ダブルチート

ダブルチート~偽りの警察官~5話 ヤマガミ様の正体と多家良の哀しい恋

ダブルチート5話あらすじネタバレ

多家良啓介(向井理)は、失踪中の恋人、柊麻美(松本若菜)の口座に不審な出金が2年前からあったと、捜査二課長、岩合拓真(伊藤淳史)から聞きだしました。

ストレスもあり、多家良は麻美と一緒に海に来ていた記憶が夢の中で蘇りました。

「原野商法って価値のない土地を不当に買わせる悪徳な商法ですよね?」と、ひかり。

「投資目的ですよ。今はその二次被害が相次いでいます。」

70年代から80年代にかけて、被害者が続出したものの、今の負債を清算したい人を狙った二次被害が年々増加し、社会問題になっていました。

「悪質ですね。」

「子供に負担を掛けたくない、元気なうちに負の遺産を清算したい人もいます。」

山本はひかりに、原野商法の背景を説明しました。

人の弱みにつけ込んだ手口に、宮辺ひかり(内田理央)は、怒りをあらわに。

そんな中、原野商法の経緯を語る先輩、山本寛太(結木滉星)の口から、「ヤマガミ」の名前が。

「ヤマガミ?!2年前になにがあったんですか?」

ひかりはとっさに、多家良に起きた2年前のことを思い出して知りたがります。

しかし、その話は第六係ではタブーの為、特別捜査室第六係長の堀北(梶原善)は、デスクを叩いて、ひかりを黙らせました。

ひかりはその後、熱があって退勤した多家良を訪ねました。

祖母秘伝のレモンとリンゴ生姜ドリンクを作ろうとします。

しかし、女性もののブーツを見たひかりは、家に恋人がいると思って、すぐ空気を読みます。

「玄関に女の人の靴が?」

「だって、家に上がってみたんだもん。」

「多家良さんの恋人、失踪したはずじゃ…あっ!やばい余計なこと言っちゃった!今のはなし!」

多家良の同僚の阿部直樹(上川周作)は、口を滑らせたことに気付き、勤務へ急ぎました。

「多家良は裏切り者」堀北の言葉が気になる、ひかりは、倉庫にある、警察用のパソコンで探します。

「遅くまでご苦労様です。」

背後から岩合に声を掛けられ、ひかりは多家良について聞きます。

「課長…課長は多家良さんと古い知り合いですよね。多家良産に何があったんですか?」

「私が本庁に異動する時、二課に引き入れました。検挙率ナンバーワンで誰よりもエースでした。彼の機転でヤマガミの尻尾を掴めました。」

2年前。

多家良はアビット不動産の詐欺被害を暴こうとしていました。

西村に協力してもらい、アビット不動産の詐欺師、新川を泳がせることに成功。

「来週月曜14時、カフェで、カモ組織のベアーツアーズの熊谷」と連絡をとりました。

そのカフェでは、熊谷(小松利昌)から「ヤマガミ様」のフレーズが出ました。

多家良はアビット不動産を、堀北はベアーツアーズを追うことになりました。

被害に遭った土地は大体同じで、近隣にまだ被害に遭っていない土地の登記を調べて調査にあたる事に。

山本と多家良は当時、バディを組、弁護士の柊麻美(松本若菜)と出会いました。

柚木の弁護士である彼女は、多家良と山本を詐欺師と間違えていました。

正義感から、多家良にバケツの水をかけてしまいました。

「ごめんなさい。刑事だって言っていました?」

「言ってました。」

「柊麻美さん…その方が、多家良さんの恋人です。」

「弁護士と警察官ですか。ヤマガミの方は?」

「なかなか馬脚を許さなくてね…お茶でも飲みますか?多家良さんは早くに親を亡くして、家庭を持つことに否定的でした。」

「それなのにどうして麻美さんとは…」

「なにか通じ合うものがあったのでしょう。ここからは、彼にしか分かりませんが。」

天真爛漫で、優しい麻美と多家良はお互い少しずつ惹かれ合っています。

「刑事さん、お名前は?」

「多家良…啓介です。」

「今日とこの間のお詫びに、美味しいパスタを紹介しますよ。本当に美味しくなかったら私、バケツの水被りますんで。」

優しくて、ドジなところがあり、麻美の涙もろい人柄が覗かれていきます。

多家良は海岸で、麻美の絵を描きました。

「描けた」

「見せて」

「まぁまぁかな。」

「宝物にする。」

2人は幸せで優しい時間を過ごしていました。

アビット不動産の動きが不安定で、ヤマガミの名前が本当に出たのか信ぴょう性を疑う、堀北、山本、多家良達。

「相手の思う壺です。トカゲのしっぽを着られているのと同じ」

「なんだと多家良!指くわえて待っていろと言うのかよ。」

捜査方針を巡り、堀北と多家良は対立。

「ここで揉めても仕方ありません。様子を見ましょう。」

2人を仲裁する岩合。

その夜、多家良が外で、張り込み中、ファミレスにいた麻美。

そこで彼女は、落とした食べ物を子供に無理やり食べさせようとする若い母親を見かけました。

「早く食べろよ」

「やだ!僕これ嫌い!」

「お前、ふざけんなよ。」

「こんなぐちゃぐちゃしたのやだ!」

「ふざけんなよ。食べろ!お前が落としたんだろ!拾って食べろよ!」

若い母親は、幼い息子に彼が拒否して、投げ付けたスパゲッティを食べさせようとしていました。

「…やめて!」

麻美は思わずトラウマを思い出し、親子に向かって叫びました。

「麻美、どうした?」

過呼吸のように荒い息をする麻美に、後から駆け付けた多家良は気に掛けます。

