ダブルチート

ダブルチート~偽りの警察官~1話 警察官と詐欺師2つの顔を持つダークヒーロー

ダブルチート~偽りの警察官~1話あらすじネタバレ

商店街で、高齢女性、しのぶ(島かおり)は、50代くらいの男、水橋に声を掛けられました。

この辺の土地勘がなく、水橋は財布を無くしたので、お金を貸してほしいと声を掛けてきました。

「初対面でこんなお願いをしてしまい、済みません。」

「困った時はお互い様ですもの。1000円でいいかしら?」

「すぐにお返ししますので。」

多家良は水橋を呼び止めました。

「あの先程、母から浅草の電車賃借りてましたよね。タクシー代、2万円お貸ししますよ。あ…済みません。車の中だ。駐車場に財布を取りに行きますね。済みません、一体、母に貸した千円返してもらえますか?駐車場に財布を取りに戻るまでの間。」

多家良は、水橋からお金を取り返し、しのぶに帰しました。

「本当に今のは詐欺なの?」

「詐欺師はこの辺に多発しやすいんですよ。あとでお金を返すと言われたら警察に立証できませんからね。ご自分の身を守る為にもお気をつけて。」

多家良啓介(向井理)は、近隣住民が気軽に立ち寄る町の交番に勤務する親切な警察官です。

小銭を拾って届けに交番を訪ねてきた小学生の男の子にも茶菓子を提供。

そんななか、警視庁では、特別捜査官として宮部ひかり(内田理央)が就任してきました。

元銀行員で日商簿記2級を持つ、彼女は数字に強いので、捜査二課長の岩合(伊藤淳史)に期待され、背中を押されました。

「少しでも詐欺師を減らしたいのです。」

宮部は特別捜査室6課長、堀北隆司(梶原善)や、凖キャリア統括主任、山本寛太(結木滉星)と対面しました。

山本に仕事を教えてもらいながら業務に取り組みます。

そんなある日、一本の通報が入り、現場へ駆けつけます。

経営コンサルタントの鹿野博之(勝村政信)が参加する資金繰りに苦しむ経営者の為の相談会に現われた須永良二(小林陸)が「騙された」と暴れていました。

須永を長女、典子(野村麻純)が被害状況を解説。

ひかりは早速、トラブルを起こした須永の元へ主任の山本寛太と共に事情を聞きに行きました。

「鹿野博之さんに騙されました。」

「父は従業員3人の小さな工場で働いています。今年に入っても業績は…そこで、鹿野さんに融資の相談をしていたんです。コンサル料金は融資額の30%で、鹿野の口車にのってしまいました。鹿野はコロナ以前の売り上げを過大申告するよう言って来ました。鹿野の言った通りでした。コロナ融資をし、入金が確認されると振り込みました。これでなんとか工場を存続できる。父は心底、喜んでいました。」

コロナのあおりで経営難に陥り、融資の相談を鹿野にすると、ある条件を満たせば、5000万円の融資を受けられると言われていたのですが、鹿野に150万円をだまし取られた上に、「全国中小企業金融公庫」から内容証明の督促状が届いてしまいました。

融資金の一括返済、コンサル料金30%の分、6500万円を支払うように記載されていました。

「我々は手続きのお手伝いをしただけです。」

「鹿野さん、話が違うじゃないですか。」

「残念ながら鹿野さんを逮捕はできません。須永さんが決算書を粉飾したからです。」

その現実に憤るひかり。

なんと、山田は粉飾決算で6500万円をだまし取ったので、彼が捜査対象になりました。

警察から捜査されることになったのは、須永でした。

「盗み聞きですか?」

夕方に、ひかりは多家良の交番で、お茶をもらいながら相談。

「あの…、山本さん、須永さんのことを詐欺罪で引っ張るらしいんですよ。」

「捜査二課の刑事は、捜査情報は伏せておかなきゃでしたよね?」

「ああ、済みません。今の忘れて下さい。」

ひかりはお茶を飲んでから慌てて仕事に戻りました。

多家良が須永家を訪ねると、なんと須永は練炭自殺を試みていました。

「須永さんしっかりして下さい!須永さん!」

窓を開け、駆け付けた娘の典子と彼女の一人息子も気付き、須永は救急搬送されました。

「容態の回復を待ちましょう、病院に駆けつけて下さい。」

「あの、須永を調べるより、鹿野を調べたほうが。目の前に詐欺師がいるのに警察はただ見ているだけなんですか?」

「だったら証拠を持ってきてください。鹿野が詐欺をしている証拠を。鹿野が詐欺師なのはこっちも分かっています。行っとくけど、頭の中、お花畑な警察官はいらないから。」

厳しい言葉を突きつけられ、ひかりは思わず涙ぐみました。

そんな状況に多家良は、近所でクリーニング店を営む矢柴等(荒川良々)の元を訪れます。

彼は多家良が元警察のエースから、「詐欺師」の部分を知る人物です。

矢柴は変装用の服装、数々の人物に成りすませる名刺、眼鏡などの備品を揃えていて、多良家の頼もしい味方です。

そして、多家良は、民間事業開発機構の職員のふりをし、鹿野に頼みたいと言うクライアントのふりをしました。

「鹿野さんには様々な企業とのコネ久ションがあると思いますが、本業でもご協力ください。謝礼も出ます。ご関心をもっていただけましたら後日、改めて。それでは良いお返事をお待ちしております。」

