ドクターX2021 最終回あらすじ
感染症から未来を救いたい一心で、東帝大学病院にケミカルサージェリー治療法の投入や、「感染研究センター」を設立するなど、行動を起こしてきた蜂須賀(野村萬斎)。
ところが、これからという時になんたる不遇か・・・蜂須賀は人知れず、重度のすい臓がんでもって3か月の危機に!
しかも症状は天才外科医である未知子(米倉涼子)ですらハードな手術。
すぐにオペをしなければ命が危ない状況のなか、蜂須賀のクライアントが東帝大学病院を訪問後、帰国直後に大型ウィルスに感染。
よって、東帝大学病院で、緊急事態宣言を発動する蜂須賀。
大混乱の患者や医療従事者たちが走り、病院から逃げ出すなか、未知子は蜂須賀を心配して彼の元へ。
ところが、感染研究センターをジャックして立て籠る蜂須賀。
「必ず・・・手術するからね!ドタキャンなしだよ!」
未知子は蜂須賀の頑なな意志を理解しつつも、研究センターに閉じこもる彼の身を案じます。
その後、大パニックが落ち着き、医師も患者たちも病院に戻ります。
東帝大学病院では、入院患者で蛭間の妻、華子(藤真利子)が蛭間との離婚を考えつつも、彼女もまた、蜂須賀の病気を未だ知らず、異変を気にかけていました。
興梠(要潤)は自分の身の危険や、トラブルに巻き込まれない為にもニューヨークに逃げて行きました。
未知子は医師たちの待機場所を訪れ、蜂須賀の秘書、蝶子(杉田かおる)の制止も聞かず、高度CBRの状況のなかで、蜂須賀の手術を行わなければならない緊急性を伝えました。
深刻なすい臓がんのステージ3で、未知子が今、手術をしなければ100%が0になると訴え、蝶子を含めた医師達の同意を得ました。
一人身勝手にも、感染研究センターに立てこもる蜂須賀は、蛭間の妻、体の自由が利くうちに、ニュース番組のリモート取材にも応じて、国民の不安を少しでも解消しようと努めていました。
その日の夜、蛭間は、分院建設の為に訪れたコンサルタント(くっきー)。
美味しい肉を食べながら、蛭間とコンサルタント、そして、鍬形は、蜂須賀が病気で危機的状況であることを機にますます、建設計画を相談し合いました。
神原名医紹介所では、加地秀樹(勝村政信)、海老名敬(遠藤憲一)、原守(鈴木浩介)が未知子を訪ね、感染研究センターに閉じこもる蜂須賀を研究センターから連れ出し、手術を受けさせる作戦を提案。
未知子は蜂須賀の手術方法を考え直します。
蜂須賀は新型ウィルスにも感染していて、癌の症状も抱えている危険な状態。
未知子と同じ神原名医紹介所の麻酔科医の城之内博美(内田有紀)は、未知子がかつて無茶をしてエボラ熱にかかったことがあることから、死の危険を覚悟のうえで蜂須賀の手術を行うことを察知し、厳しくとがめます。
「あいつは自分の仕事に命を懸けている・・・だから私も切る」
未知子の意志を理解し、彼女もまた、未知子を見守ることに。
翌日。
海老名と加地と原は未知子と共に、防護服を着て、蜂須賀を救い出しに行きます。
しかし、蜂須賀は自分のウィルスデータから一人でも多くの人に役立てる為に一人、感染研究センターで研究。
さらに、自分の病気のデータをベースにした抗体薬をあっという間に注射器にして造りました。
未知子は彼がセンター内で自分の死を覚悟で挑もうとしていることを必死で阻止しようと試みます。
「諦めないで!あんたを救うことができればこれからもっと多くの患者を救うことにもつながる。私も諦めない・・・100%のオペにするから」
「ありがとう・・・あなたの手術を受けられないのは残念です・・・もう一度、あなたとあのお寿司屋さんへ行きたかった」
