ナンバMG5 4話あらすじネタバレ
大丸は幼馴染で、同じ高校に通う斎藤ヒロ(一条恭介)が市松高校の伍代(神尾楓珠)にひどい怪我を負わされたと知り、激怒。
伍代が卑怯な手を使い、彼を負傷させたとわかると、人数を集めて市松高校に乗り込もうとする郷田健吾(うえきやサトシ)を制し、「俺が伍代をやる!」と宣言。
「男なら自分で正体を明かせ、みんなを傷つけるな」と千葉商業高校のヤンキー、大丸(森本慎太郎)に厳しい物言いをされた剛(間宮祥太朗)。
剛は先週、美術部にて、県の大会に出展するはずの絵を描きかけたまま、友人の島崎(春本ヒロ)や、伍代(神尾楓珠)を喧嘩から救いに行ったので、すっかり部長の東ミチル(加藤諒)の信頼を失ってしまいました。
深雪は事情を知り、副部長の西村にフォローされているミチルの姿を見ます。
「僕は難波くんの絵が大好きだよ。難波くんは一生懸命、描いているのが伝わる。もう一回、難波君と話し合ってみようかな。きっと僕たちに言えない何か事情があったかもしれないなぁ」
そこで、一緒にミチルに謝ろうと提案。
剛は深雪にコンクールに出展する予定だった絵を完成させることを約束し、自身が白い特攻服に金髪のヤンキーだということ、普通の学生生活を送りたくて家族にばれないように二重生活をしている真実をみんなに話す決意を固めるのでした。。
同じころ、身に覚えがなく、本当は別の人物が自分に成りすまして悪事を働いたことを察知した伍代は、当然、大丸に自分は何もしていないことを告げました。
大丸は伍代のバイクのグローブがヒロ襲撃の際に落ちていた証拠を伝え、2人は大喧嘩に。
やがて、郷田たちが現れ、沢田の後輩がヒロの後輩の指を骨折させたことが判明。
大丸がヒロと同じ目に遭いそうな時、大丸と伍代は、難波に助けてもらいました。
しかし、大丸はまだ剛が二重生活を送っていることが許せず、助けてほしいなんて頼んでいないと剛に反発。
剛が去った後、伍代と大丸は距離を縮め、一緒に中華料理店へ。
難波剛がなぜ、白百合高校とヤンキー生活を両立しているかを大丸に話す伍代。
「あいつは中途半端に、人を騙したり、誰かを傷つけるためにヤンキーと白百合高校に入ったんじゃねぇよ。いつか周りにばれるってわかっているのに馬鹿だよな、あいつ」
部活動に戻った剛は東ミチル(加藤諒)と和解。
和やかな空気になりつつも、剛は意を固めて自分が白いヤンキー服の金髪だと告白。
「俺は家族がヤンキーだけど中3の時、他の可能性が自分にもあるんじゃないかって思って、猛勉強をして白百合を受験しました・・・俺、小さい頃から絵を描くのが好きで、だから美術部に入りました」
意を決してみんなに告白するものの、大丸はわざと気を遣って、美術部のみんなの前で、「ナンバくんがヤンキーなのはどっきりだよ!テッテレー!難波君、うまくいったな」と笑います。
剛は大丸と2人きりで話し合い、大丸はまず剛にひどい態度をとり、みんなを騙すためにヤンキーと普通の高校生を使い分けていると言った発言を謝罪。
剛はそれを理解し、大丸とも仲直り。
大丸は、ヒロの件でトラブルになったことを解決しに行くものの、伍代が既に原因を作った沢田の後輩である市松高校の男たちを倒していました。
その頃、剛は本屋で万引きしようとする関口正弘(岩男海史)を目撃。
実は関口は、剛が白百合高校に入れるきっかけを作った恩人。
彼はバッティングセンターにいた生徒たちにいじめを受けており、万引きをやらされていたのです。
ヤンキーとして名を知らしめていた剛は、勉強ばかりして土手にいる関口に声を掛けました。
喧嘩ばかりしている剛でしたが、関口のおかげで白百合高校へ通い、新しい自分と出会うことができたのです。
家庭が経済的に苦しく、2人の弟がいる関口。
関口の優しい面を知り、ヤンキーの自分と付き合っていることで関口がひどい目に遭わないように阻止したこともあった剛。
いじめっこグループの主犯、みつおは関口に失敗しても万引きをすることを強制。
あまりにも放置できなかった剛ですが、関口は自分のことをまったく覚えていない様子。
自殺をしようとしていた関口に思わず声を掛けて止めました。
「どこか遠くに泳いでいきたいって思ったんだ」
そこで、ヤンキーの時の金髪スタイルにして、ようやく認識してもらえました。
「お前のおかげで白百合高校に入れたんだよ」
必死に勉強している難波を馬鹿にする他の生徒たちに勇気をもって文句を言った関口。
自分のように学力が不安定なヤンキーが白百合高校へ行けるとは思っていなかったけど、特に友達でもなかった関口が自分を庇ってくれて、気合が入ったと話す難波。
そして、関口が自殺を考えるほど苦しい状況にいることを知った剛は、関口を助けるためにミツオ達に立ち向かうことに。
