です。

実際、事件の1週間前には、秋絵が遺言状を更新していたことや、全財産の城戸崎を慈善団体か赤沢に変更したことが明らかになります。

真壁らが取り調べを行うことになりますが、赤沢は犯行を全面的に否定しており、妻への愛を訴えます。

(赤沢譲二)僕は殺してません。妻が死んで悲しんでいたのに警察に強引に逮捕されました。ですから弁護団をお願いしました。自白を強要するなら誤認逮捕で訴えますよ

(真壁)まるで心当たりがないと仰ったんですね

(菱本)物騒なこと言わないで、強要なんてしてない

(譲二)信じられませんね。僕は犯人にでっち上げられたんですから。

(真壁)なら潔白を証明しましょうよ。まずご夫妻の関係について伺えますか?秋絵さんは人気の片付けアドバイザーでした。会社の経営もうまく行っていたそうですね。どんな出会いだったんです?

真壁は夫婦関係を探るため、馴れ初めを譲二に聞き出します。

(譲二)1年程前だったかな、秋絵が自転車で骨折し、僕のパーソナルジムにリハビリを頼んできたんです。

(真壁)何故、個人的に親しくなったんです?

(譲二)うちの事務は予約システムが携帯のアプリで、秋絵は携帯の操作が苦手で、教えているうちに親しくなって…。それをきっかけに家に、出張トレーニングでしょっちゅう行くようになり、食事も一緒に食べる機会が増えて恋愛関係になったってかんじです。

(菱本)年齢的に携帯は苦手だろうな

(真壁)70歳を超えて恋愛なんて羨ましいですね

(譲二)男と女に年齢は関係ない

(真壁)秋絵さんを愛していましたか

(譲二)当たり前ですよ。じゃなきゃ結婚なんてしませんよ

(真壁)外野には24歳差の結婚を揶揄する声もありました。遺産狙いで取り入ったとか早く死ぬのを待ってるに違いないとか。

(譲二)民度低いですよ。フランスの大統領も20歳以上の年の差で結婚してるが好意的に報道されてるじゃないですか。

(菱本)まぁ日本は後進国だよなあ

(譲二)僕は彼女を愛していたし人間としても尊敬してた。だから堂々と一緒にボランティアに参加しました。

(真壁)ええ…でも結婚からわずか7か月後に秋絵さんは殺害された。そしてあなたが逮捕された。

(譲二)結局あなた方も僕が遺産目当てに結婚したと思ってるんですか?あり得ません。秋絵は遺産を慈善団体に寄付するつもりでした。僕もそれに納得して結婚したんです。

真壁達が調べていくと、殺意を裏付ける証拠が次々に見つかります。

(監物)携帯電話の分析が終わった

(真壁)お疲れ

(渡辺)死因となったアカネオボロ草は、譲二がインターネットで購入したことが判明しましたが、アカネオボロ草について検索した履歴が出てきました。他にも確実な殺し方、ネットで入手できる毒物などが何件も。全て深夜です。恐らく秋絵が寝静まった後に検索していたと思われます。

(監物)まだあるぞ、秋絵名義の通帳やカードの一部は譲二の車内から見つかった。

なんと、譲二は秋絵を殺すためのアカネオボロ草をネットで検索していたり、秋絵名義の通帳とカードが彼の車から発見されたのでした。

(真壁)譲二が与えられていたってことはないの?

(監物)秋絵さんは譲二の事務の運営資金は援助していたものの、通帳やカードを渡すことはしてなかったようだ。

(玉垣)やはり、お金が原因で揉めたということでしょうか

(監物)いやそれだけでもない

すると、「モツナベ」こと、監物と渡辺は、秋絵と譲二が浮気のことで口論している録音データを真壁達に聞かせます。

(渡辺)秋絵の携帯に夫婦が揉めている録音データがありました。重要な部分だけ頭出ししています。

(秋絵)譲二くんは私に死んでもらいたいと思ってるんでしょ。あの子が好きなんでしょ

(譲二)誤解だよ!だったらなに?当然だよ!どけよ

譲二は秋絵の問い詰めに鬱陶しさを感じ、邪険にしてその場を後にしたようでした。

(秋絵)痛いな

取り調べをする真壁と菱本。

(譲二)夫婦ケンカくらい誰でもするでしょう。

(真壁)死んでほしいと聞かれて当然とはなかなか言わない気もしますけどね。

(譲二)秋絵は最近、嫉妬深くなっていて、お客さんや取引先の女性との仲を疑ってたんです。それで嫌がっていただけです。

(真壁)それではネットの購入履歴についてはどうです?あなたは実際、アカネオボロ草を買っていますよね?

