10の秘密4話あらすじ
解雇された圭太(向井理)。
帝都建設の不正を掴み、代表の長沼(佐野史郎)に取引を提案。
圭太が去ってから、彼は「ある人物」に後ほど連絡していて・・・
その頃、父が無職になったことを知らない中学生の娘、瞳(山田杏奈)は、翼(松村北斗)の元を訪ね、圭太と良好な関係を築いていると伝えます。すると、翼は瞳への態度を徐々に急変させ・・・。
一方で、圭太は瞳を誘拐したのは、由貴子(仲間由紀恵)とトラブルを起こした帝都建設の関係者と思ってきましたが、長沼の部下で、由貴子の謎めいた由貴子の恋人、宇都宮竜二(渡部篤郎)から予想外の事実を聞き、困惑。
あくる日、圭太の家を訪ねた彼の母、純子(名取裕子)は、由貴子に出くわします。由貴子が圭太の家に忍び込んだ真相に迫ります。
圭太が、帝都建設の不正データが入ったUSBをいくらで買い取るか長沼と宇都宮に交渉します。圭太は3000万で買い取るのは?と話を続けると、宇都宮と長沼は、いきなりそんな交渉はできないと断りました。
そこで、長沼は、圭太に帝都建設に来た「足代」として、3万円渡して帰らせました。
宇都宮は、帰り際、圭太が切羽詰まった状況にいると理解したうえで、矢吹が手帳とUSBを死ぬ前に所持していて、その手帳は今や、由貴子が持っていると圭太に話します。
圭太は宇都宮と長沼を疑いますが、宇都宮は、自分達は瞳の誘拐に関与していないと主張。さらに、本当の誘拐に関わっているのは誰か?とも。
その頃、由貴子は二本松や永盛ら「裏の人間」と接触し、身元がバレないために新しいパスポートを作ってもらっていました。そして、その交渉金をも支払います。
長沼は由貴子に、圭太が自分達を脅迫してきた、このままだと、由貴子は警察に追われることにもこなると警告。異論を唱える由貴子に対し、宇都宮は、今の由貴子との会話を録音してあること、これ以上この件で騒げば、この会話内容を公開すると。
圭太の行動に由貴子は苛立ちを感じるのでした。
後日・・・。勤め先から懲戒解雇された、圭太はハローワークにいるところを、菜七子に見られ、すべてを打ち明けました。菜七子は圭太を厳しく叱責。圭太はお金のアテがある・・・だから仕事は転職してなんとか瞳を支えてゆくと反論。
そんな圭太に、菜七子は、瞳が菜七子だけに、母、由貴子と圭太と3人でもう一度暮らしたがっていることを伝えました。
圭太が思春期の娘の本心に気付いていないことに腹立たしさを感じた菜七子。
圭太も複雑な思いを抱きます。
その頃、瞳は親友の真衣と共に、ジャズ喫茶で仕事のためのリハーサルをしている翼に接触。そこで、父、圭太に10年前の過去を話したことを伝え、その事件で死んだ人はいなかったとも言葉を続けます。
すると、翼は「大きな図書館に行けば、事件について沢山のことがわかる」とそれまで優しかった態度が少し変わります。
瞳はそんな彼に困惑しつつも、相談にのってもらった礼を翼に言って、真衣とその場を後にしました。
圭太はその日の夜・・・夕食前に、瞳に犯人のことを聞きます。「瞳と由貴子を守る為」と瞳には表向き誤魔化して、宇都宮が言っていた瞳を誘拐した本当の人物について独自で探ることに。
瞳は誘拐当時「お母さんの代理って人から連絡が朝あって、公園に呼び出されたので学校をさぼってそこへ向かった。そして誘拐された」と証言。さらに、圭太は瞳に犯人の輪郭など顔の特徴を聞いてイラストにしました。そのイラストは、二本松でした。
後日、圭太はそのイラストを描いた紙を手に、先ずは以前にも瞳が誘拐されていた時期に、接触したことのある永盛を訪ねます。永盛にイラストを見せ、この男を知りませんか?と訪ねますが、知らないと言い張りました。
次に圭太は、由貴子の行きつけの料理店の店主に聞きます。彼はこのイラストの男が二本松だと証言。二本松はかつて、新人弁護士時代の由貴子に助けられた過去がありました。
二本松の母が夫を刺したのです。それで、二本松気を由貴子が弁護していたのでした。
由貴子は圭太の留守中に、勝手に忍び込み、「矢吹のデータ」がコピーされたパソコンをいじろうとしていました。しかし、そこで、圭太の母(名取裕子)が。
圭太の母は急いで圭太に連絡。そして、圭太が家に帰ると、表向き「瞳の進路相談」ということで由貴子が圭太の家を訪ねたということにしました。
そして、圭太は母を帰してから、由貴子と2人で相談。由貴子は二度と、帝都建設に近づかないでほしいと誓約書まで突き付けて、圭太を脅迫。
由貴子はやがて、矢吹との過去を語ります。矢吹は由貴子が最初から帝都建設とグルだったことを自殺寸前に見抜いていました。幼馴染の家を建てるはずだったのに欠陥が見つかって自身が危機的状況に追い込まれたこと。由貴子が最初から矢吹に優しいふりをして近づいたこと・・・。
