ダブルチート

ダブルチート~偽りの警察官~3話 極悪フードコーディネーターをどう騙す?

ダブルチート~偽りの警察官~3話あらすじネタバレ

多家良(向井理)の相棒、矢柴(荒川良々)は、多家良から彼の財布を近所の子供が届けたから来てほしいと電話を掛けました。

「子供がお前の財布拾って交番届けた。服着替えて俺のとこ来い。」

間もなく、捜査二課特別捜査室6係、宮部ひかり(内田理央)が多家良の交番を通りがかりました。

「あの…またお茶を飲みに来まして。」

しかし、彼女は特別捜査室第6係係長堀北(梶原善)から、多家良の過去についてこんな話を聞いていました。

「彼奴は警察の裏切り者なんだ。仲間を売ったんだよ。俺はあいつを許さない。」

その件に触れようとするものの、触れられず、警視庁へ急ぐのでした。

同じ頃、店主の榊(平山祐介)のレストランにいる矢柴。

「ここ最近は客足が遠のいたけど、息子が進学でまだまだ金がかかるから頑張らないとな。」

榊と妻は、矢柴にまだまだ現役で、働くことを話していました。

そんな榊の店は、味は確かな洋食店ですが、ここ数年客足が遠のいていました。

榊は、有名店、ラ・ボヌールのフランチャイズオーナーになる話し合いを味岡と契約しました。

この契約の為、フードコーディネーター、味岡(石黒賢)が経営する、キューブブースに、全財産を預けていました。

「榊さん、ラ・ボヌールのフランチャイズオーナーになれば、パリの三ツ星シェフ、フランソワ・ベルナールとのコラボレーションも期待できますよ。」

榊は、味岡にそそのかされ、自身のレストランを三千万で、担保にしてしまいました。

「私は、ラ・ボヌールのフランチャイズオーナーになれるはずではなかったんですか!」

「紹介料も踏み倒され、会社は倒産し、社長の桑原はどこにいるのかわかりません。キューブブースには初期費用として3千万振り込んだんです!」

「残念ですが私にはどうすることもできません。」

榊が途方に暮れて事務所を後にすると、味岡(石黒賢)は毒づきます。

「三流料理人が…」

今回の味岡の詐欺は返金されたケースはほとんどないとのこと。

外食産業を食い物にする詐欺師、味岡は、以前は関西にいたものの、東京に移ってきたのでした。

この話を聞いた榊の一人息子、勇人(吉田日向)はショックを受けました。

「なんだよ担保って…!大学の学費、払ってくれって頼んでねぇよ!家族を巻き込んで余計なことしてんじゃねぇ!」

「勇人、お父さんはあんたのことを思って…」

榊の妻が説得するものの、勇人はショックを受けて家を飛び出してしまいました。

その後、ソムリエに成りすました多家良は、榊と同じバーに偶然を装って居合わせ、接近します。

「料理の仕事をされているんですね。」

「うちも全てパリの本店に任せているんです。ご存知でしょうか?メゾン・ド・ベルナールです。」

「日本にベルナールの店はあったんですか?」

「これまで名前を伏せていました。店の宣伝効果を上げる為にそうしていたんです。店が軌道に乗るまでいる日本の店を任されました。本店からの指示で香港に移動しなければならない。今、共同経営してくれるパートナーを探しているんですよ。我々の仲間になってくれる経営者を…」