(譲二)何度も言ったけど受け取ってません!証拠があるなら見せてください!証拠もないのに留め置くのは重大な人権侵害です。弁護士に連絡してください。

考察する真壁達。

(菱本)もう一押しだったけどな

(小石川)決定的な証拠もないので明日も苦戦しそうだね

(真壁)遺言状はどう?全額寄付するって譲二は知ってた。描き直させた裏付けに…ならないか

(小石川)難しいね

(玉垣)録音データは唯一、譲二の殺意が分かります。

(真壁)待って、秋絵はなんで録音しただろ

(監物)身の危険を感じてたんじゃねぇか

(真壁)でも、譲二が携帯の操作を手取足取り教えてたんでしょ?あの子のことが好き、あの子って誰

(小石川)早瀬譲二はかつて人気のあった選手だ。ナベにはかなわんがイケメンでもある。

(監物)モテただろうな

(渡辺)僕はともかくジムに来る客は女性が多かったそうです。選手時代の知人女性もいたと思います。

(真壁)でもあの子なのよね。知らない人物ならその人とかその子って言ったりしない?あの子ってことは秋絵自身が知ってる、または会ったことある女性なんじゃないかな。

(監物)譲二の交友関係は一通りあたったが不倫などの情報は上がってこなかったよな

(渡辺)ただ譲二のジムに秋絵の秘書が訪れていたところをジムのスタッフが何度か見ています

(真壁)その秘書って遺体の第一発見者じゃないの?

(渡辺)ですが完璧なアリバイがあります。ずっと会社におり、他の社員と共に赤沢家を訪れていますので。

(真壁)でも、秋絵と譲二があの子って呼べる人物ではある

その矢先、捜査が新局面を迎えました。

譲二と秋絵の秘書、山本里香(佐津川愛美)の不倫が取沙汰されました。

菱本(でんでん)と小石川(小日向文世)が事件現場の赤沢邸へ行き、里香と接します。

(山本)社長の秘書の山本里香です。どうぞお座りください。社長はいつもお客様をもてなすよう仰っていましたので。

(小石川)室内が随分綺麗ですね。社長が亡くなった後、あなたが片付けたんですか?

(里香)家、とてもきれいだったのでなにもすることはありませんでした。人間何が起こるか分からない。常にありがとう、さよならをしておくべきだが社長の。1年前に自転車で転倒して骨折してから特に。

(菱本)さすが片付けのプロだ

(小石川)随分、達観されていた人だったんですね。それがきっかけで譲二さんのリハビリを受けたと聞いています。

(小石川)表に自転車がありましたがあの自転車ですか?

(里香)いえ。転倒した時点っ社は処分して安定性のいいものに替えていただきました。

(菱本)最近まで自転車に乗ってたんですか?

(里香)社長は環境問題の配慮を訴えていましたので…。

すると、里香は資料を見せます。

(菱本)赤いものを身につけているな

(小石川)亡くなった時も赤い服を身に着けていましたね。あの日は重要な予定でも?

(里香)あのカーディガンは社長が最も気に入っていたものでした。いえ、会社のほうでは特に。いつもは9時までに会社に来られるんですが、あの日は朝、電話があって。

そこで、里香は意外にも赤沢に不利な供述をしだしました。

(秋絵)今日は大事な用があるのよ、3時頃には会社に行くわね

大事な件があり、いつもの9時ではなく、3時に会うことになっていました。

(菱本)大事な用って…なんです?

(里香)赤沢なので…赤い服がお好きでした。分かりません。

(小石川)秘書なのに利かなかったんですか?

(里香)後悔しております。

(小石川)食器棚の大きさに比べて食器の数が少ないようですが

(里香)支援している慈善団体に寄付されたようです

(小石川)もう1つ、あなたは譲二さんのジムに行っていたようですね。トレーニングを受けていたんですか?

