クロサギ5話あらすじネタバレ
御木本(坂東彌十郎)を追って上海へ飛び立った、黒崎(平野紫耀)。
突如現れた早瀬(中村ゆり)と共に、黒崎は御木本に騙されていた有力者達と面通し。
上海の業界では、マフィアの二大勢力がしのぎを削り合っていました。
「レッドドラゴン」という危険な組織から、一週間後までに、利子の50億の返済を迫られている御木本は新たな詐欺を仕掛けていました。
桂木(三浦友和)の名を使い、詐欺を働いてきた御木本。
部下の恒根(金井勇太)と共に、資金対策を取り組むことに。
黒崎は中国人有力者たちに、御木本にだまし取られた20億のお金を取り戻すと言い放ちます。
一度、逮捕されたのち、即釈放された御木本に警視庁は苛立つばかり。
神志名は黒崎の様子を見に行くことに。
資金調達のために取引先に、100億円を入金するように頼みます。
来週の月曜、朝一番の入金を申し出ました。
しかし、その取引先、李は黒崎と既に手を組んでいました。
いずれは、黒崎の死をも連想させた李達。
日本にいて、黒崎の愛猫、クロの新たな飼い主になった、吉川氷柱(黒島結菜)。
彼女の元を刑事の神志名(井之脇海)が訪ねてきました。
「あいつに特別な感情があるんですか?詐欺師が隣室にいることを知りながら通報しなかった。吉川氷柱さん、今後、黒崎とは関わらないほうが良い」
神志名の辛らつな言葉に、氷柱は冷静に返します。
「黒崎さん自身も今の状況をわかっているんじゃないんですか?私がどんなに検事になりたいと思っても、黒崎さんは家族を詐欺師によって失っています。私には何もできない。」
その頃、誰かが御木本をはめ、御木本の命が危機に。
そして、御木本の右腕の恒根が報復により、レッドドラゴンに「始末」されてしまいました。
レッドドラゴンと御木本の接点で、桂木が裏で動いたのではと疑う黒崎。
そこで桂木(三浦友和)にリモート連絡します。
彼ではなく、もっと大きな詐欺師の集団、キングタイガーの馬森が危険人物だと告げた、桂木。
桂木に対し、恒根が殺されたというのに、平気な顔がよくできると批判する黒崎。
「それじゃあ御木本なら死んでも良かったのか?御木本から20億円は部下が犠牲になったことでマフィアから奪い返せた。あとは50億を奪い返して、キングタイガーと俺との関係修復がお前の仕事だよ。できるかな?」
桂木の言葉に苛立ちながらもなんとか、実行することに。
その頃、御木本は、王(わん)と接触し、キングタイガーの馬森(まんせん)と対面。
御木本は、投資詐欺を一緒にやろうと馬森に提案。
キングタイガーを裏切ると命はないことは承知で額がデカければ馬森の取り分も大きいと言葉を続けました。
馬森は御木本の詐欺師の腕前を信じて、交渉が成立。
桂木の店、甘味処「かつら」には、銀行員で桂木と以前より深い繋がりがある、宝条(佐々木蔵之介)が。
物腰柔らかな彼は表向き銀行員ですが、桂木と繋がっているということは、詐欺師です。
翌日。
見せ金として50億円を提案し、馬森と交渉する黒崎。
馬森の取り分を多く払うことをさらなる条件に追加。
黒崎の行動に、ただならぬ予感を覚え、神志名は上海へ。
「自分が仕掛けた詐欺で人が死ぬのは満足か?お前は間違っている!どこまで落ちぶれば気が済むのか?御木本を喰えばお前の復讐は終わるのか?」
「御木本をこのまま野放しにすれば、また誰かが騙されて、大切な人を喪うんだよ!刑務所にぶち込んでも詐欺罪は10年で出てくる。警察に何ができるんだよ?あんたも分かっているだろ?もし、警察が永久に御木本を放り込んでくれるなら俺は大人しく帰るよ。これが最後のチャンスなんだよ」
早瀬(中村ゆり)は慌てて、黒崎を追いかける神志名をわざと足を引っかけて転ばせました。
その後、大変な状況に巻き込まれた黒崎を案じます。
黒崎の潜伏先に馬森の指示で動いたマフィア達が訪れ、彼を誘拐していきました。