「あなたのお名前を是非、お聞かせ下さい。」

「僕は窪田です。店の名前は、ル・シャノワール…黒猫です。」

その後、秘書から「窪田」は以前はフランスにいるベルナールの店のオーナー、窪田を装いました。

窪田の店は評判も最近は悪いとのこと。

「先日はありがとうございました。バーでお会いした味岡でございます。お店の今後についてまたご連絡致しました」

「有難う御座います。」

電話を切った後、矢柴と「窪田」を装う話し合いをする、多家良。

オーナーの窪田は2時間サスペンスが好きな42歳、開店時間は18時、窪田が店に入るのは17時に設定しました。

警視庁では、味岡に3件も前科があり、ペーパーカンパニーも持っていました。

「何もせずに諦めるんですか?やってみる価値があります。」

事件の捜査に、宮部は躍起です。

その頃、窪田に成りすまして、味岡を自身の店、「ル・シャノワール」に案内した、多家良。

ル・シャノワールで、多家良の店と提携すれば、大手レストラン、メゾン・ド・ベルナールの「ファミリー」入りができると交渉します。

「活気がありますね!」

窪田こと、多家良は、沢山の調理人を抱える調理室に味岡を案内しました。

「今、黒田というソムリエが後から来ます。彼もきっと良い仲間になりますよ。あなたのような食に成功する方がいればきっと力になる。」

「契約をする前にそちらのおすすめ料理を食べさせてください、それから契約を考えます。」

思ったより手強い相手の味岡。

その後、サスペンスの帝王と呼ばれた俳優、山越源一郎の名前もちらつかせ、味岡を油断させる作戦を企てるのでした。

「窪田は午後7時にル・シャノワールに到着させる、そして、味岡に罠を仕掛ける。」

多家良は矢柴とタッグを組み、にやりと笑いました。

宮部と宮部のバディの先輩刑事、山本寛太(結木滉星)と桑原の実家を訪ねていました。

「保夫は金の無心にする連絡以外、来ないよ。あの子のことはもうどこで何をしているか知らない。」

桑原の母親は、宮部と山本に素っ気なく答えるのでした。

「過去に大物詐欺師と多家良が関わったことで問題が起きたんだ。」

矢柴は、榊に料理人として協力を求めます。

多家良が交番勤務にあたっていると、宮部が訪ねてきました。

「多家良さんは捜査二課のお茶の味知っていますか?なんでここにいるのかなって。」

「毎日毎日、帳簿を付けるよりも、地元の人達と向き合うほうが合っています。捜査二課にいるならお茶を飲むのも今日で最後にしてください。もうここには来ないほうが良い。」

矢柴の元を訪ねた多家良は、「ル・シャノワール」定番の合鴨のコンフェのレシピ本を作成。

その調理担当を、今回、榊に頼んだ、矢柴。

「お前、やけにこの事件に入れ込んでいるな。榊さんと何があったんだ?」

「榊さんは俺の恩人なんだ。出所してきたばかりの俺にコンソメスープを振る舞ってくれた。あの味は忘れられない。」

矢柴は榊との思い出を振り返り、今もその時の味を覚えていました。

話題は切り替わり、矢柴がなくした財布が戻った話になります。

「財布戻ってきた。」

「香里ちゃんとはあれからどう?」

矢柴には別れた妻との間に小学3年生の一人娘、香里がいます。

矢柴の財布の中には、幼い香里と最後に会った時の写真が入っていました。

「会ってないよ。前科のある父親なんて会えるわけない。香里は俺のこと忘れたほうが良い。それよりも詐欺師の師匠は俺じゃなくてもよかったんじゃないか。」

「あんたは弱い者からは金をとらない最低の詐欺師だ。」

「ダメだろ、最低の詐欺師から教わっちゃ。」

「勝負は明日だ、絶対にケリつけてやる。」

当日。

榊を調理人に迎え、多家良と矢柴の計画は始まります。

宮部と山本は、桑原の母親を訪ね、桑原保夫から金の無心をされた事を知りました。

多家良は合鴨のコンフィを提供しようとしますが、味岡は違うメニューが食べたいと言いました。

「カモか…カモ以外のものが食べたいな。」

「準備できるものは?」

「俺に任せてくれ。」

そこで、矢柴はあらかじめ、勇人に食材の調達を頼み、調達してもらいました。

「俺は料理人になりたい。大学は行かなくて良い、俺は父さんみたいな料理人になりたい。誰にも負けてほしくないんだ。父さんには。」

同じ頃、宮部と山本は夜に桑原のアパートを訪ね、帰宅した彼と鉢合わせました。

「桑原さん、もう逃げられませんよ。」

そして、多家良はコンソメスープを味岡に提供。

「なんだ、ただのスープじゃないか」

「我が店自慢の一品です。」

「なんだこれは…こんなスープは飲んだことがない。いくつもの味が喧嘩せず、調和している。樽の中で時間をかけた酒のようだ。さすがベルナール」

「それはベルナールではありません。私の父が父から受け継いだ代々の味です。胸を張っておすすめできる我が店の看板メニューです。勿論、ベルナールのお墨付きはもらっています。」

