3年A組 ー今から皆さんは、人質ですー 第1話
放送日:2019年1月
日本テレビ日曜ドラマ
第1話あらすじ
3月10日、卒業式の10日前の出来事。
半年前に3年A組の担任となった柊一颯(菅田将暉)が突然、「今から皆さんは人質です。俺の目的が達成されるまで、みんなにはこの教室にいてもらう」と宣言する。
生徒達をやっつけ、現実を知らしめる為に爆弾を爆破させてガレキで行く手をふさいでしまう。
「こんなことになった理由は何か?」と生徒達に問う柊、正解は景山澪奈(上白石萌歌)の自殺だった。
なぜ澪奈が自殺したのかを8時までに回答しなければ1人死んでもらうと宣言し、回答者にが学級委員の茅野さくら(永野芽郁)が選ばれた。
その理由は澪奈が水泳の全国大会に出場するほどの実力の持ち主で、その全国大会でドーピング疑惑が発覚したことが原因じゃないかと意見が出る。
しかし、3年A組で澪奈がいじめられていたことをさくらは話し出す。
それでもなお澪奈の悪口を言い始める生徒達に、さくらはブチ切れて男子生徒にケリを入れる。
でもこれは不正解だったから間違えたさくらが死ねばいいという雰囲気の中、最初の犠牲者は中尾蓮(三船海斗)だった。
柊はSNSで生徒をひとり殺したこと、1人100円ずつの寄付を要求する。
教室に閉じ込められる生徒達
柊先生はちょっとひ弱な役どころなのかと思いきや、いきなりぶっ飛んだアクションと狂気的な展開は衝撃でした。
突然一方的に閉じ込められたら生徒達が怒るのも当然で、この状況を信じられない気持ちもよくわかります。
視聴者ですら、ドラマが始まってすぐのこの状況についていけてないかもしれません。
甲斐役の片寄涼太さんが普段音楽番組で観る印象でしかありませんが、やはり演技力に欠けるような気がしてしまいました。
クラスの不良役というのには迫力が足りないように思いました。
今田美桜さんの出演も期待していたんですが、今回の役どころは髪型がいまいちなのと明らかに意地悪な女ボスっぽい感じだったのでちょっとガッカリでした。
でも、刑事役に椎名桔平さんや大友康平さんが出演されているのは知らなかったので嬉しかったです。
数々の疑問
最初に思うのは、何故こんな大規模な立てこもりをしたのかということです。
しかも、自分で警察に電話をして公表しているのも疑問に思います。
景山澪奈の自殺の真相を知る為だということですが、澪奈と柊はそこまで出来るまでの関係だったんだろうと予想しました。
例えば身内とか恋人のような関係で、年齢的に親子というのはないかなと思います。
ずっと怖いばかりのシーンではなくて、電気ドリルのくだりや田辺誠一さん演じる武智先生の面白いところが楽しくて良かったです。
ずっと恐怖シーンばかりだと飽きてしまうし疲れてしまうので、こうした面白い部分ももっと入れてほしいなと思いました。
他にも、もし閉じ込められてしまったんなら食事はどうしているだろうとか女子生徒はスカートで寒そうだなとかどうやって寝ているんだろうとか、素朴な疑問を抱きました。
澪奈とさくらの関係
2人の関係がわかる回想シーンがありましたが、香帆は何かを隠しているのかと思いましたが、ただ単に澪奈を取られたような感じで嫌だったのかと思います。
澪奈がくれた手紙は明らかに澪奈がさくらのことを想って嘘を書いたんだとすぐにわかりました。
もちろんさくらもわかっていたはずです、でも自分もいじめられるかもしれないと思って気づかないふりをしてしまった気持ちはとてもよくわかります。
誰もがこのさくらの状況は共感できたんじゃないかと思います。
さくらがブチ切れて「ふざけんじゃねー」と蹴っ飛ばすシーンは、思わず泣けてきてしまいました。
なかなか「私のせい」だと認めることはとても勇気が必要なことだと思うので、澪奈のおかげでさくらが強くなれたことがとても嬉しく思いました。
最初の犠牲者
警察が侵入しようとしてしまったことから、ひとり犠牲になってしまうことになりました。
でも、結局はさくらの答えも間違っていたと言っていました。
でも、間違いではなく数ある自殺の原因のひとつではあるんじゃないかと思います。
最初の犠牲者が出る時に「さくらが間違えたんだから、さくらが死ねばいい」という雰囲気はとてもリアルでゾッとしました。
自分もあの中にいたら何も言えなかったかもしれません。
そのあと、先生が泣きながら生徒達を罵倒するところはとても良かったです。
最初に殺された子ですが、本当に殺されたわけじゃないように思います。
すんなり殺されてしまったし死に方がキレイで、刺した箇所も少し不自然な血だった気がします。
これはアクション俳優を目指していた柊が小道具を持ち込んだのではないか、そしてその最初の犠牲者の子は柊の協力者なんじゃないかと予想します。
そもそも全く関係のないような子を真っ先に殺してしまうなんて、あまりにも残酷すぎます。
バトルロワイヤルや悪の教典などの他の作品とかぶる印象はありますが、続きが気になる中毒性のあるドラマだと思います。