(里香)はい、社長にご紹介いただいて

(小石川)そうですか、有難う御座いました。

真壁達は、自転車で秋絵が転んだときの話をインタビュワーに応えていた様子を見ました。

(インタビュワー)最近はご近所の主婦と小規模でやられているみたいですね。それがゴミ屋敷の社会問題化、ミニマリストの時流にものって、年商10億円の会社にまで成長したと聞いております。

(秋絵)そんな、私の会社、運転手付きの車もない、毎日ね、自転車で現場通ってるんです。

(インタビュワー)お見かけしました。颯爽としてかっこよかったです。

(秋絵)昨日も自転車でころんじゃって、この人にものすうごく怒られたの。でも変える気なし。片付けに必要な言葉は、ありがとう、さよなら、これだけ。おかしい?

真壁は画面で目が合った秋絵の様子に何か不穏なものと不気味さを感じます。

(真壁)いいえ

監物と渡辺は、秋絵がジムに来ていたか調べます。

(監物)秋絵さんはよくここへ来てましたか?

(ジムのスタッフ川副)いえ、結婚してからは一度も。

(渡辺)秋絵さんの秘書の方はどうでしょう?

(川副)来てましたよ

(渡辺)トレーニングをしていたのでしょうか?

(川副)トレーニングはしていませんでした。

(監物)ではなにを

(川副)話し込んでいました。聞こえないように、トレーニングルームのドアを閉めていました。

その夜、小石川と菱本は、生前、秋絵が愛用していた赤い自転車に新しい傷があるのを発見しました。

(小石川)これ最近できた傷だよね

(菱本)春さんこれも撮っておこう

間もなく、仕事から帰宅した里香は菱本と小石川に言いました。

(里香)あのぉ…社長の事件についてなにか分かったんでしょうか。

(小石川)でも捜査上の秘密です。どうしました?なにか言っておきたいことでも?

(里香)調べたらいずれ分かりますよね。私…あの人と付き合っていました。

(菱本)あの人って赤沢譲二のこと?

(里香)済みません。結婚してしばらく経った頃、最初は食事に誘われ、社長の愚痴を聞いていました。

(小石川)不適切な関係だったんですね

(里香)正直に話しますので公にはしないでもらえませんか?

(小石川)あなたが事件に関係なければ

(里香)私は何も関係ありません。ただあの人は…意味は分かりませんでしたが、怖くなりました。

赤沢譲二は里香にジムのトレーニング室でこっそりこんな会話をしていました。

それこそが、スタッフの川副が証言していた話です。

(譲二)あのばあさんが死んだら大金が入る。

(里香)でも遺言状には全額請求するって書いてあるのよね?

(譲二)結婚する時、それでもいいかって聞かれた。俺のことを試してたんだ。だから金が欲しいわけじゃないって言った。そしたら、あのばあさん涙流したよ。でも遺言状なんて裁判を起こして請求すれば財産の半額貰えるんだ。この際、半額でいいよ、数億はある。とにかく死んでくれさえすればそれでオッケーだ、そう遠い未来じゃない

赤沢は里香に、秋絵の遺産を狙っていました。

真壁はまた秋絵の生前のVTRを見ます。

(秋絵)年取ってから結婚したことを疑問に思う方もいらっしゃるけどこの出会いは人生の最後にいただいた宝物。

真壁は夫といる時に自分を偽りながら、おしどり夫婦を装うような秋絵の態度に疑問を感じていました。

そこで、真壁は梶山にこの事件に不安を感じ、ボールペンが落ちる不吉さを訴えます。

(真壁)本物の笑顔なの?このボールペンが何度も落ちるのよ。何回も、何回も落ちるわけ。笑わない?絶対に?

(梶山)早く言えよ

(真壁)私ね霊感とかってそういうの全く信じないんだけどさ、秋絵が殺された時、赤い服着てたじゃない?幽霊が成仏してないんじゃないかって。

梶山は真壁を小ばかにして嗤います。

(梶山)ちょ、何歳だよ。しかも凶悪事件の担当刑事だろ。これクリップのとこが割れてるじゃないか。

(真壁)グリップが割れていることくらい分かるわよ。冗談よ、本気にしないでよ。しかもすまんって言って笑ってるじゃない

(菱本)夫婦喧嘩は後にしろ

(監物)有力な情報が入ったよ

翌朝。

(梶山)整理します。秋絵が死んだときに着ていたのは最もお気に入りのカーディガンだった。しかもその日の朝、大事な用があると秘書に言っていた。

(真壁)それが事件に繋がったとみて間違いないんじゃない

(梶山)けいたいのきろくはどうですか?

