未解決の女~警視庁文書捜査官~Season3

未解決の女Season3~警視庁文書捜査官~3話「琥珀の闇」

未解決の女Season3~警視庁文書捜査官~3話「琥珀の闇」あらすじネタバレ

特命操作対策室第6係の係長に就任した、陸奥日名子(黒島結菜)と、彼女のバディとなった、文字フェチの頭脳は刑事、鳴海理沙(鈴木京香)。

都内の大学で警視庁宛の怪文書と人型に膨らんだシュラフの写真が発見された事件。

早期解決を目指し、理沙、日名子、草加慎司(遠藤憲一)、夏目征也(宮世琉弥)らは、管理官の岩下敦子(りょう)が新設した情報分析班と同時進行で解読に着手します。

犯人が指し示している場所は道路を意味していることが分かりました。

「可愛いアキちゃんはもうじき土に還る。早く助けて」という内容。

一方で、「モアイの鼻面」「十字の傷」については全く意味が分かりません。

情報分析班はシュラフの写真に朧げに写る13桁の数字を発見しますが、犯人と亜紀ちゃんなる人物の特定に難航を示していました。

その矢先、今度は都内の保育園で謎の数字が並ぶ第2の怪文書が届きました。

最初の怪文書には、男性の遺体と新たな怪文書があります。

4つのマル印に加え、「天文、生物 設備 回路」

そして、遺体の傍にあった琥珀のペンダントは8年前に行方不明になった武田千秋(佐々木美玲)のものと酷似しています。

その千秋の恋人、本村隆義(伊野尾慧)は、8年前に千秋を見つけろとテレビの中継で騒ぎだし、動画が炎上したことがありました。

(本村)武田千秋!行方不明なんです。警察の人見つけてください。お願いします、千秋を探してください!見つけてくれなきゃ死んでやる!千秋!どこにいるんだ

(古賀)【沢村一樹】おいおいきたんじゃないかこれは!

(越坂部澪)相当殴られてから殺されてるなー

さっそく、捜査会議で藤吉の状況を説明する桑部。

(桑部)今までSIT指導の元、捜査してきたが、遺体が発見された以上、この先は強行犯係主導で捜査本部を置く。午前0時25分、町田市鶴間にあるヒラオカパーツ工業町田工場跡地で発見された被害者は藤吉健太、36歳。死因は腹部を刺されたことよる失血死。遺体の状況から見て死後数日経っている可能性がある。

(越坂部)最初からシュラフの中の藤吉さんは亡くなっていたのでしょうか

(桑部)事件の経緯は略取、誘拐をほのめかす警察宛の封書が2度発見され、特対の6係がそれを解読して遺体を発見ってことでいいんですかね?6係係長?

(桑部)てことでいいですかね6係係長

(古賀)これは我が特対の功績であります。この事件は先の神田、笹塚で見つかった怪文書に連動している。さらに、あれだ、あれ

(日名子)遺体の傍に第3,第4のメッセージと思われる文書と共にペンダントが遺されていました。

(夏目)で、このペンダントがなんと、行方不明者リストにあった、武田千秋さんがつけていたものにペンダントとそっくりなんです

(宗像)【皆川猿時】武田千秋は我々、特対が、あきちゃんの可能性のあるリストに挙げていた人物であります。

(日名子)文書に出てくるあきちゃんは8年前から行方不明の武田千秋さんなのではないでしょうか。

(岩下)武田千秋さんについて情報分析班からも情報があります。

(唐沢)あの13桁の数字が大田区にあるスーパーホリヨシのインストアコードだと分かりました。

(早峰)商品は池上にある武田洋菓子店のもので、武田洋菓子店は武田千秋の祖父が経営する洋菓子店でした。我々も先程、武田千秋に辿り着いたんです。

(草加)つまり犯人は最初から藤吉健太だけではなく武田千秋に繋がるヒントも出していたってことか

(夏目)情報分析班もやるなー

(古賀)6係の解読によって、あきちゃんが武田千秋で大方間違いないことが分かった!8年前の失踪と今回の殺人には因果関係があると思われる。以上。

(岩下)以上の情報分析班の解読から

日名子は情報分析班の早峰たちが岩下から怒られるのを目撃するのでした。

(岩下)なにやってるのよ!なにやってるのよ!

