緊急取調室2025

緊急取調室(2025)最終回「蒼い銃弾」

緊急取調室最終回「蒼い糾弾」あらすじネタバレ

教官、滝川隆博(玉山鉄二)の指導の元、行われた警察学校の射撃事件中、学生、宮本健太郎(大橋和也)が、同期生、中里美波(森マリア)に向かって発砲の理由は未だ聞き出せないままです。

その矢先のことが、宮本が発砲した際、警察学校では教えない特殊部隊(SAT)の撃ち方の一つ、サイドグリップを教えられていたことが分かりました。

宮本が取り調べ中に暴れて捜査を妨害したとして、真壁達は警察上層部や、磐城に厳しく叱られました。

そのことで、仲間である捜査一課の刑事、生駒亜美(比嘉愛未)と酒井寅三(野間口徹)も助っ人として力を貸します。

もしかすると、宮本の本来の標的は、美波ではなく、滝川だったのではないかという可能性が浮上します。

(小石川)滝川教官についてなにか気付いたことは

(監物)自分の教場で事件が起こったことは責任感じてたが

(真壁)なべちゃん機動隊に親しい同期いなかったっけ。滝川が警察学校に行く前の聞けないかな

(渡辺)自分の教場で事件が起こったことに責任を感じてはいたが。

(菱本)命がけの仕事だからな

(梶山)再度、滝川に話を聞ければいいですけどね

(監物)わかってら

(酒井)なら我々は学生たちにあたりましょう

(亜美)この中だと彼らと年齢が一番近いのは私ですから。

(梶山)お願いします。

(真壁)警備部に知り合いいなかったっけな。奥さんが警備部、山上君。大丈夫嫌がったらそれ以上聞かない

その頃、訓練中の滝川を監物と渡辺が訪問します。

(滝川)組織では学科、術科、素行点、役職の総合的適性が問われる。どの瞬間も鍛錬を怠るな!君たちは警視庁の将来を創る存在だ!いいな

(滝川)宮本が取り調べ中に暴れたそうですね

(監物)おお耳が早いですね

(渡辺)聴取は延期されました。教官からもう一度、事件のこと伺えますか?

(滝川)前回話した以上のことはありません。

(監物)なにか思い出されたことはないですか?たとえば、宮本が狙ったのは別の人間であったとか。

(滝川)おかしなことを言われますね。撃たれたのは中里ですよ。

(監物)釈迦に説法ですが、あらゆる可能性を疑うのが捜査一課の使命です。

(滝川)他の可能性はありません。授業に戻ります。

監物と渡辺は腑に落ちません。

(渡辺)供述にぶれはないですが

(監物)ブレなさすぎだ。俺が教官なら発砲事件の後に授業なんてできねぇ

(渡辺)心配しなくてもモツさんは警官には呼ばれませんよ

(監物)ナベ

(渡辺)あ、ちょっと車回してきます

(監物)正解

酒井寅三(野間口徹)と亜美(比嘉愛未)は学生達に聞くものの、彼らは、何も見てないの一点張り。

(酒井)ちょっといいかな。宮本君の発砲事件について聞きたいんだ。この見取り図で間違いはないかな

(小田原紗希)何も見ておりません

(杉村直哉)何も見ておりません

(亜美)済みません。あなたも滝川教場?

そこで、その場を見ていた伊丹と話します。

(伊丹)はい、教場長の伊丹です。

(亜美)誰に聞いても何も見てないって言うんだけど。そんなに熱心に射撃訓練してたの?

