大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜1話あらすじネタバレ
久世(佐藤浩市)が選挙カーに立ち、自民党の長谷川こうめいを紹介しました。
間もなく、久世はスナイパーにより、襲撃され、大混乱が起こりました。
捜査一課では、佐倉大が事件について説明しました。
「狙撃地点は、50メートル先の雑居ビルの屋上と思われます」
「現場から2キロ離れた路上で逃げた車種と合致するバイクを発見しました」
「青柳、犯人の行方はどうなってる?」
そう問いただすのは捜査一課長、八重樫雅夫(遠藤憲一)。
「バイクの乗り捨て場周辺の防カメ映像をSSBCに確認させてます」
警視庁捜査支援分析センター、通称SSBC、防犯カメラ映像の収集分析やスマホ、パソコンのデータ分析、容疑者のプロファイリングなどを行い、あらゆる操作を支援する部署です。
そこに新設された、SSBC強行犯係は、殺人、強盗、放火、などの凶悪事件を担当する捜査一課を専門に支援する別の班で久世俊介内閣官房長官(佐藤浩市)襲撃事件の犯人検挙にも貢献した実績がありました。
機動分析担当、伊垣修二(大森南朋)をはじめ、木沢理(伊藤淳史)、技術支援、光本さやか(足立梨花)、情報支援担当、仁科瑠美(丸山礼)、そして、機動分析担当、小山田勝也(高木雄也)、城慎之介(野村康太)らが所属するSSBC強行犯係に、元外資系証券会社のファンドマネージャーで、「国家公務員総合職中途採用試験」に合格した、名波凛太郎(相葉雅紀)が配属されました。
その頃、SSBC強行犯係の機動分析担当、伊垣修二(大森南朋)は、バイクが乗り捨てられた場所の近隣住民に聞き込みを行っていました。
「お忙しいところ申し訳御座いません。警視庁の伊垣と申します」
「警察?」
訝しげに彼を見るのは、大崎圭祐。
「こちらに防犯カメラ御座いますよね?今日1時から2時にかけての映像を見せていただき」
「切符切られたんだよ。一時停止しなかったってお巡りが、ちゃんと止まったんだよ俺は!」
SSBC強行犯係では防犯カメラの映像を頼りに、手掛かりを探していました。
「係長」
「一課に連絡」
そして、被疑者、橋本礼治は、青柳と佐倉によって身柄を拘束されました。
「橋本礼治だな?」
「待て橋本」
「確保」
間もなく、一課長の八重樫が橋本を逮捕したことを発表しました。
「大田区蒲田2丁目の路上において、久世官房長官を銃撃した被疑者を逮捕いたしました。指名、橋本礼治40歳」
SSBCは休憩をとりながらその映像を見て雑談しています。
「一課長、張り切ってるな」
「そりゃそうだもん、官房長官撃った奴、逮捕の記者会見だもん」と、情報分析の木本理(伊藤淳史)。
「あの勝負ネクタイどうかと思うけど」
光本さやかは一課長のネクタイを指摘し、仁科は城の実家が送ってくれたまんじゅうに夢中です。
「美味しい!誰の差し入れ」
「僕の実家が送ってきたんですよ金平まんじゅう」
「好きだよね、これ」
「ひとえにってなんだよ。俺たちだってやってるっつーの」
SSBCの面々がまんじゅうを食べて休憩していると、青葉が捜査協力の感謝令状を持ってきました。
「失礼します。お忙しいところ…っていうわけでもないか。捜査一課主任、青柳が代読致します。表彰状SSBC強行犯係殿、あなた方は今回の久世俊介官房長官襲撃事件において捜査一課による犯人検挙に大きく貢献されましたの功績をたたえ、ここに表彰いたします」
「ご苦労様です」
「なに?」
「別に」
伊垣をにらむ、青柳。
「こんなの形だけ」
その夜、ベンチャー企業、プレイヴァージの代表、桐生は仕事関係者と電話していました。
「僕は感謝してるんですよ。あなたがいなかったら会社はここまで大きくなってなかった。」
「こんな仕打ちはないだろう。桐生くん」
「裏切ったのはあなたじゃないですか。残念です、本当に残念だ」