(早峰)(唐沢)済みません

第6係の地下倉庫に戻る、日名子に雑用を頼む理沙。

そんな彼女に、捜査会議に出ないのか問う日名子。

(鳴海理沙)あれもとってくれる?

(日名子)鳴海さんも捜査会議出てくださいよ。

(鳴海)それって係長命令?

(日名子)命令ではなく、お願いです。直接情報を共有したほうが効率いいと思いませんか?

(理沙)命令じゃないなら行かない。効率重視って私の生き方とは相反する考え方だし。

(日名子)親くらい年が離れてるのに扱いにくい

(鳴海)今、親位歳離れてるのに意固地な部下がいるから扱いにくいって言わなかった

(日名子)いえ。そこまでは言っていません。ちょっとは思っただけで。

(鳴海)いやねぇーこんなひどい上司今までいなかったわ。あなた、不機嫌な顔はメジェドみたいね。知らない?古代エジプトの書に出てくる神様。

(日名子)私だって鳴海さんみたいに人使いの荒い部下なんてまだ会ったことありませんよ。

(草加)上との打ち合わせ終わりましたー

日名子は係長として、鳴海と草加と夏目にそれぞれ役割分担を与えました。

(日名子)では文書の解読は引き続き鳴海さんに、草加さんと夏目さんは2係と手分けして、武田千秋さんの関係者への聞き込みをお願いします。

(夏目)捜査、捜査

(草加)浮かれてないでないで行くぞ

(鳴海)第三の文書には解読もなにもないわ。文字通りなら残念だけどあきちゃんはもう亡くなってる。

(日名子)誰に殺されたとある。この男を調べてということは亡くなった藤吉さんは武田千秋さんの死と関係あるのでしょうか

(鳴海)惡の元凶を捜してともある。藤吉と誰かもう一人誰か悪の元凶がいてその2人があきちゃんの死に関わったか殺害したか

(日名子)ではこっちの第4の文書は?天文、生物、設備、回路。

(鳴海)問題はこっちよ、でね係長、尾根委があるの

被害者の男性の家に着いた、日名子。

理沙の指示で、彼の本棚の様子を詳細に報告するために来ました。

(越坂部)あのちょっとどいてもらっていいすか。

(日名子)すいません、現場に慣れていないもので。私も係長というものはこう的確なサポートとかまとめ役とかそういう職務だと思っていたので、何故係長になったのか

(越坂部)係長自ら一体何をしに来たんですか。おかしな様子のキャリアだな

(桑部)おー新係長!もしかして鳴海に被害者の本棚でも見て来いって言われたのか?

(日名子)何故分かったんですか?本棚の様子を詳細に報告しろなんて独特過ぎる捜査ですよねー

(越坂部)鳴海さんっていつもそういうの調べているんですか?

(桑部)いやぁー久し振りなんじゃないか。本棚入って左奥、鑑識の邪魔するなよ

春日部の調べによると、被害者の藤吉は会社に趣味のための「推し休暇」をとっていました。

(春日部)係長、会社に聞いた話ではここのところ頻繁に、推し活のための推し休暇を取っていたそうです。

(桑部)推し休暇?アイドル好きか

(日名子)漫画好きかな

日名子は、藤吉の本棚の写真を撮りました。

千秋の祖父、武田満男(ベンガル)にも話を聞く草加と早峰。

(早峰)武田千秋の祖父が35年前に始めた洋菓子店です。

(満男)これは…千秋の、孫のペンダントに似てる。千秋が見つかったんですか?

(草加)いえ、発見されたのはそのペンダントとして藤吉健太さんのという男性の遺体でした。

(早峰)藤吉けんたさんはご存じですか?

(満男)いえ。取引先でもそういう名前の人はいません。

(早峰)これ、こちらの会社の商品ですね?

(草加)千秋さんはあきちゃんって呼ばれていませんでした?

(満男)ええ。千秋のお気に入りでした。死んだこの子の母親がそう呼んでいました。でもなんで急にいなくなったのか…今でも全く分かりません。警察は20歳だから自分の意志で出て行ったんんじゃないですかって無責任なこと言って、ちっとも積極的に動いてくれませんでしたよ。その死んでいた人は千秋を知っていたんでしょうか?千秋とはどんな関係でした?