(玉垣)事件当日、秋絵さんは朝、秘書に電話を入れて以降、誰とも通話した履歴ありませんでした。夫の譲二も通話履歴はありません。

(渡辺)ただアカネオボロ草の購入履歴はありましたよね

(玉垣)そのことなんですが、なんで毒草を買った購入履歴や殺害方法の検索履歴を消さなかったんでしょうか?

(梶山)解析される恐れがないと思っていたのでは?

(玉垣)大弁護団をつけるような男です。まずは履歴を消すぐらいのことはしそうなものですが…。

(監物)しかし、秘書の山本里香に声を掛けるような脇の甘いところもあったわけだ。(梶山)秘書が嘘を言っている可能性がありますか?

(監物)譲二と付き合っていたとはいえ、第三者だ、アリバイもある。偽証のメリットがなかったのだろうか

(真壁)男女の仲はメリットでは測れない。はるさん今日やけに静かね

(梶山)裏をとって

(監物)分かってるよ!行くよ。言い方ってもんが…

(小石川)うーんだんだん気になってね。秋絵は不要の者をリサイクルに寄付してた。

(玉垣)不要なものは手放して次に役立てる考えだったんでしょうね。

(真壁)でもこれは減らし過ぎじゃない?来客が来ても対応できない。

(玉垣)恐らく、来客がない、自分が殺されることを予測していて?

(真壁)だからまだ使える食器を送った

(菱本)好きな赤い服を着ていたというのも…

(玉垣)死を覚悟していたから

(菱本)到着しました。皆さん、焦らないでください。赤沢譲二は元スター選手。攻め落とすより梯子に上げたほうが効果的です。秋絵を見習って余計な疑念は捨てて当たりましょう。

2回目の譲二の取り調べは玉垣と真壁になりました。

(真壁)証拠を見せろと仰いましたよね?

(譲二)こんな合成に並べられても僕にはどれも知らないことばかりです。

(真壁)そうですか…残念です

(譲二)無理強いなんてされても何もお答えできません

(玉垣)無理強いなんてしません。今日は先入観を全て捨ててお話を聞こうと思っています。今日はヒーローだったはずのあなたが自ら真実を語ってくれると信じています。

(真壁)ご提供いただいた携帯電話にアカネオボロ草についての検索が残っていました。覚えはありますか?

(譲二)検索なんてしてません!

(玉垣)ですよねぇー僕もなんで履歴を消さなかったんだろうと不思議に思っていました。あなたの車の中から秋絵さんのカードと通帳が出てきたんですがその件についてはどうですか?

(譲二)妻が置き忘れたんじゃないですか?夫婦だから。何を企んでいるか知らないけど僕は愛する妻を殺してなんかいません!

(真壁)なるほど。そうですよね。あなたの話を素直に聞こうと思っているだけです。秋絵さんのどこがそんなに好きだったんです?

(譲二)それは…信頼できる人柄ですよ。若い女性なら浮気とか心配しなきゃいけないでしょ。その心配がない

(真壁)彼女とはどんな話をよくしたんです?

(譲二)それは…秋絵の仕事や、ボランティア活動の計画のほうが多かったかな

様子を見守る、小石川と菱本、梶山。

(小石川)譲二の表情が砕けてきたね

(梶山)ほほの筋肉のこわばりが緩んできました。

(玉垣)失礼ですが、窮屈じゃなかったですか。僕なら妻の仕事の話ばかりなら疲れちゃうなー。イマジナリーか

(真壁)あなた結婚してないじゃない…イマジナリー

(玉垣)(真壁)失礼しました

渡辺と監物は、里香が不動産屋で、物件を購入しようとしている足取りを掴みました。

(梶山)梶山です。なにか連絡は分かりましたか?

(監物)秘書を尾行したところマンションのショールームに入って購入相談をしている。彼女の年収は550万だ、そこから考えるとかなり高額な買い物だ。

(梶山)では秘書の山本里香を任意同行してください

(監物)おい簡単に言うなよ、何の証拠もないんだぞ?

間もなく、里香が誰かに追いかけられているかのように逃げ出してきました。

(監物)どうしましたか

(里香)しゃ、社長が…社長が

取り調べに戻る真壁は、ドン引きするくらいに譲二の深層心理を突いていきます。

(真壁)秋絵さん幸せだったでしょうね。そんなにあなたに大事にされて羨ましい。

(譲二)気持ち悪いな。

(真壁)え?どうして?愛する妻って言ったじゃないですか?