ベンチャー企業、プレイヴァージ社長の桐生聡史(窪塚俊介)が、何者かにより、殺害されました。
間もなく、機動分析に、名波凛太郎(相葉雅紀)がSSBC強行犯係に着任しました。
「えー本日付で我らSSBC強行犯係に配属になった、名波凛太郎くんです」
「なんでまたこんな時期に?」
「名波くんは昨年の国家公務員総合職中途作用試験に合格され、警察庁に入庁されました」
「キャリア組?」
「それまでは外資系の証券会社でファンドマネージャーをやってました。昨年の中途採用試験は820名が受けて合格者は2名。というわけで名波君は機動分析にお願いします。色々と教えてください、伊垣君」
係長の葛原茂(光石研)により、伊垣が名波(相葉雅紀)の教育係に指名されました。
「え?俺ですか?」
「よろしくお願いします」
間もなく、品川区北品川8丁目12番9号で、男性の倒れている遺体が発見された通告が鳴り響きました。
男性は腹部から多量出血で心肺停止状態です。
「あそこに死体が」
「そこは関係ありません。機動分析の担当は防犯カメラ集めです」
現場へ向かう伊垣と名波は、機動捜査隊の源晋太郎(矢柴俊博)と沢村伸吾(ワタナベケイスケ)と対面します。
「来るぞ来るぞもうすぐ一課来るぞ」
「現場絶対入れないように」
「お疲れ様です。被害者の死亡推定時刻は?」
「午後10時から午前0時頃までのようですね」
「まず管理人室からだ」
「俺たちは近隣住民だ」
「被害者の身元は?」
「免許所から桐生聡史」
被害者のことを素人、現場入りする名波を伊垣はとっさに注意しました。
「ちょっとダメだって名波さん!俺たちは入っちゃダメなんだって」
「刺されてすぐに植え込みに倒れたか」
付近の防犯カメラを収集し、名波が規制線を潜って遺体を確認しようとすると、捜査一課主任、青柳遥(松下奈緒)に止められてしまいます。
「なにやってるの?SSBCには関係ない!早く自分の仕事にとりかかって!あなたもさっさと行く!」
「遺体の確認を」
「あの人たちは捜査一課です」
近隣住民から、防犯カメラを収集しながら、名波に愚痴をこぼす、伊垣。
「捜査一課です。捜査の主役は自分たちで、SSBCを裏方だと思ってる」
川内恵という女性の家を訪ねて、映像を確認する伊垣と名波。
防犯カメラに映る周辺人物を川内と一緒に確認します。
「この人、猫飼ってるのよー」
まず一人目は猫を飼っている若い女性。
「ご近所の方ですか」
「その猫がしょっちゅううちの敷地に入ってくる。2人目が尾崎さん、独身だけどっ結婚相手は20代じゃなきゃダメだって。おかしいでしょ」
「この人は?」
「知らない」
3人目の男が映りましたが、川内は知りません。
「午後11時12分、死亡推定時刻に近い」
「犯人ですか?」
「この映像コピーさせてください。撮れ像です、映像を撮るから」
青柳を始めとした捜査一課な八重樫雅夫(遠藤憲一)らが顔を揃え、捜査会議を始めました。
「殺害されたのは桐生聡史さん、ゲーミング会社プレイヴァージの社長です。プレイヴァージは9年前、当時26歳のゲームクリエイターだった桐生さんが立ち上げたベンチャー企業で、ビーストタワーというスマホゲームで急成長。去年の年商は200億です」
「凶器はまだ見つかってないのか?」
「はい。霧生さんの腕時計とスマホも犯人が持ち去ったようです」
「プレイヴァージの副社長も何者かに襲われたそうです」
プレイヴァージの副社長、玉井涼介(中村俊介)まで昨夜、何者かに襲われていたことが判明します。
玉井は襲ってきたナイフを間一髪でかわして足を負傷したことを青柳と中津川に話しました。
「駐車場で自分の車に乗ろうとしたとき、男が近づいてきたんです」
「相手の顔を見ましたか?」
「帽子を深くかぶっててマスクをしてました」
「刃物のようなものですよね」
「ナイフのようなもので、相手は刃物で襲ってきました。私はとっさに足を上げて…僕は空手を習っておりましたので。」
