絶対零度未然犯罪潜入捜査9話あらすじネタバレ
東京サミットを狙った爆弾テロの可能性があると思われているなか、香坂(水野美紀)が失踪。テロのデータが香坂のデータに入っていることを知り、井沢たちは信じがたい香坂の裏切りなのでは?と疑心暗鬼に。
井沢は香坂が少女時代に父親が神経ガスを映画館でまき散らして多くの人を犠牲にしたことを思い出します。そのせいで、両親は離婚し、香坂は母と法務官の義理父の元で育ち、今に至ることをミハンメンバーの小田切(本田翼)、加賀美(柄本明)、山内(横山裕)、吉岡(森永悠希)らに話します。
初めて香坂の過去を知るミハンチームたち。井沢はさらに、香坂には実は生き別れた弟がいて、その弟は父の暴徒に巻き込まれていて、世間から激しいバッシングを受けたのち、亡くなったことも伝えました。
香坂の過去は、弟への贖罪と、殺人犯の娘という重い十字架を背負わされたようなもの。
そんな香坂がテロに本当に関与しているのだろうか?と思い悩むミハン達。
その時、天才ハッカーの加賀美は、香坂がミハンで海外の紛争世帯を渡り歩いてきた元備兵の里谷(高岩成二)らテロ実行部隊のことを調べていたこと調べました。
一方、警察庁には、副総監の死期の下、緊急特別捜査本部が設置。
捜査員たちはテロリストの潜伏候補を徹底的に調べていました。
そんななか、井沢は里谷が考案のトップしかその存在を知らない、「マルトク」と呼ばれている謎の人物についての協力者であったことを知り、曽根崎(浜田学)の元へ。
北見が未だに黙秘を続けているなか、香坂は行方不明。
香坂のアイパッドデータにテロの内容があり、未だ半信半疑なミハン達。
香坂について彼女が、水島という映画館にかつて毒を放ち、多くの犠牲者を出した事件の加害者家族であることを井沢は語ります。香坂はまだ母の再婚で、法務省に務める儘父から戸籍を改造してもらったことで、「香坂朱里」として生存し、法務省に勤務する今に至ります。
しかし、実父、水野に巻き込まれた弟は、世間からバッシングを受けて自殺。
香坂は荒れ地にて、今回の事件の疑わしい人物2人の男性を「成敗」し、大事なUSBデータを抜き取りました。
香坂・・・本名、「水野奈緒」は今、弟への罪滅ぼしのために、ミハンに協力しながら、沢山の人がこれまで犯罪犠牲者にならないように活動してきました。今や、北見と共に、テロに関与するまでに。
その頃、里谷という男をピックアップした、加賀美(柄本明)。テロの実行犯としてマークされている人物。
里谷を手配したのは、曽根崎(浜田学)だと見抜いた井沢。そのことを曽根崎に突き付けた濱田は怒り心頭で井沢の胸倉を思わず掴みます。
山内が、電話連絡。山内と小田切はその頃、香坂によって腕を縛られた今回の事件に関わる男性2人を発見。さらに、現れた里谷と遭遇しますが、里谷は格闘技に長けていて、山内と小田切を倒した後、仲間が運転する車で逃走。
コインロッカーで、香坂があえて置いて行ったUSBデータがあり、警視庁が発見。そこで、そのデータが警視庁からミハンに送られました。
そのデータは爆弾の場所を示すもの。
香坂は爆弾の居場所を知らない、曽根崎はテロに関与していながらそれをうまいことひた隠しにし、上の地位へ上り詰めようと目論んでいました。ですが、香坂と曽根崎の利害が一致。
香坂は東京サミットで爆弾が爆破されることを予測していて、それを止めようとしていました。
山内と小田切は爆弾が既に仕掛けられていることで、爆弾の捜索に向かいます。
そこで、山内・小田切と一緒に行動する複数の爆発物処理班のうち一人が、爆発物を探知。
その頃、爆発物を遠隔操作で操る不審な男が・・・。しかし、特定先のネットワークを加賀美が追跡して、ハッキングで爆発を回避。
この男は、加賀美がかつて逮捕した男、諏訪でした。
諏訪は自分の計画が失敗になった怒りで、加賀美に自らネットで連絡し、まだ一つ爆弾があることを伝えました。