(伊丹)はい、射撃大会での優勝を目指しておりますので。皆、緊張感をもって訓練に臨んでおりました

(酒井)事件についてなにか言っておきたいことはあるかな

(伊丹)滝川教官は、宮本の事件などに左右されず、卒業の日まで切磋琢磨いたします。

そう直感した有希子は、かつてキントリと捜査で協力した捜査一課の刑事、山上善春(工藤阿須加)のつてを頼り、山上の妻、彩矢(長屋晴子)と共に、滝川の過去を探ります。

(真壁)ああ無理言ってごめんね

(山上)いえ、自分も手伝いたいと思っておりました。担当中の事案があるので全面的に加わることは出来ませんが、バックアップさせてください。

(彩矢)真壁さん、その節はお祝いを有難う御座いました。

(真壁)ありがとう。結婚したばかりなのに、スパイみたいなことお願いしてごめんね。

(彩矢)いえ、今回の発砲事件は私達にとってもショックでした。

(真壁)じゃあ遠慮なく。警察学校に行く前の滝川さんについて教えてもらえますか?

彩矢)はい、滝川さんはSATで数々の手柄をあげ、その後、機動隊の小隊長として和解隊員の指導をされていました。

(真壁)警備部でも指導的な立場にあったのか。

(山上)その後、突然、警察学校に異動したのはどうして?

(彩矢)責任を取ったと言われています

(真壁)責任?なんの責任?あなたに迷惑にならないようにします。お願いします。

(彩矢)これは公にもなってなくて、彼にも言ってなかったんですが…

言おうか言うまいか口ごもる、彩矢。

(彩矢)滝川さんの部下がある不祥事を起こしたんですよ。

その後、滝川が観察に根回しして、部下だった、大山(小日向星一)という今は交番勤務をしている警官の不祥事を告発しました。

大家が高齢者に道を聞いていることを目撃しながら、真壁は彼に接触します。

(大山)この道を真っ直ぐ行って信号を右に。お気をつけて

キントリに戻り、真壁は皆に報告します。

(真壁)滝川の元部下が起こした事件は発砲事案だった

(玉垣)過去にも拳銃絡みが

大山は施設警備中に、怪しい動きのある民間人を見つけて、誤って発砲してしまったのです。

(真壁)施設警備の際、怪しい挙動をした者に過剰に反応して発砲。誰にも命中はしなかったけど

(菱本)機動隊としては最悪の行動だ。

(小石川)しかしおかしいね。警備部のトップまで責任を取らされる事案のはずだが。

(真壁)滝川が観察に根回ししたらしい。大山本人が交番勤務になっただけで上への処分は回避できた。ただ滝川はほとぼりが冷めるまで警察学校に異動することになった。

(梶山)本来、警察学校は出世コースですが、滝川本人は忸怩たる思いがあったのかもしれませんね。出世したい人間は現場で評価されたい。SATで活躍していたなら猶更でしょ。

(菱本)それで教官という任務に打ち込んだのか

(小石川)警察学校の教場は閉ざされた世界だ。教官は権力者にならないように注意しなければならないんだが。

(真壁)やっぱり!宮本は滝川を狙った可能性があるんじゃない?ねぇここに呼んで話聞けないかな。

(小石川)撃った宮本は逮捕されている。滝川にはなんの容疑もかかってない。被害者ですらない。

(真壁)でも、動機解明のためには彼に話を聞く必要がある。私は聞きたい

(小石川)私だって聞きたいよ

(菱本)うーん引きの映像があればな

(玉垣)弾道から滝川が狙われていたことが分かれば文句なく呼べるんですが、

(梶山)少しお待ちください。私に考えがあります。

磐城副総監にお願い申そうとする梶山を止める、真壁。

(真壁)まさかとは思うけど副総監に頼むつもり?キントリが信頼を失っている今、あなたの立場が危ないじゃない

(梶山)もし、結果が出なかったら辞職するまでだ。一緒に生きていかないか

ふと、変なタイミングっで、真壁にプロポーズをしてしまう、梶山。

(真壁)こんな時に言うこと?負け犬を引き受ける覚悟をしておく

(梶山)こんな時じゃないと一生言えない。珍しいな、俺の言葉をはぐらかさないなんて。

真の標的が滝川だったとすれば、理由は一体何なのだろうか。

そこで、梶山は磐城副総監(大倉孝二)に相談することに。

(梶山)滝川教官への事情聴取が事件解決には必要です。お力をお貸しください。

(磐城)必ず、前回の失点を逆転できるのか?呼びつけてなにも出て来なかったら済みませんでは済まないぞ。くだらん。

(梶山)私はこの聴取に警察官人生をかけるつもりです。宮本は取り調べ中に暴れ、取調官に暴行を働きました。小石川も真壁も口にはしませんが、彼に罪を重ねてしまったことを非常に重く受け止めております。特に、真壁は夫が銃撃によって殉職しています。なんとしても全容を解明したいと存じます。