「襲われた正確な時間分かりますか?」
「オフィスを出たのは11時半くらいかな」
「同一犯の可能性がありますね」
「桐生さんがお亡くなりになりました」
「嘘でしょ?社長が?」
社長の桐生が殺されたことを知らず、激しく取り乱すのでした。
その頃、集めた防犯カメラの映像を分析していたSSBC強行犯係。
「桐生社長を殺害したと思われる男は、犯行現場から渋谷方面に向かって逃走。最後の映像は午後11時52分渋谷1丁目の防犯カメラ。そこから先の逃走経路は分かりません」
「前足負ったほうがよさそう」
「前足?」
「犯人が犯行現場まで来る経路を前足、そして逃走経路を後足といいます」
「通常、後足の動きは、早くて直線的です。出来るだけ早く犯行現場から遠ざかりたいという心理が働くから。前足の場合は違います。この段階ではまだ何の罪も犯していないので、逃げ隠れする必要はありません。おのずと警戒心が緩むので後足よりは追いかけやすい」
情報分析の木沢と技術支援の光本は、名波に「前足」と「後足」についての知識を伝授しました。
「どこから犯行現場に来たのか分かれば、犯人の住居に辿り着く可能性があります」
「勉強になります」
「情報分析の木沢です」
「光本さんは技術支援」
「スマホやコンピューター解析担当です」
「仁科は画像収集、解析の専門家」
「顔認証は任せてください」
一課長の八重樫は記者たちに囲まれてしまいました。
「一課長、容疑者の特定は進んでいるのでしょうか」
「まだ何も申し上げられません」
「容疑者が映った防犯カメラは?」
食いかかるのは、東京中央テレビ、女性記者、清水琴音(水嶋凛)。
「現在、分析中です」
「SSBCの頑張り次第ということですね」
「なんで?」
「犯人の映像がないと捜査が進まないわけですし」
「我々はカメラに頼って捜査を進めてるんじゃないんだよ」
そこへ、官房長官の久世が襲撃事件のお礼に現れ、名波が久世の甥だと言う真相に驚愕する、SSBC達。
「傷がよくなったので、君達にお礼を言いに来た。私を打った犯人を検挙するためには君たちの尽力が欠かせなかったはずだ。心から感謝するよ。凛太郎、よくやってるか。のっけから大仕事だな、頑張れよ」
「皆さんに教えてもらいながら頑張ります、おじさん」
「名波さんが官房長官の?」
「隠してるつもりはなかったんです」」
「なんでこんなSSBCなんかに」
「偶然だよ」
「事件の早期解決を望む。忙しいところ邪魔したね」
衝撃の事実に驚愕する、八重樫。
「コネ?」
「違います」
桐生の現場で名波を怒鳴りつけてしまった青柳も動揺するのでした。
「官房長官の甥?」
「SSBC強行犯係、何か特別な部署ですか?」
「俺、単なる別班だって聞いたぞ。俺達捜査一課のしもべとなって働く連中だって」
「でも名波さんがいるんですよ」
「俺、混乱してるわ」
「いけない!名波さんを怒鳴りつけてしまいました。桐生社長の殺害現場に勝手に入っていったから。普通のSSBCだと思って」
「お前よ、自分は一課のエースだとか言って調子乗ってるんじゃないのか?」
「そんなこと言ってません」
「久世官房長官は今でも警察の人事にもの凄い影響力持ってるんだよ。気に入らない奴、簡単に飛ばされるぞ」
「名波さんに謝らなきゃ」
「なかったことにしろ。穏便に済ませるんだよ。とにかくよ、自然となかったことにするんだよ、空気読めよ」
伊垣と名波は、互いのことを知るために軽い雑談をしていました。
「伊垣さんなんでSSBCにいらっしゃるんですか?」
「3年前まで一課に、ちょっと問題を起こしちゃって取り調べで被疑者を殴っちゃって」
「伊垣さん武闘派っだったんだ。ばりばりの刑事じゃないですか。SSBCも刑事ですよね、捜査一課と同じ」
「いや、うちは違いますよ」
「大崎駅」
「一課に連絡」
防犯カメラに映る黒ずくめの男の存在に目を止めます。
「まだですよ伊垣さん。もっと前足を調べてこいつがどこから来たのか、突き止めなきゃ!行きましょう」
