10の秘密8話あらすじ
瞳(山田杏奈)を誘拐した圭太(向井理)の元妻、由貴子(仲間由紀恵)。彼女に法の裁きを受けさせるべく、由貴子が圭太と別れてからの元恋人で、由貴子の弁護士時代の恋人、帝都建設の宇都宮(渡部篤郎)に協力を頼んだ圭太。当初は、宇都宮が瞳の誘拐に関わっているのでは?と疑っていましたが、その疑いは晴れました。
由貴子が愛娘の誘拐実行犯であることや、弁護士時代に担当していた矢吹というクライアントが持っていた宇都宮の所属する企業、帝都建設の不正に関するUSBデータと手帳に関しての悪事を週刊誌にリーク。
かつて、圭太と由貴子と共に、山小屋のコテージが綺麗なアウトドアに訪れていた、瞳。まだ年端もいかない頃、圭太と由貴子が口論の末彼女から目を離した隙に、翼の家の前を珍しがってうろついていたところ、持っていたアルコールランプの不注意が原因で、翼が母と住んでいた別荘を燃やしてしまいました。
その被害者である、ジャズピアニストの翼(松村北斗)。現在では、宇都宮が母と接点を持っていたことを知って以来、宇都宮がもしかしたら母の死に関与しているのでは?と疑っています。当初、彼は、別荘に火をつけた主(=瞳)とその父親、圭太が母殺しの犯人と決めつけていて、圭太と瞳のことを下調べしたうえで2人に接近していました。ジャズピアニストだった母と二人暮らしをしてきたゆえに、最愛の母の死の真相を知る為でした。しかし、圭太は瞳も自分も翼の母の殺害には一切関与していないことや、罪滅ぼしとして正体を隠して、翼に長い間、お金を送り続けていたことを証明して和解。
翼は保育士をしている圭太の幼馴染で瞳の理解者でもある、菜七子(仲里依紗)が宇都宮と接触していた様子を目撃してそれを圭太に知らせます。
翼によれば、菜七子が宇都宮と接触していてどこか不審な様子だったというのです。
菜七子に後日、問い詰めた圭太。そして、菜七子も圭太に言えない「秘密」を隠していたことが発覚。
その頃、由貴子は3憶円がある人物の手元にあることに気付き、次の手を打つことにしました。
そして、今度は誰にも邪魔させないと細心の注意を払いますが、由貴子は圭太と全面対決することに・・・。
あくる日、菜七子はいつも通り保育士をしながら平穏に過ごしていました。
同じ頃、只見という記者の男から、長沼社長を追い詰めるために、帝都建設の社員(矢吹)の件でのトラブルと、建物の欠陥の隠蔽に関する書類を集めてもらいました。
只見に矢吹の知人を名乗って、矢吹が帝都建設の不正事件に巻き込まれて亡くなったことを伝えました。
その後、宇都宮と連絡をとり、順調に由貴子と長沼を追い詰める準備を進めるのでした。
一方で、翼は亡き母、夏子が働いていたキャバクラへ。そこのホステスのママに接触。宇都宮のことを知らないかと尋ねると、上司と昔、店に来ていた客だとわかりました。
その帰り、翼は菜七子が宇都宮と会っている様子を目撃。そのことを早速、彼は圭太に電話連絡。そして、菜七子を信用しちゃいけない、あの人はもしかしたら宇都宮のスパイかも・・・と警告。
翌日。圭太は実家の小料理屋に行きますが、そこで、祖母の、純子「お手伝い」をする瞳に会います。瞳は父、圭太に、母、由貴子をずっと信用し続けていて、圭太を悪者扱いして疑ってすまなかったと謝りました。
由貴子とのことを心配する純子。
そこへ店を平然と訪れた菜七子を店の外へ呼び出し、宇都宮と2人で会っていたことを問い詰めました。
宇都宮は帝都建設にいて、由貴子と連絡。由貴子は宇都宮にお金を返してほしいと言い、宇都宮は作戦を考え、直接、由貴子に会う約束をとりつけました。
菜七子を自宅に呼び出し、宇都宮とのことを問い詰めます。圭太と共に廃墟の建物に以前、訪れた際、宇都宮に連絡して隠し場所を教えてしまったことを懺悔する菜七子。
圭太がなんでなのかさらに問い詰めると、「宇都宮に六本木で男と遊んでいた様子の写真を撮られ、脅迫されていた」ことを伝えます。菜七子は不特定の男性とお金をもらってその場だけの「関係」を築く生活をしていました。
宇都宮は菜七子がお金を六本木で会う男性から受け取っていたことを撮られてしまったのでした。
かつて、瞳が夜の外をふらついていた頃、お金をもらって「関係」を築く男と揉めていて、そこを通りがかった瞳に助けてもらったとのこと。瞳と会話するのが怖かった、宇都宮が自分の弱みである写真を持っていたので、圭太や瞳に話せなかったというのです。