(譲二)そこまでじゃない

(真壁)秋絵さんとの生活は幸せじゃなかったんですか

(譲二)幸せばっかりじゃないでしょ。だって俺、49歳ですよ。年齢的にも立場的にも秋絵ファーストの生活だったから。

ところが打って変わって、譲二は秋絵との結婚生活の不満を真壁と玉垣にこぼしました。

(玉垣)男としてわかる気がします。

(真壁)早瀬譲二を捨てて赤沢譲二でいることは勇気がいったでしょうね

(譲二)まぁ結婚自体がボランティアみたいなもんだったからなー。これが僕の本音です。でも殺してません。

本音を突かれ、譲二は再び丁寧な敬語で話しますが、その態度の変化を見守る、梶山、菱本と小石川は見逃しません。

(菱本)結婚自体がボランティアか

(小石川)開き直りは腹立たしいけど逆に信憑性も感じるね

(梶山)最後まで愛してるで通さなかったところに本音を言ってると感じました。モツさんたちが秘書を任意同行しました。少し錯乱しているようです。

(小石川)錯乱?どうして?

その頃、監物と渡辺は、里香が混乱していて、秋絵を譲二が自転車事故に見せかけて殺そうとしたことを話しだしました。

(里香)実は私、お金をもらって嘘をつきました

(小石川)お金?誰から?

(里香)社長…から

(菱本)どういうこと?

また、里香は秋絵にそのことが発覚した直後、彼女から交渉を持ち掛けられた挙句、口止め料をもらっていました。

(里香)1か月くらい前、社長が譲二さんと私が付き合っているのを突き止めて

また、秋絵はもし、自分が譲二に殺されそうになった時は、警察に譲二の不審点を証言することを条件にしてきました。

(秋絵)ここにあなたと彼のメールのやり取りが入ってるの。驚いた?私はもっと驚いたわ。だって私を自転車事故に遭わせようって相談してるんですもんね。

(里香)私は何もしてません!

(秋絵)自転車をパンクさせたのは彼なの?

(里香)本当です。違います。私じゃありません

(秋絵)でも、計画は2人で仲良く一緒に立てたんでしょ。ごめんなさいね、死ななくて。前にもね、あの人私を階段から突き落とそうとしたのよ。でも足踏み外しただけですんじゃった。しぶといのよ私。さて、本題よ?これを警察にもっていったらどういうことになるかわかってるわね?でもやめとくわ。その代わり、条件があるの。私の身に何か起きたら彼の様子が不審だったって警察に証言してほしいの。

(里香)どういうことですか

(秋絵)それは彼に殺されたってこと。もしアイツが証拠不十分で罪にならなかったら、私、死んでも死にきれない。ちゃんと証言してくれるんだったらこれあなたにあげる。出来ないんだったら警察にこれを渡す。どっちにする?

(菱本)お金を選んだのか?

(里香)お金よりも警察に逮捕されることのほうが怖かった。マンションを見に行ったのは一千万を保管するところがなかったから。頭金として出せば安全に保管できると思って

(小石川)でもあなたが赤沢譲二に不利な供述をしたのは秋絵さんに頼まれたからですよね?

里香を取り調べる小石川と菱本。

(菱本)なんで言おうと思ったの?秋絵さんはなくなっているからばれる必要ないのに

(里香)済みません。怖くなって。さっき、ショールームの鏡に社長が映っていたんです。お金はいりません!

(小石川)落ち着きましょう。1つ教えてくれますか?社長はあの日に殺されるのを覚悟して食器を処分したと思いますか?

(里香)そうかもしれません。昨日食器のことを言われて調べたんです。事件の日の午前11時に食器の入った段ボール箱を提携のリサイクル団体に送っていることが分かりました。

(菱本)モツ、調べてほしいことがあるんだ。

里香の新証言で、事態は急展開しました。

(梶山)今日の送致まで時間がありませんが、秘書、山本里香の供述により、これまで考えて来なかった可能性が出てきました。これは話し合うべきだと判断したからです。

(小石川)指示するよ

(梶山)どうやらもっとも考えたくない結論を検討しなければなりません

(真壁)赤沢秋絵を殺したのは

(玉垣)待ってくださいまだ裏付け出てませんよね

(渡辺)秋絵がリサイクルショップに出した食器を引き上げました。このうちの1つポットから生命に危険のないレベルのアカネオボロ草の成分が検出されました。洗浄済みでしたがごく微量が取っ手に付着していたようです。