近くのイタリアンレストランの店主に男のことを追求。
「うちのバイクはドライブレコーダーがついてます。事故になったら大変ですからね。ハンバーガー届けに行ったらこの人、ドリンクついてないってクレームつけてきて。元々セットメニューじゃないのに」
「名前と住所を教えてください」
伊垣と名波は男のアパートへ向かいました。
「部屋にいますよ、名波さん」
「僕のこと呼び捨てにしていいですよ。伊垣さん、僕の教育係ですから」
「呼び捨てはちょっと」
「分かりました。じゃあ一課に連絡」
「犯人は目の前にいるんですよ。捜査一課呼んでるうちに逃げられたらどうするんですか」
「SSBCは直接、接触しちゃいけないんですよ。見つけたときは直ちに一課を呼んで俺達はここで対象者の行動確認に入る」
「僕たちだって刑事でしょ、任意で話聞きます」
「任意でもダメなんですよ」
「悪い奴を逮捕するために転職したんですよ僕は」
「名波くんは下で待機して。待機」
間もなく、その金髪の男、斎藤竜次を追い詰めて、逮捕する伊垣と名波。
「斎藤さんいい時計してるじゃないですか」
名波は斎藤に殴られました。
「公務執行妨害で逮捕」
間もなく、青柳から叱責を受ける伊垣と名波。
「どうしてSSBCが勝手なことするの?そういう場合は一課に報告する。被疑者には直接接触しないのがSSBCでしょ!」
「お前が余計なことするから名波さん殴られちゃったんだよ。ほんと、大丈夫ですか?名波さん、歯でも折れてたらどうするつもりだ?」
「始末書を書きます。伊垣さんは止めたんです。僕が行こうとして」
「さっき緊急事態って言ってなかったか?」
名波が官房長官の甥であることから忖度する、八重樫なのでした。
「まさか犯人検挙するとは。殴られるとは思わなかったな」
「ごめん、名波君、もうあんなことさせないし、SSBCは普通危ないことはしないから」
「斎藤が桐生社長殺害を自白しました。闇バイト。」
「やるって返事した後に、人を殺せって言われてびっくりしたんだけど、やっぱり金が欲しくて…」
「200万円受け取ったのか?」と佐倉。
「前金で50万円受け取りました。新宿駅のトイレで、仕切りの上から渡されたんです。だから見てません」
「指示役の顔は見たのか?」
「新宿駅のトイレでお金を渡されて、顔は見てません」
斎藤は素直に取り調べに応じ、新宿駅のトイレで指示役から前金を受け取ったことを自供しました。
現代に戻り、青柳は伊垣と名波に斎藤の状況を報告します。
「斎藤の家の天井裏から現金38万円が見つかりました。12万円はキャバクラで使ったそうです」
「桐生社長のスマホは見つかったのか?」
「スマホと凶器のナイフは東京湾に投げ捨てたって」
「それも指示されたんですか?」
「はい。腕時計は自分が欲しかっただけ」
「指示役は桐生に恨みを持つ人物か」
「そういう言い訳はこっちで考えるから」
「斎藤はどうやって連絡とってたんですか?」
「フェードメッセージです。24時間で投稿が消えるアプリです」
桐生は、SNSで殺害のターゲットにされていたこともわかりました。
「ターゲットはプレイヴァージ社長、桐生聡史。7月5日までに実行してください」
「斎藤のスマホからフェードメッセを復元したものです」
「出来ちゃうんですねさすが」
光本の解析技術を感心する、名波。
「発信元は誰なんだ?」
「それが海外のサーバーをいくつも経由しているので」
「分からないのか。なんだよ意味ないじゃないか。俺達でやるよ」
「桐生の周辺の人間関係を徹底的に洗います」
「僕たちはこれでお役御免」
「桐生社長のスマホ」
「東京湾に捨てられちゃったんでしょ」
「悔しいじゃないですか。これ以上、、僕たちは捜査できないんですか係長。SSBC強行犯係ってなんです?」
自分たちの活躍は最早ここまでかと諦めかけた伊垣たちに対し、名波は葛原(光石研)に粘り強く、SSBCで出来ることはないか追求します。
