未解決の女Season3~警視庁文書捜査官~5話あらすじネタバレ
家事代行サービスで働くスタッフの、松原美幸は、北八柳に仕事の終わりを報告しました。
(松原美幸)では終わりましたのでこれで失礼致します。
(北八柳)どうも、散らかっていたでしょ?昨日仲間と家飲みだったから。
(美幸)終わりました。この本読みました
(北八柳)読んだ?!最後の展開凄くなかったですか
(美幸)浅間神社私の実家の近くなんです。
美幸はその後、小学生の娘に夕食を作りながら笑顔で話していました。
(美幸)ほんとに面白かったんだから!北八柳さんちのご主人とその話が出来て楽しかったなぁー。
(娘)へぇお母さん嬉しそう。良かったね。
施錠された自宅で、資産家、北八柳愁一(脇知弘)が家事代行サービスの松原と別れた直後に殺害される事件が発生しました。
事件は迷宮入りし、遺族の要望で再捜査が進められていました。
事件当時、海外にいた妻、北八柳沙織(櫻井淳子)を除き、鍵を持っていたのは家事代行の松原美幸(馬渕英里何)のみです。
松原は沙織からダイヤの指輪を盗んだと疑われ、取り調べを受けましたが、無実でした。
捜査を担当した、「伝説の刑事」と呼ばれた、熊田礼二(西岡徳馬)も犯人は美幸だと確信していたのですが、捜査は思いの他、難航しました。
決定的な証拠は得られず、無念のまま彼は定年を迎えたのでした。
そんななか、自宅でオンライン読書会の仲間達と雑談をしていた、鳥羽泰樹(高崎俊吾)が籍を外した隙に殺害される事件が発生しました。
(大竹東生)【ふかわりょう】えっと今回のテーマはアリバイということで、浅尾さとしミステリー盛り上がりました!
(村木鞠子)【ふせえり】ホントよねぇー
(神野太一)罪咎の檻は特に好きなんです!
(大竹)同じくです。次回のテーマどうしましょうか。rainさん何がいいですか?
rainと呼ばれた、雨宮安希(井桁弘恵)は答えました。
(rainこと雨村安希)私は密室トリックがいいです
(ののっちこと、山田則夫)いいんじゃないっすか。
(野村奈々)密室って聞くだけでテンション上がるー!
(大竹)では第7会ミステリー会のテーマは密室トリックで。来週、木曜日でいいですか。
(一同)はーいみんな大丈夫でーす。
(村木)エースさん戻ってこなかったですね。Aさん?
ふと、Aで、エースこと、鳥羽泰樹が籍を外していることに気付いたオンライン読書会の面々は、楽しいひと時を終えました。
警視庁強行犯捜査殺人犯捜査第5係の越阪部と桑部が、鳥羽の自宅に駆け付け、即死した鳥羽を発見しました。
(越阪部澪)中野区のバーの店長をしていた鳥羽泰樹、39歳です。鋭利な刃物で首を刺されて失血死。凶器は残っておらず室内に荒らされえた形跡はありませんでした。駆け付けた時にはテーブルの上のタブレットがスリープ状態で、起動したところオンライン会議の画面が開かれたままになっていました。死ぬ直前までオンラインの読書会に参加していたようなんです。
(日名子)オンラインの読書会?
その話を日名子の耳につけた通信機器で聞いていた鳴海理沙は興味深く反応しました。
(日名子)なら強盗ではなさそうですね怨恨でしょうか
(越坂部)つか、オンラインの読書会って何するんですか?
(日名子)みんなで本を読んだり…?