(草加)いやその件に関しては現在、捜査を進めて

(満男)お願いします刑事さんどんなことでもいいから教えてください、8年間も待ち続けてるんですよ

宗像と夏目と日名子は、元村(伊野尾慧)を訪ねました。

(宗像)お願いします、元村さん

(元村)知らないよ。なんなんだよ、警察が今更。あの時なんの捜査もしなかったくせに。

(本村)警察が捜査してくれないから。大切な人を必死に捜す人間を晒して面白いですか?面白いでしょうね、他人事なら。自業自得ですけど顔出し身バレで、ネットに晒され、エントリーしてた出版社の内定取り消されました。人生めちゃくちゃ。思い出したくもない。もう全てを忘れて人生をやり直しているんです。もう二度とこないでくれ

(夏目)なんか済みません。僕も教室で友達と千秋どことか見つからなかったら死んでやるとか物まねして遊んでいたことあったんで

(宗像)それは今、正直に言うべき話じゃないだろ

(日名子)それでは最後に1つだけ、千秋さんのどこが好きだったんですか?

(宗像)それも今すべき話ではありませんよね、警視

鳴海に事後報告する夏目と日名子。

(夏目)なんか元村さん可哀そうでした。8年前とは別人みたいでなんか一切かかわりたくないって感じでした。

(日名子)それから鳴海さんに頼まれていた被害者の本棚です。

(鳴海)江波虎之介は伝説の漫画家よー15年前のデビュー作で高く評価されて、2作目の水底の青い影で漫画賞受賞、その後、満月の夜、彼女は静かに明かりを消したで、通称、”まんかの”と呼ばれる短編集を出したっきりそれ以降、作品を出していない。

夏目がパソコンで検索をして皆に見せました。

(夏目)この人ですかね

(鳴海)漫画家も作家も心身ともにハードな仕事だから。それでも根強い人気で新作を待つ熱狂的ファンが沢山いるの。私もよ。

(日名子)こんなのもあったので借りてきました。

藤吉健太は、虎之介の熱心なファンで、彼にサインをもらっていました。

(鳴海)筋金入りのファンね

(日名子)藤吉さんこの漫画家と個人的な付き合いがあったんでしょうか

(草加)戻りました!鳴海、武田千秋の学生寮に置いてあったものを取っといたっていうんで借りてきた。

(鳴海)有難う、助かるわ

(夏目)うわ!すごい量のノート

(日名子)アイディアノートでしょうか?

(鳴海)サントに餡

日名子と桑部と越坂部は、被害者の藤吉が漫画家の江波虎之介のファンで、江波の作品の聖地の喫茶店に出入りしていました。

(桑部)江波ファンの聖地ねー

(日名子)藤吉さん熱心な江波ファンでした。ご本人とも直接交流があり、ファンサイトや江波虎之介名義のSNSも仕切っていたようで

(桑部)漫画の推し活かーしかし仕事関係でトラブルもないようだし何故殺されたんだ?

(越坂部)係長、つい最近自慢していたらしいです。琥珀色のペンダントを江波さんにもらったって。

ふと、喫茶店に掲示された、ファンがアーティストと写真を撮る「特典会」のポラロイド写真に写る、藤吉と虎之介の写真に違和感を覚えた、日名子。

(日名子)8年前に行方不明になった武田千秋さんのペンダントが何故、漫画家の江波さんの元へ渡っていき、ファンの藤吉さんの元に戻ったんでしょう

(桑部)江波と武田千秋の接点を探すぞ

草加と夏目は江波の担当出版社の男性に会いました。

8年ぶりの新作を江波が出すのです。

(出版社の男)ちょっとどこの出版社?8年ぶりの新作、うちが出すんだよ

(古賀)は?琥珀のペンダントを漫画家が持ってた

(宗像)大変です!情報分析班が新事実を掴んだそうです!武田満男がこの半年の間に4度、移動していたことが分かりました。東急東横線の祐天寺を利用していたことを調べ上げたそうです。

(今津雅也)【草川直弥】祐天寺から三大寺までは歩いて行けます

(古賀)情報分析班に手柄とられたちくしょー

情報分析班の早峰と唐沢功児が、満男の取り調べを行っていました。

町田市の廃工場で藤吉を武田満男が殺害した線を疑います。

(早峰)前にお会いした時、藤吉健太さんを全く知らないと仰っていましたが、あれは嘘ではありませんか?