(磐城)チーム思いは結構だが君の首なんかかけてもらったところで誰も喜ばない。

(梶山)管理官は警視庁では中間管理職ですが、とかげの尻尾切りとしては持ってこいでしょ。副総監には責任が及ばないのではないでしょうか。後始末はお任せします。

その頃、警察学校では学生たちが事件のことでざわついていました。

(島田遼介)教官、本庁に連れて行かれたらしい

(細井琴葉)誰かに相談しなくていいのかな

(伊丹)慌てるな!1人でも口を開けば終わりだ。この事態を乗り越えよう。俺達には警察の未来が掛かってる。いいな

伊丹は他の学生達が真実を真壁達に話さないように口止めしていました。

滝川の取り調べが始まりました。

玉垣と真壁が行います。

(滝川)取り調べのプロのお手並み拝見します。

(玉垣)ご協力有難うございます。

(真壁)普段は相手と人間関係を作ってから核心に迫るんですが、今日は単刀直入に事件についてお伺いします。SATにいた優秀な教官には駆け引きは通用しないでしょう。

(滝川)光栄です。

(真壁)滝川教官?本当に事件の原因に心当たりはないんですか?

(滝川)以前にも申し上げました。宮本は家族の事件もあり、思い詰めるところがありました。まぁ個人的な事情が引き金になったのでしょう。

小石川と酒井はモニタールームで取り調べの様子を見守りながら意見交換をします。

(小石川)この供述は鵜呑みには出来ない。宮本の高校時代の友人たちは、明るいムードメーカーだったと言っていたそうだ。

(酒井)聴取の画像ではそうは見えませんが元々、彼は警察学校の学生らしい礼儀正しい男だったみたいです。ただ1か月くらい前から…1人でいるところが増えていたという話がありました。

(亜美)他の教場の学生たちもそう言っていました。

(梶山)1か月前になにかあったのか?

取り調べ室の真壁と玉垣、そして任意事情聴取を受ける、滝川。

(真壁)あなたに対して、宮本は不満を持っていたということはありませんか?狙われたのは、中里美波ではなく、あなただった可能性もあるんでしょう?

(滝川)何を仰りたいんでしょう?学生に不満を持たれるような覚えは全くない

(真壁)可能性ですよ!滝川教官。あなたは現場検証でここにいたと話していますが、これ3メートルずれたら弾道に入ってくるんですよね。私は正確な位置を申し上げました。

(玉垣)でも、全ての学生が不満を持たないことはあるのでしょうか

(滝川)通常はないでしょうね

(真壁)あなたは特別なんですか?

(滝川)私は命懸けで学生を指導しております。

(真壁)命懸けって

(滝川)みんなそうやって茶化します。しかし忘れてはならない。学生達は警察の未来を担う存在です!本気で指導しなければ、日本の安全は脅かされる。彼らを守ることは、国の未来を守ることです

(小石川)滝川王国か

(梶山)学生たちは発言を止められているのかもしれません。

(菱本)管理官、警察学校行かせてくれ。カメラの映像分取ってくる。無理なら学生たちに話を聞こうじゃないか。やれることをやろう。春さん同行してくれるよな。

(梶山)それは時間がかかると思います。

(小石川)いや、私は留置場の宮本に会ってくる。まだ色々痛むんだ。だから聞けることもあると思う。

(亜美)菱本さん同行させてさせてください。僭越ながら私の法律知識がお役に立つかもしれません。

(菱本)うん、頼りになるね。

(渡辺)(監物)俺達も同行します

(梶山)私は中里美波に会います。気になる発言がありました。私もやれることはやります。寅さんお願いします

一方、有希子も揺るぎない信念の元、真正面から堂々と滝川を追求し続けます。

(真壁)頭が下がります。あなたのような教官に教われば私ももっと優秀な警官になれますかね。ところで、あなたは、部下の不祥事によって警察学校に異動させられたんですよね?

