クロサギ2話あらすじネタバレ
今回の黒崎(平野紫耀)の敵は人の「心」を利用したシロサギ。
川中幹夫(新納慎也)に「芸能人などのドラマや撮影現場で出会わせる」と言われ、契約を結んだ被害者、江本美知留(八木莉可子)。
美知留は現代の若者にありがちな趣味、「推し活」をしていて、男性アイドルグループに夢中。
彼等がドラマのキャストに選ばれ、大喜び。
その頃、黒崎は表向きは和菓子屋で、詐欺の技術を叩きこんだ恩人、桂(三浦友和)に、桂が御木本と繋がっていることを知っていたかを話し合います。
御木本と桂の関係を知っていて、黒崎は自分を憎んでいると答えた桂。
そして、美知留は、川中幹夫(新納信也)に騙されてしまい、黒崎に電話。
カフェで出会い、売れないグループである美知留の推しグループは売れないアイドルで、やっとテレビに出れるようになったとのこと。
美知留は仕事で疲れていても、そのアイドルに元気づけられている事、だからこそ、騙されていることになかなか気づけなかったのです。
法の目をかいくぐって金銭を奪う川中をターゲットにすることを決めました。
氷柱(黒島結菜)は自分の住むアパートの大家が、父(船越英一郎)の詐欺被害で知り合った黒崎だと知り、名前も偽名だったことに衝撃を受けます。
偶然にも隣同士の黒崎と氷柱。
そんなななかアパートの住人、天乃が食品の契約トラブルに巻き込まれます。
長らく一人暮らしで飼っている金魚が唯一の癒しである、天野。
人との会話に、長らく遠ざかっていた天野は、かけてきた電話で宅食サービスを偽る詐欺に引っかかり、ひと月2万円のコースを頼んだことにされてしまったのです。
思わず、氷柱は、自分の父親だけでなく、天野にまで詐欺の片棒を担がせようとするのかと怒ります。
しかし、黒崎はその文句は警察に言うように言うと出かけていきました。
黒崎は、川中を訪ね、ムラカミ本社という探偵業を偽って、契約を持ち掛けるのでした。
自分の社内には芸能界と太いパイプを持つ人がいると話し、紹介料200万円を支払うように伝えるのでした。
その頃、娘の氷柱のアパートに詐欺師の黒崎がいることを不安視する父、辰樹(船越英一郎)。
しかし、黒崎が自分達家族を救ってくれたことには、妻のみどり(相築あき子)と共に、感謝しており、彼のことを夫婦で信用していました。
その夜、天野のことを心配していた氷柱に、帰宅した黒崎は祖父が食中毒を起こしたとして、彼の詐欺の件をフォロー。
黒崎が孤独を抱えている天野の気持ちを汲んでいないと指摘する、氷柱。
それに対し、検事が身勝手で、詐欺被害に遭った自分の家族すら助けてくれなかったことから、検事を将来、目指す氷柱を批判。
しかし、氷柱は黒崎の過去が彼が詐欺師になった理由に関係していると追求。
ふと、黒崎は家族を失い、詐欺師に騙されて心もボロボロになった彼が、桂に詐欺を教えてほしいと頭を下げたことを思い出しました。
間もなく、氷柱の父、辰樹が黒崎を急に訪ねてきました。
黒崎に優しい面が根っこはあることを見抜き、あれから新しい仕事を友人に紹介してもらった近況を伝えます。
「詐欺をしている理由は単に金儲けじゃない、君はもっと大人に甘えて良い年齢だよ」
「吉川さんは、そんなに優しいから娘さんは心配するんですよ。求人詐欺に引っかからないように気を付けてくださいよ。勤務時間とかで騙す人もいますから」
黒崎は川中と江本美知留の件を解決。
美知留は自分がしたことを恥じて、反省。
「推しの彼は江本さんたちのようなファンの幸せのために頑張っているよね。江本さんには誰かを応援したいっていう人が身近にいるなんてすごいよ」
川中が美知留の被害額だった、「黒田」こと、黒崎の紹介料200万円を奪い返して、美知留に返しました。
しかしここで終わりではなく、川中は「出会わせ屋」として美知留を含めた顧客ののクレジットカードから情報を抜きとり、自分で出品したオークションに入札して、不正利用。
オークションで利用した口座は他人名義のものを使用。
口座を貸していたアルバイトの男性に真実を伝えた黒崎。
このままだと彼が川中がしたことで逮捕されると脅し、黒崎の指示通り、彼は川中に電話を掛けました。
口座は詐欺に使われたことが判明して凍結。
さらに、川中にアルバイトがしたい人がいると嘯き、その口座に振り込ませるふりをして、銀行口座に振り込ませました。
黒崎は川中を逮捕に繋げたものの、和菓子屋「桂」の居場所が特定されたことで、桂は注意するように黒崎に忠告。
黒崎は、天野(津嘉山正種)が奪われたお金を取り戻し、彼が同じアパートの住人の中国人やアメリカ人男性の住人との輪を繋げました。
神志名(井之脇海)が黒崎の事を探り、彼を訪ねてきます。
「刑事さん、この辺で事件ですか?」
善良な市民のふりをした黒崎をいきなり、神志名は殴りつけるのでした。
その頃、黒崎の過去をネットで知った氷柱はなんとも言えない気持ちでいっぱいに。
クロサギ2話感想・みどころ
寂しさを抱える高齢者の天野がなんだか不信だと思っていても、宅食サービスを偽った詐欺師に思わず電話してしまうのは、無理もないですね。
孤独のなかで生きる彼が、詐欺師の黒崎の手によって、同じアパートの住人たちとのコミュニティが繋がれて救われた描写は良かった。
黒崎は詐欺師ですが、人間くさいところや根っこの優しさは彼が元々、愛されて育ったからでしょう。
でも黒崎にあんなことが起こらなければ、彼が詐欺師の道を歩まなくて済んだのは納得。
大好きな父親に刺され、姉も母も詐欺師に人生を狂わされた父に殺された…そして、桂の元で詐欺師のイロハを学んだ。
洞察力や相手が何を求めているのかを瞬時に理解し、金を奪っていく巧妙な手口が今回も発揮されていましたね。
推しと会わせると言って美知留を騙す、川中を徹底的に痛い目に遭わせた黒崎。
彼に架空の口座へお金を振り込ませて、ごっそりと持ち去る復讐も爽快でした。
詐欺師に騙された人の痛みを知っているからこそ、黒崎は奪ったお金を騙されて泣き寝入りした人に返す愛も併せ持っているので、今後も彼の闇と光に包まれた動きに期待です。
さて、黒崎をいきなり殴りつけた刑事の神志名。
彼ももしかして、詐欺師によって人間関係を壊されてしまったのでしょうか。
桂も御木本と繋がっていることを前提で、黒崎を「愛弟子」として気にかけているものの、最終的には敵になってしまうのか、濃厚な展開に胸が高鳴る2話でした。