様子を見守る岩下と理沙。

(岩下)あら古賀さん?今から情報分析班が調べたことを武田満男にぶつけるところ。反応が楽しみね

(古賀)もう任意同行したのか

(岩下)ええ、仕事が早くて驚いたわ。

(唐沢)東急東横線祐天寺駅に4度行っていますよね?

(早峰)藤吉さんが千晶さんの失踪に関与してると考えたあなたは殺害計画を立てるため彼の動向を探っていた。

(唐沢)4月18日の17時頃、あなたの所有していた車が横浜市内を走っていたことも分かっています。

(藤吉)あなたはその後、町田市内鶴間の廃工場へ行き、藤吉健太さんを殺害した。それが事実ですね?

(早峰)無駄ですよ、そんな都合のいい出まかせ。

(満男)なんでそうなるんですか!確かに祐天寺には何度も行きましたよ。でもそれは祐天寺に和風カフェを開きたいっていう友人の相談に乗っていたんですよ。それと4月18日ですが、その日は確か営業の若槻が親が倒れたっていうんで車を課したはずですよ。だったら調べたらいいでしょ。千秋が生きているかもしれないのになんで人を殺さなきゃならないんだ!

(古賀)裏付け取っていないのか

早峰と唐沢は裏どりせずに、満男を犯人だと決めつけていました。

岩下に叱責される2人。

(早峰)(唐沢)申し訳ありません

(岩下)データはヒットしても、必ず裏付けは取ってから捜査する。警察が最も注意しなければならないことよ。

(古賀)焦らせた上司にも責任でもあるのでは?

(岩下)分かってますよ!私のも責任がある

(早峰)いえ、管理官は悪くありません。

(唐沢)悪くありません

そこへ日名子と理沙が入ってきました。

(古賀)なんだノックぐらいしろ、何の用だ

(理沙)あげるわ。私達がいままで調べたこと。

(古賀)倉庫番が何勝手なことやってんだよ

(理沙)うるさいわね、腹黒

(日名子)情報分析班の分析は素晴らしいです。私達だけではあそこまでのデータは揃えられません。だから今は競い合うより助け合うほうが効率いいと思いませんか?

(理沙)私は効率的とか功績とか出世とか興味ない。ただ知りたいのよ、真実が。

岩下と古賀は対立しながらも、出世欲と上昇志向が共に強いようでした。

(古賀)なんなんだこの和解の雰囲気は

(岩下)なんなのこの和解の雰囲気

(古賀)こいつらの提案に乗るのは絶対に嫌だ。でも争っている時間がないのも事実。それに俺だって…。

(岩下)私だって刑事としてたった1つの事実を知りたい気持ちはある。出世の階段を昇りつめたい

(古賀)(岩下)真実と出世、捜査一課長への道、そして女性初の捜査一課長への道。そう、その日の為に

(日名子)なんなんだろこの不思議な無言の時間は

日名子は古賀や岩下も第6係の地下倉庫に呼び、状況をホワイトボードに整理して解析します。

(夏目)うわぁやっぱ陸奥係長まとめ上手

(日名子)この中の第一と第二のメッセージはいずれも武田千秋さんと殺害現場のヒラオカパーツ工業を示唆していました。犯人は何故か警察にメッセージを残すことで、武田千秋さんとの関連を匂わせ、藤吉健太さんの遺体を警察に発見させようとしていた。

(夏目)なんかこう…見つけてほしくてしょうがないって感じですよね。かまってちゃんっていうか

(草加)これ劇場型犯罪か?

(理沙)成程、犯人が主役で被害者が脇役でそれを見てる観客がいる。全てはステージで演じられる芝居のように計算されていて犯人は誰かに一連の事件を魅せたかった。そう考えると、写真やメッセージに色々なヒントが隠されていたのも納得できるわね。

(岩下)だとしたら第4のメッセージは何を意味するわけ?天文、生物、設備、回路

(日名子)なにかご意見はないでしょうか?天文と生物は学校の理科の授業と関係ありますけど

(夏目)でも設備って寡黙ないですよね

(唐沢)あの、あるにはあります。建築系だと設備関係の教化が、回路も電気工学や通信、エレクトロニクスの学科だと回路を学ぶ京香もあります。

(古賀)なんだ、気味悪いくらい詳しいな

(早峰)唐沢くんは工学部の電気工学学科の出身なんです。

(古賀)なんで刑事になったんだ?