(滝川)もう遅いでしょう。

(玉垣)機動隊の小隊長時代に部下が誤って拳銃を発砲したとか。

(滝川)異動させられた?警察学校は指導力のある優れた人材が行くところですよ。そちらの小石川さんもそうですよね?

(真壁)ええ。でもSATで手側を挙げていたあなたは現場を離れるのが不本意だったんじゃないですか?

(玉垣)だから警察学校の指導にのめり込んだということはありませんか?

(滝川)あなた方の取り調べテクニックは勝手な筋書きを創ることなんですか?

(玉垣)命がけで指導している、警察の、日本の未来の為に。ごめんなさい、感化されてしまいました。

(真壁)こんなふうに行き過ぎもあったのでは?あなたは学生の個人情報を守るという目的で監視カメラ映像の提出を拒否している。本末転倒では!

(滝川)行き過ぎとは?

その頃、警察学校の学校長を務める、渋谷を問い詰める亜美、菱本、監物、渡辺。

(渋谷和則)全体の映像は教育機関としては断った。

(渡辺)滝川教官に頼まれたんですか?

(渋谷)学生のためだ

頑なに滝川を守り、保身に走る渋谷達を問い詰めると、亜美は、法律の知識を活かして畳みかけてきます。

(亜美)刑事訴訟法197条。警察は任意で映像を求めることが出来る。ご存じですよね?

(渋谷)なんなんだ君は偉そうに

(亜美)刑事訴訟法218条。同じ警察の期間でこんなことは言いたくないですが、令状さえ取れれば、強制も出来ますよ。

(渋谷)断る!

(監物)ここは警察学校ですよね

(菱本)学校長、無礼を承知で申し上げたい。あんたも元は捜査畑にいたんだろ?!犯罪を誤魔化すような経験を学生たちにさせていいのか?

(渋谷)方針により提供は出来ん!だが私もかつて一課長を経験した身だ。

そしてついに、渋谷は本当の映像に隠された真実を酒井、亜美、監物、渡辺、菱本に見せました。

(酒井)そりゃ凄い!絶対無理だと思った

(亜美)事実は我々の想像を上回っていました。

(菱本)いつでもそうさ

(酒井)詳しく教えてください。真壁さん達に伝えます。

(亜美)では見たままを話します。

(真壁)やっと鍵が手に入ったね。面白くなってきたじゃない

(酒井)入ったら後戻りできませんけどね

事実が明るみになり、小石川は東京都府中本町の留置場いる、宮本を気遣いながら、事実を引き出します。

(小石川)そっちは怪我はどう?

(宮本)大丈夫です。あ、あの…

(小石川)私のほうも大したことない。今日は事件のことは聞かないよ、約束する。実は謝りに来たんだ。君に罪を重ねさせてしまった。我々の取り調べが未熟だったせいだ。済まない。

梶山は中里美波を訪ねます。

(梶山)宮本を訴えるつもりはないと言ったそうですね。

(美里)はい

(梶山)それを聞いて気になりました。私が宮本がなにも語らないと伝えた時、普通なら許さないと怒るところではないですか。中里さん、警察学校で起こった事件を曖昧なまま終わらせていいはずがない。なにがあなたを黙らせているんです?誰かを守るため?自分を守るためですか?

真壁と滝川取り調べでは、ここぞとばかりに切り込んでいました。

(真壁)学校長が映像を見てくれました。やはり宮本はあなたを狙ったようですね。そこへ、中里美波が飛び出して撃たれた。

(酒井)現在、調べ班の刑事が学生たちに確認しています。

(滝川)どうぞ、言うべきことがあれば言うでしょう

(真壁)滝川王国を守るために口を閉ざせと命じたんですか?

