未解決の女2話あらすじネタバレ
10年前、国文学教授の板橋は、倉木に対し、定家の贋作について話し合っていました。
この10日後、板橋は何者かに他殺されて発見。
矢代は出勤途中に、パトカーがただならぬ様子で走行しているのを見て、出勤途中で柔道着姿のまま、桑部(山内圭哉)と岡部(工藤阿須加)の元へ。
矢代朋(波瑠)と、鳴海理沙(鈴木京香)の2人は、クセのある字で、「藤原」と刺繍されたスーツを着た男が他殺体で発見された情報を聞きました。
理沙の大好きな鎌倉初期の歌人、藤原定家の筆跡を模していて、「定家様」(ていかよう)だったからでした。
被害者は「ただの藤原さん」ではないと睨む理沙。
ふと、彼女はある過去の未解決事件を思い出します。
10年前、国文学の権威である、板橋京介(佐渡稔)が研究室内で他殺サレ、研究室からは古書店「大蔵堂」の店主、倉木(合田雅吏)が「鑑定のために板橋に預けていた」と主張する古書が消えていたことがありました。
さらに、その古書は、藤原定家の直筆による写本「定家本」の可能性がある代用品でした。
藤原の定家は晩年、多くの書物を模写してきたとのことです。
消えた古書がもし、本物の定家本ならば、国宝級の再発見になります。
理沙はいつもなら怪訝な顔をする外回りの仕事を率先し、10年前の件で疑惑を向けられた真田誠(松下由樹)の自宅を訪ねました。
学生時代は同じ研究室で学んでいた真田夫妻。
改めて10年前のことが聞きたいと矢代と理沙が切り出したところ、誠はの夫、学(野間口徹)がよく教授に会いにきて、「定家のもの」は贋作ではないと訴えても信じてもらえなかったことがわかりました。
和泉式部日記が「定家」の本としてすり替わっていたのではないかと疑われていた状況だったこともわかります。
板橋は男尊女卑思考で、真田の妨害をよくしていたことも発覚。
やがて、2つの事件の新接点が!
刺繍のスーツの被害者が8年前まで「大蔵堂」に勤務していた藤原伸一(おかやまはじめ)だったのです。
特命捜査対策室室長の古賀(沢村一樹)は、大胆な仮説をたてて、両事件を正式に関連付け、捜査を開始。
倉木には大蔵堂から信頼されていたため、アリバイがあること、また、トラブルの多い倉木が10年前の犯人ではないか?と言いだす古賀。
定家本の和泉式部日記には国宝級の価値がある、それを狙った犯行だと唱える矢代朋。
定家本を書いた藤原に恋をしているから、納得いく説明になっていないと言葉を続ける朋。
古賀の仮説に異論を唱えた矢代に対し、それを全否定し、自力で捜査に挑む理沙でした。
その頃、大学で学生に授業をしている誠に弁当を届ける学。
矢代と理沙の訪問で気分を悪くしていた学もようやく平常通りの日常を過ごすことができました。
倉木に調査をしていた古賀は、定家本について倉木が藤原から電話連絡を受けたことを話しました。
ふと、矢代は倉庫資料の仕事中、理沙からかかってきた電話で、理沙がただならぬ状況にいるのがうかがえる電話を受け取りました。
「一人で捜査するのが心細い、誠のような朗らかな性格の同世代女性は話しにくい」と訴える理沙。
人見知りが元々激しい理沙の甘えだったのでした。
矢代は呆れながらも、理沙に定家についての理沙が知りたかったことを聞くようにアドバイス。
「定家を見たことありますか?もし見たことあるならどのように鑑定されましたか?」
理沙は朋のアシストをもらいながら、誠と話しますが、誠の定家本を見ていないという言葉に反論してしまいました。
その結果、理沙は誠との間に気まずい空気が流れます。
再び、誠の家を訪ねた時、学が定家の「和泉式部日記」らしきものが入った箱を持って家を出る姿を目撃した矢代と理沙。
しかし、矢代は格闘の末、定家が燃えてしまい、カッターナイフを振り回した学により、負傷してしまいます。
やがて、誠は真実を矢代に話しました。
取調室にて、誠はまず、学が自分を大切に思うあまり、京橋を殺したことを話しました。
上司の板橋により以前から、誠にセクハラを続けていて、どんなことにも耐えて今の教授の仕事に就いた努力を夫の行動によって全て台無しになったと嘆きました。
そこで、夫の学に証拠隠滅をさせて、夫の殺害を隠蔽していたのです。
さらに、京橋が鑑定していた和泉式部日記が亡き京橋の教授室から見つかり、学はそれを持ち去っていることもわかりました。
「夫がしたことは悪いと思っていない。板橋のようなセクハラをする、男尊女卑がひどい最低な男性に教授の道を閉ざされてたまるかと思ってきたから」と言う誠。
藤原と喫茶店で接触した後、「10年前の和泉式部日記」を手に入れたのは、誠ではないかと言ってきたのでした。
「自分はいい年齢だ、田舎に引っ込もうと思っている、だからこそもう一度、和泉式部日記を見せてもらえないだろうか」と言葉を続けます。
藤原の言葉に、学が持ち去った定家本が本物の「和泉式部日記」の定家本か定かではなかったので、夫の罪を隠蔽して庇いました。
藤原のことも夫の学が妻に危害を加えようとしていると誤解して殺してしまったのです。
その罪もまた誠は隠していました。
全ての事実を打ち明けた誠に対し、思わず矢代は憤慨します。
「藤原さんは特別な意味がなくただ純粋に文字や文学を愛した人だった。そんな人の命を奪っておいて、夫が悪い事をしたとは思っていないなんて」と。
事件解決後、理沙は矢代に助けてくれた礼を述べ、今回は理沙の特殊能力「文字の神様」に出会えなかったけれど、次の案件に向かい、前進する決意を固めます。
未解決の女2020 2話感想・みどころ
今回は、矢代が理沙をサポートして、矢代に助けられることになった理沙。
矢代に「助けて、こ、こ、こ・・・」と電話した様子から、理沙が定家本事件の真犯人に拉致されたのではないかとこちらもひやひやしましたが、ただの人見知り・・・。
如何に、理沙が対人コミュニケーションが苦手で、矢代のことを唯一、なんでも毒舌に話す信頼している相手だということが伝わりますね。
誠と学は一見、夫婦愛の強い穏やかな夫婦化と思いきや、京橋を殺し、純粋に古典文学を愛していた藤原まで殺したことを隠蔽するとは。
矢代のラストシーンでの怒りに共感しかないです。
学は誠が好きなあまり、身勝手な行動と行き過ぎた愛が交差して犯行に及び、妻が教授の座を掴んだ長年の目標を壊してしまいましたね。
京橋は確かに、パワハラだけでなく、女性に向かって「尻のひとつでも触らせろ」なんてひどすぎる暴言。
人間としても女性としても誠を認めなかった彼の行動を知ると、彼のような心が冷たい人は妻を大切にする学に「成敗」されて当然と感じました。
次回のゲストは、高梨臨さん&伊藤健太郎さんです。