100万回言えばよかった5話あらすじネタバレ
悠依(井上真央)が自分と莉桜(香里奈)、高原涼香(近藤千尋)が写る写真を手にするなか、直木(佐藤健)は突然、苦しみ始めました。
警視庁では、所有地内にカーペットが汚され、直木が胸を刺された事が判明。
直木は悠依がアルバムを覗いた時、胸の苦しみの原因を掴みました。
里親先の広田(春風亭昇太)の家で殺された、直木。
この当時、500万円の大金を莉桜が持っていて、それを渡そうとしたのです。
直木が殺された事件の真相が徐々に明らかになる反面、身体がなくなったら、直木は消えてしまうのではないかと不安を感じる、悠依。
そんななか、悠依が、莉桜(香里奈)に襲われる事件が発生。
彼女は直木の亡くなった背景を知っている模様で、「もう、何も思い出さないで」と忠告します。
莉桜は悠依の首を軽く締める暴力を振るい、突き飛ばします。
幸い、警察が到着する前に、莉桜は悠依を解放。
悠依は直木と一緒に住むはずだった今の家を売却することを不動産会社の阪田に告げました。
直木の葬儀が家族葬で行われるので、遺影の写真を送ることに。
翌日。
譲は、配達員のふりをした男が、涼香の家に侵入。
彼女が、涼香を殺した犯人で、直木の涼香への殺害疑惑が晴れるのではないかと密かな希望を持つ、直木と譲。
その頃、自宅で直木が殺された報道を見ていた、莉桜は謎の男に、協力と自分は一切、何も話さないことを伝えるのでした。
直木の葬儀当日、不安を抱える悠依を励ます、宋(シム・ウンギョン)。
葬儀の途中、思わず献花できずに、直木を探しました。
直木は口笛を吹いて自分がここにいることを彼なりに伝えました。
直木の葬儀が終わって、落ち込む悠依を励まそうと、譲(松山ケンイチ)を通して、デートへ。
そのデートは悠依が、莉桜と涼香と子供時代に行ったあの遊園地。
直木が後ろで見守るなか、悠依と譲はクイズに参加。
司会の男(守田日和)が盛り上げるなか、譲は直木に悠依との思い出を聞きながら、カップルのフリをして回答。
ついに空気清浄機をゲットした悠衣と譲。
憧れの夫婦がいてと言って、里親時代に広田美貴子(桜一花)と広田(春風亭昇太)のネックレスのエピソードがきっかけだと話しました。
自分が里親に育てられたことは伏せた上で、美貴子が広田からもらったネックレスの話を聞いて、昔から理想の夫婦が知人にいたと思い返すのでした。
クイズが終わって、アイスクリームを食べていると、直木が悠依と譲がカップルのように良い雰囲気なことに嫉妬。
譲は「高いところが苦手」と偽って、悠依と直木が観覧車に乗れるように気遣いをみせました。
「空から見ているなんて嫌だよ、この空間に今、一緒にいるんだよね。このまま消えちゃったりしないでね」
直木は思わず悠依の言葉にやがては訪れる切なさを感じ、口笛を吹きます。
直木もついてゆくように同行するのですが、直木は観覧車で意見が食い違いました。
自分がいずれは身体が消えてしまうこと、悠依を不安にさせていることで焦りを感じていました。
譲の身体を借りて、悠依と喧嘩になってしまいます。
それは、お互いの立場による違いでした。
「だめだよ、このままの状態が継続するわけがない」
「私は直木とあの部屋で暮らしたい。私達にこの先はある」
「俺は望んでいない、あの部屋でずっと暮らすよりも、俺たちにこの先はない。俺はもういないんだよ。俺はもういない」
「やっと話せるのにいうことはそれ…ごめん、ごめんね。でも私が聞きたかったのはこんな言葉じゃない」
直木と喧嘩したことや直木が譲の身体を借りたことを謝る、悠依。
しかし、直木とは仲直りはしない、この先も直木の事を思いながら、直木と「2人」で生きていくと決意する、悠依。