(滝川)仰っている意味が分かりません。私が彼らを守ってるんです。警察という組織ではわずかなつまずきが命取りになりますからね

(酒井)そうでしょうか。つまずいたからこそ警察官として役立っている人もいますけどね

(真壁)我々のことなんですがね

警察学校では、学生たちに菱本が語り掛け、亜美が学校長に許可を経て、捜査を進めていました。

(亜美)学校長から時間をいただきました。

(菱本)こんなじじいがなにしにきたんだと思ってるだろ。君たちの40年後の姿だよ

(亜美)先ほど、監視カメラの映像を拝見しました。なにが起こったのか直接、確認させてください。

(監物)ここの空いてる席、宮本くんの席だよな?

(渡辺)こっちは中里君ですね?

(菱本)仲間が何故、欠けたのか教えてくれないか

琴葉という学生が涙をこぼします。

(紗希)もう…無理

(伊丹)やめろ

小石川と宮本。

(小石川)なんで警察官を志望した?今日の君は聴取の時とは全く違う。聞きたくなった。今日は事件のことは聞かない。約束する。

中学生の時、父が知人とトラブルになって、殺害されました。その時、担当刑事の肩が親身になってくださって、それがずっと忘れられなくて。困った人を助けられる、そんな警察官になりたいと考えました。

(小石川)きっと君は良い警察官になれただろうね。残念だよ、あんな発砲事件さえ起こさなければ。ああ、今日は事件の話はしない約束だったね。済まない。どうした?

(宮本)初めて約束を守っていただけるとは思っておりませんでした。

警察学校では、学生たちが混乱していて、渡辺と監物が落ち着かせていました。

(監物)わかったわかった一旦落ち着こう

(渡辺)言いたいことがあれば聞く

(伊丹)我々は来月卒業を迎えます。配属に向けた重要な時間です。お取引願いたいです。

(亜美)事件をなかったことにしていいの?

(菱本)後悔しないのか。残るとつらいぞ

学生の一人、島田が伊丹に反論します。

(島田)やっぱり間違ってるよ。俺達が宮本を追い詰めたんだろ

(伊丹)教場を乱すな

(菱本)詳しく教えてくれるか

(伊丹)先月21日、滝川教官が…

(回想シーン 先月21日のこと)

(滝川)宮本から告発が会った。伊丹が違法に拳銃を購入し、武蔵山で撃ったという訴えだ。

病院での梶山と美波。

(美波)伊丹君が拳銃を持っていることを宮本君に伝えたのは私です。

(梶山)何故知ったんです?

(美波)休暇の日に伊丹君に誘われて

(回想シーン 拳銃を違法に所持する伊丹を美波が注意する場面)

(美波)これどうしたの?

(伊丹)あるルートから手に入れた。外国製の安物だけど。射撃大会で優勝するためには学校の訓練だけじゃ追い付かない。一回の訓練で弾は40発。それが在校中に何回あるか

(美波)待って、持ってるのバレたら

(伊丹)知ってるのはお前だけだよ。

美波は宮本に、伊丹に本来持ってはいけない銃を持っていることを注意するよう頼みました。

(美波)お願い、伊丹君に処分するように言って。誰かに知られたらクビだよ

(宮本)分かった。中里、相談してくれて有難う。俺が伊丹を説得する。

ところが、宮本の話にも、伊丹は耳を貸しません。

それどころか、宮本が美波に好意を持っていることを見抜いた彼は、宮本を煽り、心を傷つける発言をしました。

(宮本)自分が何してるのかわかってるのか

(伊丹)射撃大会の練習。知ってる?この構え方?SATがやるサイドグリップ。俺、滝川教官みたいに特殊部隊に入りたいんだよ。

(宮本)伊丹、聞けよ、拳銃は持つだけで犯罪なんだ。俺達は警察官なんだよ?中里も心配してる。だからそいつをすぐに処分してくれ。

(伊丹)美波がお前に言ったのかー馬鹿だな。俺ら卒業したら付き合うことになってる。お前、美波のこと好きなのか。でもなー美波は俺に惚れてる。だから心配してお前に相談したんだよ。残念だったよね。俺は次期総代が決まってる。大事にしたほうがいいぞ、俺のこと

