同期のサクラ8話あらすじ
2019年12月・・・。
サクラ(高畑充希)の病室には、百合(橋本愛)、葵(新田真剣佑)、菊夫(竜星涼)、蓮太郎(岡山天音)の姿がありました。
意識の回復も見込めず、身寄りのないことから病院から桜の転院を決断してほしいと頼まれた百合たち。
そこへサクラと同じアパートに住む隣人夫婦の、草真(草川拓弥)と小梅(大野いと)はこんなことになったのは自分たちのせいだと頭を下げるのでした。
2016年11月・・・自らの決断で故郷の美咲島の橋の建設を断念せざるえなくなったサクラは、祖父、柊作(津嘉山正種)の急死もあってか、重度の鬱状態に。
サクラは出社しようとするものの、足取りが進まず、自宅へ戻ってしまいました。
2018年1月・・・。
サクラがあまりにも会社を休む期間が長いので、これ以上、休職期間が長いと、解雇の危機に遭わずにえないという状況。
サクラに今まで助けられた同期4人は、必死に知恵を振り絞って、桜を助けようとするのですが・・・。
サクラは回復が望めない容態で、転院を余儀なくされました。
身内がいないので、同期たちが入院費をなんとかしなくてはという事態に。
そこへ、桜と同じアパートに住む脇田夫妻と長男の、よしきが突然、訪問。
脇田夫妻は、「自分達のせいで桜は病気になった」と意味深な発言をしたのでした。
サクラに「自分たちが困っている」という状況をあえてつくって、サクラに相談にのってほしいというふうにする作戦を考えた同期たち。
さっそく、サクラとようやく時間をかけて仲が深まった百合が尋ねます。
サクラが鬱状態でゴミ屋敷の状況に百合は仰天。
少し外に出て気分転換をしてみたら?と、サクラをなんとか外へ連れ出しました。
かつて菊夫がパワハラを上司から受けて大変な時期を過ごしていた時、サクラが「非常にいい」と言ってくれた菊夫の企画で考えていた図書館ができました。
そこにサクラを連れて行って、励まそうとしますが、なかなか状況は不利です。
今度は蓮太郎が実家のラーメンをサクラにすすめました。
蓮太郎が困っていた時に、サクラが実家のラーメンと家族の温もりを彼に教えたことがあったからです。
しかし、サクラにコンペの仕事で、蓮太郎がアイディアがほしいと相談しますが、これまでの困難からサクラは鬱がひどく、コンペの資料を見ても何も思い浮かばないと泣き出してしまいました。
途中で、すみれがフォローをし、なんとか事なきを得るのですが、サクラの心は晴れません。
サクラが社史室から人事部にようやく復帰が決まったと嬉しい報告をしました。
次に、葵がサクラにプロポーズをしたりフォローアップしますが、自分なんかが良き母で良き妻になれるのだろうかと言って精いっぱい笑ってごまかすのでした。
最終的に百合が、サクラをショッピングに誘いますが、その場で彼女は、携帯でネットショッピングをそのまま始めてしまいました。
サクラは心に余裕がなく、心神喪失状態・・・百合はあまりにサクラが同期のみんなが手を差し伸べても拒絶し続け、自分の世界に引きこもろうとする態度に苛立ちを感じました。
そしてついには、あえて、サクラがかつて自分と衝突し合っていた時と同じ暴言を吐いてその場を立ち去ってしまうのでした。
喫茶店に寄るサクラは、どの作戦を実行しても無駄なことに悲観する同期たち。
サクラは百合や蓮太郎、葵、菊夫に迷惑をかけてすまないと思っていることや、自分にはもうかまわないでほしいと告げます。
サクラをそれでも見捨てない同期たちは、サクラと出会わなければ今の変われた自分はいないこと、橋を架ける夢はなくなったり、祖父が今のサクラの心身共に諦めている姿をどう思うか?などと叱咤激励しました。
それでもサクラの心にはまだ響きません。
「お前にはできる、がんばれ」と言われるのが今は苦しいのだと。
サクラはみんなの優しさは嬉しいけど、優しくされるのが苦しいと話しました。
サクラのメンタルはますますひどくなる一方で、これ以上、欠勤を続けると解雇になるとの通知が自宅に届きました。
サクラはとうとう、花村建設を退職することを決め、黒川に退職届けを自ら提出に向かいました。
実は周囲の反対を押し切って黒川はサクラを入社させた経緯があったとサクラに話す黒川。
サクラはこの会社で何かしら社員をまとめられると考えていたからです。
解雇届を出し、帰り道、いつもの喫茶店に寄り、1週間分の食事を店主に求めますが、店主は店を畳むと言いました。
体が高齢で息子夫婦の世話になろうかと考えているとのこと。
サクラの居場所はどんどん、サクラの心と同じようになくなっていったのです。
途中で、サクラはAIを購入しました。
話し相手がいなくなったサクラはAIに話しかけ孤独を埋める毎日。
そして、自分がこれからどうしたいかを暴露します。
島のみんなに嘘をついて、橋が架けられると「忖度」したほうがいいのかなとこぼします。
人は一体、何のために生きてるの?とAIに問いかけたサクラ。
AIは乃木坂とアンパンマンの曲に込められた歌詞のメッセージ性をこたえました。