「SSBCは独立した捜査一課の別班。そうだ、別班なりのカラーを出していっていいのかも。やるからには結果を出さないとね」
その頃、捜査一課の青柳と中津川は、入院中の玉井を再度訪問しました。
「社長を恨んでた奴…」
「心当たりありませんか?玉井さん」
「私も恨まれている、川瀬さんかな」
次に佐倉とともに、川瀬(浜野謙太)に話を聞きこみます。
「川瀬さん、あなたと桐生聡史さんとの関係を教えてください」
「桐生さんとは僕が大学生の時に知り合って2人でプレイヴァージを立ち上げました」
「職業は?」
「プログラマーです」
「そこに玉井さんが加わったのは?」
「3年前かな」
「経営に精通したパートナーとして桐生社長が招き入れた。その頃からあなたよりも玉井副社長との関係を密にしていった」
「面白くなかっただろ?」
「僕は経営のことはわかりません」
「会社の金を使い込んで桐生社長に解雇された」
「使い込みに気付いたのは玉井社長だったんですよね」
「桐生社長と玉井副社長を逆恨みしていたのか?」
桐生とともにプレイヴァージを立ち上げたものの、会社の金を使い込み、解雇されていることが分かりました。
「あなた会社の金を使い込んで、桐生社長に解雇されていたそうですね」
青柳の追求に、川瀬は全否定。
「僕じゃない!僕は殺してない」
「察しが早いのね」
伊垣たちは、防犯カメラで、玉井が足を刺されてもなお、抵抗して犯人を蹴飛ばした様子を確認しました。
「斎藤がトイレに移動した間に出入りしたのは25人」
「その中に金を渡した奴がいる」
「とは限りません。斎藤の前に入って出た後に出て行ったのかも」
「しかも全員の後ろ足前足を追わなきゃ分からない」と、機動分析の小山田(高木雄也)。
「よく不正だな玉井さん。刺された足で」
「俺も空手やろうかな」
「玉井さんを殺せって指示されていた?」
「止まっているカメラにもドライブレコーダーついてます」
「それになんかわざとらしいんだよなーこんな距離であんなに吹っ飛ぶか?」
光本と木沢は、東京湾に落ちた、桐生のスマホを捜索してもらいました。
「見つかるのかなこれ」
「ナイフ見つかるから凶器も見つかるでしょ」
「もう丸2日探してるんだぞ」
「じゃあ帰ります?「
「みんな頑張ってるのに」
青柳と佐倉が再び、川瀬を追い詰めていました。
「川瀬さん落ち着いて。そりゃあなた大功労者だもの、感謝されて当然よ」
「元はといえば玉井さんのお金をお前が」
「信じてください!玉井さんなんです。会社の金を使い込んだのは僕じゃない。桐生さんは騙されたんです。でも、絶対そうなんです。」
「それは根拠があっていってるの?」
その夜、玉井に聞きこむ、伊垣と名波。
「桐生社長がお亡くなりになって玉井さんが社長になられるんですよね、ナンバー2だから」
「そんなことが事件と関係あるんですか?」
「いえ、そんなことないです」
「もういいですか」
「僕からも一つ、玉井さんも空手やってらっしゃいましたよね何段です?」
「黒帯じゃありません。中学の時の部活です」
「傷が浅くてよかったです。もう歩いていらっしゃるからびっくりしまたよ」
「あたりかもしれませんよ。霧生さんの推理」
翌日。
桐生のスマホが見つかり、光本さやか(足立梨花)が解析。
「3日間水没してましたよね」
「その上割れてる」
「別の基盤に移し替えると…」
捜査一課では、桐生の件で、久世官房長官の期待もあり、川瀬を無理やり「落とす」よう、言われる青柳。
「決め手がない」
「任意での事情聴取ですから連日呼びつけるのは」
「この事件、久世官房長官から速やかに解決してほしいって頼まれてる。プレッシャーをかけられたんだよ。川瀬以外に怪しい奴いないだろ、とにかく川瀬を落とせ。それがお前の仕事だ」
しかし、青柳はどうしても川瀬が犯人とは思えません。
伊垣と名波は、玉井がスーツケースをもって逃げ出したので電話で状況を話し合いました。