(理沙)被害者は読書好きのバーのマスターかしら。みんなで読む会もあるけど本について語り合う目的の読書会もあるのよ
(日名子)読むだけでなく語り合う目的の読書会もあってコロナ禍で一気に増えたんですって。
越阪部は日名子が通信機器を付けていることを知らず、日名子のロボットのような反応に戸惑いました。
(越坂部)大丈夫ですか?今日も様子がおかしいですが。被害者の横にメモが置いてあったんです。
(日名子)失礼、まだ色々慣れていなくて。
(理沙)なんて書いてあったの?読み上げてー
(日名子)神野、示片に申すの神、平仮名のノ、漢字一文字の力、ラテン文字の大文字でR、記号のスラッシュ、ラテン文字大文字でN、漢数字の7、アラビア数字の0。神の力とかM70とか栄養ドリンク系かな。
(理沙)だからその読書会の内容詳しく聞いてきて。
しかも、現場に残されていたメモには謎の文字が並び、そのうち一つには意味深な丸印がつけてありました。
日名子が独自の懐石を6係のメンバーに伝えました。
(日名子)この読書会は主なミステリー小説について語る会で、被害者の鳥羽泰樹さんは初参加でした。そして会の途中、夜8時過ぎに部屋のインターフォンが鳴り、鳥羽さんは音をミュートにしてそのまま30分以上戻って来ず。
つい先ほど、美雪から脅迫メールをもらった沙織が、警視庁にやって来ました。
警視庁文書捜査官(文書解読係)の係長、陸奥日名子(黒島結菜)、文字を見ただけで犯人に辿り着く解析力を持つ、刑事の鳴海理沙(鈴木京香)、特命捜査対策室室長、古賀(沢村一樹)、若手刑事、夏目(宮世琉弥)、草加慎司(遠藤憲一)らは、捜査に身を乗り出します。
(草加)殺されたのは恐らくそのタイミングですね。
(日名子)会話を自動で文字起こししたというデータが残っていたので、出席者のリストかと一緒に借りてきました。でも、よく見てみると、今日の8時15分からしかデータがないんですよね。主催者の方のパソコンの調子が悪くて、最後の30分からしか記録できてない
(草加)じゃあ鳥羽が殺されたであろう夜8時過ぎの記録がないってことですか。
(日名子)そうなんですよ、ちょっと使えない
(理沙)使えない?その言葉、最近では、相手の能力や人格を否定するパワハラ発言とみなされることがありますから、お気をつけて係長
(日名子)パワハラ?私がパワハラ
(夏目)あ、浅尾慧の話してますね
(日名子)自由ですねぇー会議はもう始まっていますよ
(草加)浅尾慧知ってるのか
(夏目)ドラマ化とかされてますよね
(草加)ドラマになった刑事部長Xシリーズもいいが。浅尾慧のベストセラーとしては罪咎の檻だ。謎の男を追う潔癖症の女性刑事。男の追う咎は永遠に咎。果たしてその咎は罪と言えるのか。白熱の逃亡劇で生まれる絆が美しい作品だ。
草加による作品解説に文字フェチの理沙は興奮しました。
(理沙)タイトルからして秀悦よ!だって罪咎よ!罪に咎めるを重ねた熟語!
(日名子)文字萌え。盛り上がってるとこ恐縮ですがメモの解読をお願いします
(理沙)参加人数は9名。やっぱりねぇ、あなたがそのスラッシュと読んだのは片仮名の「の」。あとこの最後の丸は0ではなくて、アルファベットのOと考えられないかしら。読書会の参加者のハンドルネームの頭文字を単純に並べて書いただけ。神野の「じ」、野村のの「の」かず、rain、ののっち、ななお、MM、おおたけ。つまり被害者は自分以外の参加者に名前をレシートの裏に書き出し、Mの人物に丸を付けた。この文章から分かるのはそれだけね。
(日名子)頭文字?
(草加)凄い。怪しいのは丸がついてるMMの人物か
鳴海はこの鳴海の解析力を室長の古賀(沢村一樹)に力説しますが、古賀は6係を毛嫌いしており、倉庫の資料整理だけするよう、言葉を強めました。
(日名子)やはり!鳴海さんの文書捜査は素晴らしい!文字への興味が少々、変態っぽいとかがありますが、特対はこの能力を活かすべきです。私は六係の係長として文書に関する事件を待つだけではなく、
(古賀)いいや!6係には本来の職務に集中してもらう。
(日名子)本来の職務である上の皆さんの今月分の資料なら、もうすでに用意できています。
(宗像)【皆川猿時】室長、素晴らしく出来上がっていますー
