未解決の女3話あらすじネタバレ
2017年・・・今から3年前にさかのぼります。
熱心な指導で知られる、バスケットボール部を全国大会初出場へと導いた名物コーチ、片山(谷田歩)。
有能な稜線学園のバスケ部の顧問、片山は、生徒思いの人柄も知られています。
片山が期待し、目をかけている男子生徒、唐木田と共にメディアのインタビューに答える片山。
その様子を見ていた国語教諭の藤原さおり(高梨臨)は、唐木田がバスケに奮闘する姿を眺めるのでした。
しかし、彼は、大会開幕前日に遺体となって発見される事件が起きました。
犯人の特定が難航して未解決に・・・。
3年後、参議院議員の公設秘書、上原望(沢井美優)が自宅のリビングで殺されているのが見つかりました。
リビングのDVDデッキに入っていたディスクには非常に整った筆跡で、未解決になった学園の名前と共に、「バスケ部 木曜日」という意味深なメッセージが記載されていました。
収録された映像は、未解決事件から3年後、再び全国大会に出場できた同校バスケ部の特殊番組。
録画は番組の途中から出、ディスクに残されていた指紋も、被害者のものではなかったのです。
矢代朋(波瑠)ら特命対策室第6係たちは、録画された番組の元映像を手配して最初から見直します。
3年前の片山の映像に望の姿が映り込んでいることが判明。
望は稜線学園の卒業生で、事件当時は、学校事務として働いていたことがわかりました。
理沙はパソコンで稜線学園の公式サイトを見ます。
稜線学園で上の立場にいる唐木田は、議員の妻で、その秘書は望だったのです。
唐木田夫婦は夫が婿養子でいつも妻の尻に敷かれている頼りなさもありました。
朋たちは唐木田夫婦が、片山の事件のことは報道を見て知っていますが、それ以外のことは知らないとのこと。
しかし、望が政治に興味があるという動機で彼女を秘書として雇ったことは話しました。
次に、朋と宗像(皆川猿時)は、片山が赴任していた稜線学園を訪ねます。
まず、学園長の船橋に、望のことを尋ねると、「彼女はもううちの学校とは無関係だしあの事件のことをほじくり返されても困る」と声を荒げ、拒否。
そこで、3年前の映像に映っていた元バスケ部の唐木田と、藤沢さおりと対面。
2人もどこかよそよそしい態度で、とくにさおりは、望のことは学校事務員だった彼女とは接点が仕事上でもないと答えます。
一方で、唐木田玲一(伊藤健太郎)は、議員の唐木田夫婦の一人息子で、望のことは仕事上での顔見知りと教えてくれました。
手がかりを求めてその学校へと向かった朋は、3年前に同校のバスケ部だった教育実習生、唐木田玲一(伊藤健太郎)が、授業で国語辞典を使ったクイズを展開している様子を目撃。
高校時代に感銘を受けた教師、藤沢さおり(高梨臨)の受け売りだと語ります。
学生時代、唐木田は藤沢の授業が面白くて、その教え方を高校時代からノートにまとめていたのでした。
藤沢は教師になるきっかけをつくった人物だと言葉を続けた唐木田玲一。
彼のある行動が気がかりになる朋は、彼が持っていた高校時代の国語のノートを借りて、文書捜査のエキスパートな先輩、鳴海理沙(鈴木京香)に見てもらう事に。
理沙は、ある単語と出題された日付の間にどうもぬぐえない違和感を覚えます。
一つ目は、ノートの日付が片山の殺された日の前後に深く根付いているのです。
二つ目は、「自業自得」が答えになるような悪質なクイズも藤沢が考えていたことも発覚。
後日、矢代は、梅田(コージー・トクダ)という現在の稜線学園のバスケ部のコーチを訪ねました。
そこで、片山には裏の顔があることを告白。
さらに、片山は過去に、飯沼という男子教師から、片山から校内でひどいいじめを受けていたことを告白。
片山が殺される日、シュレッダーに血がついていたことを飯沼は証言。
そのシュレッダーの件も、古賀たちが取り調べたところ、事実だと断定。
