ナンバMG53話あらすじネタバレ
夏休み最後の日、難波剛(間宮祥太朗)は伍代夏樹(神尾楓珠)と島崎登(春本ヒロ)を誘って釣りへ行こうとしましたが、大雨で身動きがとれません。
すると、剛に深雪(森川葵)から緊急事態だと知らせを受けます。
伍代と島崎はお互いの母の面倒くささを語り合い、雨が止んでから、剛よりも先に釣りへ行くことに。
伍代達と別れ、深雪と会うために学校へ向かった剛は、その途中、バイクに乗った男、真宮翔(神田譲)から声を掛けられました。
真宮は伍代を探しているらしく、剛は知らないととぼけます。
そして、深雪の言う緊急事態は、まったく手をつけずにいた夏休みの宿題を写させてほしいという身勝手な要求。
深雪の頼みを聞いて、ノートを貸した剛は、「夏休みにあのゴリラみたいな人に会ったりした?」と尋ねられました。
実は7月のある日、剛と深雪は、駅の近くで市松高校と千鳥商業のヤンキーたちの喧嘩を目撃していました。
その時、巻き込まれた子供が転倒したことに正義感で立ち向かった深雪。
口が強いにもかかわらず、本当は気肝っ玉が小さい深雪ですが、その時点で彼女に一目惚れしたのが、千葉商業高校の大丸大助(森本慎太郎)。
いきなり深雪に交際を申し込むなど、積極的にアプローチ。
同じ頃、釣り糸を垂らして伍代と島崎。
島崎はすっかり、金髪のヤンキーが、伍代だと誤解していて、伍代を慕います。
彼らの元に真宮が現れます。
中学時代に、少年院を出てきたばかりだという真宮は、市松高校に通っていた関係でした。
久々に喧嘩をしようかと絡んできましたが、伍代は相手にしません。
そんな彼の態度に、「よくそんなこと言えるよな、この鼻の傷を見てさ」と呟きます。
伍代と真宮は、何らかのトラブルにより、鼻にケロイドのような傷が残っていました。
その夜、剛は深雪から、彼女が交通安全のアルバイトで稼いだお金で買った絵の具をプレゼントしてもらいました。
深雪は剛のことをヤンキーと誤解して、市松高校の不良たちや頭の大男、最上(米本学仁)に報酬金ほしさに裏切るような行為をしたことを謝罪。
そのお詫びに絵の具を買ったとのこと。
翌日。
島崎はすっかり伍代を「兄貴」と呼び、しつこいぐらい絡んできました。
真宮のことで島崎が接触するのは良くないので、苛立ち、島崎に当たってしまいます。
異変が気になる剛。
大丸が放課後、待ち伏せし、深雪と剛の関係をしつこく聞いてきました。
無視しようとするものの、大丸は大柄な体格で、絡んできた市松高校の生徒たちと闘うことに。
大丸は千鳥商業高校出身で、市松高校のみんなに目をつけられてしまいました。
その頃、伍代はかつて、真宮と仲が良くて、「悪」同士張り合っていたことを思い出しました。
しかし、トラブルにより、一生消えない傷を彼の鼻につけてしまった伍代。
一方で剛は、白百合高校の美術部にて、先輩の東ミチル(加藤諒)などから絵の才能を指摘され、県の美術コンテストに出展すべきだと勧められてやる気になります。
剛は以前からずっと絵を描きたいという気持ちがあり、家はヤンキー一家であることや、自分の今の二重生活のために、普通の高校生の時に描ける喜びを味わっています。
ふと、公園で絵を描いていると、市松の存在に怯える大丸に出くわしました。
大丸は話せば心優しい人物で、お互いに深雪に興味を持っていることをきっかけに、友達になります。
しかし、翌日事態は急変。
島崎が伍代のバイクを磨いているとき、市松高校の集団が伍代を呼びつけるために島崎を連れ去っておとりに。
その後、伍代は島崎のことで白百合高校へ行き、難波に助けを求めようとします。
しかし、剛が絵を描いてイキイキとしている姿を見て、やりたかった青春を楽しんでいる様子になにかを感じ、自分一人で解決しに、バイクに乗ってアジトへ。
念のため、誘拐される直前に拾った島崎の携帯を剛に渡しました。
剛は部活動で絵に励んでいましたが、真宮達に島崎が誘拐されているのを見て、異変を察知。
アジトに着いた伍代は、真宮に大きな鼻の傷が残った過去を思い出させました。
既に危険な仕事に手を下していた真宮に忠告した伍代。
しかし、既に住む世界が違ってきて、すれ違いが起きていた真宮と伍代。
思わず、彼の顔を殴りつけた時に運悪く真宮は大怪我を負いました。
その後、真宮は逮捕され、伍代も一応、警察に連行された過去が。
それにもかかわらず、真宮は今、伍代にまたやくざが絡んだ仕事を一緒にやらないかと伍代を誘います。
