絶対零度未然犯罪潜入捜査10話あらすじネタバレ
東京サミットを狙ったテロは、未然に防ぐことに成功。しかし、その最中、テロに関与していると疑惑を抱かれている、法務省でミハンの統括責任者、香坂(水野美紀)が射殺されます。
銃声を聞きつけたSATは、拳銃を持って、血まみれな横たわる香坂のそばに立つ、井沢(沢村一樹)をすぐ拘束しようとしますが、井沢はSATや、同じくミハンチームの、山内(横山裕)を倒し、立ち去ろうとします。
対立す山内と井沢。そこで、山内は思わず発砲しますが、やはり良心から、井沢を撃てません。かつて井沢と約束した「井沢がもしも暴走しすぎたら撃ち殺してもいい」という会話を思い出すのですが、なかなか踏み切れません。
すると、門田(霜降り明星 粗品)が井沢を撃とうとしました。彼は曽根崎(浜田学)に命令されていたのです。
門田は逃げ、吉岡が逮捕します。
その後、曽根崎を追い詰めた井沢が、狂乱しながら彼を攻撃。
井沢は山内の首を絞めるまで、香坂を突然、失った喪失感で、誰が本当の敵なのかがわからなくなっていました。トランス状態に陥り、怒りや憎しみに任せて暴走。
しかし、正気に戻った彼は自分が山内におこなったことをとても後悔して号泣するのでした。
よって、井沢はしばらく拘置所にいることになりました。
取調を受けた曽根崎(浜田学)はテロへの関与を完全否定。一方で、警視庁の上層部は、すべての責任を死亡した香坂に押し付け、ミハンも解散危機だとほのめかします。
小田切、加賀美、吉岡、山内らも警視庁から取り調べを受け、ミハンチームの心はバラバラに・・・。
そんな矢先、小田切(本田翼)の交際相手、篠田(高杉真宙)が何者かに殺されます。一人、ミハンルームで仕事をする小田切に電話をかけてきた篠田ですが、この時すでに亡くなる寸前でした。
やがて、井沢は保釈。山内は、夜の橋の上で、ミハンが解体危機にあることを告げます。
息絶えた篠田を見て、小田切は激しく落胆。入院し、ICUにいる篠田を見守る事しかできない小田切。
篠田はミハンに関わったから事件に巻き込まれたのか?と責任を感じる小田切。篠田は、ミハンの協力者だけでなく、学生時代のトラウマで長い間、男性恐怖症を抱えていた小田切が初めて心から信頼を寄せ、好意をもつことができた相手。
ふいに、小田切は篠田が以前、小田切が笑顔の写真を撮ってくれた際に、同じある人物が映り込んでいることに気付きます。それは今回のテロ事件に関わっていた小太りなクラッカー、諏訪(松尾論)。加賀美がかつて逮捕したことがあった人物でした。
香坂の死を無駄にしないため、真犯人を突き止める決意をしたミハンチーム。
井沢は、以前、加賀美が、香坂と同じ法務省の北見(上杉柊平)を訪ね、香坂の弟のことを聞いたことがあったことを前置きで話します。
ミハンチームの天才ハッカーで、最年長の加賀美(柄本明)は、かつて、香坂の父が無差別殺人を映画館で起こした際、巻き込まれた香坂の弟、水島歩を救出したことがありました。
加賀美は、歩を児童養護施設にいた彼を父親のように温かく見守ってきました。中学生になっても気にかけてきました。
歩はかつて少年時代にいた児童施設長が亡くなったことや、小宮山という警察官も、歩に関わっていたことがわかります。小宮山はかつて、若い不良の男性らに絡まれていたところを歩に助けられました。
つまり、小宮山が今でも歩の協力者である可能性が高いと睨んだ井沢達。
その前に、クラッカーの副島悟という男のネットサーバーに潜入した加賀美。副島は、水島歩の関係者でした。その後、井沢たちが漫画喫茶にいる副島を発見して話を聞くことに。
