ONEDAY聖夜のから騒ぎ最終回あらすじネタバレ
記憶を取り戻した勝呂寺誠司(二宮和也)は「アネモネ」の2代目、笛花ミズキ(中川大志)と共に、メキシコの犯罪組織「ロス・クエルボ」との取引を成功させました。
ところが、ミズキは誠司に銃を向けました。
安斉(米本学仁)らも見守るなか、緊迫する空気が流れました。
一ノ瀬(遠山俊也)を連れた捜査官、八幡柚杏(中村アン)は、取引場所の変更を彼に尋ねました。
「取引先の変更、それはあなたが一番ご存じじゃないんですか?」
「勘違いも甚だしい!私がアネモネと繋がっているとでもいうのか?どうなっているんだ!蜜谷といい、警察は…。」
「横浜テレビ」のキャスター、倉内桔梗(中谷美紀)は、アネモネとロス・クエルボとの取引現場を生中継しようとしていましたが、取引を行う場所が急に変更され、行き場を失う、桔梗。
その頃、横浜テレビでは、報道制作局長の折口康司(小手伸也)らが、生放送の大型音楽番組と苦難を中断して、この1日に横浜で起きた誠司が絡んだ事件の報道を始めました。
「一頼どういうことだ?」
「我々が本当に報道したいのは…」折口は、筒井社長(丸山智己)に抗い続けました。
そして、査子が桔梗の思いを受け継ぎ、メインキャスターとして、誠司の件を語り始めました。
その頃、誠司の取引先では、スペイン語が飛び交います。
そこには一ノ瀬が。
「俺には関係ないからな。」
紫陽(遠藤憲一)と蜜谷(江口洋介)も対峙。
「蜜谷、お前には負けないからな…」
一方、「葵亭」ではクリスマスディナーが始まっていました。
そこで、シェフの立葵時生(大沢たかお)が用意したメインディッシュは見たことのない、想像をはるか斜めからいくもので、ギャルソンの竹本梅雨美(桜井ユキ)、細野一(井之脇海)、蛇の目菊蔵(栗原英雄)も戸惑いを隠せません。
しかし、ビーフシチューではなく、ナポリタンや、エビフライなので客の不満が爆発していました。
筒井は査子が報道する中継を今すぐ中断させようと止めますが、折口、黒種(大水洋介)、前島(加藤諒)、国枝(梶原善)らが阻止。
誠司と笛花ミズキ(中川大志)も倉庫で、対立していました。
「お前はこの5年間、俺を騙し続けた。ただいまここで、俺はお前に撃たれるわけにいかないんだ。」
「黙れ、黙れ…黙れよ!お願いだから黙ってくれ」
そこへ桔梗が到着し、中継を始めました。
「現在、横浜テレビを見ている全視聴者の目に届いています。御覧下さい!お届けしているのは、麻薬密輸取引現場です。アネモネとロス・クエルボが取引を行っております。私たちは届けたいという思いで、今、報道しています。ミュージックフェスティバルをご覧の皆様、この度は急な番組変更により、大変申し訳御座いません。」
自信満々に中継する、桔梗。
間もなく、一ノ瀬含めた警察が到着。
「遅かったぞ…今頃死んでた。」
「横浜テレビ」では、この大スクープに高視聴率がとれるのではないかと、査子らが歓喜していました。
「葵亭」では、「先代」と呼ばれた男が突如、訪問。
なんとそれは、愛犬フランをずっと探し続けている、真礼(佐藤浩市)でした。
メインディッシュは、ハンバーグとおにぎり。
「時生、ビーフシチューは?」と真礼。
「横浜テレビ」では、筒井は桔梗の生中継を見て感動し、報道を続けることを許可しました。
「報道を続けて下さい、ミュージックフェスティバルの出演者には私から伝えておきます。」
誠司とミズキは、お互い命拾いすることなく、和解しようとしていました。
「どうして撃たなかった?」
「俺には無理でした。撃てるわけありません。すべてが嘘だと思わなかった。」
「誠司さん、俺だって救ってもらったことが何度もあった。お前は命の恩人だ。」
「そのことを忘れませんか?」
「忘れるわけないだろ」
「また記憶を失っても」
「一つだけ良かったことがあります、もう誠司さんを疑わなくて済みます。もし、また俺がこの街に戻って来れたらまた一緒にハンバーガー食べませんか?」
「それはできない…勝呂寺誠司はもういない。」
「そうでしたね」
そして、ミズキは狩宮カレン(松本若菜)に連行されていきました。
立葵亭ではビーフシチューを提供できないことを時生が詫びていました。
「先代から受け継がれたビーフシチューの容器を私が倒してしまいました。今夜の営業を諦めようとしていました。お客様が期待していたのは、そのデミグラスソースで作るビーフシチューだとわかっておりましたから。本日は新しい葵亭の始まりです。この船出にどうぞお付き合いくださいませ。今夜の葵亭のメインはお弁当です。20年以上長く私が作り続けたのは、お弁当です。お持ち帰りの対応もしております。今夜のお弁当は、葵亭からのクリスマスプレゼントです。」
客たちは満足して帰って行きました。
事件現場では、誠司が桔梗に礼を言いました。
「あんたのおかげで俺は助かった。有難う。」
「皆さん、ここにいる、天樹勇太さんは逃亡犯ではありません。」
葵亭でも、梅雨美の5年間の想い人が誠司だったことで仲間同士、見守っていました。