「玉井さんがいない。一旦、自宅に帰った玉井は、20分後にキャリーケースを引いて出てきて、タクシーを拾った。防犯カメラが捉えてる」
「なんであなた達が玉井さんを?どこにいるの?」
「玉井さんのマンションだ」
「なんで玉井さんを?」
「行方をくらませたとすればアイツはおかしい。桐生社長と玉井の関係を調べろ。2人の間に何があったか調べるんだ」
「SSBCが一課に命令する気?ていうかなんで勝手に捜査してるのよ!こっちは川瀬って男を捕まえて捜査進めてるの」
「川瀬って?」
「プレイヴァーズの元プログラマー。桐生社長と仕事してた。とにかく勝手なことしないで!」
「プレイヴァージは桐生社長と2人だけだったんですよね?もう一人」
「そんなに一緒に頑張ってきた奴が会社の金を?」
「玉井副社長、東京駅で降りてます」
駅長に玉井が電車でどこへ向かっているか足取りを確認した、伊垣と名波。
「玉井は、軽井沢に別荘持ってる。SNSもありました」
青柳達一課は、川瀬にアリバイがないことから、情報収集し、彼を犯人として検挙しようとしていました。
「係長、桐生社長のスマホにこれが」
「青柳主任、川瀬、闇金に50万円、受け取ってます。6月30日、桐生が殺される2日前」
一方で、SSBCは、仁科が闇バイトの斎藤にお金を渡した男を防犯カメラ映像で特定しました。
「間違いないですよ。顔認証のプロなんで」
「成田?出発する防犯カメラに映ってましたよ」
「伊垣さん玉井副社長の居場所特定できました。今、送るよ」
「行きましょう、証拠は起こってます」
「動機は?」
「玉井が桐生社長を殺さなきゃいけない本当の動機」
「それはもう考えなくていいんじゃ」
「俺たちは刑事だ、逃げ切れると思うなよ」
伊垣と名波は玉井こそが桐生社長の殺害の指示役だと突き止めました。
「良かった、やっぱりここにいらしたんですね」
「刑事さん?」
「玉井さん、本題に入ります。闇バイトの指示役はあなたですね?斎藤を雇って桐生社長を殺害した」
「なにを仰るんですか」
「会社の金を横領したのもあなたでしょ?最初はそれを川瀬さんの仕業に見せかけて、川瀬さんを会社から追い出すことでうまく逃げ切った。でもとうとう本当のことが桐生社長にばれてしまった。横領したのは1億ですか?それとも5億?」
「何を言ってるんだ」
「当然あなたは解雇され、桐生社長から刑事告訴される。つまりあなたは全てを失ってしまうわけだ」
「どこにそんな証拠が」
「そうなる前に桐生社長を殺したんです」
「いい加減なこと言わないでください。私が横領しただの、社長を殺しただの、むちゃくちゃだ。私だって刺されたんですよ」
「自作自演ですよね。よくやるよ、金欲しさに関係ない他人の人生狂わせて、挙句の果てはパートナーの命まで奪って。そこまでやれるのは相当な悪人だぞあんた」
「ふざけるな!俺がやったという証拠はどこにあるんだ」
「面白いものを御覧に入れましょう。座れ!」
「この後男がどこに逃げたか分かりましたよ。」
「成田空港です」
「同一人物です。うちには専門家がいましてね、耳の形でわかったんです。」
「僕もびっくりしました」
「耳は指紋や瞳の光彩と同じ。世の中に一人も存在しないんですよ。」
「この男はフィリピンに逃げてしまいました。
「次は桐生社長を殺害した実行犯、こいつは新宿のトイレで闇バイトの前金50万円を受け取ったんですが…」
「その金を渡したのもこの男でした。耳の形が同じでしょ?」
「分からない何が言いたいんだ」
「そして最後の映像。玉井さんのSNSで見つけました。玉井慎二さん、あなたの弟ですよね?この人も耳の形が一緒なんです」
「これでお分かりですよね?あなたの弟が斎藤に金を渡して桐生社長を殺害させ、あなたを襲った芝居をしてフィリピンに逃亡した。全部あなたが仕組んだんでしょ、玉井さん」
「耳の形が同じ?なにを馬鹿なことを…あんたらほんとに刑事なのか」