しかも、現場に残されていたメモには謎の文字が並び、そのうち一つには意味深な丸印がつけてありました。
つい先ほど、美雪から脅迫メールをもらった沙織が、警視庁にやって来ました。
警視庁文書捜査官(文書解読係)の係長、陸奥日名子(黒島結菜)、文字を見ただけで犯人に辿り着く解析力を持つ、刑事の鳴海理沙(鈴木京香)、特命捜査対策室室長、古賀(沢村一樹)、若手刑事、夏目(宮世琉弥)、草加慎司(遠藤憲一)らは、捜査に身を乗り出します。
(古賀)成程、このキャリアが事務処理の猛者だって噂は本当だったようだな。そんなにやる気があるなら早速手伝ってもらおうか。人手が足りないものでね。
(日名子)早速ですか?やった。
古賀は被害者、北八柳のビラ配りの仕事を命じます。
日名子、草加、宗像、今津(草川直弥)、夏目は街頭でビラ配りを始めました。
(宗像)まもなく練馬区桜台で北八柳愁一さんが殺害された事件から15年を迎えます
(草加)この付近であった事件です。情報提供お願いします。
(夏目)すいません、何か情報があれば警察にお願いします。大学生の時のビラ配りと同じだ
(草加)文句言うな。過去の事件を風化させないことも特対の大事な仕事だ。
(日名子)練馬区資産家殺人事件、当時も大きな話題でしたね。…そのとおりですよ。
(宗像)はい、今回、北八柳愁一氏のご両親から改めて息子の無念を晴らしてほしいと警視庁に連絡が会ったんです。
ふと、草加は熊田礼二(西岡徳馬)と再会しました。
(熊田礼二)もう15年か。
彼は鳴海をよく知っていて、早速、6係に熊田を通す日名子達。
(鳴海)熊田さん、お久しぶりです。
(草加)クマさん
(熊田)おお鳴海、元気そうじゃねぇか。6係のお前の活躍聞いてるよ。
(日名子)なんだか鳴海さん達、可愛い後輩のようですね。
(夏目)はい、クマさんってのもいいですよね。僕、昔ドラマとか見て憧れてたんですよ。やまさんとかゴリさんとかスニーカーとかそういう刑事っぽい呼び方。でも試しに草加さんのこと。
夏目は「くまさん」という熊田のニックネームが気に入り、草加や鳴海を似たようなニックネームで呼ぼうと試みました。
(夏目)く、くささん
(草加)誰がくささんだ。二度と呼ぶな!
夏目は先輩刑事と距離を縮めようとしたのですが、鳴海や草加にとっては心外でした。
(夏目)草加さんをくささんって呼んだら怒られて。鳴海さんにも普通に無視で。くまさん、いかにも伝説の刑事って響きだなー。
(熊田)伝説?勝手に伝説にするんじゃねぇぞ、若造。
(草加)一課のくまさんといえばそれはもう伝説ですよ。
(熊田)いやぁ俺は最後のヤマを解決できなかった男だよ。もうちょっとだったんだ!密室殺人でな、家の様子に詳しくて簡単に出入りできる人物による犯行としか考えられなかった。
当時、北八柳愁一の事件を捜査していた熊田は、真っ先に、家事代行サービススタッフの松原美幸を疑い続けていました。
(刑事)くまさんいくら探しても指輪も時計も見つかりませんよ
(熊野)ある。絶対あるはずなんだ。しっかり捜せ!ご苦労さん。どこに隠したんだ?
(日名子)家政婦。疑わしきは罰せずですね。
(理沙)正式には家事代行業者の女性ですよね。
(熊田)松原美幸といってな、週に2回出入りして合鍵を持っていた。それにな、松原が登録していたその家事代行業者は3か月前から盗難被害で訴えられていた。事件発生時のアリバイもない。どう考えても犯人だと思われていたんだが。どこ捜しても証拠の品は出なかった。結局、証拠不十分ということで逮捕には至らなかった。でもどう考えても犯人だったんだよ!その後、松原は離婚して子供を連れて実家に引っ込んだ。定年ぎりぎりまで追い続けたが、松原美幸は死んだ。俺は未だに悔しくて悔しくてたまらないよ。
ここで、熊田が帰った後、理沙は日名子に彼が強行犯係に配属されていた時期の先輩刑事だと教えました。
また、自分がコミュニケーションや他人との関りを避けがちなので、強行犯係に向いていなかったと語るのでした。
(理沙)熊田さんはね、私が強行犯係にいた頃の先輩なの。人が好きじゃないから聞き込みは苦手だったし、取り調べはよく失敗したし、上司には使えないって嫌われて、熊田さんには迷惑をかけたわ。
(日名子)え、鳴海さん強行犯係だったんですか?