その頃、多家良は、登記事項証明書を提出し、過去5年分の決算書をすることを鹿野に頼みました。

「決算書どうしますか?決算粉飾もしたし…」

「悪事っていうのはな、バレなきゃいいんだよ。」

秘書と共に自分たちの悪事がばれないように、「加藤」と名乗る、多家良の民間事業の融資に関わろうとしていました。

ひかりは、須永の見舞いに来ますが、混乱状況にいる須永典子に花束を突き返されてしまいました。

「帰ってください!退院後には必ず出頭しますから。このままじゃ家を失うかもしれないんです。私が出戻ったりしたから…父を騙した警察も憎い、それと同じように、警察も憎いんです。帰ってください!」

その夜、多家良の交番を訪ねました。

「須永さんのお見舞いに行ったら、警察が憎いって追い返されてしまって…」

「まだここで諦めるのは早いですよ」と、多家良はにやりと笑いました。

後日。

「過去五年分の決算書です。この前に言っていた協力金って何ですか?」

「融資を審査員の肩が募って下さると、融資希望者の総額が一千万な場合、議員の皆様には0.2%の一律預り金をお願いしています。当機構の寄付扱いになるので無名になります。」

間もなく、個人投資家「信濃小路」を名乗る、矢柴(荒川良々)と対面。

「鹿野さん、これからお近づきのしるしに銀座で一杯飲みませんか?加藤くんも…」

鹿野に、他の投資家もいることで、自分達を信用させやすくしました。

「効いた!審査委員長は鹿野さんになってもらおう。審査委員長なんてどう?通常の5倍はかかるけど。僕は僕のお金を鹿ちゃんみたいな責任世代に任せたい。この手は信用できるよ。あんたコンサルだろ?融資資本者は捕まることないのか?」

「大丈夫ですよ。」

ロマネコンティなど強いお酒を飲ませ、鹿野の感覚を麻痺させる、矢柴。

矢柴がタクシーで帰った後、別の融資を受けないかと多家良は相談。

その後、ペテン師歴30年の矢柴の家に帰った、多家良。

「鹿野の動きどう?」

「完全に引っかかっている。俺は悪い奴らに裁きを受けたい。」

大型持続支援金申請書にサインし、3千万の融資を多家良に手続きを任せることに、院長の任命書と残りの預り金7千万円がありました。

「一つお聞きしたいことがあります。」

「なんでしょう?」

「他の委員の皆様にご挨拶をしておきたいのですが…金券を送ったりしても良いものでしょうか?」

「お気持ちだけでも宜しいですよ。」

その頃、警視庁では鹿野の件でもっと被害者の声を集めたいと申し出たひかり。

間もなく、「K」からメールが。

その「K」は、加藤こと、多家良でした。

民間事業の審査員会に出席しようとした鹿野は、粉飾決算でコロナ融資金をだまし取った疑いで、ひかり、堀北に逮捕されました。

山本は、鹿野の秘書を逮捕しました。

多家良は、鹿野から受け取った預け金の7千万円のうち、ロマネコンティ代の10%を差し引いて、矢柴に報酬を払いました。

多家良と矢柴は、アイロンで内容を書き換えられるように書類を偽造していました。

審査委員長になる書類も元々はコロナ融資金の書類。

翌日。

須永は先方と和解し、普通の生活ができるようになりました。

鹿野に奪われた1500万円は取り戻せないと思われていましたが、「K」を名乗る、多家良によって小切手で送られました。

拘置所にて、「加藤」を名乗っていた、警察官の多家良と対面した、鹿野。

「俺の言う通りにしたら、奪った金返してやるよ。ヤマガミサマという詐欺師の居所を教えてくれ。」

「知らない。」

「そうか、わかった。」

そして、多家良は帰宅します。

そこには、恋人の柊麻美(松本若菜)と暮らしていたのですが、彼女は「ヤマガミサマ」を名乗る詐欺師に誘拐されて以降、消息が不明です。

多家良は、麻美との結婚を考えていて、婚約指輪も用意していました。

しかし、彼が帰宅すると、家は荒らされ、麻美は連れ去られた後でした。

ダブルチート~偽りの警察官~1話感想・みどころ

詐欺被害に遭う高齢女性、しのぶを助けた多家良は一見、善良な警察官。

頭の回転の速さと巧みな話術を持つ彼は、しのぶからお金を奪った水橋から千円を取り返し、水橋自身をも騙しました。

しかし、もう一つの顔は、悪徳詐欺師を騙す、「シロサギ」。

一方で、恋人を誘拐された心の傷を負っていて、ヤマガミサマと名乗る詐欺師がとても気になりました。

民間事業業者を偽り、見事に悪徳詐欺師の鹿野を騙しましたね。

鹿野って意外に単純すぎると思いました。

多家良の右腕、詐欺師歴30年の矢柴は個人投資家を名乗り、鹿野の心を掴むのが上手い。

逮捕された鹿野は、罪を償って更生するとはあまり思えませんね。

多家良のおかげで、工場を立て直すことができそうな須永家が救われて良かった。

今後も多家良の「善」と「闇」の部分が関わった本当の被害者を救うことを期待したい1話でした。

 

 

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