ラジエーションハウス2 6話あらすじネタバレ
杏(本田翼)をめぐる唯織(窪田正孝)、辻村(鈴木伸之)の静かなバトルが続いていました。
ある日、辻村は唯織の目の前で杏を誘い、一緒にランチに出かけることに。
唯織は辻村に杏をランチに連れて行かれて落ち込みます。
間もなく、灰島(高嶋政宏)から、医療誤診で辻村が訴えられる事態が発生し、至急自分のところへ来るように呼び出されてしまいました。
同じ頃、ラジエーションハウスでは田中(八嶋智人)が男性患者のMRI検査をおこなっていました。
その様子を見ていた軒下(濱野謙太)は自分が撮り直すといって、患者、武藤健(片寄涼太)の許可をもらい、再検査を行います。
実は辻村を医療誤診で訴えたのはこの武藤という弁護士だったのです。
武藤精密検査を受ける理由で、甘春総合病院に入院しながら、スタッフの仕事ぶりをチェックしていたことが判明。
鏑木(浅野和之)が慌ててただならぬ様子で、ラジハメンバーと辻村を気にかけてくれました。
武藤は辻村が重要な病気を見逃したとだけ告げると、思い当たることがあれば連絡をしてほしいとラジハメンバーに頼みます。
エリートな医師たちは過ちを認めず、保身の為なら隠ぺいにも手を染めると決めつける武藤。
ラジハメンバーの元を訪れたのも、地位や名誉とは無縁のスタッフならば、真実を話してくれると信じているからだといいます。
70代の女性、曽根を過去に診た際に、辻村が骨粗しょう症を見逃していたと言われているのです。
彼女は帯状疱疹で入院していたものの、辻村の治療で退院し、趣味のテニスを楽しめるようになったのですが、骨粗しょう症が見つかり、現在は寝たきりに。
この女性の件で、武藤は辻村に目をつけていたのでした。
自分達、放射線技師を見下す武藤の態度に、裕乃(広瀬アリス)や、黒羽たまき(山口紗弥加)らは不信感を募らせるのでした。
特に裕乃は、武藤から医者の指示通りに働く放射線技師には患者を最優先する気持ちはない、患者を診ているのではなく、医者を見ていると言われ、怒りが収まりません。
唯織は辻村を訴えている患者、曽根のカルテを調査。
ラジハメンバーは、武藤が腸炎と当初、診断されたにもかかわらず、高校生の頃に最愛の父が別の病気でなくなったことから、医者を敵視していたことを突き止めました。
辻村のことを心配する唯織たちに対し、小野寺が(遠藤憲一)が、上からの情報をみんなに報告にやって来ます。
曽根のカルテを含めた医療情報は口外や閲覧禁止の指示が出されてしまい、不利に。
辻村は何とか武藤と闘うことにしますが、曽根村の骨粗しょう症を見逃してしまった過去を振り返り、複雑な心境に。
灰島は辻村の父を知っており、名医である父という辻村自身の弱みすら握っていました。
鏑木と共に、武藤との会議に参加しますが、辻村は過失を認めます。
唯織は辻村の無実を証明する為に、曽根の本当の病気の原因を探ることを諦めません。
一方、鏑木は救急の受け入れを禁じることや、辻村を当面の間、謹慎に。
救急科は万年、赤字なので、救急科の医師たちは灰島に意見しようとするものの、圧力に負けてしまいました。
唯織は夕方、曽根と似たような症状の症例を未だに探り続けますが、過失を認めた辻村から余計なお世話だと言われてしまうのでした。
裕乃は辻村の為に何かできることがないかラジハメンバーで協力することを提案。
ここで、悠木(矢島聖人)は、現場の技師だからこそ、できることがあるのではないかとあることを思い出しました。
バックアップのカルテのデータが入ったディスクを倉庫でうっかり倒してしまった悠木。
必死に、唯織(窪田正孝)、裕乃(広瀬アリス)、たまき(山口紗弥加)、小野寺(遠藤憲一)、杏(本田翼)、田中(八嶋智人)らは膨大なデータの中から、何とか曽根のデータを発見。
2つのCTのデータを活かしたデュアルエナジーの技術から、曽根の骨の状態を調べ、骨粗しょう症なのかどうかを追求することに。
その頃、辻村は曽根家に向かい、辻村と曽根家との和解に向けた賠償金として3000万円を受け取れるよう、曽根の一人息子に伝えていました。
帰ろうとしたところ、曽根村の息子は、母の微熱が続いていると指摘。
翌日
当時のカルテを照合したところ、曽根は成人と同じ骨密度で、骨粗しょう症でないことを判明。
骨粗しょう症以外の骨盤骨折ということは、別の病気の可能性があると伝えた杏。
唯織は曽根を説得するよう、武藤に訴えます。
杏は放射線技師の腕を嘗めないでほしいこと、武藤がそれでも、曽根にこの病院で検査では受けさせないと拒否。
曽根の病気の真実を突き止めて救いたい気持ちは、武藤もラジエーションハウスも同じ気持ちだと訴えるのでした。
そして、18時に、曽根は息子に車椅子を押されて来院。
灰島が当然のごとく、唯織たちを妨害し、救急外来の骨折をした患者の受け入れに困惑していると灰島に相談しても、救急の受け入れは当面禁止・・・と患者を見捨てるも同然な発言をします。
しかしここで、大森(和久井映見)が止めに入り、辻村の無実が証明されればいいし、辻村に救急のヘルプに入ってもらうことを伝えました。
結果、曽根の病気が悪性リンパ腫で、甘春総合病院では見つからず、ごく最近、発症したと思われると判明。
こうして、辻村が患者の病気を見逃した疑いは晴れました。
そして、武藤は改心し、自分の亡き父も唯織たちに診てもらえれば助かったかもしれないと感じ、自分の技師への偏見を悔い改めるのでした。
辻村はその後、救急科の人員不足に救急科を廃止にしようと目論む灰島に対し、鏑木と大森は、辻村が救急科に転科することで体制を変えることを提案。
そして、辻村はもっと患者と向き合えるように、救急の現場で奮闘を開始。
プライベートでは、辻村は杏のことを諦めておらず、唯織に聞こえるように、杏に以前、告白した件についてまだ自分はアタックを続けることを決めるのでした。
ラジエーションハウス2 6話感想・みどころ
骨粗しょう症だと思いきや、悪性リンパ腫だった高齢女性の曽根。
患者の真実を必ず掴み”撮る”ラジエーションハウスメンバーたちの探求心と行動力、そして、唯織の天才的な能力によって、組み合わせたCT画像から病気を探るデュアルエナジーCT法で真実が見つかった時は爽快でした。
当初、片寄涼太さん演じる武藤は、父親が別の病気だったにもかかわらず、医師たちに正しい診断をされないまま亡くなったトラウマが残っているとはいえ、唯織たち放射線技師を「医師の指示で動き、患者ではなく、医者を見ているような仕事をしている」と皮肉を口にしていて、なかなか甘い顔に似合わず、根性が曲がっているなという印象。
悠木が偶々、倉庫に入って荷物を運んでいる際に誤って倒してしまった膨大なDVDデータから、当時、辻村が見ていたCT画像を発見できたことも奇跡でしたね。
灰島はこれでもかと唯織や救急までにも圧力をかけて、助かるはずの命を見落としかねない残念な男ですが、灰島にも意見し、説き伏せることができる権力を持った大森の存在も頼もしいです。
唯織たちにとっても母性的で、心理カウンセラーのようにおおらかで優しい大森。
救急の現場に転科した辻村が新たな環境で自分を見つめ直すきっかけを鏑木(浅野和之)と共に作れるようになった結果も、彼女がいなければ、不可能だったと思います。
患者を誰よりも診て、適切な技術で治していく唯織たちを甘く見てはいけないなと思う程、チームワーク力や優しさ、医師免許を持つ放射線技師の唯織を筆頭にした高い能力を持つラジエーションハウスの一同の活躍のおかげで、また一人、隠れていた病気が見落とされず、希望に向かうラストが印象的な6話でした。