クロサギ7話あらすじネタバレ
成沢を中心に執行役員で、会議が行われ、宝条(佐々木蔵之介)や、牛山(山口紗弥加)も同席。
宝条は新しい口座を開設したことを桂木(三浦友和)に電話。
黒崎(平野紫耀)は、自分の家族の敵が、ひまわり銀行の執行役員、宝条(佐々木蔵之介)だと確信。
宝条と、黒崎の詐欺の師匠、通称「親父」こと、桂木(三浦友和)には詳細を隠して単独行動開始。
そして、宝条と彼が目をかけている支店長の集まりに潜入し、ホテルマンのふりをして、首都中央支店の支店長、牛山(山口紗弥加)への接触のタイミングをうかがっていました。
氷柱は、先日の件で、黒崎に詐欺の片棒を担がされそうになったことで、怒り心頭。
黒崎とは口を利こうとしないものの、黒崎の事は気に掛けていました。
同じ頃、東京中央署では、神志名(井之脇海)に警視庁への人事異動を、家入課長から命じられていました。
黒崎の件で感情移入していて、精神的に不安定になりやすい神志名を不安視していたのです。
黒崎は、クライアントの黒沼に接触して、お金を振り込んでくれるよう、頼みました。
赤坂のほうにも一つあり、新しい会社を設立した弁護士のフリをする黒崎。
牛山と薮内に対し、3億円の融資と、3千万円のキックバックを提案。
順調に牛山との交渉が成立する中、首都中央支店で、根岸茉奈(莉子)と、姉。
薮内に向かって、「人殺し」と物騒な暴言を吐いて、警備員によって外へ連れ出されている様子を目撃。
長女、飯田茉奈(莉子)は、義理の兄の礼二(福山翔大)が、ひまわり銀行に騙され、姉の悦子と共に、牛山に向かって暴言を吐いていたことが判明しました。
住宅ローンとしてなら、目的外融資の被害に遭ったのです。
高い住宅ローンを組まされて、追加で2千万円を請求。
2週間前に、自死を選択した、礼二。
さらに、今、茉奈や悦子、2人の父、悦子の幼い娘、真亜子(泉谷星奈)が暮らす家を担保として、立ち退かせようとしていました。
ひまわり銀行の薮内と牛山が手を組み、悦子たち一家を追い詰めていました。
黒崎は、牛山たち「シロサギ」を「喰い」、根岸一家を「騙し」で救うことに。
氷柱は黒崎が詐欺師を早々と捕まえた事で、八つ当たりをしていたと反省。
黒崎は理想論を語ろうとする氷柱を止めて、ひまわり銀行へ。
次に、ひまわり銀行の口座を作ると、1億円を貸してほしい、10憶のこの支店を担保にすると提案。
その後、黒崎は雑誌のインタビューで、宝条と鷹宮が親戚だと知ります。
黒崎を詐欺師でありながら気に掛ける、白石(山本耕史)。
黒崎はかつて、ひまわり銀行で自身の父親、浩司(前川泰之)が、宝条に騙された過去を話します。
「返してください!あの金がないと、3千万円ないと、家族が暮らせないんです。」
金を返せない被害者に金利の高いファイナンスの買い替えをさせて、浩司を猶更、精神的に追い詰めました。
そして、黒崎浩司は、愛する家族を次々と刺し殺し、自らも命を絶ちました。
宝条に接近することで、今までのシロサギと相手が違う事を黒崎に忠告する、白石。
その頃、桂木の甘味処で新作の和菓子を食べる、宝条。
「御木本さんがいなくてお寂しいんじゃないでしょうか?」
「お前は表裏の顔がちゃんとある。裏の顔がばれて歪みは隙を生み、隙は破滅を招くぞ?お前も消されないように、気を付けろよ」
帰宅すると、宝条の甥っ子、鷹宮(時任勇気)が氷柱を待ち伏せていました。
抗議で、氷柱は理想論だけで、何も分かっていないと指摘する、鷹宮。
氷柱はそれでも反発し、誰が弱い人を守れるのかと抗議。
その様子を見ていた黒崎は、鷹宮を論破。
「あんたこそ机上の学問の理想論を展開しているだけだよ。あ、これただの大家の感想だから」
悔しさと怒りを内心に込める、鷹宮。
後日。
黒崎は、根岸一家を訪ね、根岸茉奈と悦子の父、飯田を偽りの「保証人」に仕立て上げます。
黒崎演じる、「黒沼」が、飯田に、小さい頃から世話になった、3千人の社員を束ねる、小林常務のふりをさせることに。
