10の秘密1話あらすじネタバレ
建築検査会社勤務の、白河圭太(向井理)は14歳の娘、瞳(山田杏奈)と2人きりで暮らしています。
元々は優秀な弁護士の妻、仙台由貴子(仲間由紀恵)がいましたが、蒸発して家出。それ以来、シングルファザーとなった白河は、多感な時期である杏奈と良好な関係を必死に築いてきました。
ある日、いつも通り平穏な日常が訪れるかと思いきや、瞳が誘拐されたことをほのめかす何者かからの連絡が圭太に入ります。犯人と思わしき人物は、瞳を誘拐したことと、3日以内に元妻、仙台由貴子を探すよう、圭太に電話越しに指示。その後、半信半疑の圭太は瞳と連絡を取ろうとしますが、繋がりません。
すぐさま、由貴子にコンタクトを取ろうとしますが、由貴子は数日前に弁護士事務所を退職していました。由貴子の元上司は、クライアントの宇都宮竜二(渡部篤郎)への対応に追われていて多忙な様子です。
ただでさえ、娘の身の安全が心配でたまらない圭太ですが、瞳についても信じられないことが明らかになっていきます。瞳は学校にろくに登校しておらず、部活動も塾も辞めていたというのです。そんなことはありえないと今まで思っていた圭太。やがて、瞳を救うには、由貴子を見つけ出すしかないと確信した圭太は、由貴子のクライアントで現恋人の竜二と接触することに成功しました。
そこで、由貴子が暮らす高級マンションへ急ぐのですが・・・。
いっぽうで、圭太の近頃の異変を感じ取り、彼を気にかけてくれる保育士をしている彼の幼馴染、石川菜七子(仲里依紗)。圭太は後日、菜七子にこれまでのことを打ち明け、力になってもらうことに。一緒に警察へ向かうのですが、2人のことを物陰から観察するように覗く怪しい男が・・・。
秘密を抱え過ぎた人間はいつか殺される・・・。
意味深なテロップと共に由貴子は、矢吹という今にも自殺しそうな男を引き止めています。
矢吹はこの物語のキーとなる、手帳を握りしめたまま、工事中のビルの上から落下しました。
同じころ・・・。自宅で、瞳という14歳の一人娘の夕食を作る圭太。
圭太は部活から帰宅した瞳と食事中に穏やかな会話をします。瞳はジュリアード音楽院での経験が高い講師のレッスンを受けたいと圭太に申し出ました。習い事をしている瞳は父、圭太にそのレッスンを受ける事を許してもらえました。
圭太はふと、娘との団欒の途中で、冒頭に登場した妻、由貴子のSNSを見ます。由貴子は贅沢な暮らしを楽しんでいて充実してみえました。
瞳も由貴子のSNSを見ていて、由貴子と圭太が離婚してから、母に対して思春期特有の反抗心を抱いています。”あんな人今はもう家族じゃない・・・とひねくれたように呟く瞳。
家の手伝いをしたりなど本来は真っ直ぐな良い子であるはずの瞳ですが、幼き頃に圭太と由貴子が離婚した時、「仕事に母親業に妻、もう耐えられない、もっと上を目指したい」と吐き捨てるように出て行った由貴子の様子がトラウマになっているようでした。
翌朝、建設会社でいつも通り働く圭太。その時、「由貴子を探せ、瞳は預かった」と不吉な電話が圭太にかかってきました。瞳が圭太に助けを求める声も犯人からの電話に入っていて、圭太はただ事ではないと慌てて車を走らせます。
直ぐさま圭太が向かったのは、由貴子の仕事先である国際弁護士事務所。
由貴子なら、先週退職したと松島という代表から開口一番に言われた圭太。由貴子は会社に一本電話連絡を入れて突然、仕事を辞め、消息もつかないとのこと。
奥の部屋には由貴子のクライアントだった、宇都宮が。
由貴子の会社を後にした圭太は、瞳の学校に連絡しますが、瞳は学校をさぼりがちで部活動すらまともに活動していないとのこと。そこで今度は、幼馴染で、瞳と自分をよく知る保育士、菜七子の家を尋ねました。
菜七子は勘が鋭く、瞳に何かあったと直感し、圭太から事実を引き出しました。
圭太は菜七子と警察に向かいます。すると、瞳から連絡があり、「誘拐は嘘、しばらく家に帰りたくない」と言ってきます。
圭太はどうしていいか分からず、瞳とこれまで健全な関係を築いてきたつもりが、なぜ、このようなことに・・・と頭を悩ませます。
圭太は帰宅後、菜七子に付き合ってもらい、瞳が自分に隠していることを探るため、瞳のスマートフォンからSNSに瞳が圭太に言えないことはないかと疑います。
