3年A組 ー今から皆さんは、人質ですー 第6話
放送日:2019年2月
日本テレビ日曜ドラマ
第6話あらすじ
教室内に生徒を集めて「信じる信じないゲームを始めよう」と告げる柊(菅田将暉)。
フェイク動画を依頼した人物が魁皇高校の教師の中にいるということから、その犯人は誰なのか夜8時までに名乗り出なければ教室を爆破するという予告をする。
再度、生徒達の携帯を回収するが結城美咲(箭内夢菜)だけは隙を見て携帯を取り戻します。
犯人の教師だ誰なのかを推理し始めると、元水泳部だった水越涼音(福原遥)はまだ部活をしていた頃に顧問の坪井先生(神尾佑)にひどい仕打ちをされたと語った。
その事実と犯人は坪井だと語った動画ををマイボイに投稿するよう、美咲に頼んだ涼音。
一方、郡司(椎名桔平)は柊が以前アクション俳優をしていたが、ガンの為に続けることが出来なかったという事実を知る。
実はその事務所の社長が相楽文香(土村芳)の父である相楽孝彦(矢島健一)だということが判明、柊は用意していた火薬などは孝彦の協力があって得たものだったと繋がった。
そして涼音にひどい仕打ちをしたとされていた坪井先生は、実は涼音の病気の事実を知って水泳を続けられないと医者から聞かされたから、諦めるように仕向けたことだったのだ。
涼音はネット上に動画を投稿したことを激しく後悔するが、柊が事前に動画をあげるのを防いでいた。
安堵する涼音、柊はそんな涼音の胸ぐらを掴んで激しく怒り、その光景に号泣する涼音と生徒達は柊の言葉に胸を打たれたのだった。
犯人が名乗り出なかったので教室を爆破しようとする柊だったが、爆破したのは隣の教室。
最初に話していたゲームは、柊が眼鏡を外した時は本心じゃないという意味。
柊は名指しで武智先生の名前を呼び「いよいよ追い詰められましたよ」と告げるのだった。
犯人探し
生徒達が久しぶりのお弁当、久しぶりのシャワーで喜んでいる姿を見てもう安心だなと思いました。
ネットでも散々お風呂とかを心配する声が挙がっていたので、トイレで歯磨きをしたりメイクをしたりするシーンもあったので、かなりネットの声を意識しているんだなと感じました。
そして、いきなりの信じる信じないゲームは全く意味がわかりませんでした。
犯人探しが始まって、さくらのプロレス好きの小ネタが入りましたが、もしかしてこれも何かの伏線のようにも思います。
武智先生を生徒達は疑わないんだなって、ちょっと意外でした。
視聴者からすると、真っ先に疑いがかかったのが武智先生と坪井先生でした。
涼音の話から坪井先生はひどすぎるなって、あれは完全なパワハラでしょう。
しかし、涼音も結構なヒステリックな女子で怖いなと思いました。
自分は気に入られてたと思っている辺りも、女子に嫌われる女子だなという印象です。
犯人探しで生徒達が話し合いをするシーン、前回のメインだった唯月もすっかり普通に喋ってて、ちょっと不自然さを感じました。
ガルムフェニックスと柊
第1話からずっと小出しにしていた特撮ヒーローものの映像、そして最初に柊が話していたアクション俳優を目指していたという事実もありました。
それがここでやっと何だったのか理解できた気がします。
以前、アクション俳優をしていたが病気で断念してしまったのは、きっととても辛かったことでしょう。
その事務所の社長が文香の父だったとわかり、社長は柊の協力者なのでしょうか。
文香はこの事件をやめさせようとしていましたが、それをいつも父親は遮っていました。
ということは、父親はやはりこのまま柊に真相を掴んでほしいからなにか協力しているのでしょう。
そこで、そうやく柊の病気は癌だとわかりました。
これはもう最終回には柊は亡くなるという展開になる確率が高くなったように思います。
一方、涼音は動画を撮らせて投稿させようとしていました。
イマドキの高校生ってこんなにも陰険で悪質なのかと恐怖を感じました。
美咲もスマホ依存・SNS依存という印象で、イマドキの若者を演出しているようでした。
坪井先生が涼音にした仕打ちの真相
ネット電話が繋がって自分で説得しろと涼音を呼んだ柊でしたが、この時の涼音の偉そうな態度はまさにリアルで腹が立ちました。
いつもは彼氏の前で可愛らしくしているわりには、この態度はちょっと有り得ないと思います。
そこからネット電話で坪井先生を責め立てるところ、演技が上手でついつい見入ってしまいました。
そして、ついに真相が明らかになりました。
今回は前回の唯月に比べて、怒り方がとても激しかったので驚きました。
あんな辞めさせられ方をされたら涼音が恨んでしまうのも無理はないと思いましたが、あれは先生も悪いと思います。
高校生にもなれば病気のこともキチンと話せばわかる年頃です。
どうして素直に話さなかったのか、それにしてもあんな傷つけられる辞めさせられ方は酷すぎます。
でも、それより真相を知ったあとの涼音に腹が立ちました。
事の重大さにわかっておらず、ただ「どうしよう」「良かった」で済む話ではありません。
あれはあの場で柊がガツンと言わなかったら、また同じことを繰り返すでしょう。
菅田将暉さんの演技が素晴らしすぎて、とても言葉が響きました。
涼音の泣いている姿も恐怖に怯えて返事もできない感じとか、とってもリアルでした。
あそこまでしなくてもいいのに・・・とも思いましたが、ここまでしないとわからないのかもしれません。
柊が涼音を説教しているシーンでの他の生徒達の泣いている姿もとてもリアルだったのが印象的でした。
これはもしかしたら菅田将暉さんのアドリブでこんなに攻撃的な演技をしていて生徒達はその演技に圧倒されて、恐怖で泣いていたのかもしれません。
美咲の怯えて泣いている表情とかも凄くリアルでした。
犯人が発覚?
教室が爆破され、でもドラマ序盤の信じる信じないゲームが続いていたことに「なるほど」と伏線回収にスッキリしました。
柊が犯人を名指しで武智先生と言っていましたが、これは真実なのでしょうか。
でも、ドラマ内で「やけに冷静ですね」と五十嵐に言われていた武智先生。
「こんなの何の証拠にもならない」という言葉が、意味深に聞こえました。
このまま武智先生が犯人だという流れになるのが自然かもしれませんが、ここからまだどんでん返しがあるように思います。
今回はまさに今の現代を生きている人に伝えるべき内容だとしみじみ思いました。
今はなんでもSNSにアップしてしまって、すぐに拡散されてしまうのが日常茶飯事なのでしょう。
その恐ろしさをわかっていない人達が多すぎて、少しでもそんな想いが伝わる回になれたら良いなと思います。
菅田将暉さんも、演技も含めてリアルな感情で視聴者に気持ちを伝えたいというのが伝わってきたような気がします。