実は麻美は虐待サバイバーだったのです。

児童虐待を受け、生還して、弁護士をしている彼女は、多家良に過去を語りました。

「ごめん、啓介に迷惑かけて」

「自分をそんなに貶めないで。」

「私、そういう環境で育ったから。ああいう親子見ると苦手で…小さい頃の事思い出しちゃって。」

麻美の腕には火傷をさせられたような引っかき傷がありました。

翌日。

ヤマガミの件も含めて追おうとする、多家良達、捜査二課。

多家良は、夜、麻美の誕生日を祝いました。

「こんな円いの初めて。」

「大袈裟だな。」

「俺が麻美を幸せにする。」

「嘘だ…こんなの嘘だ…私はそんな人間じゃない。」

「麻美は幸せになる権利がある。」

指輪をつけようとした矢先、岩合から電話が。

「ごめん、仕事が」

「お願い、警察辞めて。嘘…なんでもない、気を付けてね。」

翌日。

アビット不動産とベアーツアーズを尾行。

マル被の動向を車で待機しながら、山本と追います。

カフェで、熊谷の足取りを掴んで、待機。

「金を渡してからだ…」と堀北。

「現金の受け取り確認。」

熊谷と取引先の相手に声を掛ける、多家良。

鞄を開けると大量の蜜柑が入っていました。

アビット不動産の建物はもぬけの殻でした。

ふと、多家良はカフェへ向かう前に男性(鈴木浩介)とぶつかりました。

捜査中、焦る多家良達。

第六係では、警察にヤマガミの内通者がいると思われ、張り詰めた空気と化しました。

多家良と交際していた麻美は、ヤマガミの協力者でした。

多家良は勤務中に、麻美からの電話に出ました。

「この半年間は宝物だった。今まで本当に有難う。」

「出せ」

麻美は何者かに連れ去られたと思われ、指示役の男の声もしました。

2024年に戻り、ヤマガミの件で、宮辺と岩合は話を続けます。

「柊麻美はヤマガミの協力者でした。多家良の家が盗聴され、彼女は本物の弁護士でしたが、既に辞めていました。多家良さんと知り合いなのは偶然じゃなかった。多家良さんは全責任を負い、警察を辞めるとまで言いました。でも私が止めました。」

「どうしてですか?」

「彼が優秀な刑事であることは間違いない。」

「でも多家良さん、内通していたわけじゃないですよね。仲間を裏切ったって…」

「ただ、二課の刑事がそんなミスをするわけない。」

「警察官だって人間です!課長、どうして私に話してくれたんですか?」

「宮辺さん、あなた似ているんですよ。多家良さんと。被害に遭った人を救いたい。犯人を許せない、真っ直ぐな思いをね。私はいつか多家良さんが戻ってくると思っている。」

「二課に、ですか?」

「いや、それはあり得ないと思っている。万が一、彼がヤマガミと向き合うなら、手を貸してほしいと思っています。あなたには期待しています。」

岩合との会話で、麻美と多家良の哀しきすべてを知った、ひかりは複雑な思いでした。

多家良はその夜、麻美に一度は嵌めるはずだった指輪をベランダの窓から投げました。

「風邪ひいたんだって?仕方ねぇな。」

突然の訪問者は、矢柴(荒川良々)。

「帰らぬ人を待つのは、忠犬ハチ公で充分だろ。」

「うるせぇよ。」

「あ、矢柴特製ラーメン作ってやろうか。鶏ガラがいっぱい。」

鶏の骨を大量に持ってきた、矢柴が作ったスープはしょっぱくて濃い味でした。

多家良は体調が戻り、宮辺に、生姜湯のお礼に、差し入れてもらったプリンをあげました。

「多家良さんが警察を辞めなくて良かった。多家良さんに近づけるように頑張ります。では…」

その頃、麻美は、ヤマガミ(鈴木浩介)と共に行動していました。

ダブルチート5話感想・みどころ

今回は、多家良の2年前の過去と謎多き大物詐欺師、「ヤマガミ」の接点について核心に迫る回でした。

宮辺は、多家良が「警察の裏切り者」と呼ばれる背景に足を突っ込み、第六係長の堀北にぴしゃりと口をつぐむよう、忠告されましたね。

ヤマガミと多家良の関係は、第六係ではタブーになっている重々しい緊張感が伝わりました。

刑事と弁護士として、出会った多家良と、麻美。

正義感が強く、素はおっちょこちょいでとても純真なところがみられる一緒にいて楽しい女性でした。

しかし、虐待の過去を持ち、ファミレスで見かけた親子に、つらい子供時代が交差して、怒りの声を上げた姿は胸が痛みました。

誕生日を祝ってもらった時も、どう喜んでいいか分からないような戸惑いの表情や、デコレーションケーキを見て、「こんな円いの見たことない」という言葉の背景がつらい。

「私はそんな人間じゃない」

自分は幸せになっちゃいけないと思っている麻美にそんなことないと言いたくなりました。

同時に、「麻美は幸せになって良い。」という、多家良の言葉に共感しました。

ところが、腕の傷を含め、ヤマガミの協力者である彼女の話すことがどこまで真実なのか探りたくなりました。

麻美のあの怒り方は、麻美のなかの良心であることを願いたいです。

そして、多家良と過ごした時間が彼女にとって偽りのない幸せであったらいいなと思いました。

ヤマガミの真相にたどり着き、なんと、肩がふいにぶつかったあの男だったとは。

鈴木浩介さん演じるヤマガミが、多家良の運命を狂わすキーマンになる事を期待したい5話でした。

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