菜七子は、学生時代に、通っていた英語塾の男性から性的暴力を受けたトラウマがあり、男性と真摯に付き合うことに恐怖を感じ、「援助交際」のような行動をしていたのです。
自分は「普通だ」、他の人と変わらないと必死に現実の自分から目を背けてきたのです。お金をもらって男性と関係を続けることで、支配されずに男性と関われると自分に言い訳をしてきたのでした。
全てを話した菜七子を圭太は理解し、宇都宮に会いに行くことに。
菜七子を連れ、宇都宮に対し、菜七子の写真を削除するように怒りで訴える圭太。
宇都宮はシレッとしていて、写真を消去すればいいでしょと言い、その場で消去。さらに、圭太と菜七子それぞれに皮肉を言い、反省しない始末。
そこで、圭太は菜七子に、「宇都宮に回し蹴りをして全て吹っ切れ、これまでの気持ちをぶつけろ」と促します。菜七子は思い切り宇都宮の頬を回し蹴り。
宇都宮は、「ひどいな、せっかく由貴子に会えるチャンスをつくったのに」ともらしますが、菜七子の件は一件落着。
その頃、長沼と接触した只見は、宇都宮を潰す計画に乗っかってしまいます。そして、圭太が「帝都建設の件」で打ち合わせした書類を破棄すると圭太に電話をして申し出ました。
さらに、宇都宮のことを只見と共にその場にいた磐城が裏切っていて、宇都宮は完全に「帝都建設」全員を敵に回してしまったのでした。室長の立場も失います。
その後、宇都宮は圭太に連絡し、由貴子の居場所を教えて、由貴子を徹底的に追い詰めることに。
後日・・・。宇都宮は由貴子と同行した二本松にお金を渡します。二本松は由貴子と結託して瞳を誘拐した男。
圭太は車に乗り、お金を受け取った二本松と由貴子が空港へ向かうのを追跡。
宇都宮は圭太と別れてから、自分を尾行する翼に接触。翼は最初から宇都宮に「なぜ、母を殺した」と尋問。しかし、宇都宮はまたしても、「あの日は社用で沖縄に出かけていた、記録も残っている」と嘘を。
それでも「あんた、うちの母の知り合いだったよな」と問い詰める翼。宇都宮は車に乗り込み、その場を去っていきますが、「まだ切り札があった」と意味深な発言を。
いっぽうで、圭太は由貴子が滞在しているホテルへ。そこで火災が起き、由貴子は逃げようとしますが、外にはパトカーと菜七子の姿が。菜七子は「窃盗犯がホテルに紛れている」と通報していたのでした。
二本松と共に港へ移動した由貴子は追いついた圭太に遭遇。
そこで態度を顧みない由貴子に対し、警察を伴って追い詰めますが、二本松が圭太を取り押さえている隙に由貴子は船で逃走。
実は、ホテルの従業員だったのは、3憶円の隠し場所廃墟の主、水戸と、菜七子の保育士仲間の葵(堀田茜)でした。圭太は水戸にお金を渡して協力を頼んでいました。
さらに、圭太と菜七子は、由貴子の新しい「偽造」パスポートをひっそり盗めるように、水戸と葵に協力してもらっていました。
由貴子が別人に成り済まさないように、偽造パスポートを奪ったのに、由貴子が乗った船が突然、爆破。燃え盛る船・・・由貴子の生死が気になる8話でした。
10の秘密8話感想・見どころ
菜七子が抱えていた秘密・・・とても苦しい理由でしたね。
大人を信用していた純粋な少女時代に、講師を信頼しすぎて、「好き」になりすぎてひどい扱いを受けていたとは。トラウマから、男性側に支配されず、自由な「接触」を求めていた菜七子の寂しさが伝わりました。
圭太はとても理解があり、優しい人柄ですね。冷静に宇都宮のひねくれた人柄を分析し、菜七子に、宇都宮に回し蹴りをして「吹っ切れ」と後押しするところは粋な計らいでしたね。
宇都宮、圭太が言うように最低。人の弱みに付け込んで、優しさすらない。自分が上を目指すためなら、圭太も菜七子も利用する。由貴子と似た者同士ですね。
菜七子が圭太に「秘密」を打ち明けてから圭太を裏切らなかったのはホッとしました。まさか菜七子が「宇都宮サイド」にまわってしまうのか?とハラハラしましたが、菜七子は絶対に改心するなとも思っていましたね。
最後、由貴子が宇都宮と同様、新しい人生をやり直すために、瞳との過去をなかったことにして逃走するものの、乗って逃げた船が爆破するとは・・・予想外。しかし、どこまでもずぶとい由貴子が死ぬわけないと思うのです。どこかで逃げている気がします。
次回、由貴子は本当に死んだのか?翼の母のさらなる真相も気になる8話でした。