宮本はこのことを滝川に相談していました。

(宮本)人を欺いている奴が平気で卒業するなど、考えられません。まして教官がおられたSATを希望するなど…許せません。

(滝川)わかった。この件はなにがあっても他言しないように。安心しなさい、私のほうで然るべき処置を考えよう。約束する。

小石川に留置場で話し続ける、宮本。

(小石川)よく話してくれたね。

(宮本)力になってあげたかった。伊丹は引きさがりませんでした。自分がここで通報するべきでした。滝川警官なら約束を守ってくれる。そう思ったことが間違いでした。もう終わりかと思いました。誰も味方はいない信じてくれない。

しかし、滝川は伊丹の罪を追求せず、宮本を理不尽に叱りました。

(滝川)事実なら警察学校の学生としてとしてあってはならない事態だ。よって私は伊丹に聴取した。伊丹、自分で答えなさい

(伊丹)はい。自分は拳銃など買った覚えはありません!濡れ衣です!

(滝川)いいだろ。私のほうでも伊丹の身辺を調べたが、怪しい形跡はなかった。

(宮本)ちょっと待ってください。

(滝川)宮本、見苦しいぞ。同期を陥れようとするな!もう君は皆から信用を出来ることは出来ない。辞めたほうが君のためじゃないか?周囲の人間の協力を得られない人間は警察官の職務を全うできない。

(宮本)約束が違います。どうして自分が辞めなきゃいけないんですか。拳銃を持っていたのは伊丹です。拳銃は人を殺す武器じゃありませんか!父を殺害された僕が黙っていることは出来ません。

(滝川)教場のためだ。お父さんの事件について調べたんだが、原因はお父さんが相手を騙して恨みを買ったからだそうじゃないか。被害者遺族だから警察官になりたい。そう志望動機に書いてあった。それを売りにするのはやめたほうがいいな

滝川を落とすことにした真壁。

(玉垣)真壁さん、春さんから今連絡が入りました。管理官も戻りました。一旦こちらに。菱さんからの情報も合わせて時系列にしたものです。

(真壁)私からも報告がある

(梶山)揃った…落としましょう。

大山(小日向星一)は、自分が異動になった事実を真壁に話しました。

(大山)自分は滝川さんの命令の下、威嚇の為に銃を抜きました。

真壁と梶山は、卑劣な行動を働き、保身から何の罪もない宮本を罪人にした、滝川を最後に徹底的に追い詰めます。

(滝川)管理官までお出ましになるとは何事ですか?

(梶山)あなたの教場の学生達が事件について話してくれました。あなたがなにをしたのかも。

(真壁)あなたは伊丹の拳銃所持を握りつぶし、宮本を追い詰めました。

(滝川)それは刑法上の罪に問えますか?問えませんよね?私が宮本に撃てとそそのかしたわけではありません。伊丹にしても、実際に彼の買った銃を見ていません。喧嘩を売るつもりはありませんが、容疑のない私に時間をかけても、あなた方の手柄にならない

(真壁)ええ、なりません。証拠がないと言いたいんですか?

(梶山)何故、事件が起こったかを立証するまで我々の仕事は終わらないんです。もう少しお付き合いください

(滝川)もの好きにも程がある。こんな時間が会ったらもっと他の凶悪感を取り調べたらどうです?

(真壁)あなたほどの凶悪犯はいませんよ。たしかに拳銃も売ってない、誰かを殺害したわけではない。でも悪事に手を染める人間よりそういう人間を創るほうがよほど罪深い。あなたは嘘をついてもいい、弱いものを切り捨ててもいいと学生たちに教えたようなものですよ!こんな恐ろしいことがありますか!

