#家族募集します1話あらすじネタバレ
主人公の赤城俊平(重岡大毅)は、3か月前にシングルファザーになり、5歳の一人息子、陽(佐藤遙灯)を育てています。
妻の赤城みどり(山本美月)に空を見上げて語りかけながら自転車を漕いで、陽を保育園に預けた俊平。
仕事は、児童図書専門の小さい出版社「エッグプラント」。
ある日、幼馴染の小山内蒼介(仲野太賀)と再会。
彼は独身で、“ワンオペ”育児をする赤城の状況を知り、育児をシェアして暮らすという突拍子もない行動をとるのです。
その夜、1本の電話が蒼介の元にかかり、5歳の娘、雫(宮崎莉里沙)を育てるシングルマザーの小学校教師、桃田礼(木村文乃)は、書店にて、営業中の俊平を見かけます。
赤城俊平は、父親がおらず、同じ境遇の蒼介と学童で知り合い、絆を深めていきました。
お好み焼き屋「にじや」に住み込みで働く蒼介は、店主の野田銀治(石橋蓮司)に、この「家族募集」はおやっさんに迷惑を掛けない為の方法だと様々な彼なりの理由を秘めていたのです。
早速、シェアハウスの件を蒼介に話しますが、赤城親子は気まずい様子をなんとか誤魔化します。
赤嶺親子の事情を蒼介に察っすることを伝えた銀次郎。
しかし、蒼介はピンときていません。
後日、蒼介が昼休みに出前を持って、俊平が置いて行った名刺を置き忘れていたのを機に、彼の会社を訪ねてきました。
蒼介に対し、実は妻のみどり(山本美月)は絵本作家で、仕事の関係で海外で旅立つ途中、事故死したことを告げた俊平。
まだ幼い一人息子の陽にはそのことを告げずにいることも話しました。
俊平は陽に、子供の頃の寂しさを紛らわす為に自分で想像して蒼介と作った架空の戦隊ヒーローの話を聞かせては楽しませる努力もしています。
陽は父が想像上で作ってくれた戦隊ヒーローや、母がいつか帰ってくることを期待しているのでした。
蒼介は申し訳ないと詫び、俊平は長いこと会っていないこともあり、知らなかったのは仕方ないと受け流して和解。
桃田は完ぺき主義者で、教師として我が子との時間がなかなかとれなくても育児に奮闘し、学校でも保護者からの反感を買わないようにしていることを後輩の教師、中里(金子大地)に話すのでした。
様々な事情で困っている家族を集めようとしている蒼介。
蒼介はまた、俊平を訪ねてきて、SNSで家族を募ることを本気で考えていることを熱弁。
俊介は適当に相手をしながら、彼をエレベーターに誘導して帰らせるのでした。
蒼介の一方的な行動はなかなか難しく、自分のようなシングル家庭には受け入れがたいと主張しても、お好み焼き屋に帰宅した蒼介はやる気満々。
”24時間対応” ”シングル優遇” ”空気洗浄機付き” ”家賃相談” ”みんなんち”など、SNSでキーワードを沢山並べて、令和時代と若者ならではの方法で送信。
その夜、桃田家は我が子と七夕行事をしようとしつつも、無理をして学校の保護者間トラブルに遭遇。
間もなく、「家族募集します」のSNSを見た桃田家が連絡してきました。
雫がまだ5歳で、娘のことを思い、電話を掛けますが、保証がないことや、お好み焼き屋で、無認可など神経質で真面目な彼女は気がかりです。
しかし、書店からの帰りに雫が、蒼介に「にじや」のチラシをもらっていて、その紙に塗り絵をしていることを見て、とっさに預けます。
俊平の元に、蒼介は助けを求めるための電話をかけます。
鬱陶しさを感じる俊平でしたが、にじやにやってきた雫が、俊介の一人息子、陽と同じ年くらいとのことで、「遊び友達」として助っ人にきてくれないかと懇願。
俊平は我が子、陽に聞き、「困ったときはレッドが助けにいかなきゃ」と協力的な姿勢の我が子の優しさに根負けして、「にじや」へ行くことに。
ところが、人見知りな雫は新しい環境に寡黙を貫き通していて、銀次郎や店の客、蒼介は困惑。
陽を連れてきた俊平も戸惑いを隠せずにいましたが、陽は臆せず、雫に声を掛けて、父が作ってくれた戦隊ヒーローのお面を見せて打ち解けました。
やがて、用事を済ませて、雫を迎えに「にじや」へ来た礼。
真面目で融通がきかない礼は、人を頼らずに我が子を育てようとしている意思が頑なで、そのことを蒼介に伝えます。
3000円を蒼介に渡し、雫を起こして帰るのでした。
保育園からの帰宅後、陽は蒼介の店に行きたいと俊平に言いますが、大人として気を遣い、蒼介の計画に巻き込まれたくない俊平はやんわりと断ります。
それが、陽にとって心にモヤモヤが生じ、母親が亡くなったことを知らない陽は、心細さから、いつもの元気がなく、「ママに会いたい」と泣いて訴えます。
しかし、小さな陽を気遣うあまり、真実を隠し続ける俊平の良心は痛みます。
