絶対零度未然犯罪潜入捜査最終話あらすじネタバレ
井沢（沢村一樹）らミハンチームは、テロ計画の黒幕と思われていた、亡き法務省、香坂朱里（水野美紀）の弟である、「水島歩」の正体が、篠田（高杉真宙）だと知りました。
その時、ミハンシステムが加賀美（柄本明）を危険人物としてピックアップ。かつて、香坂歩の父が映画館で毒を放ち、無差別殺人事件を起こした際、巻き込まれて倒れていた幼い彼を救ったことがある加賀美。以降、歩のことを父親代わりに陰ながら応援してきました。
さらに、歩が本来は、「世の中から犯罪をなくしたい」という正義感を秘めていて、その思いが歪んだ形で暴走し、加賀美から、ミハンの存在を知っていくうちに強く惹かれて志願してきたことも明らかになります。
加賀美は、そんな歩の暴走を止めるために、ミハンに入り、彼を自分の手で葬ることをずっと考えてきたのでした。
井沢たちが病室に駆け付けると、ベッドはもぬけの殻。加賀美が水島にとどめを刺そうとした時には既に水島はいなかったのです。そこで、加賀美はなんとか犯罪を犯さずに済みました。
やがて、加賀美は井沢にこれまで歩の暴走を止めるためにミハンに加入したことを話し終え、自分はこの先、身寄りもないのでどうしたらいい？と尋ねます。そして、井沢に、歩のことを頼むと懇願。
やがて、ミハンルームに戻った井沢達が目にしたのは、歩がミハンシステムにピックアップされ、夜の街をうろついている様子でした。歩がテロを起こそうとしているのは、未完成である彼の夢「ミハンが法制化してほしい」という願いを達成したいから。
その後、井沢は水島の弟、歩と実は知り合いだった、拘置所にいる宇佐美に会いに行きます。
宇佐美は井沢の妻子殺害に関与した宇佐美は、同じ児童養護施設で育ち、学校も一緒でした。
さらに、篠田を手助けしているのは、かつて、小田切と山内が格闘して勝てなかった、里谷でした。さらに、篠田には小宮山という別の男も仲間でした。
小宮山を尋ね、篠田は何をしようとしているのかを問いただす井沢。小宮山は掴んだ情報を里谷に伝達。さらに、篠田は井沢の妻子を殺す支持を出した男、町田を殺していたことも話します。つまり、今回のテロ事件と、井沢の妻子が殺された事件は繋がっているということなのです。
さらに、篠田は、元首相の南雲を狙っていて、彼が入院している病院に爆弾を仕掛けていたことがわかります。南雲は現在、益子ら医師らに手術を受けています。
井沢たちは爆弾の場所を探り当て、ミハンルームで探索しているハッカーの加賀美の協力により、起爆装置は篠田が持っていることを突き止めました。
井沢たちは、元備兵の里谷（高岩成二）と行動を共にしていた里谷と対面。井沢たちはすぐさま新たな被害を防ぐために、動き出します。
里谷は格闘技において、井沢たちよりも最強すぎて倒されてしまいます。井沢は吉岡と山内に里谷のことを任せ、みんなよりも先に、水島の行方を追うことに。
そこで、井沢は、水島歩の居場所がピンと来てそこへ向かう事に。
それは、香坂と水島の父がかつて起こした無差別殺人事件の現場である古い映画館。
「それ以上近づいたら押すよ・・・南雲総理の手術はあと1時間。それ以上近づいたら起爆する」
さらに、挑発的な行動をとる水島。「井沢が一歩間違えれば一線を越える人柄だと分かっていた・・・井沢ももうじき自分と”同じ側の人”になると期待していた」とこぼす水島歩。
次に歩は香坂を殺したのは自分だと暴露。自分と違って法務省の養父に守られてぬくぬくと生きてきた、それなのに加害者家族を救済なんてなどと香坂への逆恨みを吐露。
歩の居場所を突きとめた香坂は、歩が持っていたテロを起こす道具を破壊。そして、歩が姉である香坂を撃ったのです。
その頃、里谷と格闘していた山内と吉岡は、里谷の攻撃に圧倒され、大変な状況に。
そこへあとから駆け付けた小田切が2人を助けに参戦。3人で連携しながら、里谷の急所を狙って返り討ちに。
その頃、井沢と歩は、信じられない会話をしていました。
歩こそが、井沢の妻と、娘、希を殺した真犯人でした。そして、歩はさらに井沢を挑発。希は、最期、「お父さん、助けて」と井沢の名を口にしていたことをあざ笑いながら吐露。
あの日、ミハンの法制化こそ正しいと願い、歪んだ心理を胸に秘めたまま、水島は井沢邸へ。
捜査官として働いていた井沢の妻は冤罪事件の真実を知っていた為、水島に目を付けられていました。水島は抵抗する間もない井沢の妻をまず、刃物で刺し、次に、傍にいたまだ小学６年生だった井沢の娘、希まで命を奪いました。希は抵抗したものの、大の大人には叶いませんでした。
妻子だけでなく、香坂まで殺した歩に対し、大切な存在を次々と身勝手に奪われた井沢は怒りでいっぱいになり、歩に銃口を向けます。
ようやく、小田切、山内、吉岡が井沢の元に駆け付けました。
井沢は憎しみでいっぱいになり、水島を撃とうとしますが、我が子、希が生前、「お父さん死んじゃだめだよ」と自分を思いやっていた過去を思い出し、泣き叫び、目の前の現実と葛藤します。
どうにか思いとどまり、銃を違う方向へ向けました。そして、井沢は、歩が最初からテロを起こす気はなかった心理を見抜きます。水島歩という人は、とても繊細でどうしようもないほど、愚かで不器用な男でした。
「もう終わったんだよ・・・」井沢は泣き崩れる歩を抱きしめ、彼自身も爆弾を爆発させる犯罪を踏みとどまることができたのでした。
後日・・・・。
最後に小田切に手紙を当てた篠田。それを後ほど知った小田切。
篠田は、小田切と過ごした時間だけはかけがえのない幸せな時間だったと綴ってあり、彼女に好意を寄せていたことも嘘ではなかったと一生懸命、書き綴ってありました。小田切はそれを読み、号泣。
あれから・・・、曽根崎が逮捕。早川と門田が駆け付け、門田が「最後の仕事」として、曽根崎に手錠を掛けました。門田はこの件を機に警察を離れます。
井沢は一人、香坂が亡くなった現場に花束を手向け、「あなたに出会って良かった。僕はそう思っていますよ、香坂さん」と呟き、家路に着きます。
そこへ、ミハン再始動が決まったことで、小田切も警察を辞める事を断念、加賀美、山内、吉岡らが井沢の帰りを待っていました。南雲元総理がミハンの実績を高評価していることから、再始動が決まったのでした。
井沢達はこれからも、ミハンとして、チームワークを大切にしながら生きてゆくことができる希望の今後へと変わったのです。井沢はPTSDを克服し、朝、出勤前に、妻子の微笑む生前の写真を遺影にして飾り、妻子に声をかけて出勤することができるように。
来週はなんと、特別編のアフターストーリー！「絶対零度」ロスの方も安心！来週の特別編もこうご期待！
絶対零度未然犯罪潜入捜査１０話見どころ・感想
犯罪を未然に防ぎたいという思いは共通するものの、歪んだ正義感が暴走した水野歩と、正義感のなかに、妻子を殺した者を暴き、真相を知った時、加賀美のように自らの手でその相手を葬ろうと葛藤した井沢。
2人の悲しき男のそれぞれの葛藤が描かれた濃厚な最終回でしたね。井沢が水野と対峙した際、井沢の妻や娘、希との幸せだった記憶・・・あの日、井沢が帰宅する前に残酷に殺された妻子の姿・・・井沢の大きな海よりも深い悲しみが伝わってきて、胸がえぐられるような思いでした。
娘の言葉や、亡き香坂に誓ったミハンの法制化・・・井沢が踏みとどまれてよかった。小田切への恋心や、小田切との温かな交流が彼にとって、「マイナス」な記憶でなくてなにより。手紙を読んだ小田切はショックで号泣していましたが。
さらに、歩も最初から大きな犯罪を犯す気はなく、心が非常に弱い男の葛藤が今回の事件を生んだのだと思いました。歩は加賀美に幼き頃に救われ、愛情を知らない彼が真の愛を知ったからこそ、井沢の説得が通じて、暴走を自ら踏みとどまることが出来たのだと思います。
曽根崎が逮捕されて良かった。彼が一番の凶悪犯で、反省心のなさが垣間見れましたね。門田が最後の仕事として彼に手錠をかけたところは爽快でした。
井沢たちミハンチームが誰もバラバラになることなく、再集結してまた、ミハンとして世の犯罪を未然に防ぐことに全力を注げるハッピーエンドにとてもホッとしました。
なんといっても、井沢が今回の最終回で、妻と娘、希の悲惨なトラウマを乗り越え、朝、出勤する前に妻子の写真に穏やかに声をかけてから出勤できたところが感涙でした。
井沢さんのメンタルが少しずつ前向きになっていき、新たな事件をミハンチームのみんなと解決する今後に期待したい最終回でした。来週放送のアフターストーリーも待ちきれません。