未知子の前で精いっぱい微笑み、倒れた蜂須賀。
未知子は消火器で感染研究センターの窓ガラスを割って潜入。
蜂須賀は無事、搬送されて行きました。
そんななか、第二のパンデミックも危惧される事態のなか、東京都知事の南勝子(萬田久子)は緊急対策会議を開き、「東帝大学病院」の院長代理、蛭間重勝(西田敏行)を追求。
一方、未知子はあらゆる覚悟を決めて、蜂須賀のオペを翌日に実施すると宣言
博美も一緒になり、抗体薬を打って、蜂須賀のオペを決行。
加地、原、正子、海老名は蛭間に反発してまで、未知子と博美のスケッターに加わりました。
蛭間はクラスター発生を恐れ、自分の首にも影響すると恐れます。
しかし、間もなくやって来た知事(萬田久子)は、自衛隊を動員させて感染研究センターを封鎖することを蛭間に指示。
蜂須賀の手術が進むなか、蛭間は院長室で、分院の本格的建設に頭がいっぱいで、未知子たちの手術を中断させようと、鍬形(小藪千豊)と話し合っていました。
そこへ退院した華子が夫の態度に憤慨。
華子の言葉に、蛭間も蜂須賀の手術成功を祈ります。
「あなたも医者の端くれなら・・・尊い命を救うことを考えたら?」
さらに、未知子の行動にニューヨークに逃げようとしていた興梠(要潤)も心を動かされ、蜂須賀を救おうと手術に参加。
しかし、必死の手術のなか、蜂須賀は心肺停止。
蜂須賀はまるで幽体離脱をしたように、未知子たちの手術する姿を見守っています。
必死に未知子が心臓マッサージを行います。
蜂須賀の心臓を直接、そっとマッサージし、心拍数再開。
華と蜂須賀の手術は成功し、神原晶(岸部一徳)は報酬を蛭間家からがっぽり貰ってご満悦。
未知子に命を救ってもらった華子は、自宅と別荘、そして結婚指輪を売って、未知子と博美の報酬を払いました。
晶は未知子が好きなだけ病院で手術が出来るように、晶は手術代を貯金。
しかし、まだまだ「大門未知子病院」の建設には届かない状況とこぼします。
その頃、未知子は蜂須賀から、感染研究センターが都知事(萬田久子)の指示で白紙になったことを告げ、今後の展望としては、一緒に海外へ行って、後進国の子供を感染症から救わないかと提案。
しかし、そのことや自分が未知子に「ラブ」な気持ちを持っていることからうまく言いたいことを伝えられない蜂須賀。
「”手術馬鹿”と”感染馬鹿”は最高のパートニャーになるかと・・・それに一緒に寿司を食べに行きませんか?」
晶は未知子を模した「未知子ロイド」を開発。
未知子と違った話し方のアンドロイドを神原名医紹介所に置き、今後の医療に役立てることに。
その頃、未知子は、蜂須賀の誘いを以前、一緒に行った寿司屋へ行くことと勘違い。
未知子を置いて蜂須賀は一人、次なる医療で一人でも多くの命を救う為に日本を旅立つのでした。
蜂須賀が自分を海外行きに誘っていることや、彼が未知子に恋心を持っていることがピンとこない未知子。
しかし、寿司屋の大将(小堺一幾)が倒れ、未知子はまた目の前の命を救うことに今日も全力なのでした。
ドクターX2021最終回感想・みどころ
未知子や蜂須賀、東帝大学病院全体に猛威を振るう巨大新型ウィルスとの闘い・・・。
蜂須賀が招き入れたクライアントが感染源の発端となり、大混乱になるなか、どうにか一人でも多くの命が感染しなくて何よりでした。
ところが、蜂須賀の症状はかなり危険レベルに達していて、未知子が手術をして必ず救う約束をしたにもかかわらず、”感染馬鹿”蜂須賀の暴徒は止まりません。
自分が今、感染している新型ウィルスの抗薬を注射型に開発したと思えば、感染研究センターで最期を迎えようとする無謀ぶりに、未知子の気持ちに共感。
