ユニコーンに乗って9話あらすじネタバレ
スタディポニーキャンパスのローンチの喜びもつかの間、羽田早智(広末涼子)の口からドリームポニーの買収を持ち掛けられた、成川佐奈(永野芽郁)。
つまり、M&A 誰もが自由に学べる教育環境を整えて、エドテックの向上を目指そうとしているのです。
「あなたはもっと視野を広げられるCEOだと思っていたんだけど」とまたしても佐奈を叱咤する、早智。
自分たちが培ってきた会社を早智の所有物になることに違和感を抱く佐奈。
須崎功(杉野遥亮)と栗木次郎(前原滉)も同じ気持ちであることを確認し、買収の話を断ることに。
恵実(青山テルマ)も、栗木もドリームポニーが早智のおかげで飛躍したとしても、会社を乗っ取られることになるのは良い気持ちがしないとのこと。
一方、父、征一(利重剛)の会社が、顧客情報の流出トラブルに見舞われた、功。
テレビでの報道が佐奈達の目に留まり、心配するドリームポニーの面々。
しかし、佐奈は今は急ぎの仕事がないし、今は功が傍にいたほうがいいとフォロー。
功は思わず父にそっと大丈夫か声を掛け、征一は「功・・・すまない」と口にします。
母からは、学校で息子がいじめられないよう、世間体を気にしつつ、仕事を真面目に頑張ってきたことを初めて聞かされた功。
普段は高圧的な父の内面の優しさを知った彼は、複雑な気持ちに。
後日。
M&Aの件を断る佐奈と功。
そこで、早智は佐奈に、「もっと先の未来の想像はできているの?」と厳しい言葉を再び掛けます。
佐奈の会社に、征一の会社で働く新人、若宮(楽駆)と出会いました。
若宮はあまり業績が伸びないスタートアップ企業が開発した最新システムの導入に悩んでいました。
彼はなかなか社長である征一に受け入れてもらえず、功の方から言ってもらえないだろうかと相談されてしまいました。
ドリームポニーを立ち上げようと躍起していた頃と、若宮の姿を重ねる、佐奈と功。
助けになろうと、あるスタートアップ企業が開発した最先端のセキュリティシステムの導入を提案。
しかし、父に無下にも、安全性を確かめるために、確実性が必要だと却下され、旧態依然とした大企業の姿勢にもどかしさを感じる、功。
翌日。
スタディーポニーキャンパス英語版を望むユーザーの声を聞いて、笑顔が少し溢れるドリームポニー。
今の体制だとここにいるみんなは年を取りすぎていると、海斗(坂東龍汰)。
アプリを必要としてくれるユーザーの期待に応え、さらに、海外のユーザー獲得も目指そうと決める佐奈や功、恵実、栗木、海斗。
佐奈は、早智から「その先のドリームポニーの未来を想像しているか?」との言葉が引っかかります。
2人が小鳥(西島秀俊)の助言もあり、互いの悩みに共通点を見出します。
教育事業に携わり、佐奈のようにどちらも幅広い学びの展開を広げられる事業拡大を考えていました。
早智はあとはCEOの佐奈次第だと言い、遠くでアスレチックジムで遊ぶ息子、玲央(寺嶋眞秀)を、小鳥と見守るのでした。
佐奈はM&Aを勉強し、早智の買収の話を考え直そうと勉強していました。
しかし、栗木だけは佐奈の行動に裏切りを感じて、自分達の手で今の仲間や新人を雇って維持したいと反論。
自宅で、一緒に暮らす功に不満をぶつけた栗木。
功も自身、征一が会社経営で四苦八苦していることをきっかけに、会社を守ることはどういうことか悩んでいました。
栗木は功とも衝突し、3年間、自分と佐奈と功で作り上げてきたものを早智に手渡すことに猛反対。
そこで、図書館で小鳥と共に、会議し、小鳥は今、ドリームポニーの件で、佐奈、功、栗木が真剣に悩んでいるということは、3人とも思いが真摯なことを指摘。
それだけ真剣に悩んでいるからこそ、ぶつかると言葉を続け、佐奈達の成長をフォロー。
そして解決に向けて、功は名案が浮かびます。
そのアイディアに佐奈は半信半疑で、「本気?」と聞き返すのでした。
功は、翌日、征一を会議の前にスタートアップ企業を知る機会として、連れてきました。
彼は、ドリームポニーの社内見学をし、小鳥の有能さや、恵実がリラックスルームで寛ぎながら仕事をしている様子、そして、海斗の頭脳明晰で的確な指示を知りました。
また、息子が小さな居場所で仕事に誇りを持ってやっていることを感じ取ったのです。
お互いが足りないピースを埋め合うことで成長できると自分は思っている、だからこそ、無名のスタートアップ企業のことも知ってほしいと告げました。
また、記者会見で立ち向かう父を見てかっこいいと思った、だからこそ、古臭いなどと会社に理解がない人達を見返してほしいと功は父を思いやりました。
「面白い会社を作ったね、君は」と佐奈に微笑む征一。