ふと、気持ちが落ち着いた莉央桜は、子供だった当時、悠依と莉桜は喧嘩したことを思い出しました。
莉桜の当時の様子に違和感を覚えていた悠依。
子供時代、莉桜(安斎星来)は誰かと電話をしていて、悠依は涼香は「グーミー」というニックネームを持つ危ない男の車に乗り込みました。
「あんたはこっち来ないで」
莉桜は当時も、悠依に同じことを発言していました。
子供に手を出してもおかしくない危険な男と10代から絡んでいた、莉桜と涼香。
素直で心優しい悠依を知り、大人になって再会してからも、莉桜は「こっち来ないで」と言ったのです。
「莉桜さんが10代の頃からつるんでいた男…車、金…。それを暴くのはとても残酷な事です。どんな理由があっても、あなたの命を奪ったことは許さない」
譲は莉桜と涼香が10代から「グーミー」というグミを食べる男を通じて、売春をしていたかもしれないことを察知。
その頃、ハンドメイド教室で10代の女の子たちに教えている中年の講師の女性(神野三鈴)。
しかし、彼女たちを駅まで送るように講師はある男に伝えました。
その男は、莉桜と一緒につるんでいる武藤でした。
悠依はその夜、直木が生前、自分に大切なものを隠していたことを思い出して、宋に電話。
それは、悠依がつけている彼女の名前のイニシャル「Y」がついたネックレス。
「私は直木と一緒に生きていく」
「俺は、成仏する方法が知りたい。悠依には新しい人生を生きていってほしい」
直木は昌通(板倉俊之)に接触し、自分が成仏することで、悠依の幸せを願うのでした。
そんななか、莉桜の元に元夫(長谷川初範)から連絡が届きます。
莉桜宛てに悠依からの手紙が届いていました。
100万回言えばよかった5話感想・みどころ
直木が悠依に唯一、口笛を吹いて、自分の存在を伝える場面は心が押しつぶされそうになるくらい切なかったです。
悠依に「鳥野直木」という存在に縛られず、新しい人生を歩んでほしいという直木の優しさがなかなか伝わらないもどかしさも感じました。
悠依は直木と一緒に生きてゆくつもりだけど、幽霊である自分の存在に囚われ続けてるのはどうかなと思う直木の気持ちに共感。
「俺はもういないんだよ」という言葉がとてもとてもつらい。
身体がなくなって、悠依を見えないかたちで見守ることしかできない直木の葛藤、また、葬儀場でも献花できないくらい、まだ、直木のことが心残りの悠依の複雑な心情に胸が痛みました。
莉桜は悠依に「こっちに来ないで」と言った言葉の重要性。
中学生当時だった、悠依と、年上の高校生の莉桜と涼香。
微笑ましく遊園地で遊んでいる女の子と思いきや、莉桜は既に10代から危ない大人との繋がりが大きい闇深さ。
それが大人になってからの、莉桜と涼香の関係にリンクしているのは明白。
悠依の素直で真っ直ぐな性格を知っているからこそ、あの当時と同じように、巻き込みたくない、自分とは関わるなと拒絶したのだと思います。
想像したくないけれど、恐らく、「グーミー」と莉桜と涼香からコードネームで呼ばれていた運転手の男は…口元の形からして、池澤なのかもしれない気がしてきました。
子供食堂をやり、直木と悠依にとっては信頼できる知人。
しかし、その優しい笑顔の裏では、悠依が知らない、莉桜と涼香だけが知る池澤の別の顔があるのではないか?とゾッとしています。
莉桜と涼香の少女売春に携わっていると思われるもう一人の疑わしき人物は、小学生から中学生の女の子たちにハンドメイド教室を開く講師の女性(神野三鈴)と、その息子。
息子のほうは莉桜の関係者なので、直木と涼香が殺される前後の過去がますます、怖すぎますよ。
真実に直面した時、直木と悠依それぞれの決意も気になるし、何よりも直木が里親家庭の広田家で殺されてしまった日までに起こった予測不能のミステリーが来週も待ちきれない5話でした。