わたしみたいな人間はこの世界で生きていても意味があるの?と問いかけるサクラに、そんなことはないと答えるサクラ。
わたしはみんなに幸せになってもらいたくて私が正しいと思った道を進んだだけ、同期と喜びや悲しみを分かち合いたかった、私と同期には素晴らしい未来が待っていると信じていた”とこぼすサクラ。
サクラは無表情で、自分はこの世から消えたほうがいいのかな?と大きく心がふさぎ込んでいる今の気持ちを吐露。
AIは、それについてはなにもこたえたくない・・・と回答。
サクラが悶々とした絶望的な状況のなか、葵は百合にプロポーズ、百合は出産、菊夫は会社を辞め、故郷のためにボランティア活動を、そして、蓮太郎はすみれと結婚してうまくいっていることを伝えられました。
百合は葵からのプロポーズを断りました。
葵がサクラにまだ好きという想いがあることや、子どもを産んだのは自分の勝手な行動だと話します。
百合は菊夫、葵、蓮太郎らに祝福され、葵もまじえてサクラの祖父が亡くなる前にサクラのことを同期たちに任せるという最後の願いを忘れずに実行することを提案しました。
同期の仲間であるサクラを見捨てないこと・・・。
サクラはその頃、すっかり荷物もなにもかも失った部屋で倒れていました。
そこで、同期の仲間たちはサクラが頻繁にファックスを祖父と送り合っていたことをヒントに、サクラ宛にファックスを送りました。
サクラの心にほんのわずかに活気が戻ってきたのです。
もし、この世界にわたしが生きている意味があるなら、今までの自分に戻ると誓いました。
脇田夫妻が公園でまだ定職が決まらないことで揉めているのを見かけます。
同期の仲間に会おうとした時、隣人の幼い息子、よしきがバイクにはねられそうになったのを目撃し、咄嗟に庇って助けたのでした。
サクラは自力でふらつく体を支え、必死に自宅へ。
しかし、サクラは車にはねられた時点で体に異変が起きていました。
床に転がる同期の仲間との写真を必死に手に取り・・・、意識を失いました。
そして現在の状況で、病院で眠り続けることになったのでした。
専門の病院に移動することの相談など百合たちは医師と話し合わなくてはなりませんでした。
同期のみんなが去った後、サクラの意識がついに戻りました。
最終回ではないものの、来週の展開が待ち遠しい8話でしたね。
同期のサクラ8話感想・見どころ
サクラはたった一人の肉親で唯一の希望の光といえた、祖父の死・・・。
それだけでなく、花村建設で土木部に入り、故郷、美咲島に橋を架ける目標も立たれてしまいましたね。
サクラは出社しようとしますが、のっけからその足取りは重く、通勤途中に建物の写真を撮ろうにも元気がない様子が伝わりました。
悲しすぎる・・・あんなに希望を持ってどんなことでも前向きに取り組んだり、周囲からの偏見にもめげずに、ありのままの自分でい続けたサクラが、もう、すべてを失っている喪失感が否めませんね。
百合がサクラに「ブス」と言ったところ、サクラが百合に、百合がかつてサクラに対して家庭にも職場にも自分の居場所を見つけられずに「夢、夢、夢、夢うるさい!夢があればそんなにいいのか」とあえて暴言を吐いたのもわかります。
サクラがかつて自分と衝突してきたことと同じことをして、サクラの元々あるやる気などを引き出そうとしていたのです。
重度の鬱状態なサクラに、百合や蓮太郎、葵、菊夫の優しさはなかなか響きません。
百合も同級生だけど、「お姉さん」のような態度をとっていて、懸命にサクラの身勝手な行動をやんわりと受け入れて接してきましたね。
でも、元々、短気で感情的な面が裏目に出てしまい、激突。
百合は口が悪いけど根はとても優しい女の子であることがわかります。
菊夫は天真爛漫で相変わらず女の子の気持ちを優先するところが変わっていませんね。
蓮太郎もサクラのようにふさぎ込みがちでしたが、今ではコミュニケーション下手でも必死に桜に言葉をかけたり、やわらかい表情を見せます。
葵は自信家で野心家、でも、親と兄との毒親的な確執を抱えていて、サクラにかつて助けられ、本当の自分を表現することができた人。
会社の後輩が昔のサクラのように忖度しないところがあって、自分の世代と違う彼らとの接し方に悩んでいると話してて、精神的にも、いきいきしていて、大人になりましたね。
サクラの素質を見抜いていた黒川の意外な隠された優しさには胸が詰まりましたね。
こんなに人生に絶望していて、これまでの放送を見た限り、北野桜がまるで別人といってもいいぐらい変貌していてつらかったです。
最後に、「わたしには夢があります」と言って、車にはねられても自宅へふらつく足取りで歩き、必死に同期のみんなと撮った写真に手を伸ばそうとする桜に涙腺が緩みっぱなしでした。
サクラのこれまでの同期たちとの背景や自分自身への葛藤・・・私は生きてていいの?とこれまで以上の絶望を抱えても、ようやく、ようやく、生きる希望を同期達の粋な計らいで見つけようと活気が戻ってきたというのに。
サクラの意識が戻ったラストシーン・・・サクラよ、どうか散らないでほしい、サクラ、どうか大きな桜の木のように生きてくれ・・・!来週もお見逃しなく!