うちの弁護士は手がかかる9話あらすじネタバレ
「あなたがいなくても大丈夫です。」
杏(平手友梨奈)の言葉に、ショックを隠せない、蔵前(ムロツヨシ)。
彼は香澄法律事務所を去る事にしました。
再び、笠原梨乃(吉瀬美智子)のマネージャーになり、彼女の好物の抹茶ラテを買ってきました。
「私、もう一度、舞台に立ちたい。あなたとならどこまでも飛べそうな気がするの」
セリフを口にして、スクリーンの前に立つ、梨乃を見守る、蔵前。
吉岡は天野と蔵前のおかげで、パワハラ上司が辞め、生き生きと仕事ができるようになりました。
事務所では、所長の今日子(戸田恵子)が、山崎(松尾論)、辻井玲子(村川絵梨)に案件を振り分けていました。
しかし、杏には仕事を振らない今日子。
杏の姉、さくら(江口のりこ)から弁護士資格がない事実を聞かされたことを知らされた、杏。
「あの子は司法試験に受かっていないんですよ。」
「あの子の進退は私が預からせていただきます。」
その夜、カオリ(安達祐実)と美味しいディナーを食べ、近況を報告。
「彼氏と別れた。」
「俺ともう一度復縁するか?」
「でもそう簡単に別れないから。蔵前、お前無理すんなよ。カラ元気な演技ド下手くそ。」
「まぁしょうがねぇべ。取柄も才能もない。」
翌朝、梨乃との関係も以前より良好になり、海外のクライアントとの対面も好調。
そんなある日、蔵前の前に、水島和也(矢柴俊博)ら、数人の男女が姿を現しました。
駐車場で呼び止められた、蔵前と梨乃。
なんと、彼らは東京地検特捜部でした。
女優、笠原梨乃(吉瀬美智子)の所属する事務所「笠原事務所」が脱税の件で過去。
「あなた、マネージャーの蔵前さんですね?蔵前勉、脱税の容疑で逮捕する。」
「うちで弁護を引き受けるわよ。」今日子はみんなにこの件を協力するとのこと。
蔵前は逮捕されてしまいました。
杏だけは「もう私のパラリーガルではないので」と、あえて突っぱねました。
拘留中の蔵前を、辻井玲子(村川絵梨)と、山崎(松尾論)が訪ねました。
国税が調査に入り、1億を超えた脱税が、笠原事務所から発覚。
蔵前が代表だったこともあり、関係者が蔵前が脱税をしたように仕向けたことを伝えました。
「急に給料も上がったよね?」
「笠原さんがやったんじゃないの?」
「事務所の皆さんは元気ですか?」
「気になっているのは事務所じゃなくて、一人でしょ?」
一方で杏は、自分には関係ないと言いながら、全国弁護士会を訪ね、彼女なりに蔵前の事実を暴いて、彼を自由の身にする方法を模索。
香澄法律事務所をマスコミが囲みますが、松崎と杏は法律の知識を記者たちに伝え、侵害だと訴えて追い返しました。
「おかしいです、マスコミがあんなに先に来るなんて。」
「確かに、誰かが情報を漏らしている可能性があるわ。」と、玲子。
その頃、東京地検の水島和也に問い詰められますが、蔵前は断固として罪は犯していないと訴え続けました。
そして、訪ねてきた笠原梨乃がやはり、蔵前を最初からはめる為に呼び戻して、罪を着せたことが分かりました。
「梨乃さん、この度は申し訳ございません。レッスンなど仕事の状況は進んでいますか?」
「もういいから…蔵前。あなたが戻って来てくれて良かったわ。」
蔵前に机を指先で叩き、手の平に描いた「黙っていて」というメッセージが。
蔵前はすぐ梨乃にはめられ、無実の罪を着せられたことを察し、ショックを受けます。
記者会見をする梨乃は平然とクリアな人間を演じていました。
「本当に彼とは戦友のような間柄で、今、蔵前さんは自分の犯した罪を認識し、憔悴しきっております。」
蔵前の潔白を信じる、事務所メンバー達は、今回ケースは何者かが仕組んだと察知し、脱税事件のカギを握る、田辺良平(岩崎う大)に接触。
蔵前が脱税したという証明書類を書いたのは田辺。
しかし、田辺は逃げるようにリモート中継を打ち切りました。
「蔵前さん、今は準備資料の提出が必要なの、裁判に今は集中して、なんとしてでも勝つわよ!いいわね?」
拘置所に面会に来た、玲子と自信喪失な蔵前。
後日。
公判で無実を訴える、蔵前。
傍聴席で見守る、丸屋、今日子、松崎。
辻井玲子は水島に反論。
「僕があんなこんなやっていたらどんなことになるんですかね?脱税はやっぱりよくないですよね、働いて返せばいいですし…」
「裁判長、被告人は混乱して不適切な発言をしています。」思わず、玲子は水島に抗議。
「打ち合わせしたでしょ?なんであんなこと言うの…自分で罪を認めるようなことして分かっているの?」
「そっちだってわかっているんですか?僕は、こっちは30年あの人に尽くしたのに裏切られたんだ!30年ですよ!もう裁判なんてどうでもいいんですよ!」
裁判を傍聴していた丸屋(酒向芳)が興奮する蔵前の肩をさすりました。
「良い?弁護士がクライアントのためにどれだけ必死か知っているでしょ。」
今日子に叱咤激励され、蔵前は思い悩みます。
蔵前は玲子にストレスで反発。
玲子は杏に蔵前との誤解を伝えました。
「あんた蔵前さんのところに行ってあげな!気になっているくせに」
「彼はもう私のパラリーガルではないので」
「あなたに不当解雇されたように思っているわよ、蔵前さん」
「不当解雇なんてしていません。」
「おかしいよ、蔵前さん、天野先生と一緒に仕事している時、イキイキしていたよ。」
杏は蔵前の件で、梨乃との一件を玲子に伝えました。
その後、蔵前と面会した際、謝ります。
「…でした。済みませんでした!私、梨乃さんから蔵前さんは大切な家族だから返してほしいって言われて…」
「申し訳ありません、天野先生のせいではありません。」
「蔵前さん、あなたバカなんですか?私はあなたの考えに従います。あなたはやってもいない罪を押し付けられています、怒って良いんですよ。」
「僕はやってもないことで罪を着せられておかしい。先生、あなたはあなたらしくいてください。」
その後、保釈を認められた蔵前は、杏が迎えに来てから、証明の為に、笠原事務所で働いていた田辺と会いました。
田辺が「推し会」に参加することを見込んだ杏。
田辺の行動を利用して、蔵前の無実を証明させられる可能性が見えてきました。
「蔵前の弁護士の、天野杏です。お話いただけませんか。」
「今日は大事な推しイベントだから日を改めていただけませんか。」
杏と蔵前は、蔵前の自宅に戻り、彼の30年間のマネージャーとしての過去の記録や手帳を資料として使うことに。
その後、事務所に戻ると、玲子らが田辺を確保し、梨乃の脱税を認めた模様。
「すみません、すみません、すみません、皆さんの思いを、仕事を踏みにじるようなことをして。」
「いつも蔵前さんは人を支えているからたまには支えられるのも良いでしょう。」と今日子。
「僕はバカでした。大事なことを忘れていました。あっ…笠原梨乃は相手を挑発することが多いので、それを利用してやろうと思います。」
そして、梨乃の公判。
「原告は30年間、あなたを支えてきましたよね。」
「マネージャーなんて誰にでもできる仕事でしょ。」
「ふざけんな、ふざけんな、ふざけんな…!俺がどれだけ尽くしてきたかわかりますか?弟の結婚式にも行けず、親の葬儀にも立ち会えず、常にあなたを優先して来ました。感謝してほしいとは思っていません。誰にでもできる仕事でも、やりがいがあると感じてきて続けてきました。誰にでもできる仕事かもしれないが、誰かがやらなきゃ社会は変わらないじゃにか!あなたの芝居が好きだった。あんたが出たがっていた監督の作品も黒曜社のCMも俺が頭を下げてとってきた仕事じゃないか。」
「私が直々に監督と交流してとってきた仕事よ。」
そこで、辻井玲子が証言。
「原告の蔵前のスケジュール帳には、笠原さんが自ら監督と黒曜社のCMをとってきた記録など何もありません。このスケジュール帳こそ、原告が脱税の罪を犯していない証拠です。」
その後、梨乃と2人きりで語る、蔵前。
「どうして脱税なんか」
「怖かったのよ、お金があればなんとかなると思っていた」
「こんなものではないです、僕が欲しかったものは…蔵前がいれば大丈夫、それを信じてほしかった。それにあなたには僕が惚れに惚れこんだ芝居の才能があるじゃないですか。復帰作楽しみにしています。」
「私はあの若い先生みたいになれないわ。あなたのために500万もだすなてできないもの。」
その後、杏は恩師の椿原(野間口徹)と再会。
「杏ちゃん、活躍は聞いているよ。お父さんも喜んでいるんだろうね」
「父の話、また伺ってもいいですか」
「勿論。」
蔵前は、杏に保釈金500万円を支払ったことに礼を告げました。
「有難う御座いました。」
「父が残してくれたお金です」
「だめじゃないですか、大事なことに使わなきゃ。」
「大事なことに使いました。」
「あの…」
「あの…先生からどうぞ。」
「戻ってきてください」
「戻してください。」
蔵前と杏は和解。
その頃、杏の異母姉、さくら(江口のりこ)は、(菅野莉央)を解雇。
「申し訳ございません、まさかあの女にしてやられるとは…弁護を引き受けたのが間違いでした。次こそは必ず…」
「あははははは!何言っているのあんた、ごめんね、あなた面白いから。次はないわよ、お疲れ様。…そろそろ、私が出るしかないか。」
さくらはパワーハラスメントで、大神を解雇し、杏を破滅に追い込むべく、動き出しました。
うちの弁護士は手がかかる9話感想・みどころ
蔵前が脱税?!そんなことあるわけがないと思っていましたが、まさかの笠原梨乃でしたね
杏に、「蔵前は大切な家族だから返してほしい」なんて、よく都合よすぎる事を言ったり、蔵前を公衆の面前で戦力外通告して、レッドカーペットを歩いていた姿が忘れられません。
梨乃の「あなたが戻ってきてくれて良かった」という言葉の裏に隠された恐ろしい意図がゾクっとしました。
一番、信用しすぎてはならないのが、人間ですよね。
香澄法律事務所の面々は、蔵前が杏のことも含め、香澄法律事務所で熱心に仕事に励み、彼自身のやりがいを見つけだした真実と、人柄をよく熟知しているからこそ、闘えると思いました。
杏は意固地になっていたものの、玲子が今回は積極的に蔵前を拘置所に訪ねて説教するように、事態を話して説き伏せたり、公判では梨乃のまたしても大きな裏切りに傷つき、自暴自棄になっていた蔵前に喝を入れたシーンは胸が熱かったです。
やはり、笠原梨乃という人間は最低だ。
人は誰もがずっと強くはいられないけど、30年間も下積み時代から尽くし続けてきた蔵前を犯罪者にしてまで、自分の罪から逃れようとしたこと、蔵前が従順で優しすぎる人だとわかったうえでの卑劣な行動でしたね。
女優として華々しく活躍していてもどこか自分に自信がなかった…だとしても、脱税をして信頼を壊し、無実の人を犯罪者に仕立て上げる彼女に復帰作はないですよ。
そして最後に登場した、さくら。
なぜ、腹違いの妹の杏にあれほどまで憎しみを募らせているのかが見えません。
杏は司法試験に確かに合格したという合格通知書が香澄法律事務所に飾ってあるから、さくらが杏を破滅させるための罠だと思いました。
父の件が絡んでいて、一方的な憎悪を募らせ、長年、仕えていた大神弁護士も冷淡に切り捨てるさくらの人間性こそ問題がありますよね。
次回、静寂していた牙を妹に向けるさくらと闘う杏と蔵前の勇姿に注目してもらいたい9話でした。