そして、功にも、「俺の会社のパソコンにスタートアップ企業のデータを送ってほしい」と気持ちに変化が。
佐奈は恵実、栗木、海斗、功、小鳥を集め、早智の買収を前向きに検討し直し、自分たちだけでは不足しているピースが多すぎる、自分たちの目指すゴールはユニコーン企業じゃなく、全ての人が平等に学べる環境づくりだと言葉を強めた、佐奈。
それでも、M&Aで、栗木は買収されることで自分と功と佐奈で築き上げてきたものが奪われることを嘆きます。
変化を受け入れることに柔軟に対応していき、M&Aのやり方は一つじゃないこと、自分たちに合ったやり方を見つければいいと結論を出した、佐奈。
栗木は泣きながら、佐奈の提案に納得。
小鳥は栗木のようなドリームポニーを愛し、大切にしてくれる人がいて良かったと口にし、和やかな雰囲気に。
そして、佐奈と早智は、買収に双方の同意を元に、新規開拓。
早智は佐奈のことを認めており、大きく次世代のCEOとして、アイディアを展開し、事業拡大を目指すことを発表で宣言。
功は自宅で、征一に他のスタートアップ企業と征一の会社がより良い仕事を一緒にできることを提案。
息子との関係にも良い兆しが見えてきたことで、征一も笑顔で息子と会話ができるようになりました。
翌日。
功はドリームポニーを辞める決意をし、まずは栗木と佐奈に告げました。
「俺はずっと親に言われるがまま生きてきた。佐奈と出会って自分の足で歩いている姿を見てこんな風に生きていきたい、俺だけじゃ見られない沢山の景色を佐奈達と出会って見れた。でも今俺は俺だけの夢を見つけて、父の会社で、大企業とスタートアップを繋ぐ架け橋になりたい。佐奈達と出会えて、成長し、経験を積んだ俺だからこその夢なんだ」
栗木と佐奈は功の意志を尊重。
まずは栗木とハグをし、次に、佐奈にハグを提案するものの、戸惑う彼女に自らそっと優しくハグをする功。
「今までありがとう、楽しかった」
功は新たな新境地へ旅立つことに!そして、佐奈たちドリームポニーも大きく前進。
次回はなんと名残惜しい最終回です。
ユニコーンに乗って9話感想・みどころ
佐奈は早智からドリームポニーを買収することにとても葛藤し、功とは意見が合致するものの、栗木とは功同様、対立。
栗木としては佐奈が、3年間、功と自分と共に築き上げた「城」を早智が取り込む形で買収することに大反対していたけど、気持ちは分かります。
でも、会社の在り方について、次郎ちゃんにはもう少し大人であってほしかったなとも思いました。
会社を守る、何がこの先、ドリームポニーには必要なのか?スタートアップ企業になったらそこで「ゴール」になってしまうのか?その先の目指す軸や方向性を考えて、事業を展開することこそ、真のCEOだと考える、早智の厳しい後押しも納得です。
早智は佐奈の能力を信頼しているからこそ、「あなたはもっと広い視野でみられるCEOだと思っていた」と敢えてプレッシャーをかけるところも、信頼の証ですね。
佐奈だけじゃなく、功もまた前に進むことができて本当に良かったです。
無名のスタートアップ企業に偏見を持つ征一を、あえてドリポ二に招いて、スタートアップ企業とは何なのか?を伝えること、そして、顧客情報が流出して経営に難色を示す征一の企業を救う手立てを一緒に考えることができた進展に、心打たれました。
征一は功に対して、モラハラに近い態度をずっととっていたけど、以前では息子の仕事を少し理解を示し、今度は父の会社の危機を救うために立ち上がる功との関係に良い変化が生まれましたね。
功がスタートアップ企業を理解した征一に、他のスタートアップ企業との連携を取ることで、征一の会社の状況をさらに良くする手助けを提案した際も、親子の間にあんなに温かな笑顔がこぼれて・・・涙腺が。
功は「この家に生まれたからこそ、佐奈達と出会えたからこそ、父と一緒に、大企業とスタートアップ企業を繋ぐ架け橋を作る」という新たな目標と、彼自身が親の敷いたレールに沿って歩くのではなく、自分の力と意志で次に歩きたい道を作れたラストは涙、涙でした。
佐奈と栗木と一緒にハグをするシーンは、これまでの信頼があったからこその名残惜しさと、3人で立ち上げてきたドリームポニーを守り続けてきたからこその感謝の気持ちがいっぱいに込められた優しい抱擁に感じました。
もう、「貧乏少女」ではなくなった佐奈が、CEOとして新たな自分、これからの「成川佐奈」を見つけ出し、功は父との和解と、新たな環境づくりと目標に向けて、舵を取ることになるので、応援していきたい9話でした。
でも一つ気がかりなのが、佐奈が次週、謎の頭痛が!心配する小鳥。
小鳥の温和さと経験豊富な知恵は今日もドリームポニーのみんなを助けてきたけど、小鳥自身も何か別に考えていることがありそうな予感です。