(梶山)ではお聞きします。何故宮本は中里を撃ったのでしょうか?

(滝川)大げさな。私は信念をもって教育してきました。宮本は私を恨んでいるんでしょう。自分の願いが聞き入れなかったから私を憎んだんです。

(梶山)もう1つ、中里美波は何故、宮本が銃を向けた時、前へ飛び出したと思います?

(滝川)とっさに逃げようとしたんでしょうね。自分が蒔いた種のせいで宮本の恨みを買ったと考えたんでしょう。

(真壁)外れ

(梶山)宮本の発砲は厳しく裁かれなければなりませんが、彼は逆恨みをしてない。中里美波も逃げようとしたわけではない

宮本は、小石川にこう言いました。

(宮本)誰も味方でいてくれない。だったら俺が最後に拳銃の怖さを教えてから死んでやる!そう思ったんです。

(美波)私、自分が告げ口したって言えませんでした。宮本君を追い詰めてしまって止めなければいけないと思って

真壁は、悪びれず、自分を守ろうとする手強い滝川への取り調べを続けます。

(滝川)そもそも伊丹は拳銃の不法所持を認めたんですか?私に不毛な聴取をするより痛みの所持品を調べたらいかがですか?

(梶山)無駄でしょうね。あなたが処分を指示したのでは?

(真壁)警備部の時、部下の不祥事で苦い思いをしたあなたは、もう拳銃絡みの不祥事は避けたかった。

(滝川)話をずらさないでください。伊丹は所持を認めなかったんだ!

(真壁)あなたが話せば伊丹は罪を認めますよ。ここから教場に電話してください

(滝川)お断りします。

モニターから取り調べの様子を見ていた酒井はあまりの強情ぶりに食い入るように見ていました。

(酒井)ガードが堅いな

(梶山)滝川さん、王国の中で絶対権力者のあなたに学生たちは従わされ、正常な判断力を失っていた。

(真壁)そして、あなた自身も。

(滝川)判断力を失っているのは、くだらない聴取を続けているあなた方のほうでしょ

あまりの強固な態度に、真壁は警察官として失態したと反省するふりをし、彼の凶悪ぶりをさらに引き出そうとします。

(真壁)滝川警官、私に授業をしてくれませんか。ご存じの通り私は失敗しました。取り調べ中、宮本を追いこみ、罪を重ねさせてしまった。今もここに座っていていいのかと思ってます。私に被疑者に向き合う勇気を取り戻す方法を教えてください。

(滝川)取り戻す方法ねぇーいいでしょう。失敗は許されない、しくじった者は浮かび上がれない。それが警察です。日本という社会です。残念だが君の失った勇気は取り戻せない、二度と。

(真壁)失敗をしたら二度と立ち直れないか

(滝川)ええ。だから私は失敗をしない強い人間を育ててきました。強い警察官を育てるために強い指導者を目指した。それが間違いだと?

(梶山)同じ警察官、調べ班の管理官として申し上げます。失敗を許さない、それは強さとは違う。あなたのいう強さで人が育てられるとは思いません。失敗からどう立ち直るか、それを教えるのが教官としての使命でしょ!

(真壁)残念です。彼、覚えてますか?あなたの元部下、大山さん。警備中に不要な発砲をして神田6丁目交番に異動になった。彼は警察官として大きな失敗を犯しましたが、今でも腐らず真面目に働いてましたよ

(滝川)大山は何か言ってましたか?なんと?

(真壁)心配ですか?現職に忠実しており、あなたに感謝していると!

その瞬間、滝川は泣き出しました。

(滝川)感謝を?

(梶山)宮本も中里もあなたの教場の学生には、同じ警察官としての良心と誇りが残っていました

(真壁)これ以上あなたが失敗を重ねてどうするんです!伊丹に罪を認めるよう、言ってください!滝川教官、それがあなたのすべき最後の授業です!