「梅雨美…良かったな」
「もういいんだ、彼が逃亡犯じゃないことがわかったから。」
蜜谷は天樹の潜入捜査の任務を解き、パソコンから出した誠司のデータを渡しました
「勝呂寺誠司、本日でお前の潜入捜査の任務を解く、5年間、お疲れ様だ。これからは、天樹勇太巡査部長として…」
「俺は、警察官にはならないです。」
「親父さんの意志を受け継ぐんじゃなかったのか?」
「今、何時ですか?」
そして、誠司は、ある場所へ向かいました。
横浜テレビでは、今回の報道が成功。
「桔梗さん?」
向こうにいる桔梗を見つけた査子。
「皆さん、お疲れ様でした。ご協力いただき、本当にありがとうございました。」
桔梗は涙を流しながら喜びます。
「ニュース11は続きます。来年もキャスターとして宜しくお願い致します。」
「いえ、私はもう報道マンとしてやり尽くしました。今後は素晴らしい仲間と立葵キャスターに道を譲ります。」
桔梗はキャスターの道を退くことに。
折口のおごりで、国枝、前島、査子、桔梗らは打ち上げに行こうと計画。
「あ…済みません、今日はちょっと…」
査子と桔梗は嬉しそうに顔を見合わせました。
「葵亭」では、山田(今井英二)がとびきりの笑顔で、クリスマスまでの「葵亭」での圭吾を終えて、感謝しました。
「今日まで皆さんの傍にいられて光栄です。有難う御座いました。」
査子は桔梗を連れて、葵亭へ。
査子は父、立葵を桔梗と接近させるために近づけますが、細野一(井之脇海)からクリスマスプレゼントをもらいました。
「査子ちゃん、メリークリスマス」
「うわっ!可愛い!細野くん、ありがとう。」
白いマフラーをもらった、査子。
立葵は桔梗にデミグラスソースが入った寸胴をひっくり帰したことで、秘伝のデミグラスソースを使ったビーフシチューが提供できなかったと前置き。
「私も散々でした。この5年間継続していた番組が打ち切りになってしまいまして…」
桔梗と時生の幸せを長羽化のように気を遣う、査子、一、梅雨美、蛇の目。
「それからどうされたんですか?」
「拳銃は店で見つかるわ冷蔵庫の電池は切れるわてんやわんや」
「私も取材を続けて自分の最後の番組で流そうとしましたが…」
「あの、自転車、大丈夫ですか?」
「自転車のご機嫌、いかがなさいましょう?良かったら一緒に自転車屋さんに行きませんか?」
「ええ、行きましょう。」
「もしよかったら食事もどうでしょうか?」
「ええ。」
「今日は散々でしたね、でも素敵な一日でしたね」
「はい、素敵な一日でしたね。」
「あーじれったい!」梅雨美は声をかけて、シャンパンで、査子、蛇の目菊蔵、一らと乾杯。
時生と桔梗、査子と一、そして、天樹勇太が「立葵亭」にやって来ました。
「天樹君?」
「天樹勇太…」
開口一番、梅雨美は嬉しさに涙を流します。
「ふざけんな…ふざけんなって、別に待っていなかった。」
「ごめん…待たせて」
「遅いよ、バカ」
ようやく、梅雨美の5年間の思いが叶いました。
真礼はサンタクロースの格好をして風船を配るバイトをしています。
その矢先、フランと再会しました。
みんなが思い思いの、聖夜の夜を過ごしました。
1年後ー。
桔梗は、キャスターを続け、立葵時生をゲストに迎えた料理番組を始めました。
放送では、時生のうんちくが全快。
査子はキャスターとして成長し、国枝を引き連れて横浜テレビ報道11のメインキャスターに。
立葵亭では天樹勇太が見習いとして働くようになっていました。
ONEDAY~聖夜のから騒ぎ~最終回感想・みどころ
緊迫させられた、誠司とミズキの場面。
桔梗が現場に着き、真実を報道したことで、ミズキと誠司のわだかまりも雪解けてホッとしました。
クリスマスは、いつもよりも少し誰かに心が優しくなれる日ですよね。
またいつか再会した時は、天樹勇太と笛花ミズキとして、ハンバーガーを一緒に食べれたらいいですね。
一時期はまた筒井が横浜テレビの報道を通団させようとするものの、桔梗や査子ら横浜テレビで働く報道陣チームの熱い心が伝わり、理解を示してくれて良かった。
桔梗にも、キャスターに戻るよう、言いますが、桔梗は信頼できる査子など若き者たちへ道を譲ると言います。
時生とそれぞれの想いが通じ合い、時生が桔梗がキャスターを務める新たな料理番組にゲスト出演した時は微笑ましかったですね。
クリスマスディナーの日に、集まる客たちに、査子に作り続けたお弁当を敢えてメインディッシュにしたところも、父から子への家族愛や、大切な人の為に作る小さなギフトのように感じました。
梅雨美と誠司が5年の想いを経て再会を果たし、抱擁する姿も感動的でしたね。
一と査子も、クリスマスプレゼントをきっかけに微笑ましい関係に発展していく予感です。
そして、長年正体が不明だった真礼が、なんと、立葵亭の先代シェフだったとは意外でした。
桔梗と時生のぎこちなさ、一と査子、真礼、誠司、天樹勇太と梅雨美…それぞれの聖なる夜に優しい灯がともった最終回でした。
また立葵亭にいつかフラッと立ち寄りたくなりますね。