美食探偵

美食探偵明智五郎特別編マル秘裏メニュー2話 伊藤とみどりの哀しき過去

美食探偵特別編2話あらすじネタバレ

地上波未放送の「スペシャルメニュー」になります。

マイナーなフレンチレストランのシェフで、現在は「マリアファミリー」の、伊藤(武田真治)と、モラハラやDVを含んだ「キッチンハラスメント」を受けた薄幸の主婦(仲里依紗)の過去と彼らが、マリア(小池栄子)と出逢い、一味になる現在までを描きます。

伊藤のフレンチが事件から数日後に、閉店になりました。

そのことを大慌てで、明智に知らせた、小林苺(小芝風花)。

伊藤(武田真治)は心優しく、自分を慕ってくれるギャルソンを殺してしまいました。

何のためらいもなく、そうしたのは、ギャルソンが伊藤とマリア(小池栄子)がパソコンで通話していたのを盗み聞きしていたからでした。

ギャルソン(赤楚衛二)に、自家製で店の名物、ロッシーニの作り方を教えましたが、わざとロッシーニのソースの味付けがまだ足りないといった伊藤は、ギャルソンにテーブルを準備させえている間に、毒をソースに混入させました。

伊藤は、いずれは自分の犯行を外部に喋ることを恐れ、ギャルソンをターゲットに。

「僕が信じているのは、マリアだ」伊藤は平然とそう言って、彼が苦しみもだえる様子を静観。

ギャルソンは、そのことを見抜いていて、「信頼しているのは、僕じゃだめなんですね・・・」

そういって微笑み、息を引き取りました。

続いては、「れいぞう子」こと、桐谷みどりの「裏」エピソード。

主婦、桐谷みどり(仲里依紗)は、夫から暴力や罵倒を含めた「キッチンハラスメント」を受けていました。

夫の桐谷和弘(落合モトキ)は、明智(中村倫也)の同級生で、昔から食に詳しい桐谷と明智はうまがあっていたのです。

朝、苺は明智に生ハムメロンを作りますが、冷蔵庫が欲しいと明智に要求。

事件が起きるかなり前・・・。

元々、桐谷和弘は、DVやモラハラをするような人に見えず、ご普通の夫でした。

しかし、昔から母親、重子(どんぐり)の特有の濃いめの味付けが好きで、学生時代に同級生が親からの仕送りの食材で作った弁当が羨ましかったと笑顔で話すのでした。

みどりは義母、重子から携帯で通話をしながら、桐谷家独特の味付けを教えてもらいます。

ところが、みどりは夫の健康を気遣い、味付けを薄めにすることを試みようとしますが、重子の言葉の呪縛に苦しめられていて、精神的に自分を見失っていきます。

それでも、和弘は母のことが大好きで、母の手料理の甘くて濃い味付けにこだわるのでした。

みどりはまた、重子から送ってくる食材に悩まされるのでした。

そこで、みどりは特製のハンバーグを作ります。

作っている最中でも、みどりは重子の言葉の呪縛と葛藤しながら、重子が送ってきた椎茸を食材に使い、フードプロセッサーで混ぜました。

初めて夫から自分のハンバーグが美味しいと言われ、大喜び。

やっと自分の料理が認めてもらえたと思ったのです。

しかし、和弘は「お前の味付けだんだんお袋に似てきたな」と言い、その言葉は、みどりの自尊心や努力のすべてを打ち砕いたも同然でした。

みどりは、姑の重子の幻覚を見るようになり、身も心もボロボロ。

気分が悪くなって浴室に駆け込み、その様子をなにが起きたか知らずに心配する和弘。

「私をこの地獄から助けて」みどりは泣きながら、夫、桐谷和弘への殺意を抱くのでした。

こうして、彼女は殺人鬼マリアの「マリアファミリー」となり、元フレンチシェフ、伊藤(武田真治)の協力を経て、和弘を殺害。

遺体を解体し、冷蔵庫に一部を肉と一緒に入れました。

そして、みどり自身は、自分に優しくしてくれた苺を利用して誘拐。

明智や上遠野(北村有起哉)、高橋(佐藤寛太)、桃子(富田望生)たちが駆け付けるものの、自宅の特殊なごみ処理場に自ら入り、ようやく、全ての苦しみから解放されたのでした。

明智は、苺の生ハムメロンを食べながら、れいぞう子と伊藤の身に起きた哀しい末路をしみじみと感じるのでした。

次回は、上遠野(北村有起哉)と、彼の目に入れても痛くない愛娘、小春(横溝菜帆)のマル秘裏メニューです。

美食探偵明智五郎特別編マル秘裏メニュー2話感想・みどころ

伊藤はマリア(小池栄子)に”毒され”、天才的な料理の腕前がありながら、自分の人生を某に振った愚かな男といえました。

唯一自分を慕うギャルソン(赤楚衛二)まで、自分とマリアのやり取りを盗み聞きしていて、伊藤のために証拠隠滅までしたというのに殺されてしまうのはあんまりですよ。

ギャルソンは知らなくていいことを知ってしまい、それを伊藤に見抜かれていたことが運命のはじまりといえました。

みどり(仲里依紗)が可哀想で可哀想で・・・・。

みどりの夫、和弘(落合モトキ)のマザコンぶりは呆れます。

田舎育ちで濃いめの味付けが好きなのはいいけれど、それを家族に強要しすぎと思いました。

誰だって身近な人に怒ることはあるけれど、モラハラやDVで人の人生の方向性を変えてしまうこともあるのを本日のエピソードは訴えているのではないでしょうか。

義母、重子(どんぐり)は一見、害がないように見えて、ことごとく、みどりが主婦として至らない点が多いと決めつけるところは息子そっくり。

ネチネチと電話で話していて、非常に巧妙で計算高い女性に感じますね。

和弘にハンバーグを作ったのに、「お母さんの味に似てきた」・・・。

和弘の返事に、みどりの身も心も限界な様子が悲痛に伝わり、胸が詰まりました。

やっと自分の料理を認めてもらったのに、美味しいって言ってもらえたり、夫の機嫌が良くて安心もしたのに。

ハンバーグを作っている時のみどりは、マリアファミリーになるに相応しい人物に近づいていましたね。

料理好きで、あっさりした味付けが好みのみどりと、濃い甘めな味付けが好きな和弘は出逢わなければよかった夫婦です。

ほんのわずかに抱いていたみどりの希望が、「お母さんの味」という和弘の言葉によって絶望に変わった瞬間だと思いました。

みどりが夫と姑のモラハラや、料理の味付けに関する価値観の違いが引き起こした哀しき殺人事件。

みどりが「殺人鬼主婦」へと変貌する背景も、心が掻き立てられるぐらい迫力がありました。

みどりは結果的に、他の「マリアファミリー」とは今後、共謀せずに、自滅の道を選びましたが、彼女が夫や姑といった思いやりのない家庭から解放されたことは唯一の救いといえるのではないかなと思えた「特別編マル秘裏メニュー」2話でした。

次回は、「美食探偵明智五郎」に欠かせない存在、上遠野(北村有起哉)と、娘、小春(横溝菜帆)編です。

 

 

 

 

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