(日名子)では一度、それらを教化と考えてそれと対応していそうなこの4つの丸はなんなんでしょう?暗号なら普通は記号を変えますよね?ABCとか、三角、四角とか。白熱灯、電源オフ、女性

大学の工学科だった情報分析班の唐沢の知識が思わぬところで役立ちました。

(唐沢)もしかしたらマルはそのままマルと考えるのかな。電化製品のスイッチで電源オフ側のマークはマルなんです。電化製品の中で電気が流れる装置は回路、だから4つ目の回路に関するマルは電源オフの意味になる。ああ、済みません、お借りします。設備も電気設備と考えれば図面記号におけるマルは天井付の白熱灯の意味になります。

(日名子)面白い!その方向性で考えてみましょう。すると1番目の天文の丸と二番目の丸は…

(草加)生物の世界では丸は雌性と書いて、しせい。つまり女性のことを示すと聞いたことがある。

(日名子)白熱灯、女性 天文

(理沙)ジェノグラムね、草加さん博識だわーそれが天文学には意外と丸で示すものがないのよねぇー

(古賀)天気記号は丸は快晴だぞ

(岩下)天文と天気記号、全然違うじゃない

(古賀)似たようなもんだろ

(唐沢)やっぱり方向性が違ってたのでしょうか。

(早峰)いやそんなことはないけど

(夏目)前から思ってたんですけど、これ書いた人、色々謎考え過ぎ。道路とか記号とか、俺こいつには付き合ってられない

(古賀)刑事なのになんてことと言いたいところだがまったくの同感だ。犯人は何故、ストレートに伝えようとしない

(日名子)はい、人は何故シンプルになれないんでしょうか

(理沙)白熱灯、電源オフ、女性、シンプルに…。うわぁー!文字の神様が降りてきたわ。そうよ!普通に考えれば天文で丸のマークが示すのは満月。

(草加)鳴海?!降りてきたのか!満月、女性、白熱灯、電源オフ。

(日名子)江波さんの3冊目の短編漫画集、満月の夜彼女は静かに明かりを消した。

(理沙)満月 彼女 灯り、消した 犯人は江波を悪の元凶だと言ってる

(古賀)江波ってのは今どこにいるんだ

(夏目)それが雲隠れしているらしくて。

(岩下)武田千秋とその漫画家はどういう関係なの?

(日名子)江波さんの漫画を捜しているんですか?手伝います

(理沙)入らないで。やっぱり家だわ。本屋さん行ってくる

(日名子)電子書籍とか

(理沙)そうやってネットとか電子書籍とか気軽ウニ使うから、町の本屋さんが潰れるのよ

(日名子)鳴海さん!でも8年以上前の漫画ですよ!あるんですか。

(理沙)うるさいわねぇこの世にはちゃんとあるのよ。何年経っても色あせない魅力ある本や漫画をいつも売り切れないように売ってくれる。そんな本屋さんが。ほら見てあったわ。サントニアンは8630年前から8660年前の白亜紀の地質時代名の一つよ。武田千秋のノートには小説や映画からインスピレーションを受けた言葉や文章が沢山並んでいた。その中に会ったのよ。サントニアン、コランダム、六方晶。江波虎之介の漫画から書き抜いたものだった。

(日名子)素敵な本屋さんですね。千秋さんは江波さんの漫画のファンだったんですね。

(理沙)ひょっとしたらそれ以上の感情かも

理沙と日名子は、武田満男に謝罪します。

(桑部)この度は申し訳ありませんでした。祐天寺のご友人の件も車を会社の方に貸していた件も、全て裏が取れました。警察を代表してお詫び申し上げます。

(日名子)千秋さんが江波虎之介さんの漫画家のファンだということはご存じでしょうか?