しかし、関口は自分がいじめられているのは「今」だけだし、いじめをしている人達もそのうち飽きるのではないかと弱く笑います。
「千葉最強の男、難波剛・・・僕、難波くんに出会えて良かったよ、ありがとうね」
そして、去っていきました。
関口と別れた剛は、島崎と伍代と大丸と中華料理店で食事。
島崎(春本ヒロ)は、中学からずっといじめられっこだったけど、高校に入った今は、ヤンキー服の「アニキ」の存在に救われていることを伝えます。
その頃、関口はミツオたちに殴打され、上半身を脱がされて倒れていました。
ミツオは室という大人の男を雇い、彼にアプリを使ってお金を払ったうえで関口にひどいいじめを加えていたのです。
難波はミツオたちに駐車場で立ち向かいますが、頭を室に棒で殴られて一度気絶します。
関口と同じように上半身を脱がされたり、殴打を受けますが、関口がされてきた痛みを痛感。
難波はなんとか立ち上がり、「人の気持ちを考えろよ、一人を寄ってたかっていじめてんじゃねぇ。関口がどれだけ怖くて痛い思いをしたか・・・金持ちだからってそんなに偉いのか・・・関口みたいに一生懸命頑張っている奴をいじめるとかお前腐っている、お前なんか殴る価値もねぇ」
ミツオはここで、反省しているふりをします。
それを見抜いていた難波は一度、去ったふりをして、ミツオ(松本岳)が次に自分の仲間内を標的をしていたことを指摘。
翌日。
関口の見舞いに行った難波。
そして、世間体のため、彼のお見舞いに来たミツオ。
「あのヤンキーをどうやって手名付けた?何かご褒美でもあったの?本当に悪かったと思っている」
関口にそれでも表向きすり寄るミツオに、関口は激怒。
「友達だからだよ!大事な友達だから一緒にいるんだ!お前にはそういう友達がいるのか?いざとなったら助けてくれる友達が・・・お前なんかと一緒にするな!」
ミツオはお見舞いのお菓子を放置して逃げ去って行きました。
剛は関口を気にかけ、関口はもしも誰かが困っていたら自分と難波のように、誰かの力になりたいと微笑むのでした。
剛は近隣住民が作った煮物を関口に渡します。
剛がヤンキースタイルで帰宅すると、そこには見知らぬ若いヤンキーを牛耳るような中年男の姿が。
彼は剛の父の知人で、ある理由で、難波家へやってきたのでした。
ナンバMG54話感想・みどころ
当初は、伍代と大丸の間で起きた誤解とトラブル。
伍代は頭が良く、機転も効くので自分と大丸との問題をすぐ解決し、剛とも深い友情を築くことができて良かったです。
剛って、ヤンキーとしててっぺんをとらなくても、美術部の東ミチルたちとの関係もそうですが、本当の意味での友達の輪を繋げて、自分の居場所を確保し、周囲を思いやり、優しい繋がりを武器にしていくのではないでしょうか。
喧嘩に明け暮れて、将来の希望や目標も曖昧だった時期に出会った関口は最高の友ですね。
「難波くんの学力で、白百合に入ることは難しい」と少し言い過ぎな面もありますが、全面的には繊細で優しい。
ミツオらに、服を脱がされたり、お金を盗られる、ひどい暴力を受けるものの、再会した剛の存在を支えにリンチにも近い集団いじめにたった一人で立ち向かう関口を最後まで演じ切った岩男海史さんの演技に脱帽です。
今回のキーパーソンともいえる関口は、経済的に厳しい家に育ち、2人の騒がしくてやんちゃな弟の面倒を見ている苦労人。
自分とは正反対な剛を友達として認め、視聴者が泣けるほどの温かい友情を築いていく。
剛も元々の性根の良さや、家族や周囲を大切にし、理不尽なことや卑怯な手を使った喧嘩、いじめを許さない情熱がありますよね。
剛と関口は自分の身に降りかかる災難から逃げないところが共通していると思います。
勉強が得意な関口のおかげで、絵を描くことが好きなことや、白百合高校へ行き、普通の青春を送るために、勉強に力を注ぐことができた剛。
学校で最強と恐れられつつも、友達や家族を大切にする剛と出会ったことで、自分の身に置かれた現実と一度、挫折しそうになるものの、逃げないことを決意した関口。
そんな関口を金の力や、人を利用すること、卑劣ないじめを繰り返すことで自分の居場所を確立し、存在意義を認識しているミツオは、剛が言うように「殴られる価値もない」人ですね。
自分がどれだけ人に対して痛い思いをさせ、苦しむ姿を動画に撮るなど、人の命や人生を左右することをしている感覚がないミツオは精神的に心をどこかに置き去りにした真名なんだろうなという印象です。
また、つるむことや、命令に従わせることだけで作られたコミュニティで自分を主張できない寂しさを併せ持っていると思いました。
2人の男の子のそれぞれの変化と前に進む行動力が生きる力を伝えている4話でしたね。