競争の番人1話あらすじネタバレ
捜査中の刑事が中年男性に暴力を振るわれた騒動が!
犯人の車を追跡する警視庁。
2021年10月31日当時のことでした。
ハロウィンで賑わう若者の中に、帽子を被って逃げる犯人が。
犯人に手錠をかけるものの、犯人から目に砂を掛けられます。
その後、小さな女の子の兄弟が乗っていると思われるベビーカーが、子供が目を離した隙に動き出し、歩道橋で転落寸前。
なんとかベビーカーを止めると、そこにはカレーの材料が入っていて、赤ん坊は元々いませんでした。
刑事の白熊楓(杏)は、犯人を取り逃がしたことがきっかけに人事異動に。
移動先は公正取引委員会審査局第六審査。
堂々と挨拶をして第六審査の部屋に入った白熊を迎えたのは、桃園千代子(小池栄子)ただ一人でした。
桃園によると、他のメンバーは入札談合の疑惑が浮上している大手建設会社に立ち入り検査中。
白熊は桃園と共に間もなく現場へ同行させてもらうことになりました。
現場に就くと、桃園は第六審査のメンバーを白熊に紹介します。
キャップの風見鶏慎一(大倉孝二)を筆頭に、六角洸介(加藤清史郎)、デジタル分析担当の紺野守里(石川萌香)らが順番に挨拶をしました。
桃園はもう一人、小勝負勉(坂口健太郎)がいることを伝えました。
メンバーたちが次々に公取の立場の弱さを口にし、白熊は不審な審査員に気づきます。
その人物、豊島浩平(長谷川朝晴)は、ファイルを持って、部屋から逃げ出します。
豊島は資料室に入り、そこにいた男にファイルを渡そうとしていました。
白熊は、談合の証拠を処分しようとしていた、豊島と小勝負を追いかけて確保。
白熊に抵抗する豊島に、男が証拠隠滅は、「検査妨害」だと説明。
疑問を感じる白熊に男は、小勝負だと名乗りました。
第六審査室に戻ったメンバーは、留置した資料を調べ始めます。
地味な作業に徹する白熊に、桃園や風見は小勝負が、東大の法学部を首席で卒業したエリートだと話しました。
桃園は豊島が証拠を処分しようとしていたことを徹底して別室で追求していました。
小勝負は、白熊に公正取引委員会の仕事内容が書かれた資料を渡しました。
そんな時、本条聡子審査長(寺島しのぶ)が現れます。
本庄は白熊に小勝負を頼むと、意味深なことを言い出します。
夜。
刑事の恋人の大森(黒羽麻璃央)に夜食をもらいながら、公正取引委員会の仕事内容を頭に叩き込むのでした。
大森は自分との将来のことも考えてほしいと告げます。
新しい仕事に慣れることに必死な白熊はちゃんとした返事が返せません。
第六審査は、新たな案件に着手。
栃木県日光のホテルの間で行われるウエディング費用のカルテルの疑惑。
風見は現地での調査を命じるよう、小勝負と白熊に命じます。
クラシカルホテルの代表、安藤まさお、そして、クライアントの政岡、天沢グループのウェディングプランナーの、天沢雲海(山本耕史)。
天沢が専務を務める会社は、10億円の不正を働いている模様。
小勝負と白熊は結婚を控えたカップルのふりをして潜入捜査。
一度見たものをどんな複雑な内容でも視覚で覚えられる能力を持つ、小勝負は瞬時に、手掛かりになる資料などを記憶。
小勝負はわざとのんびりしているふりをして、天沢グループが関わる結婚式の参列者の女性に声を掛けて、情報を聞き出す作戦に。
プランナーの一人、碓井(赤ペン瀧川)も天沢グループの不正に加担していました。
しかし、その日の夜、栃木県日光のホテルの代表、安藤が何者かに殺人未遂被害に遭いました。
翌日。
天沢の車のナンバープレートを盗撮しようとしたところ、駐車場にいた警備員に怪しまれて追われる白熊。
なんとか小勝負と合流しますが、小勝負がわざと、自分がナンバープレートを盗撮すると怪しまれることを想定したうえで白熊に行かせていたことが判明。
その後、天沢が若い男性に、刺されそうになったところを止める2人。
しかし、誤解があって、天沢に「公取」の追跡がばれてしまいました。
警察は、公取は役所の仕事なのに、なんで警察のような仕事をしているのか?と思われていました。
天沢は公安委員会を訪ね、本条に自分たちはウェディング事業や慈善事業をしている健全な企業だと言い張ります。
同行していた碓井も同じく反論。
しかし、若い男性に刺されるのをわかっていて、男がいる場所に天沢がいたことや、ウェディング費用のカルテルについて突っ込む、小勝負。
一瞬、動揺をする天沢達ですが、公取がしていることこそ、自分たちへの無礼行為だと言って、去って行きました。