諦めないで!蜂須賀!ここで死ぬな!と私を含め、どれだけ多くの視聴者が思ったことでしょう。
蜂須賀の感染研究センター設立への熱い思いや努力、今彼自身が病気の体に鞭を打つようにして一人でも多くの命を自分のデータをベースに救おうと躍起を起こしている姿に心打たれました。
蜂須賀、無茶しないでよ!お願いだからここを開けて!と願うばかりでした。
蜂須賀が案の定、倒れたことをきっかけに、未知子がガラスを消火器で割って救出。
危機一髪でしたよね。
未知子自身も以前のエボラ出血熱の時のエピソードのように、危険をリスクで蜂須賀を助ける熱意と優しさに涙が止まりません。
「感染馬鹿」な蜂須賀と「手術馬鹿」の未知子は人の命を助ける為なら自己犠牲的になってしまう性格や周囲の心配を振り切る行動力は共通していますし、出会うべくして出会った同志といえました。
蜂須賀の手術を自分の分院建設の為に阻止しようとする蛭間に腹が立ちましたが、華子のナイスアシストが、蛭間の金と権力で凍った心を溶かしたと思います。
「医者の端くれなら尊い命を考えないの?」
華子は未知子の熱意や絶対に目の前の患者を救うことを諦めない信念や努力、卓越した技術で命を救われたこともあるし、元々、過去シーズンから見ていても、あの頑固者で権力に目がない奔放すぎる蛭間重勝と違い、心がある人です。
華子の後押しもあり、蛭間も手術の様子を見守りますが、蜂須賀の心臓が心肺停止したあの瞬間、未知子、手術を初失敗してしまうのか?!前回の瀬戸朝香さんが演じた城之内博美の友人のように救えない展開なのかと心がざわつきました。
未知子は絶対に失敗しない・・・でも博美の同級生のように救えない命を経験することだってある・・・ハッチ―ももしや・・・という思いが過りました。
緊迫したなか、蜂須賀は臨死状態で手術の様子を見守っていて、これは予想外のラストを迎えてしまうのかと思ったほどです。
しかし、未知子は蜂須賀の手術も、先に手術をした蛭間の妻、華子も救うことができて、やはり、「私、失敗しないので」は2021年も裏切らなかった!
蛭間家で博美と未知子の手術代をがっぽり貰った晶さん。
あちこちの関係者に電話をしていた理由はやはり、「大門未知子病院」建設の為でホッとしましたよ。
一時期は、「大門未知子はもうおしまい」なんて視聴者がざわつく意味深な言葉を発していたけれど、黒幕的展開にならなくて良かった。
蜂須賀は未知子を海外での医療拡大の為、多くの人を感染症から救う手助けも含め、彼女に恋愛感情を抱いていることを伝えていましたが、伝え方がまるで、某別ドラマの坂口健太郎さんのようにぎこちなくて微笑ましかったです。
「手術馬鹿と感染馬鹿は最高のパートニャー」って噛んじゃった(笑)
それでも、恋をしたことがなく、命を救うことに日々、全力投球な未知子は蜂須賀の自分への気持ちに気付かなくて、いつもの大将(小堺一幾)の寿司屋にいたラストシーンは可愛すぎる。
未知子ロイドの登場も今までにない展開で、ロボットが人々の日常の手助けになっていく現実社会での進化や発展を匂わせていて、そこも斬新でした。
未知子ロイド、モデルに似ず、変に丁寧で「致します」な姿勢がギャップとユーモアを感じました。
大将が倒れ、未知子は恋に現を抜かす暇はないほど、今日も誰かを救うことに必死なところも、ドクターXらしさが滲み出ている爽快な締めくくりでしたね。
ドクターXの登場人物みんなに、幸せな未来と感染症の脅威と闘いながらも、希望がある明日が見えて、本日が最終回なのがとても名残惜しい、また大門未知子とどこかで再会したいと願う最終回ですね。