由貴子はデータと手帳を矢吹落下後に持ち去りました。
圭太は由貴子に、「お前が全ての瞳の誘拐に関わってきた。自分が矢吹を利用して、瞳に”父の代理人”を名乗る二本松とタッグを組んだ」と怒鳴って指摘。
由貴子は、瞳のことも最初から利用するつもりで、瞳と連絡を誘拐前に取っていたこと、その際、瞳が「10年前の過去」について悩んでいるけれど父、圭太が自分がそのことで深く悩んでいることに気付かないなどといった、圭太の「ダメ父」ぶりを知り、瞳を利用して誘拐を企てたと証言。「もう圭太が立ち入れない状況」だと意味深な発言を。
あまりにも白々しい態度と、子どもへの愛情のなさに、圭太は思わず由貴子に手を上げようと手を振り上げますが、そこへ学校から瞳が帰宅。
圭太が瞳に手をあげようとした部分だけを知った、瞳。圭太と由貴子は思わず瞳のために取り繕いますが、由貴子は圭太にボソッと「瞳に言える?誘拐犯は実母だって」とひそやかに脅迫され、真実を言うのを思いとどまるのでした。いっぽうで、瞳はショックで部屋に籠ってしまいました。
その後、訪ねてきた菜七子に全てを打ち明けた圭太。
菜七子は、由貴子が家を去ってからそれまで見たことのない表情だったとも話します。そして、圭太に、「瞳とは本当にもう手を引いたほうがいい、圭太が立ち入れる場じゃない」とアドバイス。
瞳は夜、寝る前に翼にメール。翼から「ネットの画像を送る、10年前のこと」と10年前、瞳が幼い頃に火事を起こした事件は、一人の女性が亡くなっていたのです。
それでショックを受けた瞳は翌朝、10年前の過去について現地へ行って確かめる・・・と出て行こうとします。そんな瞳を引き留めた圭太ですが、10年前の火事で人が亡くなっていた事実、圭太がその火事の被害者遺族の知り合いを偽って、被害者にお金を匿名で送っていたことを話します。
これ以上、自分に隠し事はないよね?と圭太に突っ込む瞳。
その言葉に「瞳の誘拐犯が、瞳を救出した母、由貴子」という事実を言えず、「秘密」にしてしまいます。そのことでさらに、圭太は瞳から「まだ自分に隠し事をしている。」と信用を失いました。
瞳は涙を浮かべ、自分は何も知らずのうのうと平凡に生きてきた・・・人一人が自分の幼い頃に起こした火事で亡くなっているというのに・・・自分は最低な人殺しだと呟き、家に閉じこもってしまいました。
菜七子がそんな白河家のピンチヒッターになり、瞳の家出の準備を手伝いました。瞳は圭太と暮らしてきた実家を出て、圭太の母の元で暮らし、学校もそこから通うことにします。
菜七子と共に瞳は家を後にするのでした。圭太はどうしていいか分からず、どうしようもない状況に失望。
その頃、由貴子は宇都宮たちに連絡を入れ、「また圭太がなにか問題を起こしたら彼にとって最大の”弱点”がある」と意味深めいたことを・・・・。それは、瞳であり、圭太が瞳に、由貴子が誘拐の主犯だということを言えずにいるということでした。
由貴子の「クズ」っぷりが解放された4話!次回は、圭太と由貴子がさらに、直接、対決します。来週もお楽しみに。
10の秘密4話感想・見どころ
前回の3話ラストシーンにて、やはり、由貴子が初めから実の娘、瞳の誘拐に関わっていているのでは?と思われる節が。
由貴子・・・どこまでも黒い!黒すぎます!表向きは気弱で清楚な雰囲気を醸し出しながら、二本松や永盛といった裏社会の人間とパイプがあって、瞳を利用している。
瞳はそんな由貴子を、誘拐から犯人と交渉して助け出してくれた、また母親と暮らしたいとけなげに言っているのに・・・。
由貴子ってえげつない・・・瞳の前では「普通のお母さん」をどこまでも演じてて。仲間由紀恵さんの怪演ぶりは、過去ドラマ「明日の約束」でも反響でしたが、冷淡で計算高い由貴子もなかなかの「ラスボス」ですね。
圭太は本当に一途な父親ですが、思春期の娘の悩みとか、小さな変化に気付かなさすぎなところは、由貴子や菜七子に同意。
瞳は純粋すぎるけど、まだまだ「世間知らず」。
翼のことも信用しすぎ!瞳にとって翼は片思いの相手で、圭太にも言えない悩みにも打ち明けられる「お兄さん」的存在かもしれないけど、徐々に態度を温和を装いながら、10年前の話になると、態度が変わる翼はもはや、信用できない大人。
10年前に幼かった自分が持っていたアルコールランプが元でよその家が燃え、死亡者が1人出た事実を知ったとはいえ、誘拐されたこともあるのに、一人で勝手に出ていくなんて警戒心なさすぎだと思いました。
そして、10年前の火事の被害者かもしれない翼に接触するとは危なっかしい。圭太も瞳を守りたいなら、瞳が家を出ていく経緯を知ってから、全力で止めなくちゃだめだなぁ。
圭太は過保護だけど頼りなさがあって、今後の父親としての成長が心配な4話でした。