天沢グループの件について、調査することが打ち切りになりそうな中、出向してきた検察官の緑川(大西礼芳)が。
彼女は早速、白熊が犯人を取り逃したことで、公取に来た汚点を指摘。
一方で、天沢を殺害しようとした男の素性を教えてくれました。
緑川は天沢を襲おうとした男は花屋の石田で、安藤まさおを殺人未遂した人物でした。
石田は殺すつもりはなかったと警察で主張。
石田の身辺を訪ねたところ、彼の妻の七瀬は、天沢グループから、演歌歌手のチケットや、お節料理などを買わされていました。
納入業者いじめに石田家は遭っていたのです。
石田の花屋が売れない状況につけ込んで、フラワーの設置の急な変更や、結婚式寸前に色を変えるなど無理難題の注文を押し付けられていました。
石田家の経営の仕方を変え、天沢グループから手を引くことを厳しめに訴える小勝負。
しかし、七瀬は妊娠していて、お腹の子供のためにも納入者いじめに耐えるしかないとのこと。
妊婦であり、経営難や納入業者いじめに苦しむ彼女を、余計に追い詰めていると指摘する白熊。
しかし、小勝負は、つらい状況で弱っている時だからこそ、現実を見つめる必要があると言葉を続けます。
さらに、2人の件で連絡が入り、なんと、談合の証拠を隠そうとしていた豊島が自死。
豊島は談合を止めるために勇気をもって証言しようと動いていたのですが、それが社内には裏切り行為と言われ、家族もいsン隻も肩身の狭い思いをしていたのです。
高校生の豊島の一人娘はなぜ、父が死ななければならなかったのか?と白熊と小勝負に訴えます。
豊島の葬儀にて、かつて、小勝負の人生に暗い影を落とした、国土交通省事務次官の、藤堂(小日向文世)の姿が。
藤堂を見て、子供時代のつらい記憶がフラシュバックする小勝負。
白熊に、自死を選択してしまった豊島を思い、真実を追求することを諦めない様子。
納入業者いじめに遭う石田夫婦を救うことにもなるので、天沢を立ち入り調査することに。
立ち入りの許可も本条から出て、桃園、白熊、小勝負、六角(加藤清史郎)、風見(大倉孝二)らは、天沢グループが経営するホテルへ。
天沢雲海は立ち入り検査を拒否。
証拠が出るかわからない立ち入り検査を拒否すれば、公取の責任になると畳みかけます。
一旦、引き上げる公取の一同ですが、小勝負は審査官の六角に、立ち入り検査の許可が出たとわざと嘯いて、次の作戦を開始。
ホテルの支配人が何かを隠していて、彼が持つパソコンに不正の証拠が入っていることを睨んだ公取たち。
車で逃走を図るホテル長の長澤。
桃園がホテル長が乗った車を止めるべく、目の前に車で立ちふさがりました。
そして、吊り橋まで逃げる長澤を追いかけた、白熊と小勝負。
ホテル長の長澤は慌てて彼がパソコンを川に投げ、証拠を隠滅しようとしますが、小勝負が川に飛び込んで、パソコンを入手。
パソコンを返却してほしいと訴えて、公取を再度訪問した天沢雲海と碓井。
しかし、パソコンを拾った時点で、元々のパソコンの持ち主の権利は剥奪されると言う天沢。
ここで、小勝負が、優越的地位の乱用をして、納入業者いじめを繰り返し、石田にわざと包丁を持ってこさせたことを追求。
石田夫妻に大量のお節料理や、演歌歌手のチケットを買わせていたことも突っ込むものの、天沢は花屋が不正を働いていて、自分たちホテル側は被害者だとメディアで吐露。
国道交通省事務次官の藤堂(小日向文世)が、天沢の協力者として、公取の立場をますます危うくしている背景がありました。
それでも、公取たちは、断固として戦い続けることを決意するのでした。
競争の番人1話感想・みどころ
情熱を持って犯人逮捕に急いでいた刑事の白熊。
犯人を取り逃したことで人事異動になった先は、公正取引委員会。
弱小で権力がなく、どんな不正行為を働いたターゲットがいても、検挙できない歯がゆさや、悔しさが伝わりました。
記憶力が優れ、過去に、国土交通省事務次官の藤堂によって、家族を壊されたかもしれない過去を持つ小勝負。
IQの高さを利用し、白熊を嵌めるものの、正義を持って行動する小勝負と、白熊のコンビネーションに今後、期待です。
屈折した世界で生き、弱者をこき下ろす調査対象者たちの闇を暴くものの、力の弱さから解決になかなか至らないもどかしさでしたね。
天沢グループの不正や、天沢が立場の弱い人達をさらに追い詰め、心をどこかに置いていくまで徹底する仕打ちに、公取たち、負けないでほしいと思います。
次回も、天沢編ですが、無事、解決して、天沢の呪縛から石田夫妻や亡くなってしまった豊島の無念が晴れることを願う1話でした。