(満男)私が殺したと疑われた藤吉という人は、千秋の失踪に関係があるんでしょうか?小説家に憧れているという話は聞きました。小説を越える素晴らしい漫画が見つかったと話してくれたことがありました。

(桑部)江波と親交があったという話は?

(満男)いえ、知りません。私からもお詫びします。私は藤吉という人と面識はない。ただ、名前は知ってます。

藤吉と面識のない満男の家に、差出人に「藤吉」と書かれたメールとひどい殺人映像のUSBが送られてきました。

数日前、差出人に藤吉と住所が書かれた手紙がうちに届きました。あきちゃんの真実を話します、という内容と一緒に、USBが入っていました。

そのUSB映像には、藤吉が拘束され、犯人に暴力を振るわれて、殺害された映像でした。

(藤吉)僕は江波先生の作品に惚れています。先生のためだったらなんだってします。そしたら先生、遺体を庭に埋めてほしいって。うわ!勘弁してもう殴らないでくれ。あれが誰かなんて何も知らなかったんだ!江波さんの新作を読むまでは殺さないで!

(草加)こんな惨いものを

(満男)見たくなかった、でも見ずにはいられなかった。8年間、分からかった千秋の真実を知りたくて。そしたら今朝、メールが届いたんです。8年前の物語の続きを見ないかって。この物語の糸を引いている人物が誰なのか

現場である漫画家の家に行く日名子達は犯人が元村だと分かりました。

(日名子)元村さんあなただったんですね

江波は元村に殴られていましたが、何とか無事でした。

(元村)警察は相変わらず能無しですね。なにもかも遅すぎる。僕の計画に気付けなかった。江波を痛めつけて千秋の埋まってる場所を聞き出した。警察は捜さなかった。千秋はこの土の下に埋まっていたんだ!そうだ!あんたらが捜さなかったせいで。ずっとこの土の下に…。待ってくれ、千秋がまだ見つかってないんだ

(日名子)はい、時間がかかってしまいましたがあなたのヒントを手掛かりにチームで協力してようやくたどり着きました。

(桑部)元村孝義、住居侵入及び殺人容疑で逮捕する。

元村が千秋を心から大切に思っていたことを知る満男は、元村を庇いました。

(満男)いいんだ元村くん

草加と理沙は、病院で治療を受けて居る江波虎之介に、千秋の遺体が発見されたことを伝えました。

彼が千晶を殺した張本人です。

(草加)千秋さんの遺体が庭から発見されたぞ。

元村は桑部の取り調べを受けました。

(元村)動機となったのは江波虎之介をネットニュースです。新作を準備中登記時を見て千秋も江波の漫画にはまっていたのを思い出しました。構想8年と書いてあって8年というのが引っかかった。

(桑部)それで本人に近づいたのか?

(元村)いやそれが無理で。ファンの集まりに行ってそしたらファンの代表っていう奴がまだ出版されてもない新作について語ってました。それは僕が千秋の口から何度も聞いた言葉でした。僕は真実を知るためにそいつを監禁した。ちょっと痛めつけたらすぐ話してくれましたよ。8年前、千秋もそのカフェに来ていた。千秋が小説家志望だということを話したら江波がじかに会いたいと話したことを…そして、千秋は応じたことも。藤吉にカメラの前で事実を話させて殺し、シュラフに詰めて警察へのメッセージと共に千秋の大学へもっていった。撮影した尋問や殺害された映像を武田さんに送って。江波の家に行きました。次は江波を監禁し尋問した。

元村は虎之介の漫画の聖地であるカフェでのファンの交流会に潜入しました。

そこで、藤吉が未発表の虎之介の作品を8年前から構造を練っていたと自慢げに語るのを目撃しました。

(藤吉)地球の地が琥珀に集まって異様な光を放つ。だから主人公は琥珀のペンダントをしているらしい。そしてこういうんだ、この化石化した宝石の中には何千万年もの地球の記憶が含まれてる。

藤吉を誘拐し、暴力を振るって千秋を殺した犯人が江波だと自白させた元村は、彼を殺害しました。

そして、シュラフに入れて、大学の実習室に置き去りにしました。

次に江波を狙いました。

(元村)千秋をなんで殺した?

(江波)殺してない!殺してない!

(元村)正直に言え!お前ら出来てたのか!

