うちの弁護士は手がかかる3話あらすじネタバレ
蔵前勉(ムロツヨシ)ら「香澄法律事務所」の面々はテレビの前に集結。
山崎(松尾論)、辻井(村川絵梨)、丸屋(酒向芳)岩渕(日向亘)は大盛り上がり。
「絶対もうやらない」といいながらも、照れくささを隠せない所長の、香澄今日子(戸田恵子)。
所長の香澄今日子(戸田恵子)が情報番組の法律相談コーナーに二出演するからでした。
「ありがとう御座います、私の代わりにテレビ出てくれて」
天野は所長に礼を言います。
堂々と事務所の宣伝までする今日子を称賛する蔵前ですが、この番組は天野杏(平手友梨奈)を売り込むために蔵前が仕込んだものです。
「法律の知識を引け散らかして宣伝するなんて私はしない。」
今日子が杏に腹立たしい気持ちを隠しているのを杏は察せず、「笑っていた」とスルー。
喧嘩しそうな天野と香澄を慌てて引き離す、蔵前。
今日子のおかげで事務所には依頼殺到。
加工アプリで婚活アプリ詐欺に引っかかる者、もつ煮込みを指で突く男などくだらない案件ばかり。
杏と蔵前は特にストレスを感じます。
そして今回の依頼人、10歳の少年、樋口翔(三浦綺羅)がやってきました。
「子供だからジュース、短絡的ですね」
翔はとてもドライ。
翔によると、父が母を殴って警察に逮捕された傷害事件の弁護を依頼しました。
「10歳だと相談できませんか?」
「10万円ほどかかりますよ。」
「お金がないので、これで」と、腕時計を差し出す、翔。
「父はどうなってもいいんですが、僕に迷惑がかかるのは嫌だ。学校で何を言われるか心配です。」
「子供の依頼を親の許可なしに引き受けるなんて許せません」
案の定、却下する、今日子。
そこで、蔵前は、杏と共に、翔の父に会いに行くことに。
杏と共にその父、樋口徹(永岡佑)に面会した蔵前。
「翔が…!あいつ心配してくれたんですか」
「あなたのことはどうでもいいとのことです。」と、杏。
ふと、蔵前は、樋口が日本代表としても活躍したプロ野球選手だと判明。
樋口は2年前に怪我で球団を解雇され、現在は宅配ドライバーと、深夜の工場で清掃のアルバイトをしていました。
野球は社会人チームに入団。
樋口が妻の明乃(野村麻純)に暴力を振るったのは、3カ月前、連れていなくなり、いきなり離婚を突きつけられてきたことから言い争いになったのが原因でした。
「帰って、あなたはもう必要ない」
その言葉にカッとなり、妻を殴ってしまったのでした。
「これなら傷害事件が成立します。」
この件を引き受けることにした杏は、明乃の代理人弁護士と示談交渉に挑みます。
その相手とは杏の姉、天野さくら(江口のりこ)が所長汚務める「天野法律事務所」の弁護士、海藤俊介(大倉孝二)。
明乃は樋口徹が全治1カ月のけがを負わされていたものの、杏は違和感を覚えます。
「前科のある元プロ野球選手の父と、大金持ちの母、どっちと暮らすのが翔くんにとって幸せか」
姉の天野さくらと再会すると、彼女は杏をからかいます。
両親は既に他界しており、腹違いの姉、蘭の存在は杏にとっては、「毒親」的な存在。
「もうまたその顔…あんたって嘘をつく、裏のある顔しているよね。あんた、弁護士向いてないよ。」
一方でさくらは、蔵前にも「あなたの顔、今、表だよね。裏の顔を隠している。」と、観察眼を活かして、毒づきました。
「あの姉妹、親子程年が離れているし、壊れちゃっているのよ」
香澄も、杏が家族との間に溝を抱えていることをよく知っている模様。
その後、示談にすると、父が釈放されることを翔に伝える、杏。
しかし、徹の親権は失われます。
「翔くん、本当にそれでいいの?お父さんと会えなくなるよ。」
「それでいいんです、引退後も仕事と野球に忙しくて、現役時代はほとんど家にいなかったんです。」
「それは翔くんのために、家族の為に頑張ってきたんじゃないかな。」
そこで、翔の母、明乃が怒って、香澄法律事務所に訪問。
「申し訳ございません!私から翔君を呼び出したんです。大切なお子さんを無理やり連れだして、私は誘拐したといっても過言ではありません。」
わざとらしく明乃に謝罪し、彼女の反応を見ます。
「そうですか、翔は俺とは暮らさなくて良いって…」
「示談…になります、それで本当に宜しいんですか?」
「はい。確かに忙しくて、現役引退後もアルバイトを掛け持ちして、翔のためにって思っていたんです。愛情のつもりでした。野球からも、妻からも、子供からも…こういうことって急なんですよね。」
翔への愛情を内面に秘めていた、樋口。
「翔君はどうでもいいって言っていたじゃないですか?」
「どうでもいい、はどうでもよくないんですよ。人は本音を隠すとき、笑うことがあります。」
案の定、翔は父の現役時代の写真を大切に持っていました。
次に、樋口の家を訪問する、蔵前と杏。
すると、現役時代が過ぎてから、明乃が大量のブランドバッグを購入していることを知りました。
樋口徹名義のクレジットカードの明細が。
その頃、明乃は翔の祖父母をまじえて食事。
「あなたはうちの跡取りになるのよ。」
「はい」
明乃は息子に期待していますが、彼女は、樋口名義で樋口のクレジットカードから浪費をしていたのです。
辻井と山崎から、領収書を偽造できる策を知った、杏と蔵前。
なんと、明乃はホストクラブでも浪費を繰り返していました。
ホストクラブに潜入し、ホストに明乃がお金を使ってプレゼントをしている証拠を入手。