なんと、黒崎が桂木と手を組んでいることが馬森に発覚したのです。
馬森とその手下から暴力の制裁を受ける、黒崎。
騙しているのは御木本の方だと黒崎は訴えますが、馬森はなんと、黒崎を殺そうと銃口を向けました。
御木本は王にメッセージを送ります。
携帯の着信が鳴り、王からの着信が証拠だと馬森に告げた、黒崎。
王にその様子を見張らせ、動画に収めてもらいました。
黒崎はその前に、警察に早瀬と共に事前連絡。
詐欺グループを抜けたいけど、幹部が怖いと訴えていました。
御木本は警察と取引して馬森を警察に引き渡す気だと言いました。
そして、御木本は案の定、命の危険にさらされることに。
銀行員の宝条(佐々木蔵之介)に電話をする御木本ですが、彼は既に桂木の協力者。
御木本の50億円は、彼が回収。
その後、宝条は氷柱の大学教授で、甥っ子の輝(時任勇気)と、宝条の昇進を祝ってディナーを楽しんでいました。
危機的な状況に遭ってまで詐欺師を辞めない御木本に何故かと問う、黒崎。
「桂木は今の父親同然。お前が動くのは今の”父親”の為」
「ちっぽけなカモだった男の息子に今、破滅させられる。お前は終わりなんだよ」
「俺を殺せ、やれよ。お前の復讐は俺を殺しても、桂木がいるからお前の復讐は終わらない。それと、恒根の眼鏡を日本に持ち帰ってやってくれ。さぁ、やれよ!」
黒崎に銃を渡し、今ここで自分を殺すことを凄む御木本。
「俺は・・・人を殺さない」
しかし、御木本は自分の頭に銃口を突きつけて、自滅。
神志名はホテルの部屋を出てから、黒崎の様子を見て、なんとも言えない気持ちになるのでした。
黒崎はその日、大雨に打たれながら歩いたとき、御木本との決着がついても、家族が戻ってこないこと、愛する家族が追い詰められて一家心中してしまったトラウマが蘇り、声を出して泣きました。
クロサギ5話感想・みどころ
「お前は間違っている!どこまで落ちぶれば気が済む」
神志名の熱き言葉に、黒崎の言い分も共感。
警察が何をしてくれた?神志名だってわかっているはずだ、御木本を逮捕して拘置所に入れても、詐欺罪はすぐ刑期を終えて娑婆に放たれる…。
まして御木本のような大物詐欺師はすぐにあらゆるコネを使って何事もなかったように出てきてまた詐欺を繰り返す…これが黒崎にとって最後のチャンス。
御木本を倒しても、黒崎の復讐は終わらない、決着はつかないどころか、本当の敵は、黒崎に詐欺の手ほどきを教え続けてきた「恩師」であり、御木本に指示して黒崎の家族を破滅させた、桂木。
桂木こそ、表向きは甘味処「桂木」の和菓子職人であり、黒崎にとって父親代わり。
御木本が黒崎を「桂木はお前にとって今の父親」と言って、彼の精神の核を動揺させようとするのも納得。
最終的に、御木本は自滅してくれたけど、黒崎の最後の敵は、桂木。
黒崎の全事情を知りながら、彼に居場所と「仕事」を与えた桂木と最後は敵同士になるこれからが切ない。
神志名は黒崎を追いながらも、氷柱にも詰め寄りますが、ちょっとデリカシーに掛けますよね。
「あいつに特別な感情があるから」なんて、女性に失礼な言い方ですよ。
氷柱はそれでも怯まず、自分には黒崎に何もできない、黒崎が今の自分の状況を把握していると答えるしかないところも複雑。
好きだけど、必要以上に距離を縮めれば、氷柱は確実に危険な目に遭いますからね。
黒崎の事を好きな心を置き去りにできない、氷柱との展開も見逃せません。
本日より、佐々木蔵之介さん演じる、宝条が登場。
低姿勢で穏やか、優し気なルックスに似合わず、桂木と手を組み、銀行員を装った新たなる黒崎の敵になり得るかもしれない人物だと思いました。
黒崎は上海から日本に帰国し、新たな「しごと」を桂木からもらいますが、氷柱の大学の親友、三島ゆかり(永瀬莉子)が被害者に?!
上海の恐ろしいマフィア達との詐欺、御木本との決着がついても、まだまだ黒崎の「旅」は終わらない5話でした。