そこで、瞳のSNSを由貴子の誕生日の日付を入れてロック解除させて閲覧。瞳は父、圭太の事を信用できないこと、母親はセレブだから相談できないと書き込みを綴っていました。
また、圭太はその中で大人が行くジャズバーのピアニストの男と知り合いでした。瞳はそピアニストとセッションすることを望んでいました。
すると、誘拐犯と思わしき男から連絡が。瞳は誘拐されていること、警察に連絡したことがばれていること、そして今、圭太と菜七子が一緒にいて、瞳の誘拐に動揺を示していることも既に見破られていました。
誘拐犯は、菜七子と圭太が瞳のSNSを瞳の寝室で探していた頃、圭太の家の前にいて、電話をしながら家の様子を窺っていたのです。
由貴子をなんとしてでも探す・・・それ以外、瞳を救う方法がないことを悟った圭太。由貴子が圭太と別れてから住んでいるはずの高級マンションへ行き、由貴子と連絡が取れないことをエントランスに伝えますがなかなか通じません。
そこへ偶々通りがかった由貴子の元クライアント、宇都宮。宇都宮は圭太と別れてからの由貴子の現恋人。由貴子が華やかな生活に見えて、仕事一筋で、SNS上に上がったセレブ生活は嘘だったと伝えます。
由貴子は督促状が送られてくるほど実際はセレブとはかけ離れた生活をしていて、パーティでもお酒を一口も飲まずに、会社に戻っては仕事に明け暮れていたのです。
宇都宮の協力的な態度に少し救われた圭太ですが、圭太はふと、由貴子が自分との間にあった家が何らかの事情で火事になった過去を思い出します。”由貴子、お前、「あのこと」で脅されていた?”圭太の意味深な呟き。
圭太は由貴子の身辺を調査。スマホに映る由貴子の写真を見せながら、実家のアパートへ向かいます。そのアパートは既に住んでいた人が死んでいるか退去したかだと近所の人に言われました。
次に由貴子が自分との結婚の挨拶に訪れた定食屋を尋ねます。由貴子は母親や地元に関して嫌っていて、特に家庭環境に何かしらのトラブルがあったことをほのめかす店主。
由貴子はあんなに地元も母親も嫌っていたけれど、ふと、突然帰ってきたことを伝えます。また、由貴子が闇金から借金をしていたことも知りました。
由貴子がお金を借りていた人物、永盛と接触。永盛は「由貴子は危険人物、タワーマンションにも本当は住んでおらず、高級車もレンタカー」
ふと、由貴子がかつて自分に、「上に行きたい、誰にも馬鹿にされないほど恵まれた暮らしをするには上に行くしかない」と交際していた頃から上昇志向の高いことを思い出しました。
瞳を助けるために由貴子の身辺を引き続き調査して由貴子の行方を追う圭太。そのなかで、菜七子とも連絡を取り合うことに。
圭太が帰宅すると、真衣を連れた菜七子がいました。真衣に瞳の様子は変なことはなかったかと聞く圭太。
既に、真衣は、菜七子にだけ、瞳がSNSに載せていた「翼」というピアニストについて既に話していました。この「翼」にはなんでも相談できること、瞳と翼がいるジャズバーには一度も行ったことがないこと、さらにもっと重要なのは、瞳は圭太が自分に隠し事をしていて、それを知りたくて、由貴子とひっそり連絡を取っていたとのこと。
真衣を家に帰してから、菜七子は圭太に、「翼」が働いているお店に心当たりがあるからこの件は自分にまかせてほしいと伝えます。
菜七子が瞳が知りたがっている、「圭太にまつわる秘密」について追及。その秘密は、圭太と元妻、由貴子しか知らない事実。瞳のために隠さなくてはならない忌まわしい過去のようです。火事になったとある家に纏わることで、その家が関係しています。「この秘密、墓場まで持っていける覚悟はある?」とかつて由貴子に追及されたことも。
菜七子に、由貴子しか知らないある秘密について圭太は口を閉ざしてしまうのでした。
その頃、瞳は誘拐先でマスクを被った男、二本松からインスタントピザの食事を提供されていました。二本松は圭太にずっと瞳を誘拐したと連絡をし続けてきた犯人です。
部屋に監禁されている瞳は、二本松に「逃げ出したりすれば両親を殺す」と脅されていました。