「刑事ですよ」
「防犯カメラの映像で解析し、スマホやパソコンのデータから犯人を追う」
「ちなみにこういうのデジタルエビデンスといって、まさしく動かぬ証拠になるんです。」
「もう認めましょう。あなたが保身のための計画を弟さんを使って自作自演したことを認めれば全部、繋がるんです」
「あそこには怖い怖い女がいますから」
「そんな怪我までして残念でしたね」
その頃、捜査一課は八重垣が会見を開こうとしていました。
「桐生社長殺害及び、闇バイトを逮捕しました。犯人は…」
「川瀬は犯人じゃない」
「え?」
慌てて、八重樫に伝える、青柳。
「闇バイトの指示役を逮捕致しました」
「一課長、差し替えです」
「犯人は玉井さんです」
「どういうことですか?一課長」食い下がらない、清水。
記者会見後、八重垣と青柳は、伊垣と名波に真相を確認しました。
「どういうことなんだ伊垣」
「桐生社長のスマホに5億の横領に気付いて玉井を追求するデータが残っていました。玉井も認めています。」
「そもそもなんで玉井を勝手に追跡した」
「玉井が怪しいとにらんっだ時点で青柳に伝えましたよ。」
「一課の捜査方針は川瀬一本でしたから」
「いくらでも報告する時間あっただろ。俺は大恥かくところだったんだぞ」
青柳を叱る、八重樫ですが、ここで、難波が空気を変えます。
「良かったじゃないですか。冤罪を生まずに済んで」
「まぁそういう味方もありますけけど」
「SSBCが独自に捜査して何が悪いんです?」
「いや名波さんまだ何も分かってらっしゃらないから」
「分かってない?」
「あ、いや、そういうつもりで言ったんじゃないんです」
「僕が分かってない?僕の伯父は元警察庁長官で現内閣官房長官の久世俊介です。そして僕は国家公務員総合職採用試験に合格して、警察庁に入庁したキャリア官僚。3年後には昇進して恐らく警察庁で局長。つまり、あなたの上司になります。僕たちが犯人を捕まえちゃダメなんですか」
「いえいいんですよ。どんどん頑張ってください」
「さすが。キャリア官僚。俺もあんなこと言ってみたい」
その後、伊垣から預かった、川瀬に桐生からのメールのコピーを渡す、青柳。
「桐生社長のスマホに未送信になっていたメッセージです。」
「すまない、俺が間違っていた。お前を疑って会社から追い出して俺はバカだった。申し訳ない。本当に申し訳ない。もし俺を許してくれるなら戻ってきてくれないか。また一緒にお前と仕事を」
「桐生さん…!」
「疑って申し訳ありませんでした!」
青柳は川瀬を疑ったことを謝罪するのでした。
SSBCでも川瀬の無実が分かり、話題になっていました。
「良かったですね、川瀬さん疑いが晴れて」
「闇金から借りた50万お母さんの手術台だったらしい」
「フィリピン警察が玉井の弟、逮捕した」
「なんか達成感」
「やっぱりSSBCは現代における犯罪の要ですね、選んで良かった」
SSBCという新天地で、犯人検挙に向けて励もうと意気込む、名波に、手がかかると思う、伊垣なのでした。
大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜1話感想.みどころ
名家の子息のようなのほほんとしたオーラの名波は、思ったことをはっきり言うちょっとくせの強さと、少年が探偵団になりたがるような純粋さを併せ持っていると思いました。
一方で、伊垣は冷静さと鋭い分析力、凶悪犯には厳しい態度で接する生真面目な男です。
SSBCの頼もしい面々は個性派揃いで、同局の別ドラマ、緊急取調室が思い出しますね。
捜査一課の青柳の威厳を持った姿勢と、容疑者の川瀬への揺らぐ良心も演出されてよかったです。
一課長の八重樫を演じる遠藤憲一さんの強引だけど、根はちょっとお人好しなところも好感が持てました。
捜査一課の裏方的役割のSSBCが、一課でも見抜けなかった犯人を追跡し続けるチーム力が試されるストーリー性が次回も楽しみです。