緊急取調室2021 1話あらすじネタバレ
北海道警察へ出張することになっていた「緊急取調班」(通称 キントリ)。
取調官の真壁有希子(天海祐希)は羽田空港へ。
途中、「ここでは言えない話がある」と出張へ行く寸前、梶山(田中哲司)に呼び止められた真壁。
「俺たちのこと」と言う意味深な言葉が引っ掛かる真壁でした。
その頃、グレーヘアーなおさげ髪が特徴の、近所で鳩に餌をあげる高齢女性、大國塔子(桃井かおり)は、その不気味な雰囲気から近隣住民に煙たがられていました。
保安検察場で、提示しなければならない持病の薬の処方箋が見つからずにうろたえる老女、大國塔子(桃井かおり)が困っていることに気付いて手を差し伸べようします。
「昔の友人の葬式」だと言う大國。
さらに、空港内でビジネスのやり取りをしている宮越(大谷亮平)を見て、「あの人は悪い人」とほのめかす大國。
同じ便に搭乗した大國は、別れ際、真壁に「良い旅を」と意味深な発言を残しました。
時刻になっても飛行機が搭乗しないことに違和感を覚えた有希子。
安全確認のため、離陸をするとのアナウンスも流れます。
CAたちがいるギャレーに駆けつけると、1人のキャビンアテンダント(宮澤佐江)から「ハイジャック」というメモを提示され、事態を察知。
真壁はキントリの梶山(田中哲司)、小石川(小日向文世)、菱本(でんでん)、警視庁の警乗警察官、山上(工藤阿須加)、元きんとりのサイバー犯罪対策室の刑事、玉垣(塚地武雅)、警視庁捜査一課の渡辺(速水もこみち)、監物(鈴木浩介)らに連絡。
0・3ミリ相当の毒薬を持病のインスリン注射用ポンプに入れてあるとまで言ってきて、怯えるキャビンアテンダント。
彼女は気がふれたような人間性をみせ、只者じゃないと睨む有希子。
塔子の正体は、彼女曰く、本当に、50年前に国会議事堂で「7分間の演説」を行ったことがあり、活動家集団「国民青年派」と機動隊の衝突を阻止した有名な活動家でした。
塔子は真壁に携帯電話をよこすように乱暴な話し方をしました。
仲間に真壁が連絡していることを既に把握していたのです。
さらに、爆弾を機内に持ち込んでいると口にして、同じ便に乗る国土交通副大臣の宮越肇(大谷亮平)をここに連れてくるよう要求してきました。
自らを「国民青年派」と名乗り、駆けつけた警乗警察官の山上善春(工藤阿須加)が人質解放を促すことに抵抗し、これ以上動けば、キャビンアテンダントに危害を加えると言い、質が悪い状況。
彼女が大きな事件を起こそうとしているか探るため、真壁は自ら人質になることを塔子に伝えました。
塔子はそれを拒否し、塔子の元へやってきた第一秘書の東修二(今井朋彦)も、人質になり、CAたちを解放することを塔子に訴えますが、彼女は尚更、拒否。
さらに、危険物があれば飛行機には搭乗できないはず、本当に爆発物はあるのか?と冷静に突っ込む真壁に対し、爆弾は仲間のバッグに入れたと塔子。
我慢ができず、塔子に立ち向かった東ですが、彼は塔子に注射の毒を打たれて、命を落としてしまいました。
宮越の汚職疑惑の真相を本人に語らせて、淡島パーク疑惑のこと、現政権の責任を問うと宣言。
沢山の人が苦しみ、傷つき、病んだ若い世代がいることや、現代社会で生きづらい人たちが救われないことに激しい怒りを抱えていると訴える塔子。
「日本には未来はないのか?!」激昂する塔子。
そして、状況から危機感を感じ、山上は塔子に発砲し、塔子は警察病院へ。
後日、緊急取調室の現場に戻った真壁は、爆弾を最初から塔子が持っていないことや、爆弾に見せかけたペットボトルには液体が入っていたと仲間たちに告げます。
報道では、宮越(大谷亮平)が大切な秘書を亡くしたことを悲しんでいました。
真壁は横山と住山という公安の刑事から取り調べを受けることになってしまい、東を救えなかったことに責任を感じていること、塔子と知人であることを疑われ、否定。
さらに、持ち前の頭脳とコミュニケーション力を活かして、横山たちとたたかいます。
爆発物に捉われていて、爆発物がなんだったか覚えていない、山上が口で伝えても話が通じないので、手で制止したなどぶつけられる圧力と恫喝的な彼らの質問をかわす真壁。
公安も爆弾が偽物だって認めるのはどういうこと?と疑問がわく真壁。
刑事部部長の北斗(池田成志)も、爆弾はかなり強力な本物だと言いますが、公安たちは認めようとしない雰囲気があったのです。
東京都中野区の警察病院で、三木という別の刑事は、塔子に爆弾を作る協力をした仲間について問い詰めますが、悪びれもせず、小馬鹿にしたような態度の塔子。
三木もこれには何も言えない状況。
東の葬儀に出席した小石川(小日向文世)と菱本(でんでん)は、東家の一人息子が、葬儀に参列した宮越に向かって「死ね」とつぶやいている様子を目撃。