(監物)同時に赤沢秋絵の指紋も検出された

(玉垣)信じられません、まさかそんな…

事件は秋絵の入念な自作自演の可能性がありました。

(真壁)【天海祐希】このケース初めてかも。

(菱本)まぁ滅多にあるもんじゃないが

(監物)きついな

(渡辺)動機はないんですかね

(小石川)民法891条1号

(真壁)財産を得るために危害を加えて刑に処された場合、その人物は財産を相続することはできない

そして、最終段階の取り調べを行う真壁と小石川。

(真壁)これから我々が推測した事件の概要をお話します。

(譲二)あれ?僕、犯人と思ってるんじゃないの?

(小石川)いえ、あなたは犯人じゃありません。7月25日、秋絵さんは自転車のブレーキが利かなくなって転倒しました。昨年あなたと知り合うきっかけになった時に続いて、2回目の転倒です。幸い今回は軽傷でしたが、不審を感じった秋絵さんはあなたの携帯を調べました。するとあなたと秘書、秋絵さんが自転車のブレーキに細工をしようと企んでいるやり取りを見つけました。そして2人が隠れて付き合っていることや、自分が死んだら遺言状を無効にする裁判を起こそうとしていることも。秋絵さんは裏切ったあなたには財産を渡したくなかった。でもこのまま死ねばたとえ遺言状に相続させないように指定していても、夫であるあなたに財産がいってしまう、そこで…

(真壁)秋絵さんは悲痛な選択をした。

(小石川)計画は念入りに行われた。殺害方法をアカネオボロそうと決め、その検索履歴やネット購入履歴をあなたの携帯に行漬けた。履歴が深夜だったのはあなたが寝た後にこっそり携帯を操作したからだろう。

(譲二)じゃあ喧嘩の際に録音を録ったのも

(小石川)動機を固める為にあなたに秘書の里香さんとの関係を疑っているとぶつけ、嫉妬している様子を見せて口論に導いた。そして通帳やカードをあなたの車に置いた。

(譲二)信じられない、携帯の操作は出来なかったのに

(小石川)あなたの指導の賜物ですね

(真壁)用心深い秋絵さんはそれだけでは足りずに、遺言状をあなたに全額贈ると書き換えた。そうすればあなたが疑われると考えたから

(譲二)俺に全額?知らなかった

(真壁)でもあなたが万が一疑われなかったら元も子もない。だから秘書の山本里香さんにお金を渡して、あなたに不利な供述をすることを約束させた

(譲二)そこまでして

(真壁)事件当日、秋絵さんはアカネオボロ草を煎じたポットを洗うと、他の食器も含め、リサイクル団体に頼み、片づけを済ませた。そしてお気に入りの赤いカーディガンを着て命を絶った!

秋絵はそう言って、アカネオボロ草が入ったお茶を飲んで、部屋で命を絶ちました。

(秋絵)ありがとう…さようなら

(小石川)我々はそう読んでいます。

(譲二)あの女、自殺を図った?俺に殺されたと思うようにしたのは折れに遺産がいかないようにした?どこまでケチなんだよ。なんでわかったの?片付けなきゃよかったのにな

譲二は態度を一変させ、本性を明るみにしました。

(小石川)家の中が片付き、食器がなくて不自然だったため、食器の行方を追跡し、そこからアカネオボロ草の成分を検出したんです。片付けアドバイザーとして成功した秋絵さんにとって、私物を片付けないで死ぬことはプライドが許せなかったんでしょう。

(譲二)でも、あいつは勝手に死んだってことだろ、笑える。

(真壁)秋絵さんはあなたに裏切りが許せなかった!人生の最後にいただいた宝物という言葉に嘘はなかった!やっぱり!あなたが殺したということじゃないんですか!

(譲二)くだらねぇ!あいつは自分で自分を殺したんだよ!

(真壁)でも自転車に細工をしたんでしょ?!

