緊急取調室2021 6話あらすじネタバレ
誘拐事件の捜査をする警視庁特殊犯捜査係の班長、鬼塚(丸山智己)と大鳳が、朝イチで、「緊急事案対応取調班(キントリ)」に足を運びました。
朝5時に、財務省勤務の諸星和彦(駿河太郎)から自宅で寝ていた6歳の一人息子、翼(有山実弥)が誘拐されたと110番通報があったとのこと。
事件発生時刻は、昨夜10時近くなのに、なぜ夜明けまで通報を待っていたのか?
刑事部長、北斗(池田成志)は、一人娘の母である有希子に、麻美と交渉するよう、命じます。
和彦の行動を怪しむ真壁(天海祐希)、梶山(田中哲司)、菱本(でんでん)、監物(鈴木浩介)、渡辺(速水もこみち)、サイバー対策課の玉垣(塚地武雅)らキントリ達。
鬼塚は驚きの事実を明かします。
犯人は他でもない別居中の妻、諸星麻美(瀧内公美)旧姓は加納。
丸山は、麻美に連絡するものの、「息子は返しません」と頑な。
「誘拐・・・誘拐ですか、構いませんよ。この子を返すなら一緒に死にます」
さらに、諸星和彦(駿河太郎)は、事件当日、麻美の精神が不安定なので、妻にそのことを追求し、息子の翼のことを気にかけていると、刃物で手を切りつけられたとのこと。
夫が苦しんでいる間に、麻美は息子を抱えて家を出たそうです。
麻美に同じ母親として寄り添うかたちで、落ち着いてにこやかに対応する真壁。
小石川(小日向文世)は、大鳳(丸山智己)に協力を求めます。
さらに、落ち着いて話を進めると、妻が精神的に不安定なので、息子の翼のことを気にかけ、再婚相手の小夜子と今、暮らしている自分の家に、連れて行ったことがあると口にした和彦。
幼稚園の迎えのタイミングで、翼を連れ去りましたが、その後、妻の様子を見て、自分の実家に翼を預けたそうです。
しかし、和彦はところどころ挙動不審な態度で、麻美にメッセージを残すよう言うと、「どこへ行っても必ず君を見つける」と意味深な言葉を口にします。
また、妻が正社員になれず、翼に度々、暴力を振るわれている状況を見て、放置できないと話し続けました。
そして、今回の誘拐の事件が起こり、「お恥ずかしい」と口にする始末。
しかも、諸星が仕事の為に少し出ると行ってから急に出て行きました。
同時刻に、「もつなべコンビ」こと、渡辺と監物は、諸星和彦宅で、桐山小夜子の遺体をクローゼットで発見。
遺体の硬直は死後、半日で、刺されて亡くなったことが判明。
さらに、翼が描いた絵で、2人の居場所の手掛かりになる絵を発見・・・。
しかも、追跡しようにも交通渋滞が。
もつなべコンビは、真壁達と繋がるコンタクトツールを切って、単独で捜査に踏み切ることに。
その頃、真壁は麻美に「小夜子について聞きたい」と伝言。
麻美は、翼にメロンパンをあげたり、翼の身に現在、危険はないことを伝えます。
「麻美さんは小夜子さんをどう思っているのかな」
「諸星さんは離婚をしないうちに、別の女性と別居して、暮らすなんて面白くないよね。ねぇ理由聞いてもいい?」と寄り添う真壁。
ところが、麻美は「翼のことは私育てたの。でもあいつは私に生活能力がないことを主張して親権を自分のものにしようとしたの。警察などに掛け合ったけど、無理だった」
「小夜子さんは刺されて亡くなったの・・・驚かないのね。もしかして知っていた?」
「あいつ必ず見つけるって言っていたよね・・・小夜子のことなら諸星に聞けば?」
「諸星さんが消息不明になったの」
さらに、レンタカーが静岡の富士駅前で、諸星の車が発見。
麻美の車ものちに発見。
「交際相手を殺され、麻美に息子に連れ去られたことを和彦さんが恨んでいる可能性がある。諸星は麻美さんの行き先を知ったうえで私達、キントリを利用した」と読むもつなべコンビと、真壁たち。
さらに、「麻美が殺すわけない・・・子供を殺した手で、このまま逃げると思う?」
この事態に、北斗(池田成志)の腰ぎんちゃくポジションにいる、松本はかんかんに怒って真壁達に、捜査を辞めさせようとします。
上層部の機嫌を窺い、解散が迫る真壁達にここぞとばかりに責任を問われるなどと怒号を浴びせますが、キントリ達は怯みません。
サイバー対策課に異動した元キントリの玉垣も、麻美と翼の居場所を特定し、松本が真壁の邪魔をしないよう、取調室をロック。
富士山とコテージの位置関係からして、その特定した場所に限るという玉垣。
絵は、翼がかつて家族旅行に行った当時4歳の時に絵に描いたもの。
数字の「3」と「8」を見間違えている可能性が高いと睨んだ監物と渡辺。
「警察とはもう話したくない」と言って、電話を切る強硬手段をとります。
「あのね、聞いて・・・私の夫は子供を2人遺して殉職したの。その時、私は上司の小石川に救われた」
