まんぷく 第123話のあらすじ
立花萬平と義兄・小野塚真一は、特許庁に呼び出された。
“油熱乾燥式即席ラーメン製造法”の特許を、テイコー食品も出願していたためだった。
萬平をはじめとするまんぷく食品の職員は、テイコー食品、そしてその社長・猿渡鎌作に敵対意識を強く持ち、ピリピリとした空気が流れていた。
数日後。
まんぷく食品が特許を取得。
しかし、猿渡はここで引き下がるつもりはなかった。
まんぷく 第123話の感想
偽物だとバレているのに、我こそが本物のまんぷくラーメンの創始者だと自信満々の猿渡。
その自信は一体どこからきているのか、謎で仕方ありません。
萬平さんと真一さんは、特許庁に呼び出されていました。
特許庁の職員から、事細かにまんぷくラーメンについて尋ねられます。
特許庁の職員は、申請内容について確認し、まずは納得した様子。
今回わざわざ東京まで呼び出されたのは、本家まんぷくラーメンを作るテイコー食品も特許を出願していたからだったのです。
一体どこまで図々しいのでしょう。
驚いたのはテイコー食品の図々しさだけでなく、まんぷくラーメンの特許を取るための正式名称が、“油熱乾燥式即席ラーメン製造法”ととても長く難しいことでした。
萬平さんと真一さんが東京からとんぼ帰りしてきたのは翌日。
福子は、まんぷくラーメンの特許については、さほど心配していませんでした。
福子が1番心配なのは萬平さんです。
萬平さんは、猿渡に対して、憤り興奮していました。
熾烈な戦いは萬平さんと猿渡だけでなく、その他のところでも起こっていました。
吉乃をめぐる岡さんと森本さん。
まんぷく食品とテイコー食品。
茂と忠彦さん。
そして、直接的に萬平さんの力になってくれないことが理由なのか、ライスカレーが理由なのか、福神漬けが理由なのか、世良さんとパーラーのマスターも…。
福子は、喧嘩は世良さんに買って欲しいとお願いします。
しかし、猿渡は面倒くさいと世良さんは関わってくれようとしません。
この時、世良さんは、自分はジェントルマンだから、ジェントルマンが本気で喧嘩をしたら血を見ることになると言いました。
もちろん、世良さんがジェントルマンなわけはないのですが、これは萬平さんに当てはまるのではないでしょうか。
萬平さんのジェントルマンという羊の皮は、じわじわと剥がれ、今にもオオカミになろうとしているところでした。
今回、テイコー食品のせいで、予想もしない爆弾を抱えているのは茂とタカの夫婦間ではないでしょうか。
茂は仕事から帰ってきてもタカを相手にせず、タカは克子に泣きついていました。
涙を流すタカを見た忠彦さんは、風呂場にいる茂と2人浴槽に入り、顔を突き合わせてタカのことについて話をします。
忠彦さんは怒っているというより、男である茂のことを理解し、そのうえで夫婦には他愛もない会話が必要だということを話してくれました。
忠彦さんが今回腰をあげたのは、大介の誕生祝いに描いている茂とタカと大介の家族の絵が、いつまで経っても描きあがらないため、茂が家庭を顧みていないことに早くから気がついていたからでしょう。
茂にはモデルになる余裕さえ無かったのです。
忠彦さんはやんわりと注意をしましたが、克子が怒ったらこうはいかないと言います。
これはもしかすると!
そういう場面がこれから出てくるということもあるかもしれません。
そしてもう1人、家庭を顧みれなくなっている人物がいました。
萬平さんは、子供達と夕食を食べる時間をおろそかにし、ラーメン作りをしていました。
最近の萬平さんを見た子供達は、萬平さんが怒っているのかと福子に尋ねます。
福子は怒ってないと否定しますが、萬平さんはらしからず、「クソッ!」と言っていたことから、子供達はなかなかな信じてくれません。
すると、鈴が機転を利かせてくれました。
「クソッ!」というのは、家を守ってくれているヤモリの鳴き声だと言うのです。
だいぶ無理はありますが、子供達がそれを信じてくれたので、ひとまず穏やかに過ごせるはず。
それから4日後、嬉しい知らせが届きました。
まんぷく食品が申請した特許が通ったのです。
もう、テイコー食品なんて気にしなくていいはず…。
でも、萬平さんは、また、らしからず「ざまあみろ」と悪態をつき、福子を心配させます。
そして、驚くことに、猿渡はここで引き下がろうとしていませんでした。
坂部は猿渡に引き抜かれていました。
でも、特許が通る通らないは坂部の責任ではありません。
特許が通った以上、どうあがいてもテイコー食品に勝ち目はありませんが、まだ何かを仕掛けてくるようです。
猿渡はただ儲けたいだけなのでしょうか。
まんぷくラーメンへの、まんぷく食品への、萬平さんへの執念は一体何なのでしょう。