そのスープは、榊が作ったものでした。

「お疲れ様でした。審査結果は追って連絡します。」

矢柴が榊と勇人に言葉をかけ、送り出しました。

「契約金有難う御座います。これであなたもベルナールグループの仲間です。」

味岡から、契約金6千万円を多家良は受け取りました。

「ボンボヤージュ…新しい旅の船出に…ん?!誰だ!何するんだよ。」

「うちの店で何やってるんだ。二度と来るなよ。」

すると、多家良が仕込んだ男たちに、店を追い出される味岡。

桑原を名乗る、多家良に電話を掛けました。

「ちょっと、桑原さんどういうことですか?契約書だってあるのに。」

「あんたは騙されたんだ。でもスープは本物だ、あのスープは榊が作ったんだ。お前は騙されたんだ。」

間もなく、味岡は、本物の桑原の名義を借りて、詐欺をしていたことが発覚し、宮部と山本に逮捕されてしまいました。

桑原と共に経営していた、フードブースは、味岡のペーパーカンパニーだったのです。

榊一家は、矢柴から出資を申し出たいというオーナーがいる事を伝え、失った3千万円を矢柴から受け取りました。

「有難う御座います。」

「実は、榊さんのお店に出資したいっていう人からの申し出があってね、この三千万はその出資金だよ。立ち上がれるさ、何度でもあのスープの味がある限り。」

その出資金はやはり、「K」こと、多家良からです。

榊家は、レストラン経営を再スタートすることができました。

警視庁では、山本が堀北に、味岡のその後を報告。

味岡は自供し、桑原から20万円で名義を借りて、キューブブースを立ち上げたとのこと。

宮部は、資料室のパソコンで、詐欺師「ヤマガミ」と多家良の関連性を検索で気付きました。

慌てて物陰に隠れた彼女ですが、そこには、捜査二課長の岩合拓真(伊藤淳史)が、宮部の検索結果を不審に疑うのでした。

ダブルチート3話~偽りの警察官~感想・みどころ

フードコーディネーターの味岡を演じた石黒賢さん。

コンフィデンスマンJPの美術評論家の役を思い出す、手強い存在感を醸し出していました。

でも、人を信用しすぎですよ。

多家良の話術と、矢柴の人の良さそうなオーラが、味岡をどんどん引き込んでいました。

料理で人を笑顔にしようと奮闘する、榊を騙し、彼のシェフ人生を潰そうとする、味岡に目が離せませんでした。

多家良と矢柴による、レストラン経営者は、巧みで爽快感のある騙し合いでしたね。

弱い者からお金を騙し取らず、悪徳詐欺師をターゲットにする2人は最強のバディです。

矢柴がかつて、榊に出所後、振舞われたコンソメスープを絶賛して食レポをする味岡に笑ってしまいました。

そのスープ、あなたが騙した被害者の特製ですよ。

榊一家は、多家良と矢柴のおかげで、レストラン経営を再開させ、希望を持って生きることができて良かったです。

そして終盤には、宮部が気付いた多家良の過去。

「ヤマガミ様」を名乗る大物詐欺師と多家良のトラブルのごく僅かな真相にたどり着いた、宮部。

そんな彼女の行動を不穏に覗く、岩合にゾクっとしました。

多家良も宮部に言っていたように、捜査二課にいたければこれ以上、自分の過去には踏み込まないほうが良い…。

まさに、パンドラの箱を開けようとする、宮部が心配な3話でした。

 

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