当然、何もあの頃と変わっていない真宮を殴りつけた伍代。
部活の先輩、東ミチル(加藤諒)に断り、剛は伍代と島崎を助けに行きました。
アジトでは、真宮と伍代の戦いがヒートアップしていました。
真宮は実は子供時代に父親が母親と彼にDVを振るう機能不全家庭で育ちました。
さらに、父親は酔っぱらって見知らぬ男性を突き飛ばし、殺人罪に問われたのです。
学校では、男性教師たちに、親に関して、伍代との格差を言い渡され、有名な料理研究家を母にもつ伍代と真宮が付き合っていることを指摘され、大人の言葉に傷ついていたのでした。
真宮はさらに、自分はずっと金持ちのくせに不良ごっこしている伍代にむかついていたと激白。
しかし、伍代は真宮の腐った態度を怒りを込め、「俺はお前をそんな目で見たことはねぇ!麻薬運ぶとか、ふざけんじゃねぇよ!昔お前を馬鹿にしていた奴らと同じことしてんじゃねぇ」
ふと、真宮を狙い、彼に麻薬運びをさせていた男たちと闘うことに。
伍代は彼らから真宮を必死に守りました。
殴り合いが激しさを増すなか、トイレでいつも通りヤンキー服に着替えた剛を偶然見た大丸。
既に傷だらけの島崎と伍代を救うものの、先に駆け付けた大丸は剛の姿に違和感を覚えるのでした。
その後、慌てて夜に学校に戻るものの、時すでに遅し。
東ミチルはかんかんで、剛は電話をかけて謝罪するものの、「描きかけの絵を放置して帰る人は美術部にいてほしくない」とぴしゃり。
同じ頃、真宮と伍代は和解。
夜、大丸は、剛に対して、深雪に嘘をついたり、ヤンキーの自分のことを騙して二十四活をしていると突っかかり、殴りつけました。
剛も大丸に自分の状況を知らずに、攻撃的な態度をとられ、反撃。
「いつまでもみんなを騙すこんな生活長続きするわけないぞ。男なら自分で正体明かせ、でねぇとみんなを傷つけることぐらいてめぇわかってるんだろ?」
深雪や周囲を騙していることを大丸に痛感させられる剛。
帰宅して家族と食事をする剛は、大丸の言葉が引っかかり、精神的に落ち込みます。
その頃、最上のアジトでは、伍代のふりをした何者かが、最上率いる市松高校の生徒を骨折させる大怪我を負わせていました。
ナンバMG53話感想・みどころ
いつもはクールな伍代の隠された過去が明るみになりましたね。
伍代と真宮の溝の理由がディープで、泣けました。
虐待を受け、心が屈折しても、唯一信じられる相手が伍代だった真宮。
しかし、ヤクザが絡んだクスリの運び屋をやっていて、過去に逮捕。
少年院出所後の今は、かつてその自分の行動を咎め、一発殴ったことをきっかけに、鼻にやけどのような大きな痣が残ってしまった真宮。
さらに追い討ちをかけるように伍代との友達付き合いを男性教師たちに咎められ、伍代の家庭環境との格差を突きつけられたことをきっかけに、真宮の激しい憎悪が爆発したのは無理ないですよね。
料理研究家の母をもち、一人で食事をすることが多いような寂しさを経験しつつも、喧嘩上等でも、麻薬に手を出さず、真面目で常識人な伍代と再会したことは彼にとって猶更、怒りに火をつけたも同然。
真宮が「俺はお前みたいに不良ぶった金持ちは嫌いだ、親父はおふくろと俺を殴るような奴で、酔っぱらって知らねぇ男を殺しちまった。俺は人殺しのガキだ」と叫ぶシーンは、彼自身の生き様のつらさが伝わってきましたね。
そんな彼に対し、「あの頃、お前を馬鹿にしていた奴らに負けてんじゃねぇか!俺はツレをそんな目で見たことはねぇ」という伍代の心根の優しさに涙。
伍代って冷静沈着で頭が良いところが魅力ですよね。
剛に島崎がピンチなことを伝えるためにあえて、島崎の携帯だけを渡して「匂わせ」で伝えたり、剛が絵を頑張って普通の高校生活を送っていることを察知して、剛に島崎の件で、学校を訪ねても、「なんでもねぇ」というところも人間性が素敵です。
今回、作品のなかで大きく登場した大丸。
商業高校で、強いヤンキーだと言われているけれど、剛や伍代に負けず劣らず、心がまっすぐで人が傷つくことを何より嫌う頼もしい存在だと思いました。
大柄な体格を生かし、女の子である深雪に手を上げそうなヤンキーを倒したり、剛に対して、みんなを騙して裏切っている、お互いの恋敵の深雪のことも騙していると現実の厳しさを突きつけるしっかりした一面も惚れちゃいますね。
大丸の優しさを察知しながらも、あがきもがく剛の心境変化を応援したい3話でした。
さらに、伍代のふりをして、市松高校の生徒の一人を骨折させた謎の男、次週、その闇に包まれた正体が気になりますね。