明乃が買ったブランドと同じメーカーの指輪を付けていたホストがいました。
その頃、天野さくらは、海堂(大倉孝二)に、杏を泣かせるような仕掛けをすることを指示。
「今日は勝ったか負けたか」を以前から追求するのは、杏への対抗心を常に燃やしていたからでした。
その頃、蔵前と杏は、全治1か月の怪我を負ったにもかかわらず、明乃が翔をそそくさと連れ帰ったことに違和感を覚えました。
なんと、突き飛ばされたのは事実ですが、明乃は樋口徹のしたことをでっち上げたのでした。
香澄今日子(戸田恵子)が裏で根回しをしたことで、樋口は出所が早まりました。
「使えない友達は使えない…使えない友達の輪!あなたが泣いてみますか?」
天野さくらはこの件で憤慨し、海堂に八つ当たります。
いよいよ、杏と蔵前は出所してきた樋口を連れて、親権を獲得すべく、法廷へ。
杏は長年、ホストクラブを利用して不貞行為を繰り返したこと、浪費癖を証言。
「養育と不貞行為は無関係では?」と早速、杏を非難する、海堂。
事務所に一旦戻る、杏と蔵前。
「先生やはり親権は難しいですか?」
「まだ終わっていません」
天野さくらと海堂は、翔に母と暮らしたいと証言させる準備をしていました。
翔は本当の気持ちを隠して、優等生のふりを続けていました。
心のなかではストレスを抱えていたのです。
それを察した杏は、翔の本音を引き出しに訪ねます。
「勝手に僕に会って大丈夫ですか?」
「偶々通りがかりました。あなたに返却するものがありましたから。」
それは現役時代の父、徹のカードと、100万円の腕時計。
「これもういりません」と素直になれない、翔。
「僕、今度の裁判で証言するんです。あの人、いつまでも野球野球っていい年して夢を追いかけて、一人で好きなことをして生きていけばいいのに。僕はお母さんと暮らしたい。」
「本当の気持ちを察してもらえるなんて甘えないで下さい、あなたは笑いながら怒る人ですね、あなたの気持ちを言葉で伝えられるのはあなただけです。」
一方で、蔵前も出所した、樋口をフォロー。
「僕も天職だと思っていた仕事をクビになり、戦力外通告を受けました。あなたにとって本当に諦めたくないのはなんですか?」
「翔です。翔の前でかっこいい父の姿をみせたくて野球を続けてきました。」
「僕の仕事は裏なんです、輝く人を裏で支えるのを大事な仕事だと思っています。これから輝く未来がある翔くんを支えて生きていくのもかっこいいですよ、翔君の夢があなたの夢に。表で生きてきたあなただからこそ、それは面白いと思いませんか」
そして、裁判当日。
「翔…!子供に証言させるなんて何考えているんだよ」思わず、翔の事を思い、怒りを抑えられない、徹。
「僕…は、お母さんは恋人もいるしおじいちゃんとおばあちゃんもいます。僕はパパとキャッチボールがしたい!僕はママの恋人を新しいパパと呼ぶように言われて、ずっといやでした。お父さんは洗濯も苦手だけど、僕にとってのお父さんはお父さんだけなんだ!」
「原告は子供と過ごす時間を確保するために、野球をやめました。被告人の証言は十分考慮されるべきだと思います。」
「どうするのよ、いくらお金かかったと思っているの。パパからお金もらえないじゃない」
明乃は海堂に信じられない言葉を法廷でこっそり口にするのでした。
そして、翔の親権は無事、徹の元へ。
杏と蔵前はハイタッチ。
しかし、天野さくらは妹にまたしてもやられたとばかり悔しさと怒りを抑えきれません。
「困った妹ね…ねぇ、お父さん。あの子をなんとか、弁護士界から退かないと…」
うちの弁護士は手がかかる3話感想・みどころ
妻を殴った元プロ野球選手、樋口。
しかし、本当は誰よりも息子思いの優しい父親でした。
完璧に見えた妻の明乃は、ホスト通いに、ブランドの浪費。
しかも、明乃を殴りつけたことにされて、拘置所に。
表と裏はまさに表裏一体といえるエピソードでしたね。
裏でそれまで、大女優の梨乃を支え続け、解雇された蔵前と、妻子からも、野球界からも追放を食らって、戸惑っている樋口はどこか似ています。
だからこそ、樋口の言葉である、「裏で人を支える」ことが、誰かの未来を支えることになる、それはかっこいい生き方で、面白いってなかなか出てこないですよね。
一方で、杏は子供の翔に対しても厳格ながら、内面は真に向き合う心を持っていると思いました。
「自分の気持ちを察してくれるなんて甘えないで下さい、あなたは笑いながら怒る人ですね。あなたの気持ちを言葉で伝えられるのはあなただけです。」
この言葉の重みが、翔に届き、母親が作る嘘の家族の環境から脱却できてよかったです。
蔵前は頭が切れ、明乃が嘘をついて夫から多額の慰謝料をもらおうと訴訟を起こしますが、彼にはお見通しです。
明乃は家族への思いがなく、翔のことも期待通りに動く存在としか思っていない気がしました。
またしても、親子関係の改善と、温かな一歩を歩み出す依頼人を見届ける、蔵前と杏。
しかし、「天才」の杏に意地でも負けたくないのか、彼女を蹴落としたい姉、さくらが恐ろしすぎますね。
妹をなぜあんなにまで弁護士業界から追放したいまでになるのか…。
どこか、さくらは杏にコンプレックスを抱いているように感じました。
どちらが「表」で、なにが「裏」かで、絆を取り戻すことができた翔と徹親子のキャッチボールする背中を見守りたい3話でした。