SUITS２０２０ １２話あらすじネタバレ
甲斐（織田裕二）や大輔（中島裕翔）の活躍もあって、「幸村・上杉法律事務所」の内紛は、チカ（鈴木保奈美）の勝利に終わったけれど、お家騒動があったことは他ファームだけでなく、クライアントの間にも広く知れ渡っていたのです。
それを不安視するクライアントのなかには、「幸村・上杉法律事務所」との顧問契約を見直す動きが始まりました。
動画配信サービスを手掛ける「ネットフィルム」の社長、五十嵐（粗品）もその一人。
甲斐に会った五十嵐は、進めていた株式公開と顧問契約の両方を再考したいと言い出します。
天候も把握していないのに、リスクになる波に乗れと言われているようなものだと言葉を続けます。
甲斐のことは信頼しているけれど、今の「幸村・上杉法律事務所」の皆さんは・・・と言いかけて、考え直したいと決断を伝えた五十嵐。
五十嵐は、幸村・上杉法律事務所」との契約をしない意向を考えているのです。
一方、蟹江（小手伸也）もチカから「ステラ証券」が契約を打ち切るという情報を教えられます。
アソシエイトの八木田（坂口涼太郎）がミスをしたせいだと責めた蟹江は、明日までに契約書を作り直すように命じるのでした。
苛立つ甲斐は、遅刻してきた大輔に怒りをぶつけ、やる気がないなら突き落とすとまで言い放ちました。
大輔は甲斐に、祖母の死のことで少し大目に見ていた自分が間違いだったと話します。
その夜、大輔は、元同僚の松井圭介（間宮祥太朗）から、彼が所属しているブラットン法律事務所に来ないかと誘われます。
甲斐が何をしてくれた？個室でもくれたのか？と問う松井（間宮祥太朗）。
その際、大輔は「ブラットン」が他のアソシエイトも引き抜こうとしていることを知ります。
他にも2名引き抜きで、しかも、「幸村・上杉法律事務所」のアソシエイトのメンバーの三上と高木が引き抜かれようとしていたことや、甲斐たちのクライアントまで「ブラットン」は奪おうと企んでいることがわかりました。
甲斐の元で働きたいとブラットンのオファーを断った大輔。
そのことを知った甲斐は、大輔にブラットンの件は自分が何とかしてみせると宣言するのでした。
「ブラットン」はコースタル・モーターズの一件で、甲斐に和解を勧めた弁護士、副島（清水ミチコ）がいる“ファーム”でした。
甲斐とチカは自分達のファームから三上と高木を引き抜こうとしていることを副島に追求。
しかし、副島は怯みません。
その頃、八木田がステラ証券の契約書をきちんと作ったのですが、ステラ証券のクライアントは「幸村・上杉法律事務所」と契約を解除。
そのことでかんかんに怒った蟹江は、八木田のミスだと一方的に決めつけ、彼に解雇を言い渡すのでした。
3600万円の損失を被ったと怒る蟹江。
八木田は高学歴で有能さもあるのにもかかわらず、いつも蟹江に頭が上がりません。
放置できない大輔は、蟹江を問い詰めます。
そこで、蟹江は、「八木田を残しておく条件は、大輔が甲斐の仕事をやりながら八木田のことを管理する」と頼まれるのでした。
八木田の書類など一言一句チェックすることを命じました。
八木田のことを思い、彼が退職することを受け入れるのでした。
八木田は自身の退職を頑なに決めていて、桜井と林という優秀なアソシエイトも、ブラットンに行くことに決まっていたことを八木田から告げられます。
アソシエイトの引き抜きに関与したのは蟹江だと甲斐は察知。
甲斐は怒り心頭でこれまでに蟹江にした行動の数々を伝え、激しい気持ちをぶつけます。
上杉にずっと加担し、代表のチカまでも追い詰めたこと、そして、甲斐自身のことも解雇しようと目論んだことなど次々と蟹江への怒りが蘇る甲斐。
それに対し、引き抜きに手を貸していないと反論する蟹江。
「じゃあなぜ、仲間を裏切って、背中を撃つようなことをするんだ」と甲斐はさらに怒りをぶつけます。
蟹江はそれでも自分を信じてほしいと言いますが、甲斐は「お前とはもう終わりだ。信用できない」と告げ、蟹江の仕事部屋を後にするのでした。
その夜、蟹江は副島とバーで飲み、自分をブラットンで雇ってくれないかと頼みますが、断られてしまいました。
翌日・・・。
副島とネットFILMが関連性が高いことを雑誌のインタビューで掴んだ甲斐はそれを大輔に見せました。
THOTOシネマがネットFILMを買収することも可能性が高いことを探った甲斐と大輔。
五十嵐を訪ねますが、五十嵐は「あなたたちとはもう・・・」と関わりたくないという返答をしますが、甲斐たちは五十嵐を助けようと決めたのでした。