井沢は香坂がその爆弾を止めに行っていると予測。
その頃、曽根崎が北見に突っかかっていました。北見は曽根崎に乱暴されようが、「一つだけ生き延びる方法がある」と伝えます。
吉岡(森永悠希)が井沢や他の警視庁たちが連絡を取り合おうとすると、曽根崎は強引に通信マイクを奪い取り、香坂が過去に父が事件を起こしたことから、テロの首謀者だと言い放ちます。
しかし、それは、北見の提案。「香坂を排除するために、最初から全てにおいてテロの犯人はかつて父親が前科者の香坂だと警視庁全体に連絡すること。そうすれば、部下たちはみんな上司である曽根崎のことを信用するし、香坂一人にテロの件をなすりつければいい」こと。
香坂はそもそも、井沢たちのように未然に犯罪を防ぐことを目指していて、それは決して裏切らない彼女の信念でした。
山内・小田切・井沢らミハンは、曽根崎の歪んだ発想がピンときます。急いで香坂を止めなくては・・・。
まず、先に井沢が香坂を探しに行きます。やがて、接触ができた井沢は、香坂の弟がテロ事件の黒幕で、本当は生きていることを告げます。
香坂は目に涙を浮かべながら苦渋の想いで井沢に拳銃を突き付けます。
そこで、井沢と格闘になりますが、不意打ちに井沢のみぞを打ってその場から逃げました。
加賀美は、もう一つの爆弾の場所を引き続きパソコンで解析。すると、東京貿易センターにあることが判明。
必死に香坂の行方を探す井沢たち。
その頃、解析を続ける加賀美とその行方を見守る吉岡は、もう一つの爆弾が東京貿易センターの地下下水道にあることを突き止めました。
井沢は香坂の居場所を特定。しかし、香坂は井沢が駆け付けるギリギリで、何者かに銃で撃たれました。香坂に必死に、「ミハンの法制化を見届けよう」と泣きながら語り掛けます。
そこへ駆け付けた井沢。急所は外れたものの、香坂は息を引き取ってしまいました。
井沢は断末魔のように泣き叫びます。
井沢は再び、妻子以外に、愛する人を失ったショックから拳銃を手に持ち、ふらふらと立ち上がります。
そこへ、駆け付けたSATと、小田切・山内が状況から井沢が殺したと誤解。
東京サミットでの爆弾は阻止できたものの、井沢はSATに追われる身になります。その頃、曽根崎は、全ての状況を音信ツールで知り、「井沢を見つけ次第、ころせ」と指示。
次回、怒涛すぎる10話をご期待ください。
絶対零度未然犯罪潜入捜査9話見どころ・感想
曽根崎、最低ですね。井沢のことだけでなく、香坂も排除しようとするなんて。
テロに関与して、香坂一人にその全責任を押し付けるなんて。おまけに井沢を射殺するように指示するなんてゲスすぎる行動。彼が影の首謀者といっても過言ではありませんでした。
香坂は、ミハンのことも最初から裏切っていない綺麗な心の持ち主でしたね。
井沢が、息を引き取った香坂を見て、妻子を過去に失った時のようなトラウマがあらわれて、「うわー!」って泣き叫ぶシーンは胸が痛みました。でもその後で、井沢の中に元々ある「何をするか分からない井沢」とでもいうような解離状態の時は同一人物かと思うくらいゾッとさせられました。井沢、どうか我を忘れ過ぎないで!と祈願したくなりました。
第1話で、流血して倒れている香坂と、頬に血がついて、拳銃を握りしめた井沢のシーンの謎が明らかになりましたね。小田切がちょうど現場に通りかかって、井沢を誤解。
駆け付けたサットたちも、井沢が完全にやったと勘違い。山内や小田切も、井沢の犯行だと疑ってもおかしくない状況で、井沢がちょっと可哀想。小田切と山内に遭遇する前にまだ、「正気」だった時に、小田切と山内に連絡すれば良かったのになとも思いました。そしたら疑いが晴れるのに。
香坂と井沢、そして、ミハンのみんなの犯罪を未然に防ぎ、世の中の悪を許さない強い気持ちがひとつになっていて、感動の9話でした。