同じころ、宇都宮は、仙台由貴子のことで上司の長沼(佐野史郎)から由貴子は危険人物で、「多くのことを知り過ぎた」と長沼は意味深な発言を。
その後、二本松は裏で糸を引いている人物に連絡を取ります。長沼と二本松は瞳の誘拐に関して繋がっている節がみられました。
ようやく由貴子と連絡が取れた圭太。由貴子から電話が非通知でかかってきてたのでした。
由貴子は自分が一人で瞳を助けるつもりだ、犯人に心当たりがあり、犯人たちの本当の目的は由貴子自身だからだと圭太に電話口に話す由貴子。
しかし、由貴子は圭太には今回のことは無関係だ、自分が単独で動くと答えます。
圭太は由貴子がただならぬ危機的な状況にあると察知し、瞳の母でもある由貴子が、誘拐の件で命の危機にさらされるのはつらいと訴えます。
電話越しにやり取りして、苛立ちを感じる圭太・・・と、顔を上げると、由貴子が携帯電話を握りしめて向かい側に立っていました。次回2話!瞳の救出に向かうべく、圭太は菜七子の協力もありながら行動に出ます。そして、ついに犯人に辿り着きそうな展開・・・次回もお見逃しなく。
10の秘密1話見どころ・感想
14歳のごく普通の愛娘との親子2人暮らしのはずが・・・妻、由貴子(仲間由紀恵)にも、娘、瞳(山田杏奈)にも圭太(向井理)が知らない秘密が隠されています。
今作の脚本を担当しているのは、後藤法子さん。ヒット作に映画化・アニメ化されて話題を呼んだ「僕だけがいない街」など。どんなサスペンスストーリーを生み出してくれるのか期待です。
10の秘密の製作発表会見が某所で昨今、行われました。そこで、向井理さんと、仲里依紗さんが自身の役柄について意味深な発言を!
向井さん演じる圭太は、“裸足のシーンが多く、裸足で走る場面が多かったり、主人公だからといってヒーローではない”さらに、保育士で圭太の幼馴染として圭太と娘の瞳をずっと見守ってきた理解者のはずの仙台菜七子については、“当初は親しみやすいキャラ、でも一番怖い役“とのこと。これは楽しみですね!
また、視聴者さん達の間では、SNS上で、本作の主題歌にも注目が集まっています。その主題歌「BL」を担当するのは、音楽グループ、女王蜂。
昨年、映画「貞子」の主題歌を手掛けたことも記憶に新しいですね。女王蜂のメインボーカル、アヴちゃんはドラマについても、「登場人物の誰一人として視聴者の思い通りにならない、裏切ってくるというよりも全員が物凄く強かでか弱いところがある」とコメント。主題歌を担当する女王蜂も猛プッシュ!
「女王蜂」のオープニングがインパクトありましたね。これから展開されていくストーリーにハラハラドキドキが止まりません!オープニング、合っています。
冒頭のシーン・・・物語のキーとなりそうな、手帳を握りしめた、矢吹いう男と由貴子との緊迫した屋上のやり取りが印象的でした。このシーンが今後の「秘密」を握る名場面といえましたね。
瞳は優等生のはずが、瞳の同級生、真衣も、担任教師も瞳は学校を休みがちで、部活動のヴァイオリンにすら精力的に活動していないと信じがたい事実の数々でしたね。瞳がこのような行動をとるのは母、由貴子との溝からの圭太への反抗心なのか?それとも、誘拐と関係しているのでしょうか・・・。
瞳はやはり誘拐されていて、犯人から二度目の連絡があった時はひやっとさせられましたね。
圭太の前では笑って普通の子の顔をしていましたが、圭太にも由貴子にも誰にも言えないことを一人抱え込んでいる寂しさが感じられますね。
由貴子と圭太も二人の間に家が火事になったことで起きた「ある秘密」がありましたね。圭太と由貴子はごく普通に結婚して瞳を授かったのではなさそうな感じを匂わせていると思いました。
由貴子と圭太だけが知る「秘密」、そして、由貴子が圭太と結婚する以前に、冒頭で、自殺する矢吹を止められなかった過去が関係しているようですね・・・由貴子が仕事上で取り返しのつかないトラブルに次々と巻き込まれていたことから今に繋がっているんですね。
10年前に由貴子と圭太に何があったのか・・・圭太に協力的な態度をとりながら、上司の長沼と由貴子が「多くのことを知り過ぎた」と瞳の誘拐に至るまでの経緯のようなことをほのめかす宇都宮。彼らの闇がある由貴子との関係にも今後、注目したい1話でしたね。