蟹江はチカに、競業避止義務について相談。
ブラットンに転職するのだと察知したチカ。
チカは、昔、上杉に利用されて大事なものを失った過去があることを話し、リハビリのつもりで蟹江にずっとファームでの仕事を続けさせていたと告げます。
「蟹江先生、あなたはシニアパートナーに相応しい・・・競業避止義務は免除するけど私は甲斐とは違う。あなたには辞めてほしくない」
その頃、大輔は、黒崎という男から急に呼び止められました。
黒崎は怜（吉谷彩子）の夫でした。
怜と大輔が浮気をしたことを知っているようで、それが暴力の原因でした。
「怜に二度と近づくな！」と言い、大輔に暴行を加えた後、彼は去っていきました。
蟹江は同じ頃、自分の荷物を抱え、「ファーム」を去る決意を・・・そこへ、暴行を受けた大輔が会社に戻ってきたので、彼の手当てをしました。
蟹江は知り合いから暴行を受けたなら通報したほうがいいと提案しますが、大輔はそのことで警察に通報するほうが時間の無駄と答えます。
蟹江は自分の行いのことで、同僚に軽蔑されていると知りながら仕事を続けたこと、元々、犬猿の仲だったけれど、互いに甲斐とは信頼し合っている部分もあったと口にします。
今の甲斐は、違う・・・と。
甲斐はチカが蟹江をファームに残すことに異論を唱えますが、そこへ大輔が入ってきて話が変わります。
蟹江の協力のおかげで、TOHOTOシネマは別の業務提携を考えていて、副島の妨害を阻止。
副島にそのことを伝えた甲斐は、新規クライアントも獲得することに成功。
その夜、大輔は再び、松井と飲み、松井に八木田のことを頼みます。
八木田の履歴書を見せ、彼の有能な経歴が書かれた履歴書を見せ、八木田の転職問題を解決。
八木田も大輔に感謝するのでした。
甲斐やチカは、副島の背後で動く、上杉（吉田鋼太郎）の動きを感じ取っていました。
甲斐は、チカにファームに自分の名前を入れてほしいと頼みます。
今のファームは変わるべきで、いつまでも上杉の名前を入れておくのはどうかと意見。
それに対し、甲斐のことを評価しているんだけど、甲斐は鈴木大輔という経歴詐称の「爆弾」を抱えた存在がいること、蟹江を精神的に追い詰めたことを口にします。
チカは、「今はファームの名前を変える決断を急ぐ気持ちはない」と返答。
そして、帰り道に荷物を抱えてファームを去ろうとする蟹江を呼び止めた甲斐。
一枚の書類を見せ、それを蟹江の荷物の中に入れた甲斐。
その書類は、蟹江がファームに残れることを意味するのでした。
SUITS２０２０ １２話感想・みどころ
チカの厳しさと内に秘めた愛情、清水ミチコさん演じる副島の策略、蟹江と甲斐の溝・・・今回のスーツは濃厚な展開でしたね。
甲斐は蟹江と信頼し合っている部分も元々、あったにもかかわらず、蟹江が上杉の腰巾着的立場だったことや、中村アンさん演じた玉井の一時的なファームからの追放や、甲斐を辞めさせようと上杉と結託して動いていたことなどを考えると、甲斐の怒りも共感。
ですが、今回は特に、蟹江と甲斐の関係が見ていて切なくて、ハラハラさせられました。
大輔は不倫をしたことで、怜（吉谷彩子）の夫、黒崎に殴られるという痛い目に。
黒崎も呼び止めて暴行を加えるなんてひどすぎます。
不倫が原因で暴行を受けたことを悟った真琴（新木優子）の「塩対応」も、大輔が心配になりますね。
大輔のことが好きだからこそ、大輔の恋の過ちに過敏になってしまうのでしょうが、いつまでも根に持って怒っていて、真琴ももうちょっと大人になろうよって思いました。
蟹江が一度、「幸村・上杉法律事務所」を去ろうとしたけれど、チカは蟹江を信頼していて、ファームでシニアパートナーになれるほどの彼の実力や内に秘めた不器用なところも理解していました。
蟹江がファームを去ろうとして荷物をまとめていた時、暴行を受けた大輔の怪我を手当てしたところは彼の中に優しさがあることが感じ取れてほっとしました。
ラストで、蟹江の一方的な決めつけでファームを去ることになったけれど、大輔の粋な計らいで「ブラットン」に新しい居場所を見つける事ができて良かった！そこが今回の１２話のすくいですね。
チカに「幸村・上杉法律事務所」の名前に自分の名前を入れてほしいと言う甲斐のシーンには、そうなってほしいと私も思いました。
幸村・甲斐法律事務所になったら新生ファームとして今の甲斐たちの居場所はもっとよくなりそうだなって期待。
来週は、伊東四朗さんに安達祐実さん、豪華なゲストと新たな対決に注目！