(理沙)あなたまさか私には若き日がないと思わなかったわけ
(日名子)そんなことは。でも保育園の頃から誰かにおもちゃを取られたりしてもやめてくれない?とか子供とは思えない返答をして保育士さんを驚かせていたようなそんなイメージもあります。
(理沙)どんなイメージよそれ、子供の頃から子供のあの身勝手さが許せなかったのよ、自分も子供だったのに。
(日名子)へぇー、私はどちらかというと、みんながわーって遊んでる時に、このおもちゃどうやったら子の箱に全部きちんと入るかなってそんなことを考えながらお片付け出来るかなって考えていた子供でした。
それぞれの特性について話す2人。
(理沙)それってどちらかというと、ものすごく変わった子供だったんじゃない
(日名子)いえ、鳴海さんほどでは。あ、そうか。人があまり好きじゃなくて直接喋るのが苦手で、だからこれですね
(理沙)自分で直に話すより、誰かに話してもらったほうがうまく話せる気がする。でも係長がイヤならもうやめますよ?仮にも上司だし。
(日名子)意外といやじゃないんですよ。鳴海さんの声がこう耳から聞こえてくると、なんだか精神が整うっていうか、遠隔操作?コナンくん形式。それから鳴海さんのことを使えねぇだなんてとんでもない、これからは私が鳴海さんを守ります。
(理沙)整う?ふーん、あなたに守ってもらう程困ってないわ
2人の会話を陰でそっと聞いていた草加は、2人の信頼関係が高まるのを感じて微笑んで見守っていました。
(草加)係長、桑部が感謝してましたよ。早速オンラインの読書会に参加者に聞き込みをするそうです。
(日名子)早く事件が解決するといいですね
古賀は北八柳の妻、沙織を宗像と共に訪ねて、北八柳の両親の意向でビラ配りをしたことを報告しました。
(古賀)昨日、ご両親ご要望で練馬駅など3か所で、情報提供を求めるビラを6千枚配布しました。
(宗像)今のところ新たな情報は出ていませんが
(沙織)そうですか…どうも。
沙織は嫌々そうにしてビラを受け取ると、ドアを閉めました。
沙織の家を後にした古賀と宗像は彼女への見解を述べました。
(宗像)妻はそれほど事件の解決を待っていないようですね。
(古賀)なんかにおうんだよなー
その頃、強行犯捜査5係、桑部一郎(山内圭哉)は、オンラインの読書会に参加者達に事情聴取をろっていました。
(大竹)エースさん、本名、鳥羽さんって言うんですね。読書会ではほとんど発言がなかったです。なんか緊張していたようで。
(奈々)え?!昨日のニュースで見た人がエースさんだったんですか。え?!嘘、信じられない。
奈々はスマホを取り出し、SNSに情報を拡散しようとする幼い行動があり、それを春日部が止めます。
(春日部)ケータイのほうは仕舞ってください。
桑部は次に、山梨在住の「rain」こと雨村安希(井桁弘恵)にリモートで聞きました。
(桑部)お忙しいところリモートで済みません。当日も山梨のご自宅から参加していたんですよね?
(雨宮)はい、山梨県の笛吹市です。浅尾慧の罪咎の檻の舞台にもなってる場所なんですよ。
(ののっちこと、野村則夫)エースさん、本当にミステリー好きなのかって感じだったんだよなートリックの話も全然のってこないし。
(神野太一)アガサ・クリスティもダン・ブラウンも浅尾慧も読んだことがないって言ってマシら。
(刑事)マルのついていたMMの村木鞠子だけです。昨日から連絡先に伝言を残していますが返答がありません。
(桑部)怪しいなーしかし、被害者の男はミステリーに興味がなかったのに、なんで読書会に参加っしたんだ。
読書会のメンバーを事情聴取する、第三強行犯の桑部一郎(山内圭哉)、春日部栄太(井上翔太)、越坂部澪(武田玲奈)。
間もなく、越阪部が鳥羽がオンラインカジノで借金を抱えていた情報を掴みます。
(越坂部)係長、鳥羽はオンラインカジノで多額の借金がありました。またそれに関係するか分かりませんが、脅迫メールのようなものが届いていました。鳥羽のバーの従業員が見ていました。
(桑部)そうか、村木鞠子は金融会社勤務だったよな。とりあえず身柄を押さえるか。
すると、村木鞠子(ふせえり)が警視庁に直接来ていて、夏目が連れ出しました。
(夏目)あのMMの村木鞠子さんです。あちらのほうで迷っていたので連れてきました。
(村木)すいません、私、村木と申しますけど。あの日の読書会は、A(エース)さん以外は常連ばかりでいつものように楽しく話していたんです。でも途中でそれまで全然喋らなかったエースさんが、急になんていうか顔が怖くなって。
(桑部)顔が怖い?それは何かきっかけが?