「みんなそれぞれ事情を抱えて生きています・・・小石川です、僕は仕事にかまけていて家庭を顧みなかったんです、息子がいたのですが、亡くなりました。我が子が何が好きだったのか、好きな物は何か僕は何一つ知らなかった。あなたには私と同じ後悔をしてほしくない」
梶山も言葉を続けます。
「僕も離婚しました・・・」
そこで、ついに、翼を虐待していたのは、やはり、諸星和彦だったとわかりました。
和彦は、教育的虐待を翼にしていて、有名私立に入れようと躍起になり、翼に度々、暴力を振っていました。
驚くべき真相が解明。
小夜子(清瀬やえこ)が麻美の協力者で、翼と麻美が虐待やDVを受けていることを知っていたのです。
小夜子は、必死に2人を庇って逃がし、諸星に暴力を受けたのち、刺されました。
そして、コテージにとうとう、諸星和彦が。
翼を取り返そうとし、再び暴力を振るう諸星に立ち向かっていた麻美。
寸でのところで、監物と渡辺が到着し、諸星を確保、翼と麻美を保護。
以降、翼は真壁が引き取り、麻美は婦警(永谷春子【緑黄色社会】)警察で改めて事情を聴くことに。
出張費などが重なって、出世が遠のいたことをきっかけに、翼にひどい虐待を加え、彼に執着したことが判明。
小夜子はそのことを知り、彼の暴力的で自分本位の性格を見抜き、麻美を必死で救おうとしていたのでした。
麻美の事件が解決し、監物が異動になり、「もつなべコンビ」は解散。
別れ際に、監物は両親が喧嘩ばかり自分の目の前で繰り返し、父親から度々、暴力を振るわれた「毒親育ち」だったことを告げました。
監物は、「どこへ行っても必ず見つける」という諸星和彦の言葉から、自身の父が母と自分に言っていた言葉と同じだといち早く気付き、翼親子をほっておけなかったとのこと。
キントリ達は、監物の異動を撤回してほしいと、北斗(池田成志)に申し出ますが、ダメでした。
さらに、北斗は真壁たちが出て行ってから、山上善春(工藤阿須加)や、国土交通大臣、宮越肇(大谷亮平)に連絡し、真壁と大論争の取り調べをした被告、大國塔子(桃井かおり)の裁判が近々、開廷することを匂わせるのでした。
次回のゲストは、板谷由夏さんです!なんと、ミステリアスで怪しげな被疑者を熱演!
緊急取調室6話感想・みどころ
今回のエピソードも、前回とはまた違った心が締め付けられるエピソードでしたね。
最初から、駿河太郎さん演じた、諸星和彦が怪しいなと私も思いました。
瀧内公美さん演じる妻の麻美がかなり切迫していて、非常に精神的に追い詰められている様子が表情や、真壁との音声から生々しく伝わってきましたね。
真壁はいち母としての目線、立場、そして、彼女が何らかの深刻な理由で息子の翼を抱えて連れ去ったことを察知し、優しく寄り添うように言葉をかけている場面に感動。
和彦、絶対に許せない・・・幼い翼君はおろか、女性には手を上げてもいい、力の差や自分に意見するななど、やはり、ありえない人間性が覗かれましたね。
取調室に訪れた時も、「どこへ行っても必ず見つける」という言葉は背筋がぞっとしました。
駿河さんといえば、今年放送の「ドラゴン桜2021」で、平手友梨奈さん演じる娘に暴力を振るう父親を演じて話題になったことも記憶に新しいです。
昨日の「ハコヅメ~たたかう交番女子~」では厳しくも優しい先輩、警察官を演じていたけれど、本日の放送では「ドラゴン桜」の時の役柄を思い出させるモラハラ男を熱演。
役の幅、広いですね・・・駿河さんの演技にこれからも期待します。
今回は、和彦と婚約予定の同棲している女性、小夜子(清瀬やえこ)のようなまともな考えの味方が、麻美と翼親子の傍にいて良かったです。
翼と麻美には彼女の勇姿がきっと届いたことでしょう。
彼女は残念なことに、2人を逃がした当日に、和彦に暴力を受けて亡くなりましたが、必死に闘い、人の命を守る姿は涙が止まりませんでした。
さらに、もつなべコンビこと、監物と渡辺が解散で、監物が異動・・・切ない意外な展開にもなりました。
最後に、監物自身が、虐待サバイバーだった過去を事件解決後に、真壁達に明かし、だからこそ、翼が自分に重なり、なんとしてでも助けたかったと告げたシーンは胸が締め付けられましたね。
もつなべが解散するなんて、寂しいですね。
渡辺と監物の絆は離れていても永遠でしょうね。
さらに、1話で強烈なインパクトを視聴者に残した、桃井かおりさん演じる、大國塔子の裁判がいよいよ、開廷!
大國の件で、大切な部下の命を奪うきっかけを作り、隠ぺいや知らぬ存ぜぬを貫き通す、国土交通大臣の宮越肇(大谷亮平)の出演も期待!
板谷由夏さんは来週、怪しさが漂う、霊能力者、貴船を演じます。