山内と小田切は、厚生労働省のふりをして、水島歩がかつていた児童養護施設へ。当時の関係者、影山に接触しますが、施設長が何者かに踏切で突き飛ばされて死んだことを触れると、「もう昔のことだから」としらを切り通そうとします。
しかし、小田切と山内は、影山から、施設長、大迫が施設内の子ども達・・・・特に、男の子たちに睡眠薬を飲ませて、性的虐待をしていたことが伝えられました。
誰かが大迫を殺してくれてよかったと当時の施設にいた少年たちはホッとしたそうです。
そのおぞましい事件以降、水島は小宮山に協力してもらいながら、悪人を「自分なりのやり方」で制裁を加えるようになりました。
やがて、水島と小宮の他に、クラッカーの諏訪と副島が加わって、テロを起こすために結託。諏訪は犯罪を犯しても罪悪感を感じない人物像が。
しかし、井沢たちがその後の調査を進めていくと、諏訪が遺体となって殺されていたのを見つけました。諏訪を殺した相手が、水島だと予測。2人はトラブルに遭い、諏訪は先手を打って水島を殺そうとしたけれど、失敗して返り討ちに。
その後、加賀美の解析で明らかになった水島の正体・・・それは、篠田だったのです。テロを起こそうとし、一度、井沢たちの阻止で失敗、以降も新たなテロを起こそうとしている人物。
篠田は過去の事件で小田切が潜入捜査した、グループ心理カウンセリングにて、出逢った人。
篠田は、小田切が後ほど、好意を持つようになった心優しき青年のはずでした。
小田切はその場でショックを受けて、号泣。
ミハンのみんなはさらなる絶望を感じることに。なんと、加賀美が「ミハンシステム」の「危険人物」にピックアップされてしまいました。加賀美は元々、井沢たちと同じように犯罪を防ぐ明るい未来を夢見ていたのですが、水島歩と関わって以降、当初は歩の暴走を止めるつもりで、ミハンに彼のことを話し伝えましたが、やがて、心境が変化し、現在、入院中で意識不明の歩を、完全に止めるには、殺すしかないという決断に至ったのです。
一人、病院にいる加賀美の暴走を、井沢達は止められるのか?!次回、最終回11話に続く。
絶対零度未然犯罪潜入捜査10話見どころ・感想
井沢が曽根崎や山内と対峙した時は、とても緊迫感がありましたね。同時に、井沢が仲間である山内すらも揉み合いの末に殴るなど人が変わったように彼にもアタックしている様子は胸が詰まりましたね。
井沢は一度、スイッチが入ると、「解離」状態のように、暴力的で誰であっても見境なく暴走してしまうところは切なかったです。井沢さん、仕事よりも心を休めるほうがいいのではないでしょうか。
曽根崎、ありえないですね。どこまで自分の罪を認めず、反社会的な態度をとるのやら。
歩が可哀想すぎる・・・学校の先生までも彼を「殺人犯の子ども」だからと差別。歩が誰も信用できず、テロを起こしてしまった理由の闇が深い。そして、水島歩の正体が、まさか、篠田(高杉真宙)!
過去の潜入捜査で知り合った以降、小田切が初めて異性として意識し、恋心を抱いた信頼できるはずの篠田が水島だったのは予想外でしたね。小田切の落胆、すごく分かります。
最後は、加賀美(柄本明)が我を忘れて、本当の目的のために水島を殺しにいく・・・加賀美が病院の廊下を無表情で歩きながら凶器を手にする様子は、加賀美のなかにも井沢のような何をしてもおかしくない様子が表情から読み取れて震撼でした。
次回は最終回!井沢は加賀美を止められるのか?さらに、小田切がついにミハンを依願退職するエピソードが!最終回も見逃せない濃厚なフィナーレになることでしょう。