絶対零度未然犯罪潜入捜査（特別編）アフターストーリーあらすじネタバレ
あれから１年後・・・。
未然犯罪防止法案がようやく成立します。
ですが、犯罪抑止への期待が寄せられるなか、個人情報の取り方や、監視社会を危惧する声も世間から上がっています。
そんななか、警視庁では未然犯罪捜査課の任命式の準備が進行中。
吉岡（森永悠希）はあれから、警視庁広報課に。そこへ、以前、ミハンで捜査をしていた南（柄本時生）と任命式で初めて出会いました。2人は小田切に「しめられた」ことを話し、お互い頑張ろうと励まし合うのでした。
山内（横山裕）は、いわゆる、会計課にいる小田切（本田翼）を訪ね、ミハンに誘いますが、小田切の決意は固く、あれから、井沢達と行動を共にして一緒にはいましたが、やはり、香坂の死に関して責任を感じていました。そこで自ら異動を希望し、現在はミハンから離れて警視庁内で別の仕事をしています。
一方で、井沢（沢村一樹）をリーダーとして今後も活動することになったものの、人員の見直しが検討された未然犯罪捜査対策準備室は、新たな人物、桐島を探知。
彼は体感した元陸上自衛隊員で狙撃の名手であることがわかります。また、屋上から井沢を既に井沢を狙っていました。
井沢は、それを突き止めるため、防犯カメラで桐島の姿が確認された付近のカフェにいました。
やがて、店内のテーブルに置かれたノートパソコンを発見。パソコンから音声が自動で流れ、指示に従わなければ誰かを殺すという不謹慎なメッセージが流れてきました。
犯人は既に隣のビルにいて、そこから井沢を狙っているとのこと。ミハンについて不審な真実が隠されている事、また、井沢にインタビューし、ミハンの真実を暴きたいとも要求してきました。
その頃、警視庁では、任命式会場にて、南と吉岡が井沢の現状を知って、井沢の身に危険が迫っていると大慌て。2人ともパソコンで分析。
犯人、桐島は、井沢が要求に応じなければ、井沢がいるカフェにいる、民間人の誰かを殺すと脅迫。
桐島は井沢が妻子を失ったトラウマも知っていて、さらに、過去、ミハンが調べた朝日山岳鉄道脱線事故に見せかけた殺人事件の被害者遺族、岸本のことも知っていました。
井沢は加賀美、山内と連絡を取り、井沢が話した岸本に関しての情報が、ネットにアップされていた報告を受けました。
桐島は、かつて明日香を実の両親の凄惨な虐待から救った児童福祉司だった女性、幸子の養女、時田明日香（小林愛紗）のこと、バレリーナの八尋舞（山口まゆ）と安達智花（古川琴音）など今までミハンが関与して未然に防いできた事件すべての情報を熟知。
DVを受けていた主婦、松永由貴（足立梨花）、浅井（清水尋也）の事も話しだします。
狙撃手の桐島だけでなく、パソコンの音声をいじっているのは、井沢と同じカフェにいる黒ずくめな２０代の女性（白石聖）。彼女がパソコンを操作しながら、井沢にミハンの過去を知っていることや、ミハンを実現化したいと願っている人物。
井沢たち、「ミハン」が行っていることは、「違法捜査」だと糾弾。桐島の暴走は止まらず、ついにはカフェで発砲。混乱する民間人たち。
吉岡と南は引き続きパソコンで解析を続け、山内は出動することに。桐島を尾行していたのです。
その頃、ミハンの誰かが人質になっていることを新しい上司から聞いた小田切。しかし、小田切はもうミハンから離れた立場なので、井沢達の身を案じるため、職場で事の成り行きを見守るしかありません。
やがて、桐島と組んでパソコンを操っていた女性が井沢の元へ。彼女、真美（白石聖）は天才ハッカーで、かつて男達に強姦されそうになったところを井沢に助けてもらった過去が。
真美はミハンに助けられながら、なぜ、「黒」になったのかというと、香坂朱里（水野美紀）について知りたいというのです。
真美は井沢に自分のパソコンの画面を見せます。そこには、香坂の実父、水島恵一が２６年前、映画館で無差別殺人を行った過去、そして、香坂が水島の長女であると書かれた週刊誌の画像が映っていました。
さらに、香坂朱里が関与した最後のケース・・・あの、曽根崎（濱田学）、水島歩（高杉真宙）の東京サミットを狙ったテロで、香坂が死んだことについても真相を知りたいと言ってきます。井沢はこの時、共にミハンの法制化を共に願ってきた香坂が目の前で亡くなった過去を思い出しました。
全てを知る真美は、香坂のことと、ミハンの事実すべてにおいて探求心が強かったのです。そして、誰も最初から殺すつもりはありませんでした。
加賀美が、パソコンで探知。桐島がミハンの法制化について反論的意見を書いた資料のデータが見つかりました。山内が密やかに桐島を尾行して、追いついた彼はやがて確保。
その後、真美をミハン内で確保し、真美が次は、篠田=水島歩（高杉真宙）についても知りたがっていることを聞きます。篠田=水島は、ミハンのプロトタイプを駆使して、歪んだ自身の正義の元、暴走していたことを語り出す井沢。やがて、ミハンシステムに篠田が探知。
篠田は、難病で益子（近江田太朗）などに手術をしてもらっていた元総理大臣でミハンの法制化を反対していた南雲（濱田晃）を狙っていたこと、実父、水島恵一が映画館で毒を巻き、多くの犠牲者を出したことも話し、当時の劇場にテロを起こす為の起爆装置を持ったまま逃げ込んだことを話しました。
最終的には、篠田が井沢の妻（田山由起）、当時小学高学年だった娘、のぞみ（牧野羽咲）を殺したことを告げたことも真美に伝えます。さらに、井沢自身が、篠田に、世の中から罪が消えることを元々願っていた同じ思いを持っていた篠田が犯した行動が、もしかしたら自分も同じことをしていたかもしれないと告げたこと、篠田を許すことにしたことも。
やがて、井沢は、真美の真の動機を分析。真美はかつて井沢達に助けられたからこそ、ミハンが法制化されることによって、かつて自分を強姦しようとした男たちがあと2年すれば出所してくる不条理な現実や、ミハンの事実を国民に伝えたいと思って今回の行動を起こしたと真美に語り掛けました。未然犯罪防止法の隠された事実を真美は知り、多くの人に発信したいという思いがあったのでした。
ミハンが法制化することは井沢達、ミハンチームにとっての「ゴール」ではない、これからが自分達の闘いだと言います。
真美は警視庁の男性に同行され、全ての真実を知って、納得。
やがて、任命式も無事、終了し、事件も解決。井沢たちに笑顔が戻りました。
そして、最終的に、小田切が上司に無理を言って、ミハンに戻ることに。
南はミハンの全ての事実を知り、やはり自分はミハンよりも、現在の資料課にいたほうが良いと判断。嫁が待っていると吉岡に告げ、去っていくのでした。
小田切だけでなく、加賀美も、吉岡も、山内も、井沢も、全員がミハンで働くことに、副総監から任命されました。
未然犯罪捜査課全員に、笑顔の花が咲き、また、井沢達「ミハンチーム」が再集結して、また地上波放送で「再会」できることを願うアフターストーリーでした。
絶対零度未然犯罪潜入捜査（特別編）アフターストーリー見どころ・感想
井沢たちミハンの新シーズンが解禁しましたね。井沢の悲しすぎる彼の妻子に纏わる事件や、そのことによる井沢のPTSD、今までミハンが未然に防いできた案件など過去の回想から今の１年後に繋がっていく過程に涙腺が・・・。
未然に犯罪を防ぎたい・・・井沢や香坂のような強い志を持った者がいたからこそ、ミハンが法制化されて良かった。
スナイパーだった桐島と共犯の若きハッカー、真美（白石聖）が強敵すぎてハラハラしましたね。2人とも、井沢の過去やこれまでミハンが解決してきた事件をすべて知っている、「絶対零度」史上最強の相手でしたね。
シリアスなシーンだけでなく、前作の絶対零度で加賀美と同じハッキングに長けた、南（柄本時生）が、現在のミハンチームのハッカー、加賀美（柄本明）に適わないと吉岡（森永悠希）に言っていたシーンはほのぼのしましたね。柄本親子の夢の共演（笑）。
桐島と組んでいた女性が、かつて井沢に助けられたことのある真美（白石聖）だったとは。彼女はミハンに恨みがあるわけでもなく、香坂に関してすごく知りたがっていて、敵なのか味方なのか？ミステリアスな役どころでしたね。
最後、真美に篠田=水島が井沢の愛する妻子や、香坂を死に追いやった残酷な事実、彼が僕は罪のない人を殺したから、僕は罰を受けなければならないと自身の罪を後悔して泣いた「絶対零度最終回１０話」での回想シーンは改めて心が揺さぶられました。水島が、井沢の愛する妻子や、香坂の死の原因を作ったことに関しては号泣。井沢の悲しみと怒りの気持ちに共感。
でも、篠田が最終的に、自分の大きな罪を意識して後悔したことで、水島を「許す」井沢の穏やかな気持ちも分からなくないです。
最後、小田切が上司に無理を言って、ミハンに復帰したことや、井沢含めた他のメンバーも未然犯罪捜査課で勤務が決定。本当に、本当に良かったです。これまでの全員の過去と歩みが映し出され、思わず涙腺が緩んだ最強のアフターストーリーでしたね。