(滝川)お断りいたします。ただ…私の代わりに伝えていただけませんか。

その頃、菱本は学生たちに滝川からの伝言を伝えます。

(菱本)伊丹君、それからみんな、滝川教官から伝言がある。拳銃は武器だ。これをどう受け止めるかは君たちに任せる。自分の意志に従って行動しなさい

小石川と真壁は、宮本に伊丹のその後を話して、彼自身の更生を見守ることにしました。

(小石川)伊丹くんは罪を認めて隠していた銃を提出した。銃刀法違反で送致される。君も殺人未遂に問われるだろう

(宮本)本当に申し訳ありませんでした

(真壁)ちゃんと罪を償ってください

(宮本)はい。自分は真壁さんの言葉で目が覚めました。

宮本は真壁が言った、「あなたはまだ警察官でしょ」という言葉で、我に返り、改心したのでした。

(磐城)まぁ最後はキントリらしさを見せたじゃないか。お互い首は繋がったな

(梶山)副総監が上からの信頼が篤いおかげです。

(磐城)今回のやり方は各方面から批判を招いた。

(梶山)その後は仰しゃらなくても分かります。

(磐城)待て!君が首を掛けたのは真壁のためだったのか。いやいやいやいや

(梶山)ご想像お任せします。

小石川と真壁は事件が解決し、ほっとした気持ちで会話を重ねます。

(小石川)大山さんよく話してくれたね

(真壁)立ち直るべきは滝川だと思うって伝えたらようやく口を開いてくれた。発砲して閉まったのは大山さんのミスだったけど。不審者への威嚇のため、銃の使用を命じたのは滝川だった。彼はそのことを上長にも確認しなかった。

(小石川)ようやく自分のしたことを認めて責任を取る覚悟が出来たんだな。蒼い銃弾ね

(真壁)この蒼ってね、草が青々と茂るって意味なんだって。春さんお疲れ様でした。あ、もうみんな集まってるって

(小石川)なんだよ改まって!まだまだ俺達青いんだぞー

(梶山)非常招集が解かれることになりました。それぞれの職場で全力を尽くしましょう。お疲れ様でした。

(玉垣)次の再運用までお別れですね

(菱本)今度は集合がかかってもさすがに定年だな

(小石川)残り半年だからさすがにねぇ

(真壁)そんな寂しいこと言わないでよー

(監物)パシリも生活の一部になったしな

(渡辺)こき使ってくれて感謝します。

(しんじ)皆さん同窓会みたいに来てくださいよ

(小石川)集まれないほうがいいんだ、平和が一番

(真壁)二度と会わないことを願ってる

(一同)うぇーい

(梶山)首が繋がったからあの約束はなかったことに

(真壁)約束?なんだっけ?本当にいいの?

(梶山)分からないならそれでいい。俺達らしいじゃないか

緊急事案取調室は再招集を8月31日に解除し、長内政権が発足後、3年を迎えます。

緊急取調室最終回(2025)「蒼い銃弾」最終回感想・みどころ

史上最悪といっていいくらい、強情で保身の為に独裁国家を作り上げる、滝川に真壁達と同じ気持ちでいました。

真壁の「あなたほどの凶悪犯はいない」って言葉、まさにそのとおり。

父を知人に殺された悲しみを抱えながらも、警察官を志す宮本に、父親は人を騙そうとしたからなんていうとはあまりにも心がなさすぎますよ。

宮本は今回事件を起こしたのも、信頼していた大人である滝川に裏切られ、同級生の卑劣な素顔を知り、一杯一杯だったことがうかがえます。

そんな彼に追い打ちをかけるように、警察官としての居場所をなくした滝川は、まだ自分の保身に走るので、手強いですよね。

宮本が真壁に、「あなたはまだ警察官でしょ」と言われた際、自分自身を取り戻せて本当に良かったです。

真壁達、キントリは再招集がかかるまで解散となりましたが、またどこかでこの最強に無敵な人情派チームに出会えますように。

この作品、本当に大好きです。

犯人と真壁達の熱い議論や心理戦が、2025年も映画化も含めて、「面白くなって」来ましたね。

 

data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">
data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください