ゆりあ先生の赤い糸8話あらすじネタバレ
昏睡状態から順調に回復を遂げるものの、まだ言葉は話せないはずだった、伊沢ゆりあ(菅野美穂)の夫、吾良(田中哲司)。
しかし、吾良は突然、口を開き、夫の彼女、小山田みちる(松岡茉優)とその子供、まに(白山乃愛)と、みのん(田村海夏)のうち、みのんは自分の子だと断言しました。
それは吾良が、争いを収めるためについた嘘。
「どうして吾良が意識を取り戻すまで起きなかったのか…私たちを見ているのが幸せだったんだって」
「起きているなら話してほしかった、そんな安っぽい幸せよりも2人の未来を考えてほしかった。広い心で面倒見よくやっていたあんたが不愉快だった。気分良かった、頑張っている私をやり切れて。行きます、待っている人がいるんで。」
「稟久!私も吾良もなにも言うことないよ。稟久が本当に幸せなら。」
自分の介護に縛り付けた稟久(鈴鹿央士)はショックで家を飛び出し、吾良への愛を断ち切るかのように、バレエ講師、松川智(黒羽麻瑠央)と交際を開始しました。
彼と同棲までしています。
そんな稟久にゆりあは真意を伝えようとしますが、一度もつれた感情の胃とはなかなか解けません。
一方、実は少し前から完全に意識を取り戻していた吾良は、ゆりあに好きな人がいることも認識します。
吾良の車いすを押しながら、まにとみのんを公園で遊ばせた、ゆりあ。
「りっくんには居場所があって元気でやっているなら。こんなところでおっさんの介護に時間をとられていないで…」
「りっくんのことを気遣うために、みのんは俺の子って嘘付いたんだよね。」
「ゆりあさんさ、好きな人いるよね」
「あ…」
「俺さ、さんざんゆりさんに悪いことをして迷惑かけた。俺はもう大丈夫だから、好きにしていい」と優しく告げる吾良。
ゆりあは、伴と伴の息子、優里亜(佐藤大空)と会って息抜き。
その時、ふと、伴から「ゆりちゃん、結婚しようか」と告白。
「俺さ、おやじはあんなんだし、親父の再婚で、腹違いの弟とやりづらかった。再婚相手すごくいい人だったけど、やっぱり弟の母親っていうのがあった。テレビ見てイチャコラしたりご飯を美味しく食べたり普通のことがしたい。」
「バカ!泣きそうなんだけど。ありがとう、すごく嬉しい。嬉しすぎて顔こわばった。でも簡単にはいかないよ、離婚ちゃんと成立していないんでしょ。」
「第一弾として俺、奥さんと話し合って、俺のほうが決着したらゆりちゃんも家族と話し合って。」
帰宅後、まにとみのん、2人の母で吾良の恋人、みちる(松岡茉優)と夕飯のメニューを話しました。
すると、吾良はあの後、仲間と飲みに行ったことを主治医の有香(志田未来)が訪問。
「伊沢さんには飲みすぎないように言ってあります。」
「いつも有難う御座います。あっ、先生、姉が胸のしこりで悩んでいるようなんです。今度、相談に乗っていただけませんか」
ゆりあは、姉の泉川蘭(吉瀬美智子)が、乳がんかもしれないと悩んでいることを有香に伝えました。
「わかりました。」
吾良はようやく、ありのままの自分で外に出て友人と飲んできた帰り、気分爽快で帰ってきました。
「ああ、楽しかった!久々だよ、仲間に会って飲んで。俺、この物語フィクションにしようかな」
「炎上するでしょ。」
身体はまだ車椅子なしでは動けませんが、ゆりあは、夫の笑顔をようやく見ることができました。
その矢先のこと、ゆりあは、伴(木戸大聖)の妻、伴里菜(えびちゃん)と対面することに。
「ねぇあんた例のおばさんと結婚するの?ばかじゃないの?何目的だよ」
「ゆりあさんは旦那さんの介護もしていて、優里亜のことも可愛がってくれるんだよ。」
「てか、キモ!いくつ離れているんだよ、実物に会わせろよ。」
後日、ゆりあは里菜と会うことになりました。
このタイミングで、姉の泉川蘭(吉瀬美智子)を連れて、ゆりあは有香の元へ。
「もしそうならおっぱいとらなきゃいけなくなるでしょ。しこりがあるなんて言わなきゃよかった。やだぁー」
「そうならないように、一緒に検査するんでしょ。」
家に帰ると、吾良の母、節子(三田佳子)が意味深なことを言いました。
「いつまでここにいられるかしらね。来年はどうかしら…施設には入りたくないわ。」
その言葉に、伊沢家のそれぞれの行く末の現実に不安を覚えた、ゆりあ。
稟久は、智と同棲しながら、新しい家を探します。
ふと、母からの着信で実家も大変な目に遭っていることを知り、悩みの種が増えるのでした。
伊沢家では、ゆりあがみちるに、伴優弥との結婚を考えていることを口にしました。
「吾良にはまだ秘密にしてほしいけど、優弥との蹴婚を考えているんだ。」
「おめでとう!なんか嬉しい、泣ける」
そのタイミングで、優弥からメールが。
最近、仕事で多忙なことや、ゆりあに会いたがっていることが伝わりました。
ゆりあと稟久は浜辺でデートを楽しんでから、ファミレスで里菜と会うことになりました。
伊沢家では、稟久がこっそり伊沢家を訳あって訪ねて来ていました。
みちるとまにとみのんが、吾良の車椅子を押して公園に出かけた後、稟久は伊沢家を覗き込みます。
その様子に気付いた節子は、稟久が気がかりになりました。
ゆりあは里菜と話し始めました。
「申し訳御座いません」
「は?」
「里菜さんが家を出られてから稟久さんから大体のことは聞いております。もしも里菜さんに別の道があり、新しい生活ができあがっていたり、以前のような生活を望んでいないのなら、優弥を私にください!」
「いいですよ。私はもう彼奴に心がないし、優里亜に会えればいいので。まさかのガチ恋ですか?だったらやめたほうがいいですよ。速攻嫌になる。まずおやじの博、あいつ、ずけずけ言いませんか?親戚うじゃうじゃ住んでいてお前ら何回集まるんだよって思うし。」
「里菜さんそれ優弥さんに言いました?」
「彼奴、言っても状況を変える気ないんですよ。」
「優弥さんも、優里亜くんが入園することなどで少しは考えを変えてくれるかと。」
「え?なにそれ、うちと優里亜のことですか?」
やがて、優弥がゆりあを連れてきたので気を遣います。
「優里亜、良かったね、ママいてくれて。ゆりちゃん帰るからパパとママと楽しくご飯食べて」
「うん」
そして、里菜に別れる際、こう告げました。
「里菜さん、どう転ぶか分からないけど、とりあえず今日は会ってくれてありがとう。」
「ゆりちゃんバイバイ」
「…バイバイ、またね」
ゆりあは涙をこらえて優里亜に大人の対応をします。
「ちょっと待ってゆりちゃん!」
「ただ単に優里亜が嬉しそうだから、今日は3人でご飯食べておいで」
「やっぱやめるとか言わないよね?」
「言わないよ、じゃあ連絡して。」
「おう」
こっそり胸の内をみちるに話す、ゆりあ。
「今回だけは誰にも譲りたくない…。」
その後、ゆりあは蘭が、癌でない良性腫瘍なことが判明。
一方で、ゆりあは組織検査が必要なくらい乳房に影がありました。
ゆりあはやはり癌で、他に転移していないか検査が必要でした。
医師の麻実によると、切除が必要か、切除しなくてもいいかもしれないかいずれかになるとのこと。
「ラッキーじゃん、私のおかげだね」
口は明るく言いながらも、妹を背後から抱き締める、蘭。
「検査の結果、早く知りたいようなないような、悪い事ばかり考えちゃいそうで。転移はあってもなくても全摘したほうが安心ですよね」
「治療の選択は伊沢さんが決められます、乳房を切除するかしないかは、そういうことも含めて、一緒に考えていきましょう。」
その後、ゆりあは癌になったことを家族みんなに宣言。
「みんなに迷惑かけてしまうかと思うけどその時は宜しくお願いします。」
「ごめんね、ゆりあさんばかりに迷惑かけて、私、ご飯どうすればいいの。」と、節子。
「やっぱいうと思った」
「ご飯のことは私が担当します。」
「俺もこれで少しずつ歩けるようになったよ、俺にもなにかさせて!」
「私も何か手伝いたい!うちらがいれば明るくなるしね。ね?みのん」
「うん」
吾良とみちるの優しさや、みちるの娘たちの明るさに、励まされて泣くゆりあなのでした。
そして、翌日、ゆりあは伴に別れを切り出しました。
「別れよう。自分が嫌なんだ、まだ壊れていない夫婦を壊す自分が嫌だ。」
「ゆりちゃんって、里菜と会ってから弱っているよね。里菜は週3回も元カレとヤッているんだよ、あいつのこと信用するの?」
「どっちが正しいとか正しくない。」
「俺にどうしてほしいの?」
「里菜さんと優里亜と向き合って、実家に帰って…里菜さんは優弥のことが嫌いになったんじゃない、気付いてほしいって。前に言っていたじゃん、離婚しないで、長く続く夫婦になりたいって。第一、あのときの里菜ちゃんと優里亜の顔、見たでしょ?」
「はぁずるいよゆりちゃん、旦那さんも元気になって愛人の男もいなくなって、全部元通りじゃん。」
「ああ、そうだよ!そのとおりだよ!」
ゆりあは胸倉を掴みました。
「いいよ…殴って、」
しかし、伴はゆりあを抱き締めます。
「幸せになってね…バイバイ」
ゆりあ先生の赤い糸8話感想・みどころ
吾良が本当の自分を出して、回復に向かう希望が見えた前半。
伴の別居中の妻、里菜と対面し、里菜と優弥、優里亜の幸せを心から願うゆりあのお節介ぶりが愛おしく感じました。
蘭になんともないと思っていたら、まさかのゆりあが乳癌。
ゆりあのように人のために自分を犠牲にし、翻弄されても振り回されても愛し続けてきた彼女が、なぜ、癌に選ばれてしまったのか…と思うとやりきれない展開でしたね。
伴に自分の病気をあえて話さず、里菜や優里亜と幸せになることを優先してほしいと説教した時、優弥のキレ方が怖かったです。
優弥が、年上女性の考えや心理を汲み取れずに先走る行動はわかりますが、人の胸倉を掴んで凄むのはやめてほしかった。
突然、別れを切り出された挙句、今自分が目を向けなければならない現実を突きつけられたら、ゆりあに怒りの感情や反発心しかわかないのは少し理解できます。
里菜も第一印象は、ふてぶてしい印象でしたが、自分と優弥の幸せを願うゆりあの話を聞き、受け入れる器の違いが伴とは大違いですね。
そして、もう一人の「問題児」は、稟久。
吾良の嘘を完全に信じてしまい、家出。
まにのバレエ教室の講師、智と同棲しながら新生活を心待ちにしていますが、彼自身、強がりばかりで弱い自分を必死に悟られまいと隠そうとしますよね。
吾良以上に、繊細で傷つきやすい稟久が、今度は母から実家がなにやら大変だと知って、なんらかの援助を求める目的で伊沢家を訪ねた気がします。
稟久の様子は、とても不安定で、智の存在が彼にとって本当に必要とは思えません。
癌の診断を受けたゆりあをみちる、節子、吾良、まにとみのんで支えていく絆が高まり、ゆりあの大きな器と広い視野のおかげだなと思いました。
次週は最終回!稟久の嵐がまた伊沢家に襲い掛かりそうな8話でした。