千秋は江波に弟子入りしたいと申し出ていて、その当時、才能が枯渇していた江波

(江波)違う!千秋が僕に弟子入りしたいって言ってきてその時にはもう僕は才能が枯渇していたんだ。そのうち僕が夢中になったよ。千秋のほうがずっと才能があったから伝説の漫画家よりもずっと才能ががあったから。ずっと、ずっと!

元村は取り調べで話を続けます。

桑部は元村の常軌を逸した犯行動機や、彼の心が壊れていることを感じ取るのでした。

(元村)千秋に刺激されて新作を書こうとしたら千秋に馬鹿にされてそれで逆上して殺したって白状しましたよ。千秋の才能の象徴みたいな琥珀のペンダントを奪って藤吉と庭に埋めて、でもそのうち全然、千秋に見られてる気がして藤吉に譲って、情けねぇ。埋めた場所を聞き出して掘ったけどなかなか見つけられなくて。ずっとあの家にいた。

(理沙)聞いた通りに伝えて?これからここに住んで一生一緒に漫画を描かないかと伝えたそうよ。

(日名子)千秋さんはあなたを愛していたんです

理沙は江波と千秋の真実を伝えました。

千秋が殺されたあの日、元村に個人的な感情で鈍器で殴られました。

千秋が元村からもらったペンダントを眺めている間に殺したのです。

元村と千秋は交際していた頃、こんな会話をしました。

(千秋)これ岩石じゃなくて化石なんだよ。この中にはね、何千万年の地球の記憶が隠してある。

(元村)何千万年?不思議だね

(千秋)私これ見てるとどんどんアイディアが浮かんでくる気がするんだよねー。ねぇたかくんいつじか私が書いた物語読んでよね

(元村)俺も頑張ろうっと。ミステリーの新人小説家のオーディションに参加しようと思ったけど終活が忙しくてさ。

(千秋)一緒に頑張ろうよ、応援するから。

(元村)ここで一生一緒に漫画を描かないか?

(千秋)私、彼氏いるので。私は私の力で私の物語を書きたい。

古賀に事後報告する日名子

(日名子)悲しい事件でしたが、8年間埋もれていた事実が解決して良かったです。

(古賀)まぁこれで6係も首の皮一枚繋がったな。しかし勿体ない、いくら事件が解決したってキャリアが6係の係長になるなんて明らかに出世が異動から外れてるだろ

(日名子)我々、世代は出世よりもやりがい重視ですから

(古賀)ちょっとなに言ってるのか分からない。本気で言ってるのか。ほんとに?

事件が終わり、鳴海の元同僚が「ホルス」と呼ばれていたことや、日名子自身もメジェドに似ていると言われ、メジェドの正体に気付くのでした。

(日名子)草加さん、メジェドって知ってます?

(夏目)僕の前にいた人、鳴海さんにフォルスと呼ばれていたそうです。なんかエジプトの神様かなんかで。

(草加)ああ、ホルスならこれであります。

(日名子)これがホルス神なんかかっこいい

(夏目)なんか僕に似てません?

(草加)いいから上に運ぶぞ

草加に、図鑑を見せてもらった日名子。

理沙が言った、メジェドの意味を理解し、鳴海とちょっとした小競り合いになりました。

(理沙)なに拗ねているのよ面倒くさい上司

(日名子)拗ねてなどおりません

未解決の女Season3~警視庁文書捜査官~「琥珀の闇」感想・みどころ

伊野尾慧さん演じた、元村の切なさや愛する人を失った喪失感に心が掻き立てられました。

元々は、千秋を純粋に愛する青年だったのに…。

彼を庇おうとする千秋の祖父、満男の気持ちも多少、共感してしまいました。

身勝手な漫画家の江波に嫉妬心から命を奪われた千秋。

江波は精神的に鬱屈していて、自暴自棄で、短絡的犯行だと思いました。

弟子入りしたいとやってきた千秋の才能に気付き、自分を超える存在になると勝手に思いすぎですよ。

でも、千秋も一人で、見知らぬ男性の家に行かないでほしかったなとも思いました。

危機感をもっていれば、閉じこもりながら作業する江波に殺されることもなかったのに…。

悲しい展開だけでなく、今回は情報分析班の唐沢の工学的知識が犯人の手がかりになる爽快さありましたね。

 

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