その後、真壁は葬儀から帰った山上に、「爆弾は偽物」なんて変なことを言えば、あんたのクビが吹っ飛ぶと助言されました。
山上は、かつて「キントリ」にいた善(大杉漣)の一人息子。
離婚後、父とは疎遠になり、母と暮らしてきたと自らの生い立ちを語った山上は、キントリのみんなにはこのことは秘密にしてほしいと真壁に頼むのでした。
その夜、横山たちから問い詰められた際に、爆弾の状況を知らないと嘘をついたけれど、本当は、公安が東や宮越のパソコンに目をつけていたことを見抜いたと梶山に話す真壁。
さらに、「もつなべ」コンビ、渡辺と堅物も「キントリ」たちのたまり場の居酒屋に来て、真壁達に協力し、事件を解決することに積極的な姿勢をみせたのでした。
小学2年の子供がいる夫婦、しんじ(生島勇輝)、かやの(中村静香)もキントリたちを見守ります。
小石川と菱本を呼び出した真壁は、この事件には裏があるからこそ、大國の事件に立ち向かうことを提案。
しかし、キントリが9月末で解散することが上からの指示で決定したことを伝える梶山。
真壁や小石川、菱本もそれぞれ違う場所に異動になることが既に決定していると言葉を続けた梶山。
真壁は解散するからこそ、キントリで最後まで暴れたい、大國を「まるはだか」にしようと一致団結。
後日、小石川と菱本は、宮越から東が「死ね」などと暴言を浴びせられていたことを東の息子(石田星空)から聞き出しました。
さらに、宮越に東が暴言を吐かれていることを東家の妻、逸子と一人息子は偶々、家の中で聞いてしまったことを話しました。
亡くなったあのハイジャックの日・・・新しいパソコンを買い、出張に行くといつも通り出掛け、宮越からどんなことを言われても、彼を守ろうとしていた東。
その頃、宮越は山上に爆弾のことを知っているか、東の持ち物について知っているかを優しく追及。
大國の家に家宅捜索する真壁と「もつなべ」コンビ。
小暮と名乗って暮らしていた大國は、本物の小暮が両親が亡き後、譲り受けた家に住んでいたとのこと。
大國塔子が近隣から嫌がられる存在だったことや本物の小暮が大國を訪ねてきたことを大家から聞き出す真壁達。
ふと、大國塔子がおさげ髪を切って家に残していたのを発見。
梶山から、刑事部部長、北斗(池田成志)が逮捕状を発行したけれど、1時間猶予をくれることを真壁に連絡。
梶山は彼と交渉の末、小暮しのぶの行方と、大國塔子の真相を掴む条件として、真壁の辞表を提出することが必須と真壁や、みんなに告げます。
また、別の現場では本物の「小暮しのぶ」と思われる女性の遺体と共に、大國塔子のおさげ髪が発見されました。
真壁は辞表を提出することになるかもしれない理不尽な公安の条件や危機にめげず、大國塔子との闘いを続けることを決意するのでした。
来週はこのストーリーの後編になります!大國塔子VS真壁有希子の結末を次週、お楽しみに。
緊急取調室2021 1話感想・みどころ
久々にお茶の間に帰ってきた「緊急取調室」キントリ!
真壁有希子の毒舌&鼻っ柱の強い態度、めげずにどんな事件にも立ち向かう姿勢がクールですね。
真壁と犯人の心理戦が繰り広げられる取り調べは次週になりますが、謎多き狂ったフェミニストの大國塔子のベールを少しずつはがそうと動く真壁やもつなべコンビ、小石川たちに胸が熱くなりました。
桃井かおりさん演じる、注目のキーパーソンにして、初回の脅迫犯、大國塔子の存在感が強烈ですよ。
大國は現代社会で生きづらさを抱える人たちがいて、日本の未来が廃れていることや、特に許せない宮越(大谷亮平)について激しい憎悪を抱いている様子が伝わりました。
大國の表情、何をするか分からない狂気、そして根っこにある人の痛みに共感し、憤りをみせる姿に引き込まれますね。
大國が目の敵にしている宮越(大谷亮平)はなんていう非人道的な人でしょうか。
東の家族がいる前で、東に「死ね」と暴言を吐いたり、「キントリ」にかつていた、善の一人息子、山上に対し、東の情報を探ろうと優しい口調で追及する様子は心底、闇深かったですね。
尽くしてくれた秘書、東が可哀そうすぎます。
親をひどい目に遭って殺された東の息子がいたたまれない・・・。
公安最悪ですね 真壁達が優秀な捜査で大國の実態を暴こうとしているのに自分たちの手柄にしようとする姑息なやり方に、キントリたちの悔しさに共感です。
真壁に辞職届けをかかせることを条件に、大國を「まる裸」にしていい条件を出したり、9月末でキントリを解散させようとまでする。
緊急取調室のみんながそれぞれの道へ歩くまで80日以上・・・令和の「キントリ」の活躍を最後まで見届けたくなる1話(前編)でした!