(夏目)なにかきっかけがあったんですか
村木はオンライン読書会中に、皆に「罪は咎められるべき」と発言したところ、鳥羽が何を思ったのか過剰反応し、怒りました。
亡くなった北八柳の家事代行サービスのスタッフ、松原美幸だと参加者に間違えられました。
(鳥羽)咎められるべきってなんだよ。あんた松原美幸なのか?
(村木)ありました。罪は永遠に咎められるべきよ。え、だって許されないでしょ?罪って償うべきものよ。
(大竹)まさに罪と咎ですね
(桑部)松原美幸?たしかにそう言ったんですか?
古賀、日名子、夏目は何故、新たに殺された鳥羽が、松原美幸が犯人として疑われ続けた北八柳の事件を連想させる発言に怒ったのか考察をしました。
(日名子)でも殺された鳥羽さんが何故、15年前の練馬区資産家殺人事件の犯人と疑われた松原美幸さんを知ってたのでしょうか。松原さんは1年前に既に亡くなっていますし。
(夏目)鳥羽さんが読書会に参加したのも、なんかそれが関係してるのかなと思ったんですだから村木さんを松原美幸さんと勘違いしてMに丸をつけた。
(古賀)今、我々が再捜査している事件の被疑者と同姓同名の人物が、たまたま挙がっただけだろ?勝手に関連付けるな!そもそも君達は何故、強行犯係の手伝いをしているのかな?
そこへ今津が入って来ました。
(今津)室長、ビラを配ってたら、この事件の犯人を知っているという人物が名乗り出てきたんです。
今津の証言から、事情聴取を受けることになった、北八柳の妻、沙織(櫻井淳子)。
彼女は、鳥羽泰樹が夫を殺したと言い出しました。
(北八柳の妻 沙織)15年前に夫を殺した犯人は鳥羽なんです。ニュースで見て驚いて。
(日名子)先日殺された鳥羽泰樹さんですか?
(古賀)ちょっと待ってください。奥さん、あなた15年前から犯人に心当たりはないと。
(沙織)最近知ったんです。鳥羽は15年前にホストをしていてちょっと私と付き合ってて。それで夫を勝手に憎んで。
(日名子)鳥羽さんと付き合ってた?鳥羽さんという存在がいたことをどうして15年前に警察に言わなかったんですか
(沙織)だって殺したなんて普通思わないでしょ
(古賀)それで今も鳥羽泰樹と付き合っていたわけですか。
(沙織)違う!付きまとわれて脅されていたんですよ。家も邸当に入ってるのに。私は鳥羽を殺してない。鳥羽は脅されていたんだから。変な脅迫メールが届いていて。私にも脅迫メールが来て。15年前に夫を殺した犯人だって噂になったあの女。あの女が私と鳥羽を恨んで。私何もしてない。鳥羽が一人で勝手にやったのにあの女が。
日名子と古賀は沙織が「松原美幸」と名乗る人物から脅迫メールを鳥羽と自分が受けて居ることを訴えてきました。
(日名子)この送り主って。
沙織は松原美幸の死を知りませんでした。
(古賀)奥さん、松原美幸さんは1年前に亡くなりましたよ
(沙織)嘘でしょ。鳥羽は幽霊に殺されたって言うの?お願い、助けて警察でしょ。鳥羽みたいに死にたくないの
(草加)驚いたな。くまさんが長年追い続けたあ入れは、犯人じゃなかったのかもしれない俺クマさんに話してくるよ。
(理沙)それは私が言うわ。草加さんに調べてもらいたいことがある
日名子は15年前の件を整理し、古賀、桑部、熊野、理沙、宗像、夏目、草加に説明します。
(日名子)2つの事件の概要です。そして今日、15年前の被害者、北八柳愁一さんの妻でもある北八柳沙織さんの元にも、脅迫メールが届きました。2011年10月4日。鳥羽泰樹と北八柳沙織は計画して北八柳愁一を殺害しました。証拠を添付します。お前の15年前の罪を咎める。警察にこの内容を告発されたくなければ、5月21日19時開催の下記の読書会に参加しろ、松原美幸。
(熊田)まさかこんな…
(夏目)そしてこのメールに添付されていた写真がこちらです。
(古賀)北八柳家に侵入してる鳥羽か?
(日名子)はい、鳥羽さんが来た八柳沙織さんの証言通り北八柳愁一殺しの真犯人で、同様に脅迫メールが届いたのだとすれば鳥羽さんは読書会に参加するしかなかったのかもしれません。
(桑部)で、指示通り読書会に出て殺されたってことか?