思わず、駄々をこね、作った食事も食べようとしない反抗的な態度をとる陽を抱き締めるしかない俊平。
彼自身、妻を亡くした気の毒なシングルファザーのレッテルに負けず、彼なりに頑張ろうとしていますが、現実は分かっています。
周囲に甘えず、自分も甘えずに社会と闘うことを決意した礼を再び、説得する蒼介。
真面目すぎて我が子を自分なりに一生懸命、育てようとするポリシーが、俊平と礼は似ていると察し、2人のことを心配する蒼介。
「蒼ちゃんにはわからないよ」と言う俊平。
「お前も雫ちゃんママも、無理してまで立派になる必要はない。俺はお前の気持ちわからないけど、苦しい気持ちいつでも聞くから。相談も乗る。」
礼は少し押し付けが強いと蒼介の態度に感じつつも、彼の優しさに自分自身も、誰かに相談したいと思うこともあるけど、それを我が子を想うあまりに話せないことがあるとこぼします。
1人子育てをする苦しさと、みどりが亡くなったことを知らない陽に気付かれないように努力していることを口にする俊介。
母親と一緒の家族連れを見て、陽が傷つかないように、あえて気をそらすことをしていることも吐き出します。
陽は「ママはどこに行ったの」と繰り返すので、いたたまれなくなり、「ママはトリプルグリーンになる電話があった」と我が子が傷つかないような優しい嘘をつきました。
まだ5歳の陽はそれをすぐに信じています。
「ママはグリーンになった、愛車はスーパーエメラルド号」と必死に工夫してきたことを告げ、ストレスを口にして、泣き出す俊平。
「お前は頑張っている お前はすげえ頑張ってるぞ」と俊平の肩を掴み、励ます蒼介。
雫の母、礼ももらい泣きし、みんなシングル家庭を築き上げるストレスや葛藤に共感。
「もし、雫の願いを叶えられるならと思い、ここに来た」と礼は口にします。
雫は短冊に、「ママと沢山遊びたい」とピュアな気持ちを書いていました。
礼と俊介はまた「助けが必要になれば」「にじや」で会うことを決めるのでした。
翌朝、保育園での陽のプールの支度を整え、陽を保育園に送ります。
ふと、亡き妻に語り掛けるように「いってきます」と声を出した俊介ですが、そこで、みどりの幻影が現れます。
みどりは幽霊になっても、赤城親子を見守っているのでした。
さらに、シンガーソングライターの夢を追い続けるもう一人のシングルマザー、横瀬めいく(岸井ゆきの)と6歳の息子、大地(三浦綺羅)もやってきました。
かなり自由奔放で、シンガーの夢を追いかけるため、大地を置いて行動することもしばしば。
#家族募集します1話感想・みどころ
初回放送から何度、泣かされたことでしょう。
一人親家庭の苦悩、大人だからこその周囲に遠慮して自分はまだ頑張れるとどこかで無理をして生きている心境が伝わりました。
子供も、親に甘えてみたり、甘えることは困らせることに繋がるだろうと察知する行動もあって、心が”大渋滞”になりましたね。
放送を見ていて、予想はしていましたが、冒頭で空に向かって、みどりに語り掛ける俊平のシーンは切ないです。
蒼介が言うように、俊平と礼は2人とも似すぎるくらい同じ気持ちがシンクロしていて、周囲に甘えず、「親」として頑張ろうとする姿は実際のシングル家庭でお子さんを育てている人の共感を呼んだと思います。
どちらも本当は心優しくて、不器用な礼と俊平・・・我が子の為に多少の無理や作り笑いをし、社会の「シングル家庭」への偏見と闘いながら明日を向いている2人に感動しました。
蒼介は一見、めちゃくちゃに見えて、誰かの力になりたいという思いが強いし、彼自身も家族愛に飢えていて、繊細な部分が垣間見れました。
だからこそ、シェアハウスを作り、自分にとっても温かい家庭を欲していた思いも伝わってきて、そこも涙腺がやられるポイントです。
赤城家は絵本作家をしていた妻、みどりを出張中の飛行機事故で亡くし、陽の年齢が物心ついていて、色んなことが少しずつわかる年齢だからこそ、いつか真実を話さなきゃいけない。
普段はきっと聞き分けの良い素直な男の子の陽が珍しく、俊平を困らせるのは無理もありませんよね。
ママに会いたい俊平に、精いっぱいの嘘が、「ママはパパが作った戦隊ヒーローのグリーンになった」なんて・・・サンタクロースはいるレベル以上に心が痛いです。
陽は愛情深い両親に恵まれ、俊平の温和で冷静な態度もあり、自己肯定感がちゃんと育っている部分もあり、初めて「にじや」に来た時も人見知りが激しい雫に、戦隊ヒーローのお面で和ませる優しさは、俊平譲りですよね(泣)。
寂しさを感じて大人になった蒼介、冷徹に見えて真っすぐで融通がきかないけど、母として逞しさと大きな心を持つ礼、そして、彼らの仲間入りをする新たなメンバー、めいく(岸井ゆきの)親子の活躍に胸が高鳴る初回放送でした。