薮内と黒沼こと、黒崎、「小林常務」こと飯田で商談。
その夜、神志名が氷柱の珈琲店を訪れました。
黒崎の事を聞きに来たのではなく、現場を異動したことを告げます。
そして、上海で起きたことを氷柱に話しました。
法治国家では個人に復讐する権利はない、仇討ちをすれば国家は崩壊する、その言葉は黒崎にとっては無意味だと哀しく現実を氷柱に伝えました。
3億円の黒崎への融資が完了。
礼二が奪われた2千万円を取り戻し、根岸一家が暮らせるように手配。
根岸一家は、黒崎に家族全員で礼を言い、礼二に生きていてほしかったと涙を流すのでした。
黒沼として黒崎は、本当のビルの持ち主と結託し、担保にするビルを牛山と薮内に貸していました。
黒崎名義だった担保のビルを本当の名義人である協力者に名義変更、ビルの本当の持ち主から、担保は不当だと訴えられた牛山と薮内。
もちろん、保証人の「小林常務」も飯田が演じていた、偽物です。
見事に騙されたことで、怒り狂う、牛山と薮内。
薮内に化粧品や私物を当たり散らします。
牛山は、宝条に土下座をして詫びますが、宝条は牛山を用済みと切り捨てました。
また、警察から事情聴取を受けたものの、変装をして黒崎の元を訪ねました。
その頃、宝条は牛山と薮内を騙した黒崎の身元を秘書に調べさせます。
クロサギ7話感想・みどころ
黒崎の父、浩司が関わり、家庭崩壊のきっかけを作った、ひまわり銀行。
その稼ぎ頭にして、ベテランの執行役員の宝条。
温和な表情と話し口調に騙された黒崎の父は、あっという間に彼の黒い渦に飲み込まれてしまった。
しかも、宝条の部下である、牛山と薮内が今回のターゲット。
3億円の融資と3千万円のキックバックを持ち掛け、うまく取り入るものの、黒崎の行動を先手を打って読もうとしていた牛山。
しかし、黒崎のほうが一枚上手!
すっかり、彼に騙され、ごっそり大金をだまし取られて、怒り狂う牛山の怖さが滲み出ていました。
そんな牛山の腰巾着的存在の薮内も悔しさに苦痛の表情を浮かべていて、早々と牛山と手を切ったほうが彼も別の人生を歩めるでしょう。
大切な夫の礼二を亡くした根岸一家。
根岸悦子の父、飯田は家族思いの優しい人で、小林常務を一生懸命、演じる姿は健気で応援したくなりました。
「常務なんて・・・俺、平社員だよずっと」
そのゆるさにちょっと和みました。
見事な風格を持った、小林常務でしたね。
黒崎と同じように、ひまわり銀行によって、父親を自死で亡くした根岸家。
莉子と悦子が大切な人を銀行員に奪われて、「人殺し」と叫びたくなる気持ちも、黒崎が無事、奪われた2千万円と、彼らが今の家で暮らし続けられるように解決しても、礼二を偲んで泣いている姿は気持ちが引きずられました。
「生きていてほしかったよ、礼二」
「家族みんなで過ごしたかった」
宝条に追い詰められて、遺書を読みながら、自ら経営するレストランで命を絶った礼二に、心がとても痛かったです。
家族を彼が心から愛していたことが、黒崎の父、浩司と重なってつらかった。
宝条は本当に、表裏の顔が激しい!
一見、良心的な銀行マンの振りをして、巧に誘導して、最後は冷酷な顔をして切り捨てる。
騙されたことがわかり、黒崎の父の浩司を見上げた時の顔は、人の心を遠くへ置いてきたようで、背筋が凍りました。
佐々木蔵之介さんの表情の変化が素晴らしいです。
そして、やはり宝条を気にする黒崎の「師匠」でありながらも、彼の父の敵、桂木。
最終的には、「親父」が黒崎の切なすぎる程、立ち向かわなければならない黒幕となりそうです。
一方で、宝条の甥っ子で、氷柱の大学の助教授の鷹宮も怖すぎますよ。
普通、女子大生の家の前で、待ち伏せします?
黒崎にも、彼女に好意的であることをさりげなくボソッと触れていて、思考が歪んでいると思いました。
黒崎にはどす黒い何かを内面に抱え、本性をさらけ出した彼から氷柱を守ってほしいと思う7話でした。