監察医 朝顔 10話 あらすじ
毎日仕事で忙しい母・朝顔(上野樹里)と桑原(風間俊介)、そしてつぐみのじぃじ・平(時任三郎)に対して寂しいとつぐみは泣いていた。
法医学教室では結衣が亡くなってしまった経緯を振り返り、色々と実験をしていた。
茶子先生(山口智子)と朝顔も、実際に現場へ行って階段の高さなどを細かく調べていた。
すると、結衣は再び階段を登ろうとして3段目くらいから落ちたということがわかり、結衣のご遺体の再解剖をすることとなった。
その結果、結衣は亡くなる前に自転車で転んで怪我をしたことで脾臓が傷ついてしまい、その傷が階段を登ろうとした時に痛んで階段を踏み外してしまったということがわかった。
つまり、虐待でもなく三郎の無実も証明された。
一方、野毛山署は鮫島組員が亡くなったことで、桑原と相棒の神崎が法医学教室にやってきた。
解剖をしようとするが、朝顔が手が震えてしまってメスを握ることが出来なかった。
その後、茶子先生はそんな朝顔を慰めながら自分の苦手な大学の講義を朝顔の頼んでいた。
講義ではほとんどの学生たちが興味のない様子だったが、そのへひとりの学生が「解剖って拒否出来ないんですか?」と質問をする。
それに対して、朝顔は「解剖によって全く異なる死因が見つかることがある、それによって犯人を捕まえることが出来たりご遺族の心の悲しみを和らげることが出来る」と話し始め、そして自ら母を失った震災の話をし始める。
学生たちは真剣に朝顔の話に耳を傾けるのだった。
桑原は鮫島組の調査で、とある建設会社の不法投棄の現場を見に行っていた。
その日は大雨で不法投棄の山の土砂が崩れ始め慌てる桑原、そして朝顔の携帯が鳴った。
結衣の死の真相
法医学教室での実験、そして検死官の更なる情報から結衣さんは再び階段を登ろうとして踏み外していたことがわかりました。
上から落ちたとばかり思っていましたし、誰かに突き落とされたのではないかという先入観からまったく「踏み外した」ということは予想外でした。
再解剖の結果で本当の死因がわかり、脾臓が破裂してしまった痛みで階段を踏み外してしまったことがわかりました。
こうした時間が経たないとわからない病変もあるんだと、法医学ではそんなことまでわかるんだと感心しました。
朝顔と光子先生が三郎に真実を話すシーンでは、思わず泣いてしまいました。
モスキート音で疲れている三郎を起こさないように・・・と、その優しさに泣けました。
そこまで旦那様を思いやれる仲良し夫婦だったのに、こんなことになってしまったのは本当に悲しい結末だなと思いました。
せめて、子供たちには三郎のところに帰ってきてもらって、結衣さんのご両親にも三郎の無実を知らせて謝罪してもらいたいです。
新たなご遺体
新たなご遺体が運ばれてきて、神崎さんと桑原が法医学教室にやってきました。
神崎さんのキャラがとても面白くて、さっきまでの涙とはまた急展開で明るくしてもらえました。
朝顔が執刀することになり、今度は知り合いでもなんでもない人の執刀だからすんなり克服できるのでは?と思いましたが、手が震えてしまっていました。
いろんな想いから法医学者として自信をなくしてしまったのかもしれません。
それを誰も責めることなく、あえて話題に出すこともないのに、あんなに温かい雰囲気があるのはとても素敵な職場だと思いました。
屋上での焼き芋、あの上司らしくないところが茶子先生の良さでもあるでしょう。
手が震えてしまったことに突っ込んで話をするわけでもなく、朝顔を掃除の出来を褒めるなんて茶子先生の人柄の良さが伝わります。
そして、明るく「講義を代わりにしてほしい」と言うお願いの仕方も良かったです。
法医学者としての自信や目的のようなものを、改めて思い出させようとあえて講義をお願いしたんじゃないかと思います。