(譲二)俺が無実だと分かったら釈放だ。弁護士呼んでくれ

(真壁)ありがとうさよなら、気持ちよくお別れする。これを私は一番皆さんにお伝えしたいんです。役目を終えたものは潔く手放して、次の方に譲る心意気?これが大事だと思います。あなたを気持ちよく処分するために壮大な計画を練ったの。あなたにありがとう、さよならを言うために…。人生を気持ちよくする言葉は1つだけ。ありがとう、さようなら。

真壁は、赤いペンを握った瞬間、秋絵が憑依したかのように喋りました。

譲二はその完璧な声真似に、秋絵を重ねました。

(譲二)やめてくれ!俺がやったのは自転車のブレーキだけだ。殺してない

(小石川)失礼ながらあなたの今の発言は相続の権利を失わせるものです。殺人未遂で刑に処されれば存続の権利が消滅するからです。最初にお伝えしましたよね?全て録音録画していることは。

(譲二)罠にかけたのか

(真壁)いいえ、罠にかけたのは我々じゃありません。あなたがこうなるのを秋絵さんは分かっていたんじゃないですか?!誰よりもあなたのことを見つめ、誰よりもあなたのことを知っていたから!

(小石川)秋絵さんの愛情を侮りすぎたんだ

いつもの居酒屋で飲む、真壁達。

(梶山)遅くなりました

(小石川)副総監なんて言ってた

(梶山)上機嫌でした

事件解決の報告を受けた磐城は上機嫌で、梶山に飲み代を渡しました。

(磐城)よくやってくれた。本当に秋絵かと思った

(梶山)違法な取り調べにはならないと思います。

(磐城)真壁のものまねショーのおかげだな。今夜はみんなで清めの酒でも飲んでくれ

飲みの席に戻る、梶山や真壁達。

(真壁)凄いじゃない

(菱本)腹減ったな

(玉垣)どんどんいただこう

(居酒屋店長)本日のおすすめ、かにかまとモッツアレラのカプレーゼ風ですー

(居酒屋店長の妻 かやの)栄養満点ですよ、どうぞごゆっくり

(真壁)綺麗な赤ね

(玉垣)でもいまだに信じられません。命を懸けてまでお金まで渡したくなかったなんて。

(菱本)だから女は怖い

(真壁)でも私はちょっと違う見方だなー。きっと、秋絵はお金より、自分の愛情が裏切られたことが許せなかったのよ。それだけ譲二のことを愛していたのよ

(菱本)分かる気がするな

(玉垣)菱さんが?

一同、酒の席は笑いに包まれました。

帰り道の真壁と梶山。

(梶山)本当は秋絵の幽霊を怖がってたんじゃないのか

(真壁)ちょっとね疲れてるのかな

(梶山)どっかで飲んでく?

(真壁)どうしたの?急に?

(梶山)人生では片付けられないものがあるんじゃないかなと思ってさ

(真壁)帰って部屋でも掃除したほうがいいんじゃないの?どうせ1人暮らしでぐちゃぐちゃでしょ。おやすみ!

(梶山)お疲れさん

取調室に戻り、真壁の前に、現れる秋絵。

(秋絵)ご迷惑をおかけしました。私、自分で自分の人生をお片付けしたかった

(真壁)完璧なお片付けでした。でも、ご自身まで片付けてしまったのは残念です。生きて闘ってほしかった

(秋絵)もう充分、闘ってきたもの。生きている間に出来ることって知られているのよ

真壁が名付けた「赤い幽霊」と記録した秋絵と譲二の記録は、どこか物悲しさを感じさせるのでした。

緊急取調室(2025)7話「赤い殺意」感想・みどころ

秋絵はしたたかで、勘が鋭く、純粋な夫への愛を持ち合わせた上品な女性でしたね。

それに対し、年の差婚で結婚した夫の譲二は屑としか言いようがない人間でした。

秋絵の純粋な愛を弄び、秋絵の死後は里香との未来を考えているなんて…。

でも、譲二は里香と交際したとしても彼女のことも邪魔になるでしょうね。

秋絵は入念な計画で夫が罪から逃れられないように、完璧なまでに片付けてしまいましたね。

でも真壁が言ったみたいに、自分自身まで片付けず、生きることを選んでほしかったですよ。

加賀まりこさんの誇らしい秋絵の姿が、凛々しく映りました。

片付けアドバイザーの自分を貫き通しつつ、悲しすぎる選択に涙が止まりませんでした。

裏切られた愛に失望しただけでなく、死して尚、真壁が執念を持って捜査してくれた熱意に感謝しながら、幕を下ろした秋絵の生き方は、立派でしたね。

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