(夏目)これフェイク写真なんです。
(宗像)フェイク?偽写真なのか?
鳥羽の写真は情報分析班の解析によるとフェイクだと判明しました。
(夏目)情報分析班の話によると、15年前の証拠なんて手に入らないから脅しの為に作ったんじゃないかって。
(理沙)もしかして犯人はこの中にいるのかもしれないわ。
(古賀)そんなの無理に決まってるだろ。全員オンラインの読書会に参加してただぞ。
(宗像)そうですよ室長、映画やドラマでもオンライン会議の殺人トリックが多くて。辟易とするほどです。
(古賀)知ってるよ。辟易とするほど知ってるよ。
(桑部)おや、特対の室長は知らないのかな。オンラインって案外色々、アリバイが仕込めるってことも。どっちにしろ15年前の未解決事件は解決したんだ。鳥羽殺しはこっちのヤマです。後は頼むぞ
縄張り争いを気にする古賀は意地でも、特対で手柄を立てようと躍起になりました。
(古賀)鳥羽の身辺洗って脅迫メールの送り主捜すぞ。冗談じゃない。15年前の未解決事件が関与するこの事件はなんとしても我々恵特対が解決し、強行犯を出し抜くぞ。
(宗像)お前も来るのか
熊野は自分が犯人だと追い続けていた松原美幸が冤罪だと知り、愕然としました。
(熊野)松原美幸は犯人じゃなかった。確か長谷川。
(草加)鳴海、調べてきたぞ。係長、松原美幸は名前を変えています。事件後に離婚し、旧姓に戻ってます。転居先でも嫌がらせや誹謗中傷が止まなかった為、娘だけ家庭裁判所で、氏の変更許可を撮っていたことが分かりました。
(日名子)その新しい名字とは。
なんと、松原美幸の一人娘は、「rain」こと、雨村安希(井桁弘恵)でした。
山梨へ向かった桑部と越阪部。
(越坂部)鳥羽泰樹さんの死亡推定時刻、5月16日夜8時過ぎ。雨村さんあなたにそっくりな人物がマンションに入っていくところを鳥羽さんの友人が目撃してるんです。
(雨村)見間違いじゃないですか?だって私その時間、読書会に参加していましたよね。
(桑部)しかし、背景を合成するなんのはよくある手だ。あんたは背景をこの部屋の画像にし、自宅ではなく、鳥羽泰樹の家から読書会に参加していた。そして、トイレに行くなどとうそをつき、一時的に離席。鳥羽を殺害後、何食わぬ顔をして戻って来た。違うか。
(雨村)でも私、席から一度も離れてませんよ。誰か私がいなくなったって言ってたんですか
(桑部)ならこのパターンか、事前に録画した映像を流し、あたかも読書会に参加しているように見せかけた。最近の檻、クライマックスの神社で…。ならあれだ!殺しに行く瞬間だけあらかじめ録画した映像に切り替え…。
(雨村)それだと他の人と会話できなくないですか。普通に話していたはずです。ちゃんとは覚えてないですけど、鳥羽さんが殺された後も普通に喋っていたはずです。
オンライン会の様子を確認する理沙。
そこへ草加と日名子も到着しました。
(草加)こっちも聞きたいことがある
(日名子)雨村さん、15年前の松原美幸さんはあなたのお母様ですよね。ならあなたは15年前の事件についても何か知ってるんですね。
(雨村)警察は母を疑って何度も家に来てましたよね。母が大好きでした。真面目で優しくていつも笑ってた。あの刑事、何度も来て怖かった。それでも母は負けずにずっと人に後ろ指さされながらずっと私を守って働き続けて、本当に犯人は誰だったんだろうねって言って昨年病院で亡くなりましたけど。
雨村の悲しい生い立ちを聞き、言葉を失う一同。
古賀と理沙は見解を述べます。
(古賀)じゃあー雨村に犯行は不可能ってことか。
(理沙)ええ。参加者の証言や文字起こしのデータを見ても雨村安希は供述通り、読書会に参加し、発言もしている。
(古賀)いやでも、こうなった以上、無関係とは思えないだろ。雨村には北八柳殺しの犯人という鳥羽を殺す動悸が充分にあるんだぞ
(草加)雨村安希に似た女が実行犯という可能性もある。
(夏目)それに犯人が来た八柳沙織さんに脅迫メールで指定したオンライン読書会にも、もう明日で。あれ、陸奥係長
(日名子)雨宮さんと松原さんの親子がこの15年間どのように過ごしてきたかと想像したら。
(古賀)おいおい、俺だって警察の責任は感じてるよーだからって泣くな。係長だろ?
(日名子)でも15年ですよ?引っ越し先の山梨まで追いかけられて名前まで変えて。
そこで、理沙はピンときて、「文字の神様」が彼女の中に降臨してきました。
(理沙)ああ、なんてこと!違和感の正体はこれだったのね。
(日名子)びっくりして涙引っ込んだ。
(古賀)どうなってんだよここは泣いたり叫んだり
(草加)鳴海、きたのか
(夏目)雨宮安希は双子だったってこと?
(理沙)文字の神様が降りてきたわ。鳥羽を殺したのは雨宮安希。それは合ってるの。
(古賀)だから!雨村は供述通り読書会に参加していたって今さっきお前が言ったんだろ。
(理沙)お前って言わないで。雨村安希は2人いたのよ。雨宮安希の追加の情報が欲しいの。腹黒の誰かさんは早速、15年前の犯人逮捕の記者会見を開こうと思ってるかもしれないけど、それは待って、やり残したことがある。
(古賀)腹黒ではないが、会場は押さえてある。
オンライン会議をする、大竹、ののっち、rainこと、雨村、奈々、カズの様子を観察する鳴海たち。
(村木)rainさん聞いた?エースさん本当にびっくりよね
(安希)私もびっくりしました。
(大竹)ええ、実は今日、新しい参加者が。今晩は。北八柳沙織さんと鳴海さん。
ふと、読書会に参加した理沙は、rainと名乗る、安希が語学堪能だと見抜きました。
(理沙)今晩は、鳴海です。rainさんにお伺いしたいことがあるんだけどいいですか?rainさんにお聞きしたいのは…他の人に聞かれたくないのでフランス語でもいい?でもやっぱりドイツ語でお話したいんですけどそれでも大丈夫?あなたはお喋りが過ぎたようね。やはりあなたは安希さん本人ではない。あなたは雨村安希さんを学習したAIクローンですね。
(安希)はい、もちろんいいですよ。はい、なんでも鳴海さんに合わせます。
突然、鳴海はフランス語、ドイツ語、中国語で安希に話しかけました。
(鳴海)今どちらにお住まいですか?
(安希)山梨県笛吹市です。良いところですよ。
(鳴海)あなたはとても優秀ね。AIクローンを動かすにはいくつもの指示が必要。指示がなければ本人以上の能力を発揮してしまうこともある。rainさんそうよね?
(安希のAI)ええそうですね
なんと、オンライン読書会に参加している雨村はAIでした。
(古賀)ったく、ハンドルネームは魔女にしろって言ったのに。しかしよく出来てるな。魔女が色んな言語で話しかけたのはAIの指示の抜けを突く為だ。
(夏目)なんでこんな鳴海さんは何か国語も…。じゃあ本物の雨村安希さんは?
日名子は本物の雨村安希が、北八柳沙織を襲おうと、北八柳邸にいるのを突き止めました。
(日名子)北八柳沙織さんはこの家にいません。
(越坂部)オンライン読書会には参加してますよ。しかし、警察の会議室から参加しているんです。
(安希)なんで警察に?
(草加)雨宮安希さん。あなたは1年前まで都内にあるシステム開発会社AYテクノロジーズでAIクローンを開発するエンジニアとして働いていたよな。
なんと、安希は去年まで都内でシステム開発会社AYテクノロジーズで働いた経験を犯罪に利用していたのでした。
(日名子)何らかの方法で鳥羽さんと北八柳さんが真犯人だと知り、復讐を考えた。そしてそして思いついたんですね、完璧なアリバイの作り方を
(雨宮)なんで。罪はあの女にあるのに。あの女に罰を与えてよ
その頃、沙織が警察から出ようとしていましたが、宗像が証拠を持ってきて制止しました。
(沙織)もういいでしょ家に帰して
(宗像)ご協力、感謝致します。今、鳥羽のPCタブレットの解析が済みました。送信メールにお前に殺してと頼まれた殺せば死ぬまで俺に貢ぐ約束だ。あんたが送った自宅の間取り図と玄関ロックの番号も大事に保管されていた。死人に口なしと思ったか。15年前の北八柳修一殺害容疑で逮捕する。
北八柳沙織が鳥羽と共謀し、北八柳愁一を殺害したことが判明しました。
取り調べを受ける雨宮。
(安希)どこで気が付いたんですか?あのAIクローンは私でも見破れないくらい私だったはずです。
(古賀)ええ、驚きましたよ。笑うタイミングから話し方の癖まで完璧だった 完璧すぎた
(日名子)鳥羽さんが参加したオンライン読書会の時です。会の終盤、浅尾慧さんの罪咎の檻が話題になった時、クライマックスの舞台である浅間神社をせんげん神社と言っていた。浅間神社をせんげん神社と読むこと自体は決して間違いではありません。寧ろ全国各地に1300社あるこの神社のほとんどが、せんげん神社と読むからそのほうが一般的です。
(理沙)この文字は実は元々はあさまと読む。それが平安時代に、音読みが広がり、その殆どがせんげん神社と呼ばれるようになった。でも今でもほんの僅か本来の読みが尊重され、あさま読みが残ってる神社がある。
(日名子)その一つが、罪咎の舞台となった、笛吹市にある甲斐の国一之宮浅間神社。
(理沙)笛吹に長く住む人は見な、古代からの貴重な「あさま」読みを大切にしている。だから決してせんげん神社とは呼ばない・それは小学生の頃お母様の故郷である笛吹市に転居したあなたの過去に
(日名子)きっとあなたは今までミステリー小説についてや自分の嗜好など、事細かに指示を与えていたと思うんです
(理沙)あさま読みはあなたにとってあまりに当たり前だったから特に学習させなかった。だからAIクローンは一般的な読みである、せんげん神社を選択した。
(日名子)鳥羽泰樹さんを殺害したのはあなたですね
(雨村)就職して東京に出てから昔、母から聞いたことがある、北八柳愁一さんの会社を捜しました。その時直感で思った、この女が犯人だって。北八柳沙織、男のことも調べました。なんで気付かなかったの?私はAIの開発にやりがいを感じていたけど、あることを思いついて山梨に戻った。2人に復讐し、母の介護の為に捕まらない方法です。母は死んでしまった。心も体も疲れたんですよ。あいつらを殺してやりたい気持ちはどんどん高まりました。うまくいった。真犯人を殺してやりました。知ってました?母はあの日も罪咎の話をしていたんですよ。ああー!お母さんごめん、私、人殺しちゃった。なんで…?ねぇなんで警察はもっともっと早く本当の犯人を見つけてくれなかったの?どうして!
そこで、北八柳愁一を殺害したのは妻の沙織だと知りました。
沙織の電話をたまたま聞いてしまった雨宮は、共犯者の鳥羽を脅迫する殺害しました。
(沙織)もうお金はいいって言ったでしょ?ずっと奪い続けているのにまだ懲りないの?はいはい、勝手にすれば?捕まるのはあんたよ。
熊田は自分が犯人を間違えたことで申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
冤罪被害者の遺族でもある雨宮は熊田や警察に激しい思いをぶつけました。
(熊田)雨村さん、お母さんに…
熊田を睨みつけ、逮捕されていく雨宮にその後悔の念は届きませんでした。
理沙と古賀は何とも言えない気持ちで2人を見守りました。
未解決の女~警視庁文書捜査官Season3~5話「罪咎の檻」感想・みどころ
15年前に、心の優しい資産家の北八柳愁一が殺された事件。
北八柳は妻の沙織とオンライン読書会に参加した鳥羽の共謀により、殺されていた事実。
そして何よりも冤罪被害者だったのは、当時、北八柳の家に家事代行サービスで出入りしていた松原美幸。
美幸の娘、雨宮安希による哀しき復讐と、事件を捜査していた熊野ら警察への怒りに、胸が詰まりました。
15年間も追い続けられ、転居しても居場所を特定されて追い詰められてきた、安希と美幸。
美幸は我が子のことを思い、名字を変更するしか安希を守れる方法はなかった…。
安希に殺害するつもりは当初なかったかもしれませんが、次第に彼女の心が壊れていく様子がつらかったです。
日名子のように、安希の切なすぎる犯行動機に涙腺が緩みました。
罪なき人を疑り続け、私生活を脅かす原因を作った熊野のしこりは大きいですよ。
オンライン会議の様子から、AIを活かして自分のなりすましを作った安希は策士だと思いました。
画期的かつ、鮮やかな手口に見えますが、文字の神様には侮れませんでしたね。