片山はお金に関しても何か不正をしている可能性もみられました。
片山の唯一の身内は、母親ですが、話が出来ないほど要介護の状態。
その介護施設に費用を支払っていた片山ですが、金銭トラブルを抱えていました。
片山は望と協力し、唐木田の妻からお金をもらっていたことがわかりました。
さらに、唐木田氏が不倫していたことを片山は知っていて、上原望とグルになってそれを利用していました。
そこで、口止め料として、唐木田の妻(西尾まり)からお金をもらっていたのです。
その頃、唐木田の元秘書、多恵が桑部から取り調べを受けていました。
大野多恵の後任秘書が、上原望で、望は多恵が意味深な挑発をしてきたことや、自分は秘書を辞めさせられてから、唐木田の妻のせいで、他の秘書の面接を受けるものの、全て全滅。
多恵は現在、水商売をしていますが、望が亡くなった日、彼女を問い詰めた多恵。
望は、唐木田や片山に良いように利用されていたことを告げます。
「お金ならある」と言って金で解決しようとする望に対し、多恵は自分との会話を録音。
望の悪事を唐木田に話して、彼女を秘書の仕事から解雇させようとします。
しかし、望と多恵は争ったゆえに、多恵は望に首を絞められて殺されそうになったため、近くにあった花瓶で望の頭を殴った多恵。
そのとき、望の母が家に行くという留守電が入ったため、多恵は望の家を逃げるように去ったとのこと。
望は打ち所が悪く、そのまま死亡。
では、血のついたシュレッダーは誰の犯行か?片山を殺したのは?
そこで、国語辞書をめくっていた理沙は、その辞書の文字から、さおりが真犯人だと推測。
さっそく、朋と理沙はさおりを再び訪ねます。
さおりは国語辞典を使って、片山を殺し、犯行で使った辞典には血がついていました。
犯行を認めたさおりは、元々、生徒にも他の教師にも横暴な態度が日頃から目立っていた片山を殺したことを認めました。
しかし、本当の犯人は、唐木田玲一。
さおりは玲一を庇っていたのです。
玲一は自分が本当の犯人であると理沙と朋に伝えました。
片山は唐木田からお金をもらっています。
玲一はそのことを片山に追求したところ、片山は玲一がさおりと交際していると疑い、保健室でほのぼのと食事をする2人の様子を携帯の写真に収めていました。
玲一は片山に弱みを握られていて、片思いしていたさおりを侮辱されたことに怒り、衝動的に片山を国語辞典で殺害。
つまり、唐木田玲一は初恋の人であり、尊敬しているさおりを守るための犯行だったのです。
藤沢は、元々、読解力など国語力に才能のある玲一を見守ってきました。
彼女自身も生徒だった片山の想いが好意に変化していったのです。
未解決の女2020 3話感想・みどころ
片山、ゲスすぎるし、精神的に大人ではないですよね。
最初は、生徒思いの熱血教師の裏の顔は、「厳しい体罰」と称された暴力や不適切な指導が明るみになるだろうと思っていました。
生徒への態度どころか、校内で同僚教師の頭にスプレーをかけるなど陰湿すぎる裏の顔をみて憤りを感じましたね。
片山のような人はさおりが犯行動機のメッセージにしたように「自業自得」です。
朋と理沙が直面したのは、大人げない「名物コーチ」の裏の顔と、議員の一人息子で心優しいがゆえに、異性として意識した女性教師のために罪を犯した片山玲一の悲哀でしたね。
さおりも玲一も、ごく普通の教師と生徒の関係ではない何らかの雰囲気がありました。
しかし、2人とも元々は健全な意味で、教師と生徒として向き合ってきました。
国語の才能を持つ玲一を応援してきたさおりと、将来への憧れの存在であったさおりを純粋に想い続けていた玲一・・・。
本当ならば、卒業してお互いに教師として同じ土俵に立つことができた彼らには、片山の存在がなければ、幸せになれたかもしれませんね。
次回は、「未解決の女」の放送時間1時間前に放送される同局のドラマ「